喧嘩したって、君が好き!
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「ダンテって成長するとこんなにたくましいんだなぁ」
しみじみとディーヴァが頷きながらつぶやく。
「ちょっと二の腕とかドキドキするね、紫乃さんの気持ちが少しわかる気がする」
「惚れんなよ?」
ダンテが口角を上げて笑いかける。
そんな仕草もかっこよくてさまになっているが、ディーヴァは真顔で対応した。
「いえ、それはないです。それにおひげはないほうがいいんじゃない?おひげあってもいいか紫乃さんに聞いたの?
「聞いてないが、紫乃ならどんな俺も愛してくれるぜ。出会った時もすでにこうだったし」
「ならいいけど…」
ディーヴァの小さいころのことだ。
亡くなった父親は毎日ひげなんか1つもなく、頬ずりされても全然痛くなかったのを子供ながら覚えている。
「それに剃るのめんどくさい」
「それが本当の理由ね」
ダンテの追加した言葉にずっこけたディーヴァは、小さいころのことをさらに思い出した。
今度はディーヴァがダンテに懇願する番だ。
「ねぇねぇ、二の腕に掴まるから持ち上げてみてよ。小さいころよくパパにやってもらってたんだあ…」
「それはディーヴァのところの俺が成長したらやってもらえばいい」
「あ、そうか!そうだね、いつかやってもらおうっと」
よかったな、若い俺。
この嬢ちゃんはこれからもずっとお前と一緒にいてくれるとよ。
ダンテはディーヴァと暮らしているという、若き自分に心の中で話しかけた。
「まぁつまりダンテさんはパパみたいな感じするってこと。だから絶対惚れないの」
「パ…パパ?」
ディーヴァからの予想だにしない言葉に目を白黒させる。
歳の離れた兄と思われているとばかり思っていたダンテにとってこれはちょっとショックだった。
「そうだな、俺から見てもお前は小さいし、自分の子供のように見えるぞ」
パパみたいと言われた仕返しに言い返してやったが、冗談じゃなくディーヴァは自分の娘のように思えてきた。
いつかは紫乃との子供が欲しいと、そう思った。
「あたし、自分の世界のダンテと喧嘩してここに来たって言ったけど、ダンテさんも喧嘩したんだよね?」
「いや、喧嘩って言うか紫乃が怒って俺を置いて出て行ったっていうか…」
「じゃぁダンテさんは怒ってないってこと?」
「もともと怒ってないぞ」
「…紫乃さんが怒ってるだけ?」
ディーヴァはよくわからないので喧嘩の発端を聞くことにした。
ダンテは思った。
ディーヴァは、少し違うが紫乃と共通する部分を多数持っている。
だからこそ、愚痴や、紫乃が何を思ってるのか等本人に聞くのが恐いことを躊躇なく聞けるだろう、と。
ダンテはディーヴァに話した。
喧嘩の内容を聞いたディーヴァは立ち上がってダンテに指をつきだした。
ずびし!
「そんなのぐうたらなダンテさんが悪い!」
紫乃だったらきっとそこまではっきり言わないでやんわりと言うかもしれない。
ここが紫乃とディーヴァの違いでもある。
「はっきり言われるとさすがにへこむな。俺、どうしたらいいかわかるか?」
「そうだね、早く謝って反省したらいいんじゃない?だってそれしかないでしょ」
助言をあおぐが、予想通りの答えしか返ってこなかった。
物でご機嫌取りをすることなども考えていたがそれは不正解なのだろう。
紫乃と似たところのあるディーヴァの言い分はきっと正しい。
「それだといつもと同じだ…それに俺は基本的に人に何か命じられるのは嫌いだし、それとなく仕向けられるのも嫌いなんだよな。とたんにやる気をなくす。ディーヴァんとこはどうだ、違うか?」
「多分同じ。けど、だったらなおさら怒られないように普段から気をつけないとダメだよ」
「でも怒ってるときの紫乃もかわいいんだよなー思いだすだけで勃つ」
「ハイハイごちそうさまですね!」
今頃はディーヴァの世界で紫乃も同じことを言っているのだが、やはりこちらの世界でも同じことを言っていた。
ディーヴァはあきれてそれしか言えなかった。
「ダンテ、今のまま成長したらこうなるのか…あたしが上手くやらないと…」
げんなりした様子でディーヴァがつぶやくと、聞こえていたらしいダンテが笑みを浮かべる。
「ん?俺みたいな素敵なおじさまになったら嬉しいだろ?」
「いや、ちょっと幻滅しちゃうかも…今の若いダンテの年齢だったらまだ許されるかもしれないけど」
しみじみとディーヴァが頷きながらつぶやく。
「ちょっと二の腕とかドキドキするね、紫乃さんの気持ちが少しわかる気がする」
「惚れんなよ?」
ダンテが口角を上げて笑いかける。
そんな仕草もかっこよくてさまになっているが、ディーヴァは真顔で対応した。
「いえ、それはないです。それにおひげはないほうがいいんじゃない?おひげあってもいいか紫乃さんに聞いたの?
「聞いてないが、紫乃ならどんな俺も愛してくれるぜ。出会った時もすでにこうだったし」
「ならいいけど…」
ディーヴァの小さいころのことだ。
亡くなった父親は毎日ひげなんか1つもなく、頬ずりされても全然痛くなかったのを子供ながら覚えている。
「それに剃るのめんどくさい」
「それが本当の理由ね」
ダンテの追加した言葉にずっこけたディーヴァは、小さいころのことをさらに思い出した。
今度はディーヴァがダンテに懇願する番だ。
「ねぇねぇ、二の腕に掴まるから持ち上げてみてよ。小さいころよくパパにやってもらってたんだあ…」
「それはディーヴァのところの俺が成長したらやってもらえばいい」
「あ、そうか!そうだね、いつかやってもらおうっと」
よかったな、若い俺。
この嬢ちゃんはこれからもずっとお前と一緒にいてくれるとよ。
ダンテはディーヴァと暮らしているという、若き自分に心の中で話しかけた。
「まぁつまりダンテさんはパパみたいな感じするってこと。だから絶対惚れないの」
「パ…パパ?」
ディーヴァからの予想だにしない言葉に目を白黒させる。
歳の離れた兄と思われているとばかり思っていたダンテにとってこれはちょっとショックだった。
「そうだな、俺から見てもお前は小さいし、自分の子供のように見えるぞ」
パパみたいと言われた仕返しに言い返してやったが、冗談じゃなくディーヴァは自分の娘のように思えてきた。
いつかは紫乃との子供が欲しいと、そう思った。
「あたし、自分の世界のダンテと喧嘩してここに来たって言ったけど、ダンテさんも喧嘩したんだよね?」
「いや、喧嘩って言うか紫乃が怒って俺を置いて出て行ったっていうか…」
「じゃぁダンテさんは怒ってないってこと?」
「もともと怒ってないぞ」
「…紫乃さんが怒ってるだけ?」
ディーヴァはよくわからないので喧嘩の発端を聞くことにした。
ダンテは思った。
ディーヴァは、少し違うが紫乃と共通する部分を多数持っている。
だからこそ、愚痴や、紫乃が何を思ってるのか等本人に聞くのが恐いことを躊躇なく聞けるだろう、と。
ダンテはディーヴァに話した。
喧嘩の内容を聞いたディーヴァは立ち上がってダンテに指をつきだした。
ずびし!
「そんなのぐうたらなダンテさんが悪い!」
紫乃だったらきっとそこまではっきり言わないでやんわりと言うかもしれない。
ここが紫乃とディーヴァの違いでもある。
「はっきり言われるとさすがにへこむな。俺、どうしたらいいかわかるか?」
「そうだね、早く謝って反省したらいいんじゃない?だってそれしかないでしょ」
助言をあおぐが、予想通りの答えしか返ってこなかった。
物でご機嫌取りをすることなども考えていたがそれは不正解なのだろう。
紫乃と似たところのあるディーヴァの言い分はきっと正しい。
「それだといつもと同じだ…それに俺は基本的に人に何か命じられるのは嫌いだし、それとなく仕向けられるのも嫌いなんだよな。とたんにやる気をなくす。ディーヴァんとこはどうだ、違うか?」
「多分同じ。けど、だったらなおさら怒られないように普段から気をつけないとダメだよ」
「でも怒ってるときの紫乃もかわいいんだよなー思いだすだけで勃つ」
「ハイハイごちそうさまですね!」
今頃はディーヴァの世界で紫乃も同じことを言っているのだが、やはりこちらの世界でも同じことを言っていた。
ディーヴァはあきれてそれしか言えなかった。
「ダンテ、今のまま成長したらこうなるのか…あたしが上手くやらないと…」
げんなりした様子でディーヴァがつぶやくと、聞こえていたらしいダンテが笑みを浮かべる。
「ん?俺みたいな素敵なおじさまになったら嬉しいだろ?」
「いや、ちょっと幻滅しちゃうかも…今の若いダンテの年齢だったらまだ許されるかもしれないけど」