DMC×黒執事
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次の日はセバスチャンが育てたという白薔薇の剪定を行った。
ここも庭の一角であるが、フィニアンの入る場所ではないとのこと。
フィニアンの一連の失敗でこの美しい白薔薇までもが犠牲にならず、本当に良かったと思う。
小さなハサミを手に、棘を避けながら傷みそうになっているものを先にちょきちょき、ちょきん。
気分はシザーハンズで、セバスチャンを見よう見まねで、指を動かす。
セバスチャンは何をやらせても本当に完璧だ。
シザーハンズどころではない流れるような手捌きで、白薔薇が切り取られる。
切り口も鮮やかで綺麗で、生けるのが楽しみである。
セバスチャン本人に惚れることはなくとも、白薔薇と黒い燕尾服のコントラストに思わず見惚れてしまうほどだ。
しかしそんな動きを真似しようとしても、やっぱりディーヴァの動きはただの人間。
棘で指を傷つけることはあるもので……。
「いたっ」
刺さった棘は簡単に抜けたものの、ぷくりと血が出る。
ダンテが見たら血相を変えてしまうだろう。
彼はいつも心配しすぎだ。
出てしまった分の血を簡単に舐めとり作業を続けていれば、そこまで気にならなくなったから大丈夫だろう。
すぐに塞がるはずだ。
それにしても血は不味い。
鉄臭いし、苦いし、とにかく美味しいものではない。
なのに悪魔やダンテはこれを好きという。
未だにその思考がよくわからない、貴方達はヴァンパイアですか?
「この辺でいいでしょう。ディーヴァさん、お手伝いありがとうございました」
「いいえ……あたしの方はこれくらい取れました。どうぞ」
セバスチャンの腕には結構な量の白薔薇が抱えられている。
それらを手元の籠へそっといれ、ディーヴァからも受け取って同様に入れる。
本当に悪魔なのか疑問に思うくらい、とても優しい扱い方だ。
シエルの教育の賜物だろうけど。
「へ?」
「私からのささやかなプレゼントですよ」
全部入れ終えた、と思ったらとても綺麗な薔薇を数本パチンと切り、セバスチャンがディーヴァに差し出したではないか。
ダンテが見たら「白薔薇の花言葉は『貴女は私に相応しい』ーっ!何ひとのオンナ口説いてんじゃワレー!!」とか騒ぎそう……ここにいないよね?大丈夫だよね??きょろきょろ。
大丈夫そうなので同じくそっとそのプレゼントを受け取る。
「えっと……なぜですか?」
「最初に見られた時、欲しそうにしてらしたので少しばかりですが……」
うっとりしてたのは覚えてるけど、そんなに欲しそうにしてたかな。
実を言うとこれは、大事に育てた白薔薇を絶賛したディーヴァに、セバスチャンからのお礼のようなものなのだが、そんなセバスチャンの心の機微などディーヴァは知らない。
「あとでダンテさんにでも髪に飾っていただきなさい」
「あ……ありがとうございます」
ありがたく頂戴しようと白薔薇に顔を近づけてはにかみ、ディーヴァは芳香を嗅いだ。
ふんわりと優しく、そして爽やかで華やかなホワイトローズの香りが胸いっぱいに広がる。
「いい香り……」
うっとりと悦にひたる目の前の天使、そのか弱き細い指に、似合わぬ紅色が彩りを加えているのが見える。
「その怪我はどうしました?」
「え?ああ、さっき棘でちょっと刺しちゃいまして……」
「お気をつけなさい。貴女は天使…それもこちらの世界の天使とは違いか弱い天使なのですから、余計な悪魔を引き寄せかねないですよ」
セバスチャンが懐からハンカチをサッと取り出しその血を拭う。
うーん、なんで素早くさりげない動き、満点!って違う。
せっかくの真っ白なハンカチに血の汚れがつくのは、さすがに悪い。
血のシミは落ちにくいのだ。
「あわわ、汚れちゃいます……!」
「お気になさらず。ハンカチーフとはそのためにあるのですから」
あれよあれよの間に、痛くないよう優しく、でもしっかりと血の汚れを拭き取ってしまった。
「あり、がとう……ございます……」
白いハンカチに染みた赤い点々に、申し訳ない思いを抱きつつ、疑問に思ったことを聞いてみる。
「あの……」
「はい?なんでしょう?」
「こちらの世界の天使と違うって前も言ってました……よね?」
「ああ……」
あれ?セバスチャンの優しかった表情が一転、苦虫を噛み潰したような顔になった。
もしかして何かまずいこと聞いた?
「こちらの世界の天使はですね……貴女と違い強いです。でもクソです。某赤いオカマより気色の悪いオトコオンナです。そして悪魔より悪魔のような……それでいて粗悪で高慢チキな人間のようなそんな存在ですよ」
「う、うわぁ……」
こちらの世界の天使のことが心底嫌いなようだ。
ダンテとディーヴァの関係とは大違い。
「ね、ディーヴァさんとはまっっったく違いますでしょう?」
コクコクと頷くしかできない。
なんだろう、その最悪な天使と違うと褒められているのに乏されているような、ビミョ~な気持ち。
「詳しくは黒執事アニメ第一期をご覧くださいませ」
「ちょ、こんなところでいきなり宣伝しないでくださいよ!」
番宣するのを忘れないとは……こいつちゃっかりしてやがるぜ(by 管理人)
「あ、そうでした。このあとって何かあたしがするべきお仕事ありますか?」
「今のところは特にございませんよ。貴女が屋敷の中をあらかた掃除してしまいましたからね」
よかった、こっちはちゃんと褒められているやつだ。
「じゃあ書庫を見せていただいてもいいですか?」
「ファントムハイヴ家の書庫を?いいですが場所はわかりますか?」
「大丈夫です。わかってますっ!」
セバスチャンからもらった白薔薇を大切そうに抱いて、ディーヴァは嬉しそうに駆けて行ってしまった。
今、シエルとダンテは二人揃って執務と言う名の遊びの真っ最中……邪魔をすると怒られるためディーヴァは部屋に花を生けたらそのまま書庫へ向かうだろう。
半分地下と化した、書庫の中へ……。
握りしめたハンカチに残る紅を手に、セバスチャンはディーヴァの消えた方向を見つめる。
そこからふわりと香るのは、甘く悪魔を誘惑する血の匂い。
ああ、なんと芳しき香り……これが天使の血の香りか。
血がここまでの香りならば、その生気、その肉体、その魂、さぞや美味かろうて。
細めた目は、血と同じ紅をたたえていた。
ここも庭の一角であるが、フィニアンの入る場所ではないとのこと。
フィニアンの一連の失敗でこの美しい白薔薇までもが犠牲にならず、本当に良かったと思う。
小さなハサミを手に、棘を避けながら傷みそうになっているものを先にちょきちょき、ちょきん。
気分はシザーハンズで、セバスチャンを見よう見まねで、指を動かす。
セバスチャンは何をやらせても本当に完璧だ。
シザーハンズどころではない流れるような手捌きで、白薔薇が切り取られる。
切り口も鮮やかで綺麗で、生けるのが楽しみである。
セバスチャン本人に惚れることはなくとも、白薔薇と黒い燕尾服のコントラストに思わず見惚れてしまうほどだ。
しかしそんな動きを真似しようとしても、やっぱりディーヴァの動きはただの人間。
棘で指を傷つけることはあるもので……。
「いたっ」
刺さった棘は簡単に抜けたものの、ぷくりと血が出る。
ダンテが見たら血相を変えてしまうだろう。
彼はいつも心配しすぎだ。
出てしまった分の血を簡単に舐めとり作業を続けていれば、そこまで気にならなくなったから大丈夫だろう。
すぐに塞がるはずだ。
それにしても血は不味い。
鉄臭いし、苦いし、とにかく美味しいものではない。
なのに悪魔やダンテはこれを好きという。
未だにその思考がよくわからない、貴方達はヴァンパイアですか?
「この辺でいいでしょう。ディーヴァさん、お手伝いありがとうございました」
「いいえ……あたしの方はこれくらい取れました。どうぞ」
セバスチャンの腕には結構な量の白薔薇が抱えられている。
それらを手元の籠へそっといれ、ディーヴァからも受け取って同様に入れる。
本当に悪魔なのか疑問に思うくらい、とても優しい扱い方だ。
シエルの教育の賜物だろうけど。
「へ?」
「私からのささやかなプレゼントですよ」
全部入れ終えた、と思ったらとても綺麗な薔薇を数本パチンと切り、セバスチャンがディーヴァに差し出したではないか。
ダンテが見たら「白薔薇の花言葉は『貴女は私に相応しい』ーっ!何ひとのオンナ口説いてんじゃワレー!!」とか騒ぎそう……ここにいないよね?大丈夫だよね??きょろきょろ。
大丈夫そうなので同じくそっとそのプレゼントを受け取る。
「えっと……なぜですか?」
「最初に見られた時、欲しそうにしてらしたので少しばかりですが……」
うっとりしてたのは覚えてるけど、そんなに欲しそうにしてたかな。
実を言うとこれは、大事に育てた白薔薇を絶賛したディーヴァに、セバスチャンからのお礼のようなものなのだが、そんなセバスチャンの心の機微などディーヴァは知らない。
「あとでダンテさんにでも髪に飾っていただきなさい」
「あ……ありがとうございます」
ありがたく頂戴しようと白薔薇に顔を近づけてはにかみ、ディーヴァは芳香を嗅いだ。
ふんわりと優しく、そして爽やかで華やかなホワイトローズの香りが胸いっぱいに広がる。
「いい香り……」
うっとりと悦にひたる目の前の天使、そのか弱き細い指に、似合わぬ紅色が彩りを加えているのが見える。
「その怪我はどうしました?」
「え?ああ、さっき棘でちょっと刺しちゃいまして……」
「お気をつけなさい。貴女は天使…それもこちらの世界の天使とは違いか弱い天使なのですから、余計な悪魔を引き寄せかねないですよ」
セバスチャンが懐からハンカチをサッと取り出しその血を拭う。
うーん、なんで素早くさりげない動き、満点!って違う。
せっかくの真っ白なハンカチに血の汚れがつくのは、さすがに悪い。
血のシミは落ちにくいのだ。
「あわわ、汚れちゃいます……!」
「お気になさらず。ハンカチーフとはそのためにあるのですから」
あれよあれよの間に、痛くないよう優しく、でもしっかりと血の汚れを拭き取ってしまった。
「あり、がとう……ございます……」
白いハンカチに染みた赤い点々に、申し訳ない思いを抱きつつ、疑問に思ったことを聞いてみる。
「あの……」
「はい?なんでしょう?」
「こちらの世界の天使と違うって前も言ってました……よね?」
「ああ……」
あれ?セバスチャンの優しかった表情が一転、苦虫を噛み潰したような顔になった。
もしかして何かまずいこと聞いた?
「こちらの世界の天使はですね……貴女と違い強いです。でもクソです。某赤いオカマより気色の悪いオトコオンナです。そして悪魔より悪魔のような……それでいて粗悪で高慢チキな人間のようなそんな存在ですよ」
「う、うわぁ……」
こちらの世界の天使のことが心底嫌いなようだ。
ダンテとディーヴァの関係とは大違い。
「ね、ディーヴァさんとはまっっったく違いますでしょう?」
コクコクと頷くしかできない。
なんだろう、その最悪な天使と違うと褒められているのに乏されているような、ビミョ~な気持ち。
「詳しくは黒執事アニメ第一期をご覧くださいませ」
「ちょ、こんなところでいきなり宣伝しないでくださいよ!」
番宣するのを忘れないとは……こいつちゃっかりしてやがるぜ(by 管理人)
「あ、そうでした。このあとって何かあたしがするべきお仕事ありますか?」
「今のところは特にございませんよ。貴女が屋敷の中をあらかた掃除してしまいましたからね」
よかった、こっちはちゃんと褒められているやつだ。
「じゃあ書庫を見せていただいてもいいですか?」
「ファントムハイヴ家の書庫を?いいですが場所はわかりますか?」
「大丈夫です。わかってますっ!」
セバスチャンからもらった白薔薇を大切そうに抱いて、ディーヴァは嬉しそうに駆けて行ってしまった。
今、シエルとダンテは二人揃って執務と言う名の遊びの真っ最中……邪魔をすると怒られるためディーヴァは部屋に花を生けたらそのまま書庫へ向かうだろう。
半分地下と化した、書庫の中へ……。
握りしめたハンカチに残る紅を手に、セバスチャンはディーヴァの消えた方向を見つめる。
そこからふわりと香るのは、甘く悪魔を誘惑する血の匂い。
ああ、なんと芳しき香り……これが天使の血の香りか。
血がここまでの香りならば、その生気、その肉体、その魂、さぞや美味かろうて。
細めた目は、血と同じ紅をたたえていた。
