DMC×黒執事
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ついでのついででダンテにも御貴族様らしい格好をさせて楽しんで(しかし何一つ買わない。代わりに試着しまくった代金はお支払いしました)、今はダンテが美味しそうと言っていた中世のファーストフード的屋台でおやつなう。
「それで?アンダーテイカーのとこで何かしらは得たんだろ?」
「え?あ、うん……」
ドーナッツによく似た揚げたスナック……と言っても中にはとろりとしたフルーツのペーストが入っていて結構美味しい。
それをもぐもぐと食べながら、ディーヴァは頷く。
「シエル君とあたし、遠~い血縁関係に当たるかもしれないって」
「アレとお前が?血、繋がってるって??…………身長以外似てねぇ!!
しばし考え込み、そしてダンテはゲラゲラと笑いながら似てる箇所などひとつもないと指摘してきた……御丁寧に一部を除いて。
なんだどっちもチビって言いたいのか!
「だから遠い親戚!そんなに似てなくて当たり前じゃない!『遠い』なんだから!」
「後でおじいちゃんって呼んでみろよ!きっとすげー嫌そうな顔するぜ!」
「もうっ!」
まあ血縁関係がどうこうは置いておくとして、一番大事なのはここから。
「あとね、あたし達の世界の悪魔を誰かが呼び寄せようとしてあたし達が来ちゃったかも……って。可能性の範囲だけど」
「へぇ……やっぱ悪魔ってのは関係してくるわけか」
「その場合、まだその誰かは悪魔召喚してるだろうね。間違って召喚されたあたし達はシエルくんのとこにいるわけだし」
「……ああ。悪魔なんぞ呼びやがって、人間ってのはロクなこと考えねぇな」
「あたしも人間ですけど?」
人間が嫌いだとでも言うように苦々しく呟くダンテに、ちょっと意地悪言ってみた。
さあどう返す?
「オレも半分な」
「………………」
カウンターで来ただけだった。
「シエルにはこの事言わなくていいのか?」
「言おうとは思った。けどシエル君って生贄になったことあるんでしょ?悪魔召喚なんてトラウマだと思うの。だから言いづらいなって…」
「ディーヴァは優しいな」
ぐりぐりと頭を撫で、愛おしむように優しく言われるとなんだか照れてしまう。
くすぐったい思いをしながら、ディーヴァは小さくありがとうと感謝を述べた。
「でもセバスチャンには言っておけよ」
「そうする~、あむっ!」
話は終わりと言うように、ダンテの手の中でまだ形の残るドーナッツもどきを大きく一口頬張る。
うんまだ冷めてない、うまし!
「あ。オレの分!」
「ダンテさっきから食べてないみたいだったから奪っちゃった~」
もきゅもきゅとハムスターのように頬袋にいっぱい詰めて、食べるディーヴァ。
さすが食に汚いヒロイン!
「これから食べるとこだったっつーの!まあ、とられたなら取り返すまでだぜ。代わりのキスだな」
「いーやーだー」
代わりにキスとはなんてダンテらしい思考!
だが、こんな街の界隈でそんなことされたらたまったもんじゃない、絶対阻止!である。
「いつまでイチャついている」
その時背後で呆れ返ったような声が響いた。
このなんとも言えぬ上から目線な態度、人を小馬鹿にしたような物言い、そして低い身長、我があるじシエルくんだ。
「あっ!シエルくん、セバスチャンさん」
「イチャつくのは恋仲だから仕方ないだろ?」
ちゅっ。
急いでダンテから離れたはずなのに、気がついたらグイと引き寄せられて街中でいきなりのほっぺちゅう……あまりに自然な動きだったためか、誰も突っ込んでくれない。
「そんで、市場調査とやらは終わったのか?」
「おかげさまでな。帰るぞ」
ぼしゅう!と沸騰しかけたが、とりあえずすべきことはする。
「……帰るなら……さっきのお小遣いお返しします……ね……」
セバスチャンの元へお金を返しにふらふらと近づき、その手に巾着を落とす。
ごくわずかしか使ってない重さにセバスチャンは目ざとく気がついた。
「おや。服は買わなかったのですか?せっかく似合ってらしたのに」
「「え」」
「ああ、坊ちゃんは見てませんよ?私は悪魔ですから、それくらい見るのは容易いのです」
透視か、透視なのか。
だとしたらどこまで万能なんだこの悪m……執事。
「あんなにはしゃいで、まるで少年少女のようでしたねぇ?」
ニコニコと笑っているが、弱みでも握ったのか、その顔に潜むは笑い飛ばすような微笑。
ああそうか、赤と白を基調としていたとはいえ、子供っぽい格好と振る舞いをしすぎたか。
アレを見られたとは恥ずかしいことこの上ない。
恥ずかしさに顔を赤くしながら、ディーヴァはシエルとダンテに続いて馬車に乗る。
ほっぺちゅうの時の羞恥も時間差攻撃で今頃来た。
やはり顔が熱いのを誤魔化すためには、ダンテに八つ当たりしかない。
ボスッ!!
腹部にディーヴァの会心の一撃がめり込んだ。
「あだっ!?なんで殴るんだよ??」
「うぅ~~~知らないっ!!」
痛くないけれどもわけがわからず、そのあとダンテはしばらくの間ディーヴァに口を聞いてもらえず、そしてご機嫌を取るのに忙しかったという。
セバスチャンはそんな様子を口元を緩めるのみに、馬引く手綱を操るのだった。
「それで?アンダーテイカーのとこで何かしらは得たんだろ?」
「え?あ、うん……」
ドーナッツによく似た揚げたスナック……と言っても中にはとろりとしたフルーツのペーストが入っていて結構美味しい。
それをもぐもぐと食べながら、ディーヴァは頷く。
「シエル君とあたし、遠~い血縁関係に当たるかもしれないって」
「アレとお前が?血、繋がってるって??…………身長以外似てねぇ!!
しばし考え込み、そしてダンテはゲラゲラと笑いながら似てる箇所などひとつもないと指摘してきた……御丁寧に一部を除いて。
なんだどっちもチビって言いたいのか!
「だから遠い親戚!そんなに似てなくて当たり前じゃない!『遠い』なんだから!」
「後でおじいちゃんって呼んでみろよ!きっとすげー嫌そうな顔するぜ!」
「もうっ!」
まあ血縁関係がどうこうは置いておくとして、一番大事なのはここから。
「あとね、あたし達の世界の悪魔を誰かが呼び寄せようとしてあたし達が来ちゃったかも……って。可能性の範囲だけど」
「へぇ……やっぱ悪魔ってのは関係してくるわけか」
「その場合、まだその誰かは悪魔召喚してるだろうね。間違って召喚されたあたし達はシエルくんのとこにいるわけだし」
「……ああ。悪魔なんぞ呼びやがって、人間ってのはロクなこと考えねぇな」
「あたしも人間ですけど?」
人間が嫌いだとでも言うように苦々しく呟くダンテに、ちょっと意地悪言ってみた。
さあどう返す?
「オレも半分な」
「………………」
カウンターで来ただけだった。
「シエルにはこの事言わなくていいのか?」
「言おうとは思った。けどシエル君って生贄になったことあるんでしょ?悪魔召喚なんてトラウマだと思うの。だから言いづらいなって…」
「ディーヴァは優しいな」
ぐりぐりと頭を撫で、愛おしむように優しく言われるとなんだか照れてしまう。
くすぐったい思いをしながら、ディーヴァは小さくありがとうと感謝を述べた。
「でもセバスチャンには言っておけよ」
「そうする~、あむっ!」
話は終わりと言うように、ダンテの手の中でまだ形の残るドーナッツもどきを大きく一口頬張る。
うんまだ冷めてない、うまし!
「あ。オレの分!」
「ダンテさっきから食べてないみたいだったから奪っちゃった~」
もきゅもきゅとハムスターのように頬袋にいっぱい詰めて、食べるディーヴァ。
さすが食に汚いヒロイン!
「これから食べるとこだったっつーの!まあ、とられたなら取り返すまでだぜ。代わりのキスだな」
「いーやーだー」
代わりにキスとはなんてダンテらしい思考!
だが、こんな街の界隈でそんなことされたらたまったもんじゃない、絶対阻止!である。
「いつまでイチャついている」
その時背後で呆れ返ったような声が響いた。
このなんとも言えぬ上から目線な態度、人を小馬鹿にしたような物言い、そして低い身長、我があるじシエルくんだ。
「あっ!シエルくん、セバスチャンさん」
「イチャつくのは恋仲だから仕方ないだろ?」
ちゅっ。
急いでダンテから離れたはずなのに、気がついたらグイと引き寄せられて街中でいきなりのほっぺちゅう……あまりに自然な動きだったためか、誰も突っ込んでくれない。
「そんで、市場調査とやらは終わったのか?」
「おかげさまでな。帰るぞ」
ぼしゅう!と沸騰しかけたが、とりあえずすべきことはする。
「……帰るなら……さっきのお小遣いお返しします……ね……」
セバスチャンの元へお金を返しにふらふらと近づき、その手に巾着を落とす。
ごくわずかしか使ってない重さにセバスチャンは目ざとく気がついた。
「おや。服は買わなかったのですか?せっかく似合ってらしたのに」
「「え」」
「ああ、坊ちゃんは見てませんよ?私は悪魔ですから、それくらい見るのは容易いのです」
透視か、透視なのか。
だとしたらどこまで万能なんだこの悪m……執事。
「あんなにはしゃいで、まるで少年少女のようでしたねぇ?」
ニコニコと笑っているが、弱みでも握ったのか、その顔に潜むは笑い飛ばすような微笑。
ああそうか、赤と白を基調としていたとはいえ、子供っぽい格好と振る舞いをしすぎたか。
アレを見られたとは恥ずかしいことこの上ない。
恥ずかしさに顔を赤くしながら、ディーヴァはシエルとダンテに続いて馬車に乗る。
ほっぺちゅうの時の羞恥も時間差攻撃で今頃来た。
やはり顔が熱いのを誤魔化すためには、ダンテに八つ当たりしかない。
ボスッ!!
腹部にディーヴァの会心の一撃がめり込んだ。
「あだっ!?なんで殴るんだよ??」
「うぅ~~~知らないっ!!」
痛くないけれどもわけがわからず、そのあとダンテはしばらくの間ディーヴァに口を聞いてもらえず、そしてご機嫌を取るのに忙しかったという。
セバスチャンはそんな様子を口元を緩めるのみに、馬引く手綱を操るのだった。