DMC×黒執事
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……そういえば。
「ここに来る途中拾った指輪も大粒のサファイア……ブルー系だったっけ」
親指に嵌めたままのその指輪を見るべく視線を落とす。
「あれ?……ない」
嵌まっていたはずの指輪はどこにもなかった。
ぶかぶかだったから落としたのかと思ってテーブルの下などに目を向けるも、どこにもない。
「ディーヴァどうした?何がないんだ」
「拾った指輪が嵌まってないの」
「あー、あの馬鹿でかいサファイアのやつか」
って……よく考えたら、確かあれにはファントムハイヴって彫ってあったような気がする。
つまり、シエルの一族の指輪、ということか。
そして読み上げたとほぼ同時、ここ18世紀に飛ばされ、シエル達と出会ったのだ。
今思えば、あの指輪はシエルに返すべきものだったのだろう。
あんな大きいものなのに、失くしてしまうとは申し訳ない思いでいっぱいである。
「シエルくん、……ごめんね」
「ん?感謝こそされても、謝られるような心当たりが一つもないのだが……」
ぽりぽり、頬をかくその親指。
それに大きく輝く、探していた指輪がきらりと存在を主張していた。
あれ?落ちてたのをもしかして拾った……?
いやそんなまさか、そんな仕草は1つもなかった。
つまり、元から嵌まっていたのにあたし達が気がつかなかっただけ……?
「シエルくん、その指輪……」
「これか?これは一族の当主の証だ。僕がファントムハイヴ家当主になったその時から、僕の親指にずっと嵌まっている。……そして、他の先祖と同じようにこの指輪は僕の死も見届けていくのだろうな」
「怖がることはありません。死の瞬間もその先もずっと坊ちゃんには私がおそばにおります。そう、最期まで……」
やっぱり最初から嵌まっていたらしい。
ちょっと暗く、そして怖い話になってしまったが、ディーヴァは指輪を見せてもらうことにした。
「ちょっと見せてもらってもいい?」
「ああ」
「なんだよディーヴァ、価値ありそうだからやっぱ売って儲けたいとかか?」
「ダンテじゃないんだからそんなこと考えません」
「あ、そ」
「フ、こんな古ぼけた指輪でいいなら好きに見ろ。ただしダンテ、貴殿は却下だ!」
「なんでだよ、冗談の通じない奴め」
「大切な指輪を売るなんて言うからです」
シエルとセバスチャン、そしてダンテの会話を聞き流しつつ、指輪の嵌まったシエルの親指を手に取る。
これは拾った指輪と同じとは言えない。
拾った指輪には長い年月を経た古い傷が幾重にも重なっていたのに対し、シエルの嵌める指輪は新品とまではいかなくとも、傷は真新しく、そしてその煌きはより一層の輝きを見せていた。
「そういえば……指輪発見したらここに来れたんだよな?」
「……うん。そうなんだよねぇ……」
ダンテの言葉にしばし考え込めば、シエルがさらに指を、親指に嵌めた指輪を差し出した。
「ふむ。なら物は試しだ、僕の方の指輪を嵌めて帰れるか試してみるか」
「嬉しい……けど、あたし達は帰れたとして、指輪がこの時代からなくなっちゃうかもしれないんだよ?」
「ああ、まぁ……なんとかなるだろう。なあセバスチャン」
「いやいや、いくらセバスチャンが完璧な執事でも時代超えて指輪取りに行くのは厳しいだろ」
「ファントムハイヴ家の執事に不可能はない」
あまりに無茶振りすぎるシエルの答えに、ないないありえない、とダンテが手を振るも、シエルは更に踏ん反り返る。
「…………アンタも苦労するな」
「全くです。人使いの荒い主人を持つと大変ですよ」
ダンテと共に、セバスチャンは苦笑した。
「ほら」
「う~……、あり、がとう……」
セバスチャンの今後の苦労がちょっぴり心配になりながらも、ディーヴァは差し出された指輪を渋々といった様相で受け取る。
が、嵌める直前、ふと顔を上げた。
上手くいった場合、彼らとはここでお別れなのだ。
「あ、今のうちに言っとくね。ごちそうさまでした、とっても楽しかった……!」
「こちらこそ、楽しいティータイムが過ごせた。感謝する」
「色々大変そうだけど頑張れよ?背丈の事も含めてな!」
「…………。貴殿もな」
相変わらず一言余計。
「セバスチャンさんも、本当にごちそうさまでした!とっても美味しかったです」
「悪魔が作ったとは思えねぇくらいにはマジで美味かったぜ」
「お褒めいただき光栄です」
恭しく一礼、最後まで完璧な執事だ。
本当、ダンテにも見習ってほしいと願うが…やっぱりダンテはダンテ、今のままのダンテの方がダンテらしくてディーヴァは大好きだったりする。
いや、ダンテならどんなダンテでも好きだ……つけあがるので本人には言わないけど!
それにしたってセバスチャンのスイーツは美味しかった。
ほっぺたが落っこちるかと思ったあのスイーツ達……ぜひレシピが欲しかった。
「美味しいスイーツの作り方、教わりたかったなぁ……」
「あとで教えて差し上げますよ」
「ハハハ!何あとでとか言ってんだよ、別れの時に!」
変な事言う執事様だぜ!
ゲラゲラ笑うダンテの笑い声をBGMに、ディーヴァはダンテと手を繋ぎ、指輪をはめる。
「それじゃ、さよなら!」
「元気でなー」
そして手を振って別れの挨拶をし、……シーン…………。
「あれっ?」
「…………なーんも起こらねぇんだけど」
予定ではぴかーっとか周りが輝いたりしちゃって、光に包まれて元の時代に帰っているはずだった。
…のだが、光ることもなければ、目の前のシエル達が消えることも何もなかった。
「戻れないみたい?」
「……そ、そのよう、だな……」
「やはりですか」
腕を組んで小さくため息を吐き出すセバスチャン。
「やはりってアンタ、わかってたからあとでとか言ったな!?」
「そんな気がしていただけです」
ここにきてからもう何度か見ている、人を小馬鹿にしているかとも思わせる(女性は黄色い声をあげそうな)ニッコリ笑顔でそう言う。
「あ゛ー!ならなんだったんだ今のやりとりは!!」
「あは、あはは」
乾いた笑い声しか出ない。
「とりあえず、指輪返すね?はいどうぞ」
「、ああ」
これはシエルの大事な物。
早いところ返してしまって、と……。
「で。どうしようね?ダンテ……」
「どうすっか……」
帰れなかった。
今はまだ高校も長期休みだからいいが、って違う。
旅行の帰りの飛行機の日にちだってあるわけで、帰れないと本当に困る。
どうなる!ダンテとディーヴァ!!
そして帰れなくなった二人をどうする!シエルとセバスチャン!!!!
「ここに来る途中拾った指輪も大粒のサファイア……ブルー系だったっけ」
親指に嵌めたままのその指輪を見るべく視線を落とす。
「あれ?……ない」
嵌まっていたはずの指輪はどこにもなかった。
ぶかぶかだったから落としたのかと思ってテーブルの下などに目を向けるも、どこにもない。
「ディーヴァどうした?何がないんだ」
「拾った指輪が嵌まってないの」
「あー、あの馬鹿でかいサファイアのやつか」
って……よく考えたら、確かあれにはファントムハイヴって彫ってあったような気がする。
つまり、シエルの一族の指輪、ということか。
そして読み上げたとほぼ同時、ここ18世紀に飛ばされ、シエル達と出会ったのだ。
今思えば、あの指輪はシエルに返すべきものだったのだろう。
あんな大きいものなのに、失くしてしまうとは申し訳ない思いでいっぱいである。
「シエルくん、……ごめんね」
「ん?感謝こそされても、謝られるような心当たりが一つもないのだが……」
ぽりぽり、頬をかくその親指。
それに大きく輝く、探していた指輪がきらりと存在を主張していた。
あれ?落ちてたのをもしかして拾った……?
いやそんなまさか、そんな仕草は1つもなかった。
つまり、元から嵌まっていたのにあたし達が気がつかなかっただけ……?
「シエルくん、その指輪……」
「これか?これは一族の当主の証だ。僕がファントムハイヴ家当主になったその時から、僕の親指にずっと嵌まっている。……そして、他の先祖と同じようにこの指輪は僕の死も見届けていくのだろうな」
「怖がることはありません。死の瞬間もその先もずっと坊ちゃんには私がおそばにおります。そう、最期まで……」
やっぱり最初から嵌まっていたらしい。
ちょっと暗く、そして怖い話になってしまったが、ディーヴァは指輪を見せてもらうことにした。
「ちょっと見せてもらってもいい?」
「ああ」
「なんだよディーヴァ、価値ありそうだからやっぱ売って儲けたいとかか?」
「ダンテじゃないんだからそんなこと考えません」
「あ、そ」
「フ、こんな古ぼけた指輪でいいなら好きに見ろ。ただしダンテ、貴殿は却下だ!」
「なんでだよ、冗談の通じない奴め」
「大切な指輪を売るなんて言うからです」
シエルとセバスチャン、そしてダンテの会話を聞き流しつつ、指輪の嵌まったシエルの親指を手に取る。
これは拾った指輪と同じとは言えない。
拾った指輪には長い年月を経た古い傷が幾重にも重なっていたのに対し、シエルの嵌める指輪は新品とまではいかなくとも、傷は真新しく、そしてその煌きはより一層の輝きを見せていた。
「そういえば……指輪発見したらここに来れたんだよな?」
「……うん。そうなんだよねぇ……」
ダンテの言葉にしばし考え込めば、シエルがさらに指を、親指に嵌めた指輪を差し出した。
「ふむ。なら物は試しだ、僕の方の指輪を嵌めて帰れるか試してみるか」
「嬉しい……けど、あたし達は帰れたとして、指輪がこの時代からなくなっちゃうかもしれないんだよ?」
「ああ、まぁ……なんとかなるだろう。なあセバスチャン」
「いやいや、いくらセバスチャンが完璧な執事でも時代超えて指輪取りに行くのは厳しいだろ」
「ファントムハイヴ家の執事に不可能はない」
あまりに無茶振りすぎるシエルの答えに、ないないありえない、とダンテが手を振るも、シエルは更に踏ん反り返る。
「…………アンタも苦労するな」
「全くです。人使いの荒い主人を持つと大変ですよ」
ダンテと共に、セバスチャンは苦笑した。
「ほら」
「う~……、あり、がとう……」
セバスチャンの今後の苦労がちょっぴり心配になりながらも、ディーヴァは差し出された指輪を渋々といった様相で受け取る。
が、嵌める直前、ふと顔を上げた。
上手くいった場合、彼らとはここでお別れなのだ。
「あ、今のうちに言っとくね。ごちそうさまでした、とっても楽しかった……!」
「こちらこそ、楽しいティータイムが過ごせた。感謝する」
「色々大変そうだけど頑張れよ?背丈の事も含めてな!」
「…………。貴殿もな」
相変わらず一言余計。
「セバスチャンさんも、本当にごちそうさまでした!とっても美味しかったです」
「悪魔が作ったとは思えねぇくらいにはマジで美味かったぜ」
「お褒めいただき光栄です」
恭しく一礼、最後まで完璧な執事だ。
本当、ダンテにも見習ってほしいと願うが…やっぱりダンテはダンテ、今のままのダンテの方がダンテらしくてディーヴァは大好きだったりする。
いや、ダンテならどんなダンテでも好きだ……つけあがるので本人には言わないけど!
それにしたってセバスチャンのスイーツは美味しかった。
ほっぺたが落っこちるかと思ったあのスイーツ達……ぜひレシピが欲しかった。
「美味しいスイーツの作り方、教わりたかったなぁ……」
「あとで教えて差し上げますよ」
「ハハハ!何あとでとか言ってんだよ、別れの時に!」
変な事言う執事様だぜ!
ゲラゲラ笑うダンテの笑い声をBGMに、ディーヴァはダンテと手を繋ぎ、指輪をはめる。
「それじゃ、さよなら!」
「元気でなー」
そして手を振って別れの挨拶をし、……シーン…………。
「あれっ?」
「…………なーんも起こらねぇんだけど」
予定ではぴかーっとか周りが輝いたりしちゃって、光に包まれて元の時代に帰っているはずだった。
…のだが、光ることもなければ、目の前のシエル達が消えることも何もなかった。
「戻れないみたい?」
「……そ、そのよう、だな……」
「やはりですか」
腕を組んで小さくため息を吐き出すセバスチャン。
「やはりってアンタ、わかってたからあとでとか言ったな!?」
「そんな気がしていただけです」
ここにきてからもう何度か見ている、人を小馬鹿にしているかとも思わせる(女性は黄色い声をあげそうな)ニッコリ笑顔でそう言う。
「あ゛ー!ならなんだったんだ今のやりとりは!!」
「あは、あはは」
乾いた笑い声しか出ない。
「とりあえず、指輪返すね?はいどうぞ」
「、ああ」
これはシエルの大事な物。
早いところ返してしまって、と……。
「で。どうしようね?ダンテ……」
「どうすっか……」
帰れなかった。
今はまだ高校も長期休みだからいいが、って違う。
旅行の帰りの飛行機の日にちだってあるわけで、帰れないと本当に困る。
どうなる!ダンテとディーヴァ!!
そして帰れなくなった二人をどうする!シエルとセバスチャン!!!!
