DMC×黒執事
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追撃にと、ダンテの高速パンチが執事の顔を狙い飛んできた。
とうとう執事の顔がダンテのパンチでボッコボコにのされるか!?と思ったその時。
「ダンテストーーーーップ!」
ダンテと執事との間にダンテの愛するディーヴァが飛び出した。
…と言っても元から二人の間にはいて、ディーヴァを避けて攻撃し合っていたのだが。
「どぅわったったったぁ!!?」
絶対ディーヴァに攻撃するわけにいかない。
無理やり攻撃を中断した結果、ダンテはその場でつんのめって…………こけた。
「んぶっ……おおぅ、なんという弾力……!」
「はぁ…………何やってるんだか……」
こけた先にはディーヴァの胸という楽園が優しくダンテの顔を受け止める。
まさに楽園。
一方、ディーヴァの背に庇われる形で戦いを止められた執事。
「私としたことが、自分の得物を取られた上に傷までつけられるとは……やりますね貴方」
背後でクスリと笑う声が聞こえた。
ディーヴァの胸を堪能していた顔を上げ、執事に答えるダンテ。
「アンタもな。ただの執事じゃねぇだろ。何者だ?いや……アンタ、“何”だ?」
「私はあくまでただの執事です。ただのね……」
「それにしては反応速度が人間とは思えねぇし、アンタからはわずかにオレと同じ匂いがする」
オレと同じ、つまり悪魔であるとダンテは言いたいのだろうが、それよりも。
「あのさ、あたしを挟んだ状態で会話しないでもらえるかな……?」
戦いの最中もそうだが、さっきからこの男性二人……ディーヴァを挟んだ状態で会話しているのだ。
ディーヴァはダンテの手の出血をハンカチで縛って応急処置しつつ、両脇の二人を不服そうに見上げた。
「そうだぞセバスチャン。レディを目の前に英国紳士にあるまじき行為だ。男の方はともかく、相手はどう見ても非力なレディ……ファントムハイヴ家の執事として失礼な行動は慎め」
「坊ちゃんの言う通りですね。レディ、申し訳ありませんでした」
それに便乗するかのように、主人が執事に注意する。
すぐに謝罪してお辞儀してくるあたりは正に英国紳士、同時に執事としての教育が行き届いているのがうかがえる。
……それはもう、こちらが物怖じしてしまうほど。
「いえいえ、お気になさらず!」
ディーヴァはぶんぶんと手、そして首を千切れそうなほど振り、そしてダンテに向き直って眉を少し釣り上げて叱る。
「謝るのはこっちの方なんだよダンテ?いくらダンテの方が重症でも、先に攻撃したのはダンテなんだからね!?」
「…………悪い。ディーヴァが傷つけられると思ったから、つい」
「ダンテ……」
それがディーヴァのためを思ってのことだったと聞くと、そんなに怒れなくなるのはいつものこと。
毎度のことながらじーん、と感動していると、コホンと大きく咳払いが聞こえた。
「普通はそちらが先に名乗るものだが、僕の執事に膝をつかせたその行為に免じて、こちらから名乗ってやろう。僕はファントムハイヴ家当主、シエル・ファントムハイヴだ」
「私、ファントムハイヴ家の執事、セバスチャン・ミカエリスと申します」
こちらが謝るのが普通なのに、膝をつかせたことに対し逆にお礼を言われている気分だ。
執事の方はさして気にした様子もなく、にっこりと最初と同じ笑みを浮かべるまま、名前を教えてくれた。
頬の傷を自分のハンカチーフで拭いつつ、だが。
まあ、なんにせよ相手が名乗るならばこちらも名乗らないのは非礼になるだろうと、ディーヴァ、そしてダンテは相手に名を明かす。
「え、と……。ディーヴァ、です」
「オレはダンテだ」
「ディーヴァにダンテか。それで、どうやって予定の予約もせずに我が屋敷へ?」
「どうやってって……観光で見て回ってて、」
どうやっても何も隠してはいないのに、この屋敷の主人、シエルくん(くん呼びしていいかよくわからないけども)はこちらの真意を探るように頬杖をついて聞いてきた。
観光で来たに過ぎないことを詳しく説明しようかと、口を開きかけたところで。
「んん、んんん!?ディーヴァ!なんか、外の景色違くね!?」
「へ……?あ、ほんとだ!あたし達がこの観光施設に来た時に咲いてたのと違う花が咲いてる……」
外から差し込む光が前よりも白く輝いているのに気づいたようだ。
ダンテの言葉に、同じように窓の外へと目を向けたディーヴァが目にしたのは、綺麗に剪定がなされ、美しく咲き誇るホワイトローズガーデン。
来た時はイギリスの一般家庭でよく見かける、ピンクのスノーベリーだったはずなのになぜ…?
疑問に思うが、しかしとにかく美しい。
この庭園を作った者の感性と美性を褒め称え、そしてこの技術、ぜひ学びたい。
「う、」
「「「う?」」」
「……うわぁ~……!すっごく素敵な白薔薇!!」
「クス……テーブルにも少し飾らせていだいておりますが、あれらは全て私が丁寧に育てさせていただいた白薔薇です」
ディーヴァ、超感動。
窓の外をうっとりと眺めるディーヴァの姿に、嬉しそうな空気を醸し出しながら執事が誉れ高く述べる。
「ところで観光施設、とはどういうことなのでしょうか?」
「観光施設は観光施設だろ。『昔』の貴族の住んで『た』屋敷がそのまま残されて、観光施設になってるってのがここだ」
自身の育てた薔薇を褒められるのは嬉しいことだったが、それよりも気になるのは『観光施設』という言葉だったらしい。
しかし、答えたダンテの言葉が過去形を多用しているのがまた疑問となったようだ。
そこに着目したシエルが、ふと、よぎったことを質問する。
「ダンテとやら、今は何年だ」
「オレがンなこと知るわけないだろ?」
聞いて損したとはこのこと。
ダンテは踏ん反り返って、知らないと威張りくさった。
「ダンテ、そこ威張るとこ違うからね。…えと、現在の西暦でしたらは19××年ですけれど」
12歳とはいえこの少年、シエルは爵位のついた貴族様らしい。
現代でも爵位制度があったとは驚きではあるが、呼び名はともかく敬語で話そう。
……そんでもってダンテは、カレンダーくらい普段から見た方がいいと思う。
「やはり、か……フフフ、なるほど。貴殿らは『未来』からの客人、というわけだ」
「興味深いですね」
「まじかよ……」
「未来……?え、未来!?つまりここ、過去ってことですか!?」
ディーヴァ、おったまげ!
とうとう執事の顔がダンテのパンチでボッコボコにのされるか!?と思ったその時。
「ダンテストーーーーップ!」
ダンテと執事との間にダンテの愛するディーヴァが飛び出した。
…と言っても元から二人の間にはいて、ディーヴァを避けて攻撃し合っていたのだが。
「どぅわったったったぁ!!?」
絶対ディーヴァに攻撃するわけにいかない。
無理やり攻撃を中断した結果、ダンテはその場でつんのめって…………こけた。
「んぶっ……おおぅ、なんという弾力……!」
「はぁ…………何やってるんだか……」
こけた先にはディーヴァの胸という楽園が優しくダンテの顔を受け止める。
まさに楽園。
一方、ディーヴァの背に庇われる形で戦いを止められた執事。
「私としたことが、自分の得物を取られた上に傷までつけられるとは……やりますね貴方」
背後でクスリと笑う声が聞こえた。
ディーヴァの胸を堪能していた顔を上げ、執事に答えるダンテ。
「アンタもな。ただの執事じゃねぇだろ。何者だ?いや……アンタ、“何”だ?」
「私はあくまでただの執事です。ただのね……」
「それにしては反応速度が人間とは思えねぇし、アンタからはわずかにオレと同じ匂いがする」
オレと同じ、つまり悪魔であるとダンテは言いたいのだろうが、それよりも。
「あのさ、あたしを挟んだ状態で会話しないでもらえるかな……?」
戦いの最中もそうだが、さっきからこの男性二人……ディーヴァを挟んだ状態で会話しているのだ。
ディーヴァはダンテの手の出血をハンカチで縛って応急処置しつつ、両脇の二人を不服そうに見上げた。
「そうだぞセバスチャン。レディを目の前に英国紳士にあるまじき行為だ。男の方はともかく、相手はどう見ても非力なレディ……ファントムハイヴ家の執事として失礼な行動は慎め」
「坊ちゃんの言う通りですね。レディ、申し訳ありませんでした」
それに便乗するかのように、主人が執事に注意する。
すぐに謝罪してお辞儀してくるあたりは正に英国紳士、同時に執事としての教育が行き届いているのがうかがえる。
……それはもう、こちらが物怖じしてしまうほど。
「いえいえ、お気になさらず!」
ディーヴァはぶんぶんと手、そして首を千切れそうなほど振り、そしてダンテに向き直って眉を少し釣り上げて叱る。
「謝るのはこっちの方なんだよダンテ?いくらダンテの方が重症でも、先に攻撃したのはダンテなんだからね!?」
「…………悪い。ディーヴァが傷つけられると思ったから、つい」
「ダンテ……」
それがディーヴァのためを思ってのことだったと聞くと、そんなに怒れなくなるのはいつものこと。
毎度のことながらじーん、と感動していると、コホンと大きく咳払いが聞こえた。
「普通はそちらが先に名乗るものだが、僕の執事に膝をつかせたその行為に免じて、こちらから名乗ってやろう。僕はファントムハイヴ家当主、シエル・ファントムハイヴだ」
「私、ファントムハイヴ家の執事、セバスチャン・ミカエリスと申します」
こちらが謝るのが普通なのに、膝をつかせたことに対し逆にお礼を言われている気分だ。
執事の方はさして気にした様子もなく、にっこりと最初と同じ笑みを浮かべるまま、名前を教えてくれた。
頬の傷を自分のハンカチーフで拭いつつ、だが。
まあ、なんにせよ相手が名乗るならばこちらも名乗らないのは非礼になるだろうと、ディーヴァ、そしてダンテは相手に名を明かす。
「え、と……。ディーヴァ、です」
「オレはダンテだ」
「ディーヴァにダンテか。それで、どうやって予定の予約もせずに我が屋敷へ?」
「どうやってって……観光で見て回ってて、」
どうやっても何も隠してはいないのに、この屋敷の主人、シエルくん(くん呼びしていいかよくわからないけども)はこちらの真意を探るように頬杖をついて聞いてきた。
観光で来たに過ぎないことを詳しく説明しようかと、口を開きかけたところで。
「んん、んんん!?ディーヴァ!なんか、外の景色違くね!?」
「へ……?あ、ほんとだ!あたし達がこの観光施設に来た時に咲いてたのと違う花が咲いてる……」
外から差し込む光が前よりも白く輝いているのに気づいたようだ。
ダンテの言葉に、同じように窓の外へと目を向けたディーヴァが目にしたのは、綺麗に剪定がなされ、美しく咲き誇るホワイトローズガーデン。
来た時はイギリスの一般家庭でよく見かける、ピンクのスノーベリーだったはずなのになぜ…?
疑問に思うが、しかしとにかく美しい。
この庭園を作った者の感性と美性を褒め称え、そしてこの技術、ぜひ学びたい。
「う、」
「「「う?」」」
「……うわぁ~……!すっごく素敵な白薔薇!!」
「クス……テーブルにも少し飾らせていだいておりますが、あれらは全て私が丁寧に育てさせていただいた白薔薇です」
ディーヴァ、超感動。
窓の外をうっとりと眺めるディーヴァの姿に、嬉しそうな空気を醸し出しながら執事が誉れ高く述べる。
「ところで観光施設、とはどういうことなのでしょうか?」
「観光施設は観光施設だろ。『昔』の貴族の住んで『た』屋敷がそのまま残されて、観光施設になってるってのがここだ」
自身の育てた薔薇を褒められるのは嬉しいことだったが、それよりも気になるのは『観光施設』という言葉だったらしい。
しかし、答えたダンテの言葉が過去形を多用しているのがまた疑問となったようだ。
そこに着目したシエルが、ふと、よぎったことを質問する。
「ダンテとやら、今は何年だ」
「オレがンなこと知るわけないだろ?」
聞いて損したとはこのこと。
ダンテは踏ん反り返って、知らないと威張りくさった。
「ダンテ、そこ威張るとこ違うからね。…えと、現在の西暦でしたらは19××年ですけれど」
12歳とはいえこの少年、シエルは爵位のついた貴族様らしい。
現代でも爵位制度があったとは驚きではあるが、呼び名はともかく敬語で話そう。
……そんでもってダンテは、カレンダーくらい普段から見た方がいいと思う。
「やはり、か……フフフ、なるほど。貴殿らは『未来』からの客人、というわけだ」
「興味深いですね」
「まじかよ……」
「未来……?え、未来!?つまりここ、過去ってことですか!?」
ディーヴァ、おったまげ!