DMC×黒執事
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「グレル・サトクリフ」
その時、第三者の声、そして姿が上空から降って湧いた。
「なっ……!」
さすがのダンテも攻撃を中断せざるを得なかったのか、銃口を下ろした。
ストンと軽く着地してみせたその人は黒縁眼鏡がとっても似合う、ビシッと髪を七三分けにした真面目そうな男だ。
ダンテの兄であるバージルはそこまで真面目ではなかったが、どことなく彼を彷彿とさせた。
……しかし傍に持っているあの高枝バサミは何だろう?
「貴方は何をサボっているのですか?
こんなところに用事はないでしょう。仕事なさい」
ダンテを気にすることなく、倒れる赤い死神に呼びかけるその人。
話ぶりから察するにこの人も死神……で合っているようだ。
「グレル?」
「ああ、あの赤い死神の名前でしたね」
今になって初めてあの赤い死神の名前を知った気がするのは気のせいじゃない。
「んん……はっ!ウィル!!愛するアタシを助けに……ぐはっ!!」
「そんなわけないでしょう」
追い討ちをかけるようにグレルに蹴りを入れて、それを全否定するウィルと呼ばれた死神。
蹴った場所、ダンテが散々痛めつけた顔なんだが大丈夫だろうかと、さすがに心配になる。
てか、グレル……さんの仲間じゃないのこの人。
結構ひどいぞ。
「ひどいっ!変な魂持ってる二人がいるみたいだからちょっと寄ってみただけよ!そしたらなんとセバスチャンが一緒にいたの!だからついついナンパしちゃっただけじゃない!!」
あれナンパだったんだ。
随分と物騒な声かけがあったものだ。
「あっでも浮気じゃないのよ!ウィルが一番ヨ!」
「どうでもいいです。しかし変な魂?」
仕事柄か魂については気になるのか、ダンテとそしてディーヴァをしばし見つめるウィル。
ダンテを見て苦虫を噛み潰したような表情をしてから、今度はディーヴァを見て目を少し見開いたかと思うと謎の思案顔。
最終的にはため息を吐き出してグレルに向き直る。
何なんだ一体。
「……放って置きなさい。かり取る魂ではありませんし、近くには面倒な害獣が1匹……あの見慣れぬ銀髪も半分は害獣……。わかりますか?私は今夜こそ定時退社したいのです」
「わ、わかったわヨ……!」
これ以上蹴られたりするのも嫌だったのだろう、グレルは痛む身体に鞭打ち、なんとか自力で立ち上がった。
グレルの行動を無言で見届けてから、ウィルは眼鏡の位置を直し、自らの得物である高枝バサミを伸ばした。
ダンテを横切り、そしてディーヴァの元へと。
「うお、あっぶねぇな」
「ひゃ……!」
驚くディーヴァの目の前で止まった刃先には、名刺が挟まっている。
「貴女は天使ですね。私、こういう者です」
何故バレたのだろう。
名刺と彼とを見比べ、そして名刺をソッと手にとって詳しく見ていると、ダンテもこっちの手元を覗くべく隣に並んだ。
名刺には『死神派遣協会管理課、ウィリアム・T・スピアーズ』そう書かれていた。
「この度はアレが大変迷惑をおかけしました」
「アレってなんですか……?」
ウィルは表情を変えぬまま、ペコペコと謝ってきた。
アレとはグレルのことのようで、その内容としては「当方の死神の態度など多大なる迷惑がかかったでしょう?」と言っている。
まあ、迷惑といえば迷惑だったような。
ダンテは怪我して大変だっただろうし、セバスチャンは鳥肌がたったろうし、シエルは屋敷に帰るのが遅れて嫌だろう。
自分としては、うーん……特に何もなかったが。
礼儀正しく言われれば、こちらも礼節をわきまえて返すのが常というもの。
セバスチャン達はそんなことをしなくていい、と言いたげの視線をよこしたが、ディーヴァはきちんと礼を述べた。
「ご丁寧にありがとうございます」
「いえ、それでは失礼いたします」
天使であるディーヴァには最後まで礼儀正しく対応し、グレルへと振り返る彼は、その対応が180度変わり、グレルの赤く長い髪をむんずと掴んで引っ張り厳しい目をした。
「グレル・サトクリフ、貴方まだ仕事残してるんですから、早く終わらせて来なさい!」
「いだだだだ!アタシの大事なキューティクルが死んじゃうから髪引っ張らないでぇ!」
「むしろ毛根死滅してしまいなさい」
うわ、やっぱりひどい扱い。
でもなんであたしには優しい物腰だったのだろう?
「……私も魂の回収手伝いますから」
「ウィル……!好き!」
あれ?ひどい扱いだと思ったら、あらら……いきなり優しい。
なかなかの飴と鞭だ。
死神コンビ、カップリングがしっかり出来上がってるようで何より。
そんなこんなでグレルはウィルにハート乱舞しながら、二人仲良く帰って行った。
「~~~っ、はーーーー、疲れた!」
どっと疲れが出たのか、大きく息を吐き出し、ディーヴァに抱きつくダンテ。
ディーヴァが労いと心配の言葉を言うその前に、セバスチャンが拍手を送って讃辞を呈した。
「ダンテさん、お見事でした。半分悪魔の血を引いているだけはあるようですね」
「はあ……それはドーモ」
ディーヴァにそしてディーヴァの胸に激しく癒されながら、ダンテは礼を述べる。
にしても戦闘中は忘れていたが、少し傷が痛い。
「つぅ……っ!」
「ダンテ、大丈夫?」
「そういえば早く治らないんだっけか。なんとか、な……ゲホッ!あ゛ー……これ治るのに時間かかりそうだな…」
死神のデスサイズ、いつもより治りが遅くてつらいらしい。
普段のダンテなら眉間に銃弾受けても剣で串刺しにされてもCHA-LA HEAD-CHA-LA!!ですぐに治るのに。
「うっ……貧血つらいぜ……」
治らないということは出血も中々止まらないわけで。
「ひゃあ!ダンテしっかりしてー!って重いぃ~」
「セバスチャン、手伝ってやれ」
「御意」
抱きついたままこちらを潰す勢いで倒れこんできたダンテに、ディーヴァは押し倒された格好で下敷きになった。
セバスチャンがダンテを担ぐことで事なきを得たのはいうまでもなく。
男に担がれるダンテェ……。
「しかし、まさかグレルさんと意気投合してしまうとは思いませんでしたね」
「ん?ああ。オレと同じで赤が好き、そしてロミオとジュリエット効果……つまり敵対する種族同士という逆境の中で芽生える愛を貫くその姿。意気投合するに値するだろ?なあ?」
「そんな事で意気投合しないでいただけますか。反吐が出ます」
眉間いっぱいにシワを寄せるセバスチャン。
ダンテ、それ以上言うと機嫌損ねたセバスチャンさんに落っことされちゃうよ。
「いくら愛されても相手、結局オカマちゃんだしねぇ……。セバスチャンさんだって、好かれるなら異性のが嬉しいはずだよ」
「まあ、そこはちょっと違うけど……な?でも何よりディーヴァにちょっかい出さない点はオカマ好ましい!」
「結局はそこなのね」
「あったりまえだろ!ぁ、クラっときた……」
「はいはい。大人しくしてないと治るものも治らないよ?」
そのあとは何事もなく屋敷に帰ったのだが、ダンテの怪我が治るのは本当にいつもよりもかなり遅くなった。
もちろん、普通の人間よりは遥かに早かったが。
ディーヴァは血をダンテにあげて治してあげなかったのだろうか。
「うん。今回はそばにセバスチャンさんがいたからやめといたの。そんなところ見せられないし」
……さいで。
ダンテ、血液摂取のついでにディーヴァとイチャコラできそうな、せっかくの機会をかわいそうに。
その時、第三者の声、そして姿が上空から降って湧いた。
「なっ……!」
さすがのダンテも攻撃を中断せざるを得なかったのか、銃口を下ろした。
ストンと軽く着地してみせたその人は黒縁眼鏡がとっても似合う、ビシッと髪を七三分けにした真面目そうな男だ。
ダンテの兄であるバージルはそこまで真面目ではなかったが、どことなく彼を彷彿とさせた。
……しかし傍に持っているあの高枝バサミは何だろう?
「貴方は何をサボっているのですか?
こんなところに用事はないでしょう。仕事なさい」
ダンテを気にすることなく、倒れる赤い死神に呼びかけるその人。
話ぶりから察するにこの人も死神……で合っているようだ。
「グレル?」
「ああ、あの赤い死神の名前でしたね」
今になって初めてあの赤い死神の名前を知った気がするのは気のせいじゃない。
「んん……はっ!ウィル!!愛するアタシを助けに……ぐはっ!!」
「そんなわけないでしょう」
追い討ちをかけるようにグレルに蹴りを入れて、それを全否定するウィルと呼ばれた死神。
蹴った場所、ダンテが散々痛めつけた顔なんだが大丈夫だろうかと、さすがに心配になる。
てか、グレル……さんの仲間じゃないのこの人。
結構ひどいぞ。
「ひどいっ!変な魂持ってる二人がいるみたいだからちょっと寄ってみただけよ!そしたらなんとセバスチャンが一緒にいたの!だからついついナンパしちゃっただけじゃない!!」
あれナンパだったんだ。
随分と物騒な声かけがあったものだ。
「あっでも浮気じゃないのよ!ウィルが一番ヨ!」
「どうでもいいです。しかし変な魂?」
仕事柄か魂については気になるのか、ダンテとそしてディーヴァをしばし見つめるウィル。
ダンテを見て苦虫を噛み潰したような表情をしてから、今度はディーヴァを見て目を少し見開いたかと思うと謎の思案顔。
最終的にはため息を吐き出してグレルに向き直る。
何なんだ一体。
「……放って置きなさい。かり取る魂ではありませんし、近くには面倒な害獣が1匹……あの見慣れぬ銀髪も半分は害獣……。わかりますか?私は今夜こそ定時退社したいのです」
「わ、わかったわヨ……!」
これ以上蹴られたりするのも嫌だったのだろう、グレルは痛む身体に鞭打ち、なんとか自力で立ち上がった。
グレルの行動を無言で見届けてから、ウィルは眼鏡の位置を直し、自らの得物である高枝バサミを伸ばした。
ダンテを横切り、そしてディーヴァの元へと。
「うお、あっぶねぇな」
「ひゃ……!」
驚くディーヴァの目の前で止まった刃先には、名刺が挟まっている。
「貴女は天使ですね。私、こういう者です」
何故バレたのだろう。
名刺と彼とを見比べ、そして名刺をソッと手にとって詳しく見ていると、ダンテもこっちの手元を覗くべく隣に並んだ。
名刺には『死神派遣協会管理課、ウィリアム・T・スピアーズ』そう書かれていた。
「この度はアレが大変迷惑をおかけしました」
「アレってなんですか……?」
ウィルは表情を変えぬまま、ペコペコと謝ってきた。
アレとはグレルのことのようで、その内容としては「当方の死神の態度など多大なる迷惑がかかったでしょう?」と言っている。
まあ、迷惑といえば迷惑だったような。
ダンテは怪我して大変だっただろうし、セバスチャンは鳥肌がたったろうし、シエルは屋敷に帰るのが遅れて嫌だろう。
自分としては、うーん……特に何もなかったが。
礼儀正しく言われれば、こちらも礼節をわきまえて返すのが常というもの。
セバスチャン達はそんなことをしなくていい、と言いたげの視線をよこしたが、ディーヴァはきちんと礼を述べた。
「ご丁寧にありがとうございます」
「いえ、それでは失礼いたします」
天使であるディーヴァには最後まで礼儀正しく対応し、グレルへと振り返る彼は、その対応が180度変わり、グレルの赤く長い髪をむんずと掴んで引っ張り厳しい目をした。
「グレル・サトクリフ、貴方まだ仕事残してるんですから、早く終わらせて来なさい!」
「いだだだだ!アタシの大事なキューティクルが死んじゃうから髪引っ張らないでぇ!」
「むしろ毛根死滅してしまいなさい」
うわ、やっぱりひどい扱い。
でもなんであたしには優しい物腰だったのだろう?
「……私も魂の回収手伝いますから」
「ウィル……!好き!」
あれ?ひどい扱いだと思ったら、あらら……いきなり優しい。
なかなかの飴と鞭だ。
死神コンビ、カップリングがしっかり出来上がってるようで何より。
そんなこんなでグレルはウィルにハート乱舞しながら、二人仲良く帰って行った。
「~~~っ、はーーーー、疲れた!」
どっと疲れが出たのか、大きく息を吐き出し、ディーヴァに抱きつくダンテ。
ディーヴァが労いと心配の言葉を言うその前に、セバスチャンが拍手を送って讃辞を呈した。
「ダンテさん、お見事でした。半分悪魔の血を引いているだけはあるようですね」
「はあ……それはドーモ」
ディーヴァにそしてディーヴァの胸に激しく癒されながら、ダンテは礼を述べる。
にしても戦闘中は忘れていたが、少し傷が痛い。
「つぅ……っ!」
「ダンテ、大丈夫?」
「そういえば早く治らないんだっけか。なんとか、な……ゲホッ!あ゛ー……これ治るのに時間かかりそうだな…」
死神のデスサイズ、いつもより治りが遅くてつらいらしい。
普段のダンテなら眉間に銃弾受けても剣で串刺しにされてもCHA-LA HEAD-CHA-LA!!ですぐに治るのに。
「うっ……貧血つらいぜ……」
治らないということは出血も中々止まらないわけで。
「ひゃあ!ダンテしっかりしてー!って重いぃ~」
「セバスチャン、手伝ってやれ」
「御意」
抱きついたままこちらを潰す勢いで倒れこんできたダンテに、ディーヴァは押し倒された格好で下敷きになった。
セバスチャンがダンテを担ぐことで事なきを得たのはいうまでもなく。
男に担がれるダンテェ……。
「しかし、まさかグレルさんと意気投合してしまうとは思いませんでしたね」
「ん?ああ。オレと同じで赤が好き、そしてロミオとジュリエット効果……つまり敵対する種族同士という逆境の中で芽生える愛を貫くその姿。意気投合するに値するだろ?なあ?」
「そんな事で意気投合しないでいただけますか。反吐が出ます」
眉間いっぱいにシワを寄せるセバスチャン。
ダンテ、それ以上言うと機嫌損ねたセバスチャンさんに落っことされちゃうよ。
「いくら愛されても相手、結局オカマちゃんだしねぇ……。セバスチャンさんだって、好かれるなら異性のが嬉しいはずだよ」
「まあ、そこはちょっと違うけど……な?でも何よりディーヴァにちょっかい出さない点はオカマ好ましい!」
「結局はそこなのね」
「あったりまえだろ!ぁ、クラっときた……」
「はいはい。大人しくしてないと治るものも治らないよ?」
そのあとは何事もなく屋敷に帰ったのだが、ダンテの怪我が治るのは本当にいつもよりもかなり遅くなった。
もちろん、普通の人間よりは遥かに早かったが。
ディーヴァは血をダンテにあげて治してあげなかったのだろうか。
「うん。今回はそばにセバスチャンさんがいたからやめといたの。そんなところ見せられないし」
……さいで。
ダンテ、血液摂取のついでにディーヴァとイチャコラできそうな、せっかくの機会をかわいそうに。
