DMC×黒執事
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なんとかダンテのキス地獄から解放され、涙ぽろぽろ、けほけほと咳払いふたつ。
ダンテの勘違いを説くべく、力んで言う。
「え゛」
「セバスチャンさんに……キスなんか、されてないよ……っ!」
今の叫びと酸欠のダブルパンチではぁはぁ息を乱しながら、ディーヴァはダンテに訴えかけた。
「でも、生気取られちゃったのは、……ほんとだから……それについては、ごめんなさい……!」
「だったらなんでセバスチャンは……」
ダンテは未だ困惑している。
それはディーヴァが信用できないからではない。
戦闘前のセバスチャンのジェスチャーによる。
「セバスチャン、なんであの時」
「唇を叩く仕草をしたか、ですね?」
「……ああ」
再び唇をトンと叩いてみせるセバスチャン。
にんまり笑う姿からはすごい意味が隠されていそうで、三人ともに喉を鳴らしてその続きを待つ。
「貴方の本気が引き出せそうでしたから」
「「「はい?」」」
「見たかったのですよ。そして遊んでみたかった。そんな悪魔のきまぐれです」
「それ、だけか……?」
「はい。それだけですよ」
きまぐれとか、そんな事で早とちりしたダンテがバカみたいじゃないか。
見れば……ああ言わんこっちゃない、ダンテはガックリして近くの椅子に座ってしまった。
「なんだよ……。嫉妬した挙句ディーヴァに無理やりキスしちまったじゃねぇか。ん、待てよ。キス出来たんだから結果オーライか?ディーヴァごめんというかありがとな!キスばんざい!!」
何がありがとうだ。
あ、やっぱりもう少しガックリでもなんでもいいから、静かに反省しててもらった方がいいや。
「セバスチャン、僕達は貴様のお遊びに付き合わされたということか?」
「そうですが何か?」
「ああ、こいつはこういう奴だったな……。うちの執事がすまないな、ディーヴァ。ついでにダンテ」
「ううん、大丈夫」
「オレはついでか」
執事の不祥事主人の責任、謝るシエルとダンテ不憫。
「ダンテさん貴方、あの仕草に深い意味があると勘違いして頭に血が上りましたよね?とても面白かったですよ」
「あのなあ……面白がるなよ」
セバスチャンはクスクス笑った次、至極真面目な顔でダンテに忠告とも取れる発言をした。
「ああなることで強くもなるようですが、しかしそれが貴方の弱点の一つでもあります」
「弱点……」
「怒りが満ちた時こそ冷静にならなくてはこの先、ディーヴァさんを守るなんて出来やしないです」
「ああ……肝に命じておく」
完全なる悪魔であり、ダンテなんかよりも長らく時を生きる悪魔であるセバスチャンの、えらく人間寄りなアドバイス。
癪だが、彼の言うことは聞いておいて損はないだろう。
本当に癪だが。
「はー……なんだか疲れた。執務の続きをしてくる。今日は早めにスイーツが食べたい」
椅子の背もたれへ身を一度沈み込ませてから、シエルは立ち上がりのっそりと歩き出した。
ディーヴァ達が来てから、退屈とは無縁となっている気がする。
この一連の騒動、自分は蚊帳の外ではあったが、傍目から見ているだけでも疲れるのだ。
甘味が欲しくなるのは当たり前か。
「頼んだぞ、ディーヴァ」
部屋を後にする前、ディーヴァに振り返りそう言う。
「え?あたし?」
「何を呆けている。スイーツ作りの約束を忘れたのか?」
「あっ!あー、うん!何がいい?」
「完全に忘れてたな……?ガトーショコラとチーズタルト」
忘れていたわけではない。
昨日の約束では明日でも、とは言ったけれど、本当に今日だと思っていなかった。
厳密にはいつのことだか決めていなかったのだ。
それにしてもガトーショコラにチーズタルトかぁ…相手にとって不足なし!
「ん、わかった。美味しいの作るから待っててね」
「ああ」
「セバスチャンさん、材料は、」
「ええ、置いてある食材はどれを使っても構いません。あそこの主、バルドも今はいませんのでどうぞお好きにお使いください」
「よかった!ありがとうございます」
「手伝いはいりますか?」
わかっているだろうに、一応聞いてくるセバスチャン。
ディーヴァはぶんぶんと大きく首を振った。
「何もそこまで拒絶しなくてもよいではないですか……」
「貴様は前科があるからだ。行くぞセバスチャン、ダンテ」
天使に全力否定され、セバスチャンが軽く落ち込んだのは言うまでもない。
「やれやれ……。では昼食の食器の片付けもディーヴァさんに頼みますがよろしいですか?」
「はい、お任せください」
別にこれくらいの片付けの量、どうってことはない。
昼食を運んで来たワゴンに皿やカトラリー類を置いて片付けていく。
と、その横からダンテも同じように片付けをし始めた。
こらこら、貴方は今のご主人様たるシエルに呼ばれたんじゃなかったっけ?
「オレも手伝う」
「え?このくらいヘーキだから別にいいよ」
「違う。ディーヴァ、今から菓子作るんだろ?だからオレもそれ手伝う」
「え?ダンテがお菓子作りを手伝う!?」
「ああ!」
にぱっと人好きのする笑顔を浮かべて言うのはいいがしかし……。
「ダンテさんが手伝うのは危ないのでは……?」
「僕もそう思う」
主に、食べられる料理が出来るかどうかにかかっている。
それについてはバルドロイにも言えることで、どっちがマシかといえば、確実にダンテかもしれない。
が、不味いものはパス、パスったらパス。
「えー……あたし今セバスチャンさんに手伝わなくて言ったばっかりなんだけど?」
「でもオレは手伝う。分量はかるでも、混ぜるでもなんでも任せろって」
「でもいつもならそんな事言わないのに……。んーーー…明日槍が降るんじゃない?それとも熱でもあるんじゃな、」
冗談交じりに言っていたディーヴァは、ふわりとダンテの匂いに包まれた。
ちょっと血の匂いが香る、でも、嗅ぎ慣れた優しくてあったかくて、落ち着く香り。
抱きしめられた、そう理解した時には、少し苦しいと感じるくらいの力が加えられていた。
……絶対離さないとばかりに。
「ちょっと、ダンテ」
「だって、ディーヴァといたいんだ……」
ディーヴァと一緒にいたい。
先ほどのこともあるし、そのダンテの気持ちは無下に扱えない。
「もー……シエルくん、いい?」
ダンテの背に自分も腕を回しながら、ディーヴァはそのままの姿勢でシエルに向き直った。
その様子はまるで子供と母親のようだったと、シエルはのちに語る。
「……好きにしろ」
「ありがと。セバスチャンさんもごめんなさい」
「いいえ、お気になさらず。ただし、どうか美味しいスイーツをお願いしますよ?」
ダンテさんが手伝うことで、不味いものでも主人に出してごらんなさい…どうなるかわかっておりますよね。
その笑顔にはそんな意味が込められていた。
ダンテの勘違いを説くべく、力んで言う。
「え゛」
「セバスチャンさんに……キスなんか、されてないよ……っ!」
今の叫びと酸欠のダブルパンチではぁはぁ息を乱しながら、ディーヴァはダンテに訴えかけた。
「でも、生気取られちゃったのは、……ほんとだから……それについては、ごめんなさい……!」
「だったらなんでセバスチャンは……」
ダンテは未だ困惑している。
それはディーヴァが信用できないからではない。
戦闘前のセバスチャンのジェスチャーによる。
「セバスチャン、なんであの時」
「唇を叩く仕草をしたか、ですね?」
「……ああ」
再び唇をトンと叩いてみせるセバスチャン。
にんまり笑う姿からはすごい意味が隠されていそうで、三人ともに喉を鳴らしてその続きを待つ。
「貴方の本気が引き出せそうでしたから」
「「「はい?」」」
「見たかったのですよ。そして遊んでみたかった。そんな悪魔のきまぐれです」
「それ、だけか……?」
「はい。それだけですよ」
きまぐれとか、そんな事で早とちりしたダンテがバカみたいじゃないか。
見れば……ああ言わんこっちゃない、ダンテはガックリして近くの椅子に座ってしまった。
「なんだよ……。嫉妬した挙句ディーヴァに無理やりキスしちまったじゃねぇか。ん、待てよ。キス出来たんだから結果オーライか?ディーヴァごめんというかありがとな!キスばんざい!!」
何がありがとうだ。
あ、やっぱりもう少しガックリでもなんでもいいから、静かに反省しててもらった方がいいや。
「セバスチャン、僕達は貴様のお遊びに付き合わされたということか?」
「そうですが何か?」
「ああ、こいつはこういう奴だったな……。うちの執事がすまないな、ディーヴァ。ついでにダンテ」
「ううん、大丈夫」
「オレはついでか」
執事の不祥事主人の責任、謝るシエルとダンテ不憫。
「ダンテさん貴方、あの仕草に深い意味があると勘違いして頭に血が上りましたよね?とても面白かったですよ」
「あのなあ……面白がるなよ」
セバスチャンはクスクス笑った次、至極真面目な顔でダンテに忠告とも取れる発言をした。
「ああなることで強くもなるようですが、しかしそれが貴方の弱点の一つでもあります」
「弱点……」
「怒りが満ちた時こそ冷静にならなくてはこの先、ディーヴァさんを守るなんて出来やしないです」
「ああ……肝に命じておく」
完全なる悪魔であり、ダンテなんかよりも長らく時を生きる悪魔であるセバスチャンの、えらく人間寄りなアドバイス。
癪だが、彼の言うことは聞いておいて損はないだろう。
本当に癪だが。
「はー……なんだか疲れた。執務の続きをしてくる。今日は早めにスイーツが食べたい」
椅子の背もたれへ身を一度沈み込ませてから、シエルは立ち上がりのっそりと歩き出した。
ディーヴァ達が来てから、退屈とは無縁となっている気がする。
この一連の騒動、自分は蚊帳の外ではあったが、傍目から見ているだけでも疲れるのだ。
甘味が欲しくなるのは当たり前か。
「頼んだぞ、ディーヴァ」
部屋を後にする前、ディーヴァに振り返りそう言う。
「え?あたし?」
「何を呆けている。スイーツ作りの約束を忘れたのか?」
「あっ!あー、うん!何がいい?」
「完全に忘れてたな……?ガトーショコラとチーズタルト」
忘れていたわけではない。
昨日の約束では明日でも、とは言ったけれど、本当に今日だと思っていなかった。
厳密にはいつのことだか決めていなかったのだ。
それにしてもガトーショコラにチーズタルトかぁ…相手にとって不足なし!
「ん、わかった。美味しいの作るから待っててね」
「ああ」
「セバスチャンさん、材料は、」
「ええ、置いてある食材はどれを使っても構いません。あそこの主、バルドも今はいませんのでどうぞお好きにお使いください」
「よかった!ありがとうございます」
「手伝いはいりますか?」
わかっているだろうに、一応聞いてくるセバスチャン。
ディーヴァはぶんぶんと大きく首を振った。
「何もそこまで拒絶しなくてもよいではないですか……」
「貴様は前科があるからだ。行くぞセバスチャン、ダンテ」
天使に全力否定され、セバスチャンが軽く落ち込んだのは言うまでもない。
「やれやれ……。では昼食の食器の片付けもディーヴァさんに頼みますがよろしいですか?」
「はい、お任せください」
別にこれくらいの片付けの量、どうってことはない。
昼食を運んで来たワゴンに皿やカトラリー類を置いて片付けていく。
と、その横からダンテも同じように片付けをし始めた。
こらこら、貴方は今のご主人様たるシエルに呼ばれたんじゃなかったっけ?
「オレも手伝う」
「え?このくらいヘーキだから別にいいよ」
「違う。ディーヴァ、今から菓子作るんだろ?だからオレもそれ手伝う」
「え?ダンテがお菓子作りを手伝う!?」
「ああ!」
にぱっと人好きのする笑顔を浮かべて言うのはいいがしかし……。
「ダンテさんが手伝うのは危ないのでは……?」
「僕もそう思う」
主に、食べられる料理が出来るかどうかにかかっている。
それについてはバルドロイにも言えることで、どっちがマシかといえば、確実にダンテかもしれない。
が、不味いものはパス、パスったらパス。
「えー……あたし今セバスチャンさんに手伝わなくて言ったばっかりなんだけど?」
「でもオレは手伝う。分量はかるでも、混ぜるでもなんでも任せろって」
「でもいつもならそんな事言わないのに……。んーーー…明日槍が降るんじゃない?それとも熱でもあるんじゃな、」
冗談交じりに言っていたディーヴァは、ふわりとダンテの匂いに包まれた。
ちょっと血の匂いが香る、でも、嗅ぎ慣れた優しくてあったかくて、落ち着く香り。
抱きしめられた、そう理解した時には、少し苦しいと感じるくらいの力が加えられていた。
……絶対離さないとばかりに。
「ちょっと、ダンテ」
「だって、ディーヴァといたいんだ……」
ディーヴァと一緒にいたい。
先ほどのこともあるし、そのダンテの気持ちは無下に扱えない。
「もー……シエルくん、いい?」
ダンテの背に自分も腕を回しながら、ディーヴァはそのままの姿勢でシエルに向き直った。
その様子はまるで子供と母親のようだったと、シエルはのちに語る。
「……好きにしろ」
「ありがと。セバスチャンさんもごめんなさい」
「いいえ、お気になさらず。ただし、どうか美味しいスイーツをお願いしますよ?」
ダンテさんが手伝うことで、不味いものでも主人に出してごらんなさい…どうなるかわかっておりますよね。
その笑顔にはそんな意味が込められていた。
