DMC×黒執事
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「おい貴様ら……」
その時、ふるふると震える声音がダンテとセバスチャンの背後、ディーヴァの隣からした。
「おや坊ちゃん、どうしました?」
「おおかた紅茶のおかわりでも欲しくなったんだろ」
「ああ、紅茶のおかわりが欲しくてだな……って違う!おかわりならディーヴァに注がせたからいい!!」
「ツッコミが冴えてますね、坊ちゃん」
「はあ…………。『一度でいい、膝をついたコイツが見たい』と僕はそう願ってはいたが……何も周りを壊してまで見たくはなかったぞ!!」
長~いため息のあとシエルが吐き出した言葉、破壊とは一体。
「は!?な……オレ達何も壊した覚えはないぜ!?」
「そういうことは周りを見て言え!!」
その時埃がパラパラと落ちて来た。
「周り……って、なんじゃこりゃ」
「ほう、なるほど」
上や壁を見る。
すると壁の絵、天井の装飾、趣味の良い調度品の数々が倒れ、割れ、破壊されているのが目に入った。
テーブル周りに被害がなかったので、そのあたりは死角となってわからなかったが、こんな状態に気がつかなかったなんて……セバスチャン、まさかの失態。
「坊ちゃん……申し訳ありません。私の悪魔の領域の影響が出てしまったようです」
「ああ…やっぱりセバスチャン、貴様の仕業か。この悪魔め」
「悪魔で執事ですから」
頭痛でもするのか頭を抱えて唸るシエルが倒れてこないよう、肩に手を添えて見守るディーヴァ。
そんなにたくさん壊れてないように見えて、天井付近をよくよく観察すれば、簡単には直せぬほどの荒れっぷり。
こちらの世界にまで多大なる影響があったということは相当激しい戦いだったということか、恐ろしや。
「今回ばかりは悪魔の力を使っていい。サッサと直せ」
「御意、御主人様」
使っていいと許可がでたならば、セバスチャンは躊躇うことなくそれを使うだろう。
キッチンでも同じようなことをしていたし。
案の定、セバスチャンは指パッチン一つで綺麗に片付け、おまけに壊れた調度品の数々を元の綺麗なものへと戻した。
セバスチャンについて、そして壊れたものについては終わり……あとダンテが片付ける事は。
「さて……と。あとの問題はセバスチャンじゃなく、もう一人だよなァ?」
ぎくり。
『もう一人』それは当事者たる、ディーヴァ。
怒れる獅子ダンテは、ディーヴァにもご立腹なご様子だ。
はい、お仕置き決定!……と、そういうことですね。
やっぱり想像した通りだ。
……逃げたい。
ズンズンとこちらに向かって歩いてくるダンテの表情は固く、口も真一文字に結ばれていて般若のようだった。
目の前で立ち止まりディーヴァが見上げたダンテの顔…うわ怖い。
何されるの。
どんなお仕置きが待っているの。
女に手を上げないダンテでも、さすがに限界でとうとう叩かれる?
「ダ、ダンテ……あのね、その……ごめ、んんっ……!?」
ダンテがディーヴァの唇に噛み付いたのは、先に謝ってしまおうと謝罪の言葉を紡ぐ途中だ。
噛み付くとは言っても、与えられるのは噛みつくようなキス。
そういえばこれがダンテ流のお仕置きナンバーワンだった。
お仕置きナンバーツー?まだないよ。
「なっ!?」
「おやおや、お熱いことで。完全に引き立て役になりましたね」
シエルが、そしてセバスチャンが見ている。
子供には刺激が強い、そういうことだろう。
シエルについてはすぐさまセバスチャンの手によって目を塞がれてしまったが。
結果セバスチャンだけとはいえ、こんなの見られて恥ずかしい。
けれど、体はいつの間にかダンテに強い力で抱き寄せられて逃げられないし、息が出来ないほどの激しいキスにどんどんと考えがまとまらなくなる。
「ン゛ーーーーーっ!」
「ん、黙ってろ……」
もがき抗えば、薄く開いた唇からダンテの舌先がねじ込まれ、口内を否応無しに暴れ蹂躙する始末。
うまく息が出来ない。
荒々しいキスに酸欠を起こしたか、ディーヴァはとうとうダンテにくたりと身を預けてされるがままとなった。
体は熱く、意識は朦朧とするさなか、耳に浸透してくるダンテの悲痛な声。
「ディーヴァ、何セバスチャンなんかに奪われてるんだよ。なんでキスなんか……!」
え?キス??
ダンテは何を言ってるのだろう?
ああそんなことよりも、ダンテが話の合間にも与えてくるキスで蕩けそう、思考がぼやける……。
苦しいのに、気持ちもいい。
それがダンテのいろんな気持ちがこもったキス。
目を閉じてそれに委ねようとすれば、今度はダンテが叫ぶように気持ちを吐露した。
「知った時、オレがどれだけ嫉妬したと思ってる!」
「ひぇ!?」
「もちろん心配もしたさ。セバスチャンに怒りもした。殺してやろうって思った。でも、それよりも強い感情があった。それが嫉妬だ!」
「え、えっと……はぁ、し、嫉妬……?」
「お前を愛してるから、嫉妬しすぎて……あ゛ーーーっもう!どうにかなっちまいそうだ!!」
上手く感情がまとまらない上に、ダンテは元来考えることが苦手な脳筋タイプだ。
あ、別に貶してないよ?
頭をガシガシとかき、叫んでディーヴァの肩を掴んだ。
「ダン……テ?」
「消毒だ、消毒!!」
「ちょ、待っ……ふ、っんん、……!」
今度こそ死ぬ、キスによる酸欠で死ぬ。
死因:酸欠なんて笑えない。
命をかけて自分を守ってくれた、天国の両親と兄に顔向けできない死因第一位。
鼻で息しろ?むりむり、ちょうど今鼻がダンテの頬で押しつぶされてる状態イコール息できない。
というか、キスという手段を用いながら消毒などと言っているなら、ダンテが疑っている嫉妬の正体は……。
「キスなんて……されて、ないっ……!」
その時、ふるふると震える声音がダンテとセバスチャンの背後、ディーヴァの隣からした。
「おや坊ちゃん、どうしました?」
「おおかた紅茶のおかわりでも欲しくなったんだろ」
「ああ、紅茶のおかわりが欲しくてだな……って違う!おかわりならディーヴァに注がせたからいい!!」
「ツッコミが冴えてますね、坊ちゃん」
「はあ…………。『一度でいい、膝をついたコイツが見たい』と僕はそう願ってはいたが……何も周りを壊してまで見たくはなかったぞ!!」
長~いため息のあとシエルが吐き出した言葉、破壊とは一体。
「は!?な……オレ達何も壊した覚えはないぜ!?」
「そういうことは周りを見て言え!!」
その時埃がパラパラと落ちて来た。
「周り……って、なんじゃこりゃ」
「ほう、なるほど」
上や壁を見る。
すると壁の絵、天井の装飾、趣味の良い調度品の数々が倒れ、割れ、破壊されているのが目に入った。
テーブル周りに被害がなかったので、そのあたりは死角となってわからなかったが、こんな状態に気がつかなかったなんて……セバスチャン、まさかの失態。
「坊ちゃん……申し訳ありません。私の悪魔の領域の影響が出てしまったようです」
「ああ…やっぱりセバスチャン、貴様の仕業か。この悪魔め」
「悪魔で執事ですから」
頭痛でもするのか頭を抱えて唸るシエルが倒れてこないよう、肩に手を添えて見守るディーヴァ。
そんなにたくさん壊れてないように見えて、天井付近をよくよく観察すれば、簡単には直せぬほどの荒れっぷり。
こちらの世界にまで多大なる影響があったということは相当激しい戦いだったということか、恐ろしや。
「今回ばかりは悪魔の力を使っていい。サッサと直せ」
「御意、御主人様」
使っていいと許可がでたならば、セバスチャンは躊躇うことなくそれを使うだろう。
キッチンでも同じようなことをしていたし。
案の定、セバスチャンは指パッチン一つで綺麗に片付け、おまけに壊れた調度品の数々を元の綺麗なものへと戻した。
セバスチャンについて、そして壊れたものについては終わり……あとダンテが片付ける事は。
「さて……と。あとの問題はセバスチャンじゃなく、もう一人だよなァ?」
ぎくり。
『もう一人』それは当事者たる、ディーヴァ。
怒れる獅子ダンテは、ディーヴァにもご立腹なご様子だ。
はい、お仕置き決定!……と、そういうことですね。
やっぱり想像した通りだ。
……逃げたい。
ズンズンとこちらに向かって歩いてくるダンテの表情は固く、口も真一文字に結ばれていて般若のようだった。
目の前で立ち止まりディーヴァが見上げたダンテの顔…うわ怖い。
何されるの。
どんなお仕置きが待っているの。
女に手を上げないダンテでも、さすがに限界でとうとう叩かれる?
「ダ、ダンテ……あのね、その……ごめ、んんっ……!?」
ダンテがディーヴァの唇に噛み付いたのは、先に謝ってしまおうと謝罪の言葉を紡ぐ途中だ。
噛み付くとは言っても、与えられるのは噛みつくようなキス。
そういえばこれがダンテ流のお仕置きナンバーワンだった。
お仕置きナンバーツー?まだないよ。
「なっ!?」
「おやおや、お熱いことで。完全に引き立て役になりましたね」
シエルが、そしてセバスチャンが見ている。
子供には刺激が強い、そういうことだろう。
シエルについてはすぐさまセバスチャンの手によって目を塞がれてしまったが。
結果セバスチャンだけとはいえ、こんなの見られて恥ずかしい。
けれど、体はいつの間にかダンテに強い力で抱き寄せられて逃げられないし、息が出来ないほどの激しいキスにどんどんと考えがまとまらなくなる。
「ン゛ーーーーーっ!」
「ん、黙ってろ……」
もがき抗えば、薄く開いた唇からダンテの舌先がねじ込まれ、口内を否応無しに暴れ蹂躙する始末。
うまく息が出来ない。
荒々しいキスに酸欠を起こしたか、ディーヴァはとうとうダンテにくたりと身を預けてされるがままとなった。
体は熱く、意識は朦朧とするさなか、耳に浸透してくるダンテの悲痛な声。
「ディーヴァ、何セバスチャンなんかに奪われてるんだよ。なんでキスなんか……!」
え?キス??
ダンテは何を言ってるのだろう?
ああそんなことよりも、ダンテが話の合間にも与えてくるキスで蕩けそう、思考がぼやける……。
苦しいのに、気持ちもいい。
それがダンテのいろんな気持ちがこもったキス。
目を閉じてそれに委ねようとすれば、今度はダンテが叫ぶように気持ちを吐露した。
「知った時、オレがどれだけ嫉妬したと思ってる!」
「ひぇ!?」
「もちろん心配もしたさ。セバスチャンに怒りもした。殺してやろうって思った。でも、それよりも強い感情があった。それが嫉妬だ!」
「え、えっと……はぁ、し、嫉妬……?」
「お前を愛してるから、嫉妬しすぎて……あ゛ーーーっもう!どうにかなっちまいそうだ!!」
上手く感情がまとまらない上に、ダンテは元来考えることが苦手な脳筋タイプだ。
あ、別に貶してないよ?
頭をガシガシとかき、叫んでディーヴァの肩を掴んだ。
「ダン……テ?」
「消毒だ、消毒!!」
「ちょ、待っ……ふ、っんん、……!」
今度こそ死ぬ、キスによる酸欠で死ぬ。
死因:酸欠なんて笑えない。
命をかけて自分を守ってくれた、天国の両親と兄に顔向けできない死因第一位。
鼻で息しろ?むりむり、ちょうど今鼻がダンテの頬で押しつぶされてる状態イコール息できない。
というか、キスという手段を用いながら消毒などと言っているなら、ダンテが疑っている嫉妬の正体は……。
「キスなんて……されて、ないっ……!」