オフ会レポートシリーズ
おまけのネロがティナちゃんにきゅんきゅん話。(ネロキリ表現あり)
***
12月も終盤に入り、いよいよ明日はクリスマス・イヴ。
ダンテの事務所で少しの間お世話になっていたネロは、本日の夕方にはフォルトゥナへ帰る。
……キリエという大事な人のため、大事な人の大好きな町のため。
マフラーの中から白い呼気を吐きながら、ネロは花屋へと向かっていた。
クリスマスには彼女にブーケを贈りたい。
ここから持ち帰れば少し萎れてしまいそうだが、フォルトゥナの花屋よりは大陸の花屋の方が種類も豪華さも桁違いだ。
だからこそ、出発前にブーケを買いに来たのである。
花束にするものはすでに決めてある。
キリエに贈るのは、大きな色とりどりの薔薇、それと隙間から見え隠れする白い霞草が可憐に存在を主張……。
そんな組み合わせだ。
「リボンはその薄いピンクのにしてくれ。……ん?」
咲ききっていないものを選んで作ってもらっている間、ネロの目に留まる小さなブーケ達。
その中のひとつ、クリスマスカラーなのか深緑のリボンの目立つ、小さなブーケがネロの目に留ったのだ。
「……うん、世話になってるしな」
大きなブーケと、小さなブーケを大事に抱え、ネロはぐるぐる巻きにしたマフラーがずり落ちるのもかまわず、事務所へ急ぐ。
マフラーの端からちょんと飛び出した鼻の頭が、冷たい冬の空気に晒されて少し痛んだ。
*
事務所に入るとちょうどティナがいた。
今はなんの本だろうか、小難しい本を読んでいるようだった。
ドアの開閉音と言うよりかは、冷たい空気が入ってきたことでこちらに気がついたようで間延びした声をかけてきた。
「ネロ、おかえりー。素敵な花を買えたみたいだね」
「ああ、買えた買えた。ティナがいい店を教えてくれて助かったよ。ありがとな」
「いいえ~」
よかった。ティナからは小ぶりのブーケは見えていないみたいだ。
「それより寒かったでしょ。鼻の頭まっかっかだよ。今お茶淹れてあげるから帰る時間まで飲んでなよ。お茶請けはチョコパイでいい?」
「いいよ……って!それ俺が作ったやつだろうが!」
「ばれちゃった!」
「まあいいけど。ティナ、その前にちょっと……」
「ん?何?」
お茶を淹れに奥へ向かおうとしていたティナが、ネロの前に戻ってきた。
くりくりした大きな深緑の瞳が、ネロの青い目をじっと見上げる。
吸い込まれそうなそれから一瞬目を離し、手に持ったブーケを確認した。
やはり、ブーケのリボンと同じ色……この色で正解だ。
「これ、やるよ」
「えっ……あたしに!?」
「いつもここ来ると世話になってるからな」
「うーん、なにもしてないと思うけどなぁ」
「へたすりゃダンテより世話になってるって。ほら、とにかくこれはティナのだからな!いいか、返品すんなよ!」
吐き捨てるようにそう言うネロ。
ティナは差し出されたかわいらしい暖色カラーの花で構成されたブーケを受けとった。
「わぁ、きれい!いい匂い……!あっリボンがあたしの目と同じ色だ!!」
「うん、まあ……たまたまだよ、たまたま!」
同じ色だったから選んだなんて恥ずかしくて言えない。
「たまたまでも嬉しいよ!ありがとう、ネロ!!」
パアアアア!!
瞬間、花以上に咲き誇るティナの笑顔。
「……!!」
今まであまり意識したことがなかったが、ティナも女性……それも大変かわいらしい女性だ。
普段みない満開の笑顔に、胸の奥がきゅんと音をたてた。
破壊力抜群!
おいこら自分にはキリエという愛する女性がいるだろうが!他の女性しかもなんでティナにときめいてんだよ!ティナを大事にしてるダンテに絶対怒られるだろぶっとばされるだろ!って問題はそこじゃないだろ俺は一途なんだそのはずなんだ!くっそ何『きゅん』とかしてんだ少女漫画かよ!かくなるうえはもう一回心臓を剣でぶっ刺されるしか……っ!!
……いや待てよ、確かダンテが前に変なことを言っていた気がする。
『時に男は恋人がいても、思いがけず違う女にときめくことがあるものさ』
エロ本片手にそんなことを言っていたが(そしてダンテの場合は違う女というか、エロ本の中の違う女の尻とか胸のことを言っているのだ)今、少しだけその気持ちがわかった。
「え、あ……うん……。ど、どういたしまして……」
「ホントにありがとう……!でもなんでどもったの?」
ブーケを両の手で持って目以外を隠しながらきょとりと首を傾げるティナ。
一度女性として意識するともうダメだ。
そのしぐさがものすごくかわいくてどうしていいかわからなくて、胸がうるさい。
ポリポリと頬をかいてなんと言っていいか言葉を探すネロ。
「ぅ……、えっと……」
「あ、それよりお茶だった!淹れてくるね~!お花はあとで花瓶にいけよっと♪」
「お、おう、よろしく頼むわ」
上機嫌なティナが今度こそ奥へと消え、ネロはようやくホッと息を吐き出した。
先程までは寒さで鼻の頭が赤くなっていたが、今は寒さ以外のもので顔全体が赤く染まっていることだろう。
心の中でキリエに謝罪しながらも、ネロの心臓はしばらくの間速く鼓動を打つままだった。
***
移動中に土間ちゃんとお話していた、ネロがティナちゃんにきゅんきゅん話である。
勢いにノってティナちゃんをお借りして書かせていただきました!
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12月も終盤に入り、いよいよ明日はクリスマス・イヴ。
ダンテの事務所で少しの間お世話になっていたネロは、本日の夕方にはフォルトゥナへ帰る。
……キリエという大事な人のため、大事な人の大好きな町のため。
マフラーの中から白い呼気を吐きながら、ネロは花屋へと向かっていた。
クリスマスには彼女にブーケを贈りたい。
ここから持ち帰れば少し萎れてしまいそうだが、フォルトゥナの花屋よりは大陸の花屋の方が種類も豪華さも桁違いだ。
だからこそ、出発前にブーケを買いに来たのである。
花束にするものはすでに決めてある。
キリエに贈るのは、大きな色とりどりの薔薇、それと隙間から見え隠れする白い霞草が可憐に存在を主張……。
そんな組み合わせだ。
「リボンはその薄いピンクのにしてくれ。……ん?」
咲ききっていないものを選んで作ってもらっている間、ネロの目に留まる小さなブーケ達。
その中のひとつ、クリスマスカラーなのか深緑のリボンの目立つ、小さなブーケがネロの目に留ったのだ。
「……うん、世話になってるしな」
大きなブーケと、小さなブーケを大事に抱え、ネロはぐるぐる巻きにしたマフラーがずり落ちるのもかまわず、事務所へ急ぐ。
マフラーの端からちょんと飛び出した鼻の頭が、冷たい冬の空気に晒されて少し痛んだ。
*
事務所に入るとちょうどティナがいた。
今はなんの本だろうか、小難しい本を読んでいるようだった。
ドアの開閉音と言うよりかは、冷たい空気が入ってきたことでこちらに気がついたようで間延びした声をかけてきた。
「ネロ、おかえりー。素敵な花を買えたみたいだね」
「ああ、買えた買えた。ティナがいい店を教えてくれて助かったよ。ありがとな」
「いいえ~」
よかった。ティナからは小ぶりのブーケは見えていないみたいだ。
「それより寒かったでしょ。鼻の頭まっかっかだよ。今お茶淹れてあげるから帰る時間まで飲んでなよ。お茶請けはチョコパイでいい?」
「いいよ……って!それ俺が作ったやつだろうが!」
「ばれちゃった!」
「まあいいけど。ティナ、その前にちょっと……」
「ん?何?」
お茶を淹れに奥へ向かおうとしていたティナが、ネロの前に戻ってきた。
くりくりした大きな深緑の瞳が、ネロの青い目をじっと見上げる。
吸い込まれそうなそれから一瞬目を離し、手に持ったブーケを確認した。
やはり、ブーケのリボンと同じ色……この色で正解だ。
「これ、やるよ」
「えっ……あたしに!?」
「いつもここ来ると世話になってるからな」
「うーん、なにもしてないと思うけどなぁ」
「へたすりゃダンテより世話になってるって。ほら、とにかくこれはティナのだからな!いいか、返品すんなよ!」
吐き捨てるようにそう言うネロ。
ティナは差し出されたかわいらしい暖色カラーの花で構成されたブーケを受けとった。
「わぁ、きれい!いい匂い……!あっリボンがあたしの目と同じ色だ!!」
「うん、まあ……たまたまだよ、たまたま!」
同じ色だったから選んだなんて恥ずかしくて言えない。
「たまたまでも嬉しいよ!ありがとう、ネロ!!」
パアアアア!!
瞬間、花以上に咲き誇るティナの笑顔。
「……!!」
今まであまり意識したことがなかったが、ティナも女性……それも大変かわいらしい女性だ。
普段みない満開の笑顔に、胸の奥がきゅんと音をたてた。
破壊力抜群!
おいこら自分にはキリエという愛する女性がいるだろうが!他の女性しかもなんでティナにときめいてんだよ!ティナを大事にしてるダンテに絶対怒られるだろぶっとばされるだろ!って問題はそこじゃないだろ俺は一途なんだそのはずなんだ!くっそ何『きゅん』とかしてんだ少女漫画かよ!かくなるうえはもう一回心臓を剣でぶっ刺されるしか……っ!!
……いや待てよ、確かダンテが前に変なことを言っていた気がする。
『時に男は恋人がいても、思いがけず違う女にときめくことがあるものさ』
エロ本片手にそんなことを言っていたが(そしてダンテの場合は違う女というか、エロ本の中の違う女の尻とか胸のことを言っているのだ)今、少しだけその気持ちがわかった。
「え、あ……うん……。ど、どういたしまして……」
「ホントにありがとう……!でもなんでどもったの?」
ブーケを両の手で持って目以外を隠しながらきょとりと首を傾げるティナ。
一度女性として意識するともうダメだ。
そのしぐさがものすごくかわいくてどうしていいかわからなくて、胸がうるさい。
ポリポリと頬をかいてなんと言っていいか言葉を探すネロ。
「ぅ……、えっと……」
「あ、それよりお茶だった!淹れてくるね~!お花はあとで花瓶にいけよっと♪」
「お、おう、よろしく頼むわ」
上機嫌なティナが今度こそ奥へと消え、ネロはようやくホッと息を吐き出した。
先程までは寒さで鼻の頭が赤くなっていたが、今は寒さ以外のもので顔全体が赤く染まっていることだろう。
心の中でキリエに謝罪しながらも、ネロの心臓はしばらくの間速く鼓動を打つままだった。
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移動中に土間ちゃんとお話していた、ネロがティナちゃんにきゅんきゅん話である。
勢いにノってティナちゃんをお借りして書かせていただきました!
