DMC×黒執事
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「びっくりした……」
心臓止まりそうになるから気配を絶ったり、いきなり声をかけたりするのはやめてほしいところだが、セバスチャンは気にした様子もなく続ける。
「そろそろ坊ちゃんの昼食の時間です。ダンテさんとディーヴァさんは私服に着替えて共に昼食を摂るように」
「あ、はい……」
「オレら使用人だろ?だいたいシエルと食うのは夕食だけじゃなかったか?」
「そうなのですが、昼食をディーヴァさんも作ったという話をしたところ気が変わったそうで……」
気まぐれな主人を持つと大変だとこぼすセバスチャンに、珍しくダンテが「ま、相手は子どもだからな!」と同情していた。
「セバスチャンさん、」
「はい、なんでしょう?」
ダンテが自分の部屋へと歩き出すのを横目に、ディーヴァは三人の使用人の仕事ぶりについて話すことにした。
「みなさん、ゆっくりやればちゃんと仕事ができましたよ。……相手をするのは疲れましたけども。
ただ……いつもはセバスチャンさんが完璧さとスピードを求めちゃうから、慌てちゃったり焦っちゃったりで失敗しちゃうんだ、と、……オモイマス……」
話した後で気がついた。
まるでセバスチャンの今までの指導方法が間違っていた、とでも言ったように聞こえてしまったかもしれない。
「えと、ご、ごめんなさい! 」
顔を上げてセバスチャンを確認すれば、案の定目を見開いてこちらを見ている。
その感情が読めないのが困る。
「……いいえ、そうやって助言してくださる方は貴重です。ありがとうございます。
それにしても…ゆっくりやれば出来る…………彼らが仕事をきちんとこなせるよう私も教育し直さねばいけませんね……」
「どういたしまして……?」
「とりあえず貴女は着替えてきなさいな」
言い逃げみたいで嫌だが、セバスチャンの言うまま頷いて先行くダンテを追う。
少し先で待っていたダンテにも会話は聞こえていたようで、ダンテは会話の展開にハラハラしていた。
「あんなこと言ってよく怖くなかったな、ディーヴァ。アレ絶対セバスチャンのやり方を否定するようなモンだぞ」
「うん……余計なお世話かもしれないけど言っちゃったんだ。だってあたしは悪魔にも味方するけど、人間の味方の割合のが大きいもの」
「そうだな……」
反応が少し怖かったが後悔はしていない。
悪魔よりは人間側なのはディーヴァが人間である証拠で、それが当たり前な考え方なのだから。
……さて、これから部屋に戻って着替えるわけだが、私服にというと、この世界に迷い込んだ時着ていた服になる。
そうなるとディーヴァはまだしも、ダンテは中世という世界観に合わない気がする。
紅色のジャケットに黒ばかり。
紳士や執事には程遠い、パンクとまでいかなくともロックテイストすぎる。
と、不安に思いつつも着替えて昼食待つ広間へ戻って、すでに食事の最中なのだが。
「美味い」
食事を口にしたシエルの、開口一番の言葉がこれだ。
静かな室内に銀食器のカチャカチャ音がなる中に響く主人の声に、ディーヴァは心の中でガッツポーズした。
「だろだろ!ディーヴァのメシは美味いだろ!」
ダンテが踏ん反り返る。
言っとくけどダンテは昼食作り何もしてないからね?と言いたいが、まるで自分のことのように誇らしげにしているのでそのままにしとこう……嬉しいし。
「美味しいならよかった!でもね、ローストビーフは焼くのもソースもバルドさんが作ったんだよ」
「あのバルドがか?嘘をつけ」
「ほんとですって」
「にわかには信じられんがディーヴァがそう言うならそうなのだろうな……」
とは言っても時短テクニックやら簡単調理法やらで、生ではなくラズベリージャムが使われていたり、オーブンだけでなくフライパンを使ったりしているが。
「しかし……美味いがどれにもチーズが使われているようだな。スコッチエッグにもサラダにもパンにもチーズが……ここはスイスか?」
ほんのり半熟のゆで卵が入ったスコッチエッグには酸味の利いたトマトソースがよく絡まって、しかしそのさらに上にはとろけるチーズ。
そして新鮮なパリパリのサラダにはカリカリベーコンと……やっぱりシュレッドチーズがたっぷり。
ドレッシングもシーザーで、チーズ系だ。
極め付けにはクリームチーズが練りこんであるデニッシュブレッドである。
どこを取ってもチーズ尽くし。
「あ、わかっちゃった?」
「バレバレだ」
「ごめんね……あたし、チーズが大好物で、つい…………えへへ」
「………………、そうか」
大好物だからと言って仮にもメイドが、主人の食べる食事に自分の好物尽くめにするか?
失敗したり不味い食事より何百倍もマシだが、どれだけ好きなんだか。
「私ももしやとは思いましたが、ディーヴァさんの好物だったのですね」
「はい、大好きです!!」
その曇りなき満面の笑みは輝いている。
「ぷっ!とうとうチーズ星人の本領発揮だなディーヴァ!」
「チーズ星人って何よ」
チーズ星人はチーズ星人なのだから仕方がない。
「チーズ尽くしには胃袋的な意味で参ってしまうが……」
「うっ……ごめん」
「だが美味かった。この分なら菓子にも期待できそうだ。だから明日でいいからおやつはディーヴァが作れ」
「おやつ?別にいいけど、リクエストは何に……」
「おい待て。明日の約束なんかして、今すぐ帰れる方法が見つかったから帰る!とかだったらどうするんだよ」
いきなり見つかるとは正直思えないが、ダンテの言うことも一理ある。
だが、シエルはダンテの指摘を鼻で笑い飛ばした。
「貴殿らは与えられた恩義を返さないでいられるようには見えんが?」
特にディーヴァの方は。
と、ディーヴァの人とナリを信用してみせるが、少々買い被りすぎである。
まあ、お世話になった恩は、機織りしてでも返すけど。
「ふふ、いいよ。おやつくらいいくらでも作るよ。リクエストは?」
「ガトーショコラと、ベリーの乗ったタルトがいい」
「かしこまりました。シエル坊ちゃんの仰せのままに~」
ガトーショコラは食べ慣れているみたいだし、ちょっと背伸びしてるシエルに、オレンジと洋酒を利かせたほろ苦ガトーショコラを作ろうかな。
そうなるとベリータルトは甘くあまーくがいいから……。
「タルトの方……チーズタルトでもいい」
「シエルくん……!」
レシピを考えていたチーズ大好きディーヴァにとってなんとも嬉しい追加の一言だ。
ならばベリーのたっぷり乗ったチーズタルトにしよう。
「……別にディーヴァのためじゃない」
「坊ちゃんは素直じゃありませんねぇ」
「ウルサイ」
シエルくんはツンデレ……いやデレツンだなあ、とディーヴァがつぶやくが、シエルとセバスチャンにはツンデレもデレツンもよく分からなかったそうな。
心臓止まりそうになるから気配を絶ったり、いきなり声をかけたりするのはやめてほしいところだが、セバスチャンは気にした様子もなく続ける。
「そろそろ坊ちゃんの昼食の時間です。ダンテさんとディーヴァさんは私服に着替えて共に昼食を摂るように」
「あ、はい……」
「オレら使用人だろ?だいたいシエルと食うのは夕食だけじゃなかったか?」
「そうなのですが、昼食をディーヴァさんも作ったという話をしたところ気が変わったそうで……」
気まぐれな主人を持つと大変だとこぼすセバスチャンに、珍しくダンテが「ま、相手は子どもだからな!」と同情していた。
「セバスチャンさん、」
「はい、なんでしょう?」
ダンテが自分の部屋へと歩き出すのを横目に、ディーヴァは三人の使用人の仕事ぶりについて話すことにした。
「みなさん、ゆっくりやればちゃんと仕事ができましたよ。……相手をするのは疲れましたけども。
ただ……いつもはセバスチャンさんが完璧さとスピードを求めちゃうから、慌てちゃったり焦っちゃったりで失敗しちゃうんだ、と、……オモイマス……」
話した後で気がついた。
まるでセバスチャンの今までの指導方法が間違っていた、とでも言ったように聞こえてしまったかもしれない。
「えと、ご、ごめんなさい! 」
顔を上げてセバスチャンを確認すれば、案の定目を見開いてこちらを見ている。
その感情が読めないのが困る。
「……いいえ、そうやって助言してくださる方は貴重です。ありがとうございます。
それにしても…ゆっくりやれば出来る…………彼らが仕事をきちんとこなせるよう私も教育し直さねばいけませんね……」
「どういたしまして……?」
「とりあえず貴女は着替えてきなさいな」
言い逃げみたいで嫌だが、セバスチャンの言うまま頷いて先行くダンテを追う。
少し先で待っていたダンテにも会話は聞こえていたようで、ダンテは会話の展開にハラハラしていた。
「あんなこと言ってよく怖くなかったな、ディーヴァ。アレ絶対セバスチャンのやり方を否定するようなモンだぞ」
「うん……余計なお世話かもしれないけど言っちゃったんだ。だってあたしは悪魔にも味方するけど、人間の味方の割合のが大きいもの」
「そうだな……」
反応が少し怖かったが後悔はしていない。
悪魔よりは人間側なのはディーヴァが人間である証拠で、それが当たり前な考え方なのだから。
……さて、これから部屋に戻って着替えるわけだが、私服にというと、この世界に迷い込んだ時着ていた服になる。
そうなるとディーヴァはまだしも、ダンテは中世という世界観に合わない気がする。
紅色のジャケットに黒ばかり。
紳士や執事には程遠い、パンクとまでいかなくともロックテイストすぎる。
と、不安に思いつつも着替えて昼食待つ広間へ戻って、すでに食事の最中なのだが。
「美味い」
食事を口にしたシエルの、開口一番の言葉がこれだ。
静かな室内に銀食器のカチャカチャ音がなる中に響く主人の声に、ディーヴァは心の中でガッツポーズした。
「だろだろ!ディーヴァのメシは美味いだろ!」
ダンテが踏ん反り返る。
言っとくけどダンテは昼食作り何もしてないからね?と言いたいが、まるで自分のことのように誇らしげにしているのでそのままにしとこう……嬉しいし。
「美味しいならよかった!でもね、ローストビーフは焼くのもソースもバルドさんが作ったんだよ」
「あのバルドがか?嘘をつけ」
「ほんとですって」
「にわかには信じられんがディーヴァがそう言うならそうなのだろうな……」
とは言っても時短テクニックやら簡単調理法やらで、生ではなくラズベリージャムが使われていたり、オーブンだけでなくフライパンを使ったりしているが。
「しかし……美味いがどれにもチーズが使われているようだな。スコッチエッグにもサラダにもパンにもチーズが……ここはスイスか?」
ほんのり半熟のゆで卵が入ったスコッチエッグには酸味の利いたトマトソースがよく絡まって、しかしそのさらに上にはとろけるチーズ。
そして新鮮なパリパリのサラダにはカリカリベーコンと……やっぱりシュレッドチーズがたっぷり。
ドレッシングもシーザーで、チーズ系だ。
極め付けにはクリームチーズが練りこんであるデニッシュブレッドである。
どこを取ってもチーズ尽くし。
「あ、わかっちゃった?」
「バレバレだ」
「ごめんね……あたし、チーズが大好物で、つい…………えへへ」
「………………、そうか」
大好物だからと言って仮にもメイドが、主人の食べる食事に自分の好物尽くめにするか?
失敗したり不味い食事より何百倍もマシだが、どれだけ好きなんだか。
「私ももしやとは思いましたが、ディーヴァさんの好物だったのですね」
「はい、大好きです!!」
その曇りなき満面の笑みは輝いている。
「ぷっ!とうとうチーズ星人の本領発揮だなディーヴァ!」
「チーズ星人って何よ」
チーズ星人はチーズ星人なのだから仕方がない。
「チーズ尽くしには胃袋的な意味で参ってしまうが……」
「うっ……ごめん」
「だが美味かった。この分なら菓子にも期待できそうだ。だから明日でいいからおやつはディーヴァが作れ」
「おやつ?別にいいけど、リクエストは何に……」
「おい待て。明日の約束なんかして、今すぐ帰れる方法が見つかったから帰る!とかだったらどうするんだよ」
いきなり見つかるとは正直思えないが、ダンテの言うことも一理ある。
だが、シエルはダンテの指摘を鼻で笑い飛ばした。
「貴殿らは与えられた恩義を返さないでいられるようには見えんが?」
特にディーヴァの方は。
と、ディーヴァの人とナリを信用してみせるが、少々買い被りすぎである。
まあ、お世話になった恩は、機織りしてでも返すけど。
「ふふ、いいよ。おやつくらいいくらでも作るよ。リクエストは?」
「ガトーショコラと、ベリーの乗ったタルトがいい」
「かしこまりました。シエル坊ちゃんの仰せのままに~」
ガトーショコラは食べ慣れているみたいだし、ちょっと背伸びしてるシエルに、オレンジと洋酒を利かせたほろ苦ガトーショコラを作ろうかな。
そうなるとベリータルトは甘くあまーくがいいから……。
「タルトの方……チーズタルトでもいい」
「シエルくん……!」
レシピを考えていたチーズ大好きディーヴァにとってなんとも嬉しい追加の一言だ。
ならばベリーのたっぷり乗ったチーズタルトにしよう。
「……別にディーヴァのためじゃない」
「坊ちゃんは素直じゃありませんねぇ」
「ウルサイ」
シエルくんはツンデレ……いやデレツンだなあ、とディーヴァがつぶやくが、シエルとセバスチャンにはツンデレもデレツンもよく分からなかったそうな。
