DMC×黒執事
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少しだけ真面目な色を滲ませて、アンダーテイカーは言う。
その違うものこそが、パラレルワールドたる所以でもあり、時間軸の違う同じ世界かもしれないと思ってもしまう所以である。
「それは異形の悪魔の気配だよ」
「ダンテのこと、ですか?それとも、」
悪魔と言うとダンテ、もしくはセバスチャンしか知り得ない。
「いーや、違うね。近くにはいない」
近くにはいないという、ダンテでもなければセバスチャンのことでもなさそうなその言い方、だったら一体……?
「誰かが悪魔をこっちの魔界ではなく、そっちの魔界から喚び出そうとしているかもしれないね?その影響とかで、血の繋がりのある伯爵の世界とキミの世界とが繋がった……とか考えられそうだなって」
全部、可能性の話だけどね。
と追加するアンダーテイカーだが、なんだろうか、その話ぶりはとても信憑性が高く感じた。
「なんでそんなことわかるんですか?」
「カ・ン!……ってのは嘘で、職業柄、そういうのには詳しいのサ。気にしないでおくれよォ~」
先ほどまで真面目だったのに、また元の戯けた風に戻ってしまった。
もう話は聴けそうにない。
「はいどうぞ、お茶おかわり」
「ありがとうございます……」
追加の紅茶がビーカーに注がれる。
「ほとんどお茶するだけになっちゃいましたね……」
「元からそのつもりだけど?」
「………………」
んー?ちょっと聞き捨てならない言葉が聞こえた気がしたんですけど?
まあいいか、ここで怒ったら優しい夢主違う!とディーヴァは心を落ち着かせた。
……確かファントムハイヴ家の屋敷には大きな書庫があったはずだ。
帰ったら一応調べさせてもらおう、未来のことなんて載っているわけはないけれど。
そして、悪魔を喚ぼうとしている人間がいるかもしれないこと、シエルには言いづらいな。
だって彼は悪魔を召喚するための生贄になった経験があるのだから。
「お待たせしました~」
「「遅い!」」
そう仲良く発したのはダンテとシエル。
「ディーヴァさん、長くかかりましたね」
「ごめんなさい」
「まったく、いつまで待たせる気だ」
確かに笑わせる時間として考えるとちょーーーっとばかし長い。
長い時間ダンテと離れて、へんちくりんな人とはいえ他の男と二人きり……そう来ると。
「はっ!そうだ、ディーヴァ大丈夫だったのか?何もされてないよな??」
そう、こういう心配が出て来るわけで。
「あはは、大丈夫だよ」
「酷いなぁ、変なことはなーんもしてないよォ」
ディーヴァの顔を見ればそうとすぐわかるはずだ。
何より、アンダーテイカーはどう見ても本当の変態…ディーヴァが何かされていればディーヴァの態度でも、空気でもすぐわかる。
それでも心配するダンテなのだった。
「お茶飲んだだけ」
「お茶!?ビーカーのお茶飲んだのか……!」
「ああ……あのお茶を飲んでしまわれましたか……」
あら今度はシエルとセバスチャンが心配してる。
うわぁ、と言う顔のシエルとセバスチャン、そしてダンテはディーヴァと同じで不思議そうに首をかしげるのである。
「まあいい。それで話はどうだったんだ?」
「えっと……なんとか、聞いてきたけど……あまり何かを知っている、という感じではなかったような…?」
「教えてあげてもいいと言ったけど、知ってるとは言ってないからねェ」
当たらずとも遠からず……元々そこまで期待していなかったが、ディーヴァの様子を見るにそこまで落胆していないし、これはこれでいい。
と、そう思うことにしよう。
「そうか。世話になった、また何かあれば来る」
「伯爵ぅ~いつでもおいで~!棺桶とお茶を用意して待ってるよ~」
馬車に乗り込むシエルの背中に手を大きく振りながら、アンダーテイカーは呼びかけていた。
「……シエルってあいつに相当気に入られてるのな」
「言うな。僕としては迷惑きわまりない」
「うーん。用意してあるのお茶だけじゃなくて棺桶だもんねぇ……」
シエルはセバスチャンの引く馬車の中で、心底迷惑そうだったという。
「市内へ来たついでだ。社の市場調査を行ってから帰る。貴殿らは…………ああ……そこらの店にいてくれ」
馬車から降りた一行。
シエルがダンテ達未来組に目を向ければ、ロンドンの街並みをそれはもう楽しそうに見る二人がいた。
「おー。街だ!!あれ美味そう!あっちの服屋のはディーヴァに似合いそうだなぁー!」
「わー中世のロンドンって感じ!あっ!まだロンドン橋は完成してないんだー」
「……あとで迎えに来る」
「ディーヴァさん、こちらをお使いください」
その様子にクス、とシエルは笑みを浮かべ、セバスチャンは懐から金銭の入った巾着…所謂お小遣いというやつをディーヴァに渡す始末。
あとで聞いたことだが、これはディーヴァの働きに見合うお給金らしい。
「え?……ありがとうシエルくん!セバスチャンさん!」
「サンキュー!」
こういう好意は素直に受け取るべき!と学んだディーヴァは大喜びで受け取り、ダンテと共に今しがた見ていた服屋へ。
店の中でもはしゃいでいるのが窓からよく見えた。
「こうして見ると、まるでエリザベス様のようですね」
「女性とはみな似たようなものなのだろう。行くぞセバスチャン」
「御意」
そして中世で流行っているというふんわり袖の素敵なドレス。
どこからどう見たって現代でいうフリフリゴスロリの類を、着せ替えて行くディーヴァ。
うん、これらが貴族様の普段着ということもあってお値段もそこそこで値が張りすぎるということもない。
お小遣いで足りる。
「これかわいいねぇ……ダンテ!」
「ああ、すっげぇかわいい。この帽子と合わせると……」
「わっ!もっとかわいくなったー!!」
赤と白が基調となったドレスとボンネットに、真っ白なペチコート、リボンやフリル、レースがふんだんにあしらわれ、胸元とボンネットのトップには桃色の花……!
「……ちょっと子どもっぽいけどな」
確かに可愛すぎるが、それでも一度着てみたかった。
念願の夢が叶ってハッピーである。
その違うものこそが、パラレルワールドたる所以でもあり、時間軸の違う同じ世界かもしれないと思ってもしまう所以である。
「それは異形の悪魔の気配だよ」
「ダンテのこと、ですか?それとも、」
悪魔と言うとダンテ、もしくはセバスチャンしか知り得ない。
「いーや、違うね。近くにはいない」
近くにはいないという、ダンテでもなければセバスチャンのことでもなさそうなその言い方、だったら一体……?
「誰かが悪魔をこっちの魔界ではなく、そっちの魔界から喚び出そうとしているかもしれないね?その影響とかで、血の繋がりのある伯爵の世界とキミの世界とが繋がった……とか考えられそうだなって」
全部、可能性の話だけどね。
と追加するアンダーテイカーだが、なんだろうか、その話ぶりはとても信憑性が高く感じた。
「なんでそんなことわかるんですか?」
「カ・ン!……ってのは嘘で、職業柄、そういうのには詳しいのサ。気にしないでおくれよォ~」
先ほどまで真面目だったのに、また元の戯けた風に戻ってしまった。
もう話は聴けそうにない。
「はいどうぞ、お茶おかわり」
「ありがとうございます……」
追加の紅茶がビーカーに注がれる。
「ほとんどお茶するだけになっちゃいましたね……」
「元からそのつもりだけど?」
「………………」
んー?ちょっと聞き捨てならない言葉が聞こえた気がしたんですけど?
まあいいか、ここで怒ったら優しい夢主違う!とディーヴァは心を落ち着かせた。
……確かファントムハイヴ家の屋敷には大きな書庫があったはずだ。
帰ったら一応調べさせてもらおう、未来のことなんて載っているわけはないけれど。
そして、悪魔を喚ぼうとしている人間がいるかもしれないこと、シエルには言いづらいな。
だって彼は悪魔を召喚するための生贄になった経験があるのだから。
「お待たせしました~」
「「遅い!」」
そう仲良く発したのはダンテとシエル。
「ディーヴァさん、長くかかりましたね」
「ごめんなさい」
「まったく、いつまで待たせる気だ」
確かに笑わせる時間として考えるとちょーーーっとばかし長い。
長い時間ダンテと離れて、へんちくりんな人とはいえ他の男と二人きり……そう来ると。
「はっ!そうだ、ディーヴァ大丈夫だったのか?何もされてないよな??」
そう、こういう心配が出て来るわけで。
「あはは、大丈夫だよ」
「酷いなぁ、変なことはなーんもしてないよォ」
ディーヴァの顔を見ればそうとすぐわかるはずだ。
何より、アンダーテイカーはどう見ても本当の変態…ディーヴァが何かされていればディーヴァの態度でも、空気でもすぐわかる。
それでも心配するダンテなのだった。
「お茶飲んだだけ」
「お茶!?ビーカーのお茶飲んだのか……!」
「ああ……あのお茶を飲んでしまわれましたか……」
あら今度はシエルとセバスチャンが心配してる。
うわぁ、と言う顔のシエルとセバスチャン、そしてダンテはディーヴァと同じで不思議そうに首をかしげるのである。
「まあいい。それで話はどうだったんだ?」
「えっと……なんとか、聞いてきたけど……あまり何かを知っている、という感じではなかったような…?」
「教えてあげてもいいと言ったけど、知ってるとは言ってないからねェ」
当たらずとも遠からず……元々そこまで期待していなかったが、ディーヴァの様子を見るにそこまで落胆していないし、これはこれでいい。
と、そう思うことにしよう。
「そうか。世話になった、また何かあれば来る」
「伯爵ぅ~いつでもおいで~!棺桶とお茶を用意して待ってるよ~」
馬車に乗り込むシエルの背中に手を大きく振りながら、アンダーテイカーは呼びかけていた。
「……シエルってあいつに相当気に入られてるのな」
「言うな。僕としては迷惑きわまりない」
「うーん。用意してあるのお茶だけじゃなくて棺桶だもんねぇ……」
シエルはセバスチャンの引く馬車の中で、心底迷惑そうだったという。
「市内へ来たついでだ。社の市場調査を行ってから帰る。貴殿らは…………ああ……そこらの店にいてくれ」
馬車から降りた一行。
シエルがダンテ達未来組に目を向ければ、ロンドンの街並みをそれはもう楽しそうに見る二人がいた。
「おー。街だ!!あれ美味そう!あっちの服屋のはディーヴァに似合いそうだなぁー!」
「わー中世のロンドンって感じ!あっ!まだロンドン橋は完成してないんだー」
「……あとで迎えに来る」
「ディーヴァさん、こちらをお使いください」
その様子にクス、とシエルは笑みを浮かべ、セバスチャンは懐から金銭の入った巾着…所謂お小遣いというやつをディーヴァに渡す始末。
あとで聞いたことだが、これはディーヴァの働きに見合うお給金らしい。
「え?……ありがとうシエルくん!セバスチャンさん!」
「サンキュー!」
こういう好意は素直に受け取るべき!と学んだディーヴァは大喜びで受け取り、ダンテと共に今しがた見ていた服屋へ。
店の中でもはしゃいでいるのが窓からよく見えた。
「こうして見ると、まるでエリザベス様のようですね」
「女性とはみな似たようなものなのだろう。行くぞセバスチャン」
「御意」
そして中世で流行っているというふんわり袖の素敵なドレス。
どこからどう見たって現代でいうフリフリゴスロリの類を、着せ替えて行くディーヴァ。
うん、これらが貴族様の普段着ということもあってお値段もそこそこで値が張りすぎるということもない。
お小遣いで足りる。
「これかわいいねぇ……ダンテ!」
「ああ、すっげぇかわいい。この帽子と合わせると……」
「わっ!もっとかわいくなったー!!」
赤と白が基調となったドレスとボンネットに、真っ白なペチコート、リボンやフリル、レースがふんだんにあしらわれ、胸元とボンネットのトップには桃色の花……!
「……ちょっと子どもっぽいけどな」
確かに可愛すぎるが、それでも一度着てみたかった。
念願の夢が叶ってハッピーである。