DMC×黒執事
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よく見ればダンテがこの中世に来てからの出来事が、走馬灯のようにフィルムの上に連なって映画のように再生されていた。
「それまでの記憶や人生をフィルム化したものです。死神はその内容によって生と死、どちらかに振り分けるのです」
「平たく言えば黒歴史の覗き見だな」
「まったく、死神というのは本当に悪趣味ですよね」
「黒歴史……。ダンテはともかく、管理人なら黒歴史だらけかもしれないなー。あはは」
死ぬほどの傷ではないからか、ダンテの人生でのほんの一握り、それもここに来てからの短い期間のみ再生したそれは、プツリとフィルムが千切れるように消えた。
ほんのちょっぴり残念に思う。
ダンテの視点で語られるそれには、ダンテの想いが、本音が詰まっていた。
もう少し前に、更に前に……そう、ディーヴァと出会った頃まで遡れば、もしかしたらあの頃のダンテの気持ちがわかったかもしれない。
しかしそれは同時にダンテが死を覚悟するほどの大怪我を負わされなくては見れないということでもあり、そんなの絶対いやだ。
これ以上ダンテに怪我なんてしてほしくない。
「んー、イイ紅!もっと切らせなさい!」
セバスチャン以外のシネマティックレコードにはさほど興味がないのか、死神はチェーンソーを唸らせて更なる血を求める。
死神というのは皆、こうなのだろうか?
だとしたらいざ死ぬ時は嫌だなぁ……お迎え役がこんなぶっ飛んでたら落ち着いて入滅出来ない。
「やなこった。血が見たけりゃ自分の残念なオツム切って見るんだな」
対するダンテは、ぐっしょりと血で濡れた傷のせいかはあはあと息を切らしてちょっと苦しそう。
見兼ねたシエルが、セバスチャンに目配せした。
「セバスチャン、そろそろ加勢してやるか?」
「仰せのままに」
しかしその瞳はまだ終わっていない。
むしろ傷を負った事で瞳には炎が宿り、ギラついていた。
まさに手負いの獣だ。
「シエルくん待って!……ダンテは負けない」
「何?……でも……」
「よろしいのですか?ダンテさん、次に切られたら死んでしまうかもしれませんのに」
「わかってます。でも、ダンテの強さはこんなもんじゃない!……です。今邪魔したら、ダンテは多分怒ると思うんです」
こんなもんじゃない!とそこで言い切りたかったが、どうしてもセバスチャンには敬語を使ってしまう。
まあ、それについては今はいいだろう。
「ふ、信じているんだな。セバスチャン、ここはダンテに任せよう」
「そうですね。茶番は早く終わりにしてほしいですが」
胸の内ポケットから取り出した懐中時計をサッと確認するセバスチャン。
軽く盗み見できたのだが、戦闘開始からかれこれ10分ほどは経過しているようだった。
「ああ、早く帰ってアフタヌーンティーがしたい」
その思いは切実なようで、シエルは大きくため息を吐いていた。
そんな外野の想い知らずダンテの流す血が宙に舞い、銃声とチェーンソーのエンジン音が耳を貫く中、戦闘を続ける二人。
攻撃と攻撃の合間には会話までしていた。
「くっ……赤ばっか纏ってるが、アンタも赤が好きなのか?」
「そうヨ?赤い色、特に血の色はアタシを美しく魅せる……のッ!」
ギャリリ、ギャリリリリリィ!
ガゥン!ガゥン!!
「ハハ……ッ!理由は違うがオレも赤が好きだぜ!」
「見ればわかるワ、よっ!でもアタシには勝てないわね!赤い髪、赤い眼鏡、ん~っ!全部、赤ッッッ!!!」
どちらも赤好き。
その根底には美しく迸る血の赤が好きという死神と、ヒーローカラーでカッコよくスタイリッシュな赤が好きなダンテ、という決定的な違いがあるが。
それにダンテの場合は、目立つ色を纏うことで宿敵である悪魔を引き寄せる意味合いも強い。
「セバスちゃんは黒づくめ……でも赤色に彩られている姿はすごくイイと思うの……。加えて、悪魔と死神という、相容れぬ同士の愛……なんて素敵なの!なんてドラマチックなのォ!!」
やたらミュージカル調に叫び、いきなり真顔と低めの声で続く言葉「そう言うわけで……」黄緑に煌めく目が細められる。
「アタシ達のロミジュリ的恋愛を邪魔しないでくれるっ!?」
細めた瞳をカッと見開き、チェーンソーを握りしめる。
瞳孔すら開ききっており、彼は激情型なのか先ほどダンテを切った時と同じくらいのスピードでチェーンソーを振りかぶってきた。
「うぁっ……く!ロミジュリ……ッ!?」
刃が体に突き刺さる直前、持ち前の身体能力を用い、白刃どりで間一髪止める。
「相容れぬ同士なんて、まるで……まるで!ロミオとジュリエットみたいじゃなーい!」
「ふ、それについてはわかる……わかるぜその気持ち!! オレの彼女もオレと相反する種族同士なんだ……!でもオレもディーヴァを愛してるしディーヴァもオレを愛してる……!」
回転刃をなんとか寸止めしての会話がこれなの?
そんなこっぱずかしい告白しなくていいからそのチェーンソー、なんとかしてほしい。
恥ずかしさに赤くなっていいのか、それともダンテの命の心配していいのか、ディーヴァはよくわからなくなった。
「その恋応援してやるぜ!ファイ……トォォゥ!!!!」
応援しなくていい。
ディーヴァのすぐ隣に控えるセバスチャンからは、そんな空気が読み取れた。
そしてそのファイトの言葉を叫ぶ勢いで、白刃どっていたソレを相手に突き返し、ダンテは後ろへと素早く飛んだ。
ファイト一発なCMと同じ原理か。
「フフフ……アンタとは気が合いそーね」
同じく後ろに飛んでチェーンソーを構え直す死神は、ニィ……と口角を上げ更なる攻撃へと転化した。
死神はチェーンソーを、ダンテは銃を撃ちつつ、その刃を素手で弾き返す。
……もはや素手で掴む事になんの抵抗もないようだ。
「んじゃ、楽しく踊りまショ!アンタの血の紅に染まりながら、ね!」
「いいや、弾丸の雨とテメェの血を降らせながら熱く語ろうぜっ!!」
嬉々として得物をぶつけ合って話しているが、どっちも言っている内容が最終的に穏やかではない気がする。
なんだろうか血に染まり血を降らせて語るっていうのは。
しかし、何故そこで謎の友情を育んでいるのか……ディーヴァにもセバスチャンにも、もちろんシエルにもわからなかった。
本当に何なのこの展開。
「はぁぁぁあ……なに殺されそうになった相手にシンパシー感じてんのよダンテ」
一同目が点になるとはこのことである。
「それまでの記憶や人生をフィルム化したものです。死神はその内容によって生と死、どちらかに振り分けるのです」
「平たく言えば黒歴史の覗き見だな」
「まったく、死神というのは本当に悪趣味ですよね」
「黒歴史……。ダンテはともかく、管理人なら黒歴史だらけかもしれないなー。あはは」
死ぬほどの傷ではないからか、ダンテの人生でのほんの一握り、それもここに来てからの短い期間のみ再生したそれは、プツリとフィルムが千切れるように消えた。
ほんのちょっぴり残念に思う。
ダンテの視点で語られるそれには、ダンテの想いが、本音が詰まっていた。
もう少し前に、更に前に……そう、ディーヴァと出会った頃まで遡れば、もしかしたらあの頃のダンテの気持ちがわかったかもしれない。
しかしそれは同時にダンテが死を覚悟するほどの大怪我を負わされなくては見れないということでもあり、そんなの絶対いやだ。
これ以上ダンテに怪我なんてしてほしくない。
「んー、イイ紅!もっと切らせなさい!」
セバスチャン以外のシネマティックレコードにはさほど興味がないのか、死神はチェーンソーを唸らせて更なる血を求める。
死神というのは皆、こうなのだろうか?
だとしたらいざ死ぬ時は嫌だなぁ……お迎え役がこんなぶっ飛んでたら落ち着いて入滅出来ない。
「やなこった。血が見たけりゃ自分の残念なオツム切って見るんだな」
対するダンテは、ぐっしょりと血で濡れた傷のせいかはあはあと息を切らしてちょっと苦しそう。
見兼ねたシエルが、セバスチャンに目配せした。
「セバスチャン、そろそろ加勢してやるか?」
「仰せのままに」
しかしその瞳はまだ終わっていない。
むしろ傷を負った事で瞳には炎が宿り、ギラついていた。
まさに手負いの獣だ。
「シエルくん待って!……ダンテは負けない」
「何?……でも……」
「よろしいのですか?ダンテさん、次に切られたら死んでしまうかもしれませんのに」
「わかってます。でも、ダンテの強さはこんなもんじゃない!……です。今邪魔したら、ダンテは多分怒ると思うんです」
こんなもんじゃない!とそこで言い切りたかったが、どうしてもセバスチャンには敬語を使ってしまう。
まあ、それについては今はいいだろう。
「ふ、信じているんだな。セバスチャン、ここはダンテに任せよう」
「そうですね。茶番は早く終わりにしてほしいですが」
胸の内ポケットから取り出した懐中時計をサッと確認するセバスチャン。
軽く盗み見できたのだが、戦闘開始からかれこれ10分ほどは経過しているようだった。
「ああ、早く帰ってアフタヌーンティーがしたい」
その思いは切実なようで、シエルは大きくため息を吐いていた。
そんな外野の想い知らずダンテの流す血が宙に舞い、銃声とチェーンソーのエンジン音が耳を貫く中、戦闘を続ける二人。
攻撃と攻撃の合間には会話までしていた。
「くっ……赤ばっか纏ってるが、アンタも赤が好きなのか?」
「そうヨ?赤い色、特に血の色はアタシを美しく魅せる……のッ!」
ギャリリ、ギャリリリリリィ!
ガゥン!ガゥン!!
「ハハ……ッ!理由は違うがオレも赤が好きだぜ!」
「見ればわかるワ、よっ!でもアタシには勝てないわね!赤い髪、赤い眼鏡、ん~っ!全部、赤ッッッ!!!」
どちらも赤好き。
その根底には美しく迸る血の赤が好きという死神と、ヒーローカラーでカッコよくスタイリッシュな赤が好きなダンテ、という決定的な違いがあるが。
それにダンテの場合は、目立つ色を纏うことで宿敵である悪魔を引き寄せる意味合いも強い。
「セバスちゃんは黒づくめ……でも赤色に彩られている姿はすごくイイと思うの……。加えて、悪魔と死神という、相容れぬ同士の愛……なんて素敵なの!なんてドラマチックなのォ!!」
やたらミュージカル調に叫び、いきなり真顔と低めの声で続く言葉「そう言うわけで……」黄緑に煌めく目が細められる。
「アタシ達のロミジュリ的恋愛を邪魔しないでくれるっ!?」
細めた瞳をカッと見開き、チェーンソーを握りしめる。
瞳孔すら開ききっており、彼は激情型なのか先ほどダンテを切った時と同じくらいのスピードでチェーンソーを振りかぶってきた。
「うぁっ……く!ロミジュリ……ッ!?」
刃が体に突き刺さる直前、持ち前の身体能力を用い、白刃どりで間一髪止める。
「相容れぬ同士なんて、まるで……まるで!ロミオとジュリエットみたいじゃなーい!」
「ふ、それについてはわかる……わかるぜその気持ち!! オレの彼女もオレと相反する種族同士なんだ……!でもオレもディーヴァを愛してるしディーヴァもオレを愛してる……!」
回転刃をなんとか寸止めしての会話がこれなの?
そんなこっぱずかしい告白しなくていいからそのチェーンソー、なんとかしてほしい。
恥ずかしさに赤くなっていいのか、それともダンテの命の心配していいのか、ディーヴァはよくわからなくなった。
「その恋応援してやるぜ!ファイ……トォォゥ!!!!」
応援しなくていい。
ディーヴァのすぐ隣に控えるセバスチャンからは、そんな空気が読み取れた。
そしてそのファイトの言葉を叫ぶ勢いで、白刃どっていたソレを相手に突き返し、ダンテは後ろへと素早く飛んだ。
ファイト一発なCMと同じ原理か。
「フフフ……アンタとは気が合いそーね」
同じく後ろに飛んでチェーンソーを構え直す死神は、ニィ……と口角を上げ更なる攻撃へと転化した。
死神はチェーンソーを、ダンテは銃を撃ちつつ、その刃を素手で弾き返す。
……もはや素手で掴む事になんの抵抗もないようだ。
「んじゃ、楽しく踊りまショ!アンタの血の紅に染まりながら、ね!」
「いいや、弾丸の雨とテメェの血を降らせながら熱く語ろうぜっ!!」
嬉々として得物をぶつけ合って話しているが、どっちも言っている内容が最終的に穏やかではない気がする。
なんだろうか血に染まり血を降らせて語るっていうのは。
しかし、何故そこで謎の友情を育んでいるのか……ディーヴァにもセバスチャンにも、もちろんシエルにもわからなかった。
本当に何なのこの展開。
「はぁぁぁあ……なに殺されそうになった相手にシンパシー感じてんのよダンテ」
一同目が点になるとはこのことである。
