DMC×黒執事
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ギャリ、ギャリリリリリリ!!!
その時チェーンソーのエンジンがかかり派手に動き出し、周りに張り巡らされた刃が高速で回転を始めた。
「あっ!やっとついたワ!このコ最近エンジンがあったまらないと動かないのヨ!」
なら普通の使えよという話だがチェーンソーの派手さが好きな彼のことだ、きっと聞かないだろう。
「ほらほら、余所見してたら真っ二つにしちゃうわヨ」
「あっぶね!」
ズバンッ!!
ブンブンと振り回したチェーンソー。
ダンテは間一髪避けたが、それによりダンテがいた場所にあった木が、小枝のように軽く真っ二つに切れてしまった。
普通のチェーンソーなら木の伐採にもそこそこの時間を要する。
が、軽く一閃しただけでこうとは……なんて切れ味。
「だから避けるんじゃないわヨ!って言ってるでしょ!!」
「いや、それこそ避けるだろ普通」
「……まあいいワ。お陰様でアタシのカラダも程よくほぐれてアツくなってきたもの♡」
クネクネとくねらせた体に自分の指を這わせてセバスチャンの方をちらり、熱っぽい視線を送ってくる。
寧ろセバスチャンを視姦している。
へ、変態だー!と、一同はトリハダを立てた。
「本気、出すわヨ?」
その雰囲気がガラリと変わったのはその言葉の直後だった。
自分よりも遥かに強力な悪魔を前にした時と同じ、ゾクリとした悪寒のようなものが背筋を駆ける。
「なっ……!?」
速い……!
今までとはうって変わり桁違いのスピードで肉薄、気がついた時にはダンテのすぐ目の前まで移動していた。
どこにこんな素早さを隠し持っていたのか、まるで重力や空間を無視したような移動速度だ。
「遅いわよっ」
ギャリリリリ!!
高速で回転する刃がダンテの体を狙って振り下ろされる。
とてもじゃないが避けきるのは難しく、腕の一本くらいなら持って行かれるのは確実。
間に合わない、誰もがそう思った。
「ダンテッ……!」
赤が宙に舞う。
「……あっぶね。あと少しで腕が無くなるところだったぜ」
「何ヨ、服しか切れなかったってコト?遅いと思ったらアンタもすばしっこかったのネ」
その赤は血ではなくジャケットの赤い布切れであり、破れた箇所から覗く逞しいダンテの腕はそこに無傷で存在していた。
血が見れなかったのが不服なのか、鼻を鳴らして死神は打ち震えるチェーンソーを再び構えた。
素早い?当たり前だ。
ダンテはスタイルチェンジしたのだから。
『トリックスター』。
ダンテの危機回避能力がそのスタイルチェンジを一瞬にして行わせたか、死神に負けぬスピードを得た。
因みに他にも『ソードマスター』『ガンスリンガー』『ロイヤルガード』と、それぞれ剣技、銃撃、防御に特化したスタイルが存在する。
ソードマスターはどこぞのギャグ漫画ではない。
ガンスリンガーも改造されちゃった女の子のガンアクションではない。
もちろん、ロイヤルガードも某銀河戦争のストームトルーパーでのエリートではないのでそこんとこよろしく頼もう。
「そろそろオレも相棒を使わせてもらうぜっ」
スタイルチェンジ、ガンスリンガー!と叫びこそしなくとも二丁の銃を構えるダンテ。
これでどちらも武器を手にしたわけで、相手に遠慮することなく、弾丸をぶつけることが出来るというもの。
ダンテは走りながら魔力のこもる弾丸を連射した。
「はっ!そんな玩具の弾なんかアタシに当たると思わないでほしいワ」
「さぁて、本当に当たらないと思うか……?」
これは様子見。
死神のスピードが速過ぎるため当たらないのはわかっていた。
地を蹴って大きく飛び上がったダンテ。
相手を飛び越えそうなほどのおお振りな動きで、位置は死神のちょうど真上にまで到達する。
どこまで行くのか、誰もがそう思った。
「そら、弾丸の雨をくらいな!」
ババババッ!
真下に向けて回転しながらダンテが高速で引き金をひいた。
数発、否、数十発だろう文字通り弾丸の雨が死神の体を蜂の巣にすべく、容赦なく降り注ぐ。
「ぎょわっ!どんだけ~!!」
わあ……ダンテったらはじめから飛ばしてるぅ。
これはダンテのガンスリンガースタイルの一つ、レインストームだ。
が、死神はなんとか避けたようでピンピンしている。
ちぇー、つまんないの。
「アンタ撃ちすぎよ!乙女の顔に穴が開いたらどーすんの!」
「誰が乙女だ!そういう事はディーヴァみたいにかわいくなってから言いやがれ!」
「失礼ね!これでも乙女DEATH★」
かわいいかわいくないの前に重要な事を忘れているよ?
シエルとセバスチャンとで、ひそひそと会話するディーヴァ。
「まずは性別かえなきゃだよね」
「ああ、その通りだな」
「あの人が女の子だったら少しはセバスチャンさんも優しくなります?」
「あの方は死神ですから優しくなるのは多少、ですかね。それに女性なら慎ましくお淑やかなレディであるべきです」
つまり無理、ということらしい。
もっとも、話し振りとは裏腹に種族的な意味合いよりも、性格的な意味合いが強そうな気がするが。
「キー!!って、コートに穴が空いたじゃない!どーしてくれんのよ!!」
「おーおー、これでおあいこだな」
ダンテは紅のジャケットが千切れ、相手は赤いコートに穴。
確かにこれで同等の傷を負ったことになる……のか?
ここからが本当の勝負に入る、ということだけはわかった。
トリックスターからガンスリンガーへのスタイルチェンジ、つまりは銃の精密度は上がっても死神に負けぬ素早さはなくなったわけで。
近距離になったら相手の独壇場、という事でダンテは遠くから攻撃する一方、決して死神に近づかせない作戦のようだ。
「当たらなければどうってこと、ないわね!」
「ったく、ちょこまかと……」
こちとら向かって来る悪魔を片っ端から退治してきた無敗の悪魔狩人。
出来得る限りのスピードを保ちつつ、低い姿勢で死神の体に照準を合わせ続ける。
鋭い視線は確実に急所を狙っていた。
その時チェーンソーのエンジンがかかり派手に動き出し、周りに張り巡らされた刃が高速で回転を始めた。
「あっ!やっとついたワ!このコ最近エンジンがあったまらないと動かないのヨ!」
なら普通の使えよという話だがチェーンソーの派手さが好きな彼のことだ、きっと聞かないだろう。
「ほらほら、余所見してたら真っ二つにしちゃうわヨ」
「あっぶね!」
ズバンッ!!
ブンブンと振り回したチェーンソー。
ダンテは間一髪避けたが、それによりダンテがいた場所にあった木が、小枝のように軽く真っ二つに切れてしまった。
普通のチェーンソーなら木の伐採にもそこそこの時間を要する。
が、軽く一閃しただけでこうとは……なんて切れ味。
「だから避けるんじゃないわヨ!って言ってるでしょ!!」
「いや、それこそ避けるだろ普通」
「……まあいいワ。お陰様でアタシのカラダも程よくほぐれてアツくなってきたもの♡」
クネクネとくねらせた体に自分の指を這わせてセバスチャンの方をちらり、熱っぽい視線を送ってくる。
寧ろセバスチャンを視姦している。
へ、変態だー!と、一同はトリハダを立てた。
「本気、出すわヨ?」
その雰囲気がガラリと変わったのはその言葉の直後だった。
自分よりも遥かに強力な悪魔を前にした時と同じ、ゾクリとした悪寒のようなものが背筋を駆ける。
「なっ……!?」
速い……!
今までとはうって変わり桁違いのスピードで肉薄、気がついた時にはダンテのすぐ目の前まで移動していた。
どこにこんな素早さを隠し持っていたのか、まるで重力や空間を無視したような移動速度だ。
「遅いわよっ」
ギャリリリリ!!
高速で回転する刃がダンテの体を狙って振り下ろされる。
とてもじゃないが避けきるのは難しく、腕の一本くらいなら持って行かれるのは確実。
間に合わない、誰もがそう思った。
「ダンテッ……!」
赤が宙に舞う。
「……あっぶね。あと少しで腕が無くなるところだったぜ」
「何ヨ、服しか切れなかったってコト?遅いと思ったらアンタもすばしっこかったのネ」
その赤は血ではなくジャケットの赤い布切れであり、破れた箇所から覗く逞しいダンテの腕はそこに無傷で存在していた。
血が見れなかったのが不服なのか、鼻を鳴らして死神は打ち震えるチェーンソーを再び構えた。
素早い?当たり前だ。
ダンテはスタイルチェンジしたのだから。
『トリックスター』。
ダンテの危機回避能力がそのスタイルチェンジを一瞬にして行わせたか、死神に負けぬスピードを得た。
因みに他にも『ソードマスター』『ガンスリンガー』『ロイヤルガード』と、それぞれ剣技、銃撃、防御に特化したスタイルが存在する。
ソードマスターはどこぞのギャグ漫画ではない。
ガンスリンガーも改造されちゃった女の子のガンアクションではない。
もちろん、ロイヤルガードも某銀河戦争のストームトルーパーでのエリートではないのでそこんとこよろしく頼もう。
「そろそろオレも相棒を使わせてもらうぜっ」
スタイルチェンジ、ガンスリンガー!と叫びこそしなくとも二丁の銃を構えるダンテ。
これでどちらも武器を手にしたわけで、相手に遠慮することなく、弾丸をぶつけることが出来るというもの。
ダンテは走りながら魔力のこもる弾丸を連射した。
「はっ!そんな玩具の弾なんかアタシに当たると思わないでほしいワ」
「さぁて、本当に当たらないと思うか……?」
これは様子見。
死神のスピードが速過ぎるため当たらないのはわかっていた。
地を蹴って大きく飛び上がったダンテ。
相手を飛び越えそうなほどのおお振りな動きで、位置は死神のちょうど真上にまで到達する。
どこまで行くのか、誰もがそう思った。
「そら、弾丸の雨をくらいな!」
ババババッ!
真下に向けて回転しながらダンテが高速で引き金をひいた。
数発、否、数十発だろう文字通り弾丸の雨が死神の体を蜂の巣にすべく、容赦なく降り注ぐ。
「ぎょわっ!どんだけ~!!」
わあ……ダンテったらはじめから飛ばしてるぅ。
これはダンテのガンスリンガースタイルの一つ、レインストームだ。
が、死神はなんとか避けたようでピンピンしている。
ちぇー、つまんないの。
「アンタ撃ちすぎよ!乙女の顔に穴が開いたらどーすんの!」
「誰が乙女だ!そういう事はディーヴァみたいにかわいくなってから言いやがれ!」
「失礼ね!これでも乙女DEATH★」
かわいいかわいくないの前に重要な事を忘れているよ?
シエルとセバスチャンとで、ひそひそと会話するディーヴァ。
「まずは性別かえなきゃだよね」
「ああ、その通りだな」
「あの人が女の子だったら少しはセバスチャンさんも優しくなります?」
「あの方は死神ですから優しくなるのは多少、ですかね。それに女性なら慎ましくお淑やかなレディであるべきです」
つまり無理、ということらしい。
もっとも、話し振りとは裏腹に種族的な意味合いよりも、性格的な意味合いが強そうな気がするが。
「キー!!って、コートに穴が空いたじゃない!どーしてくれんのよ!!」
「おーおー、これでおあいこだな」
ダンテは紅のジャケットが千切れ、相手は赤いコートに穴。
確かにこれで同等の傷を負ったことになる……のか?
ここからが本当の勝負に入る、ということだけはわかった。
トリックスターからガンスリンガーへのスタイルチェンジ、つまりは銃の精密度は上がっても死神に負けぬ素早さはなくなったわけで。
近距離になったら相手の独壇場、という事でダンテは遠くから攻撃する一方、決して死神に近づかせない作戦のようだ。
「当たらなければどうってこと、ないわね!」
「ったく、ちょこまかと……」
こちとら向かって来る悪魔を片っ端から退治してきた無敗の悪魔狩人。
出来得る限りのスピードを保ちつつ、低い姿勢で死神の体に照準を合わせ続ける。
鋭い視線は確実に急所を狙っていた。