喧嘩したって、君が好き!
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とたっ!
「わー…ほんと便利……って、何これ暑い!」
ディーヴァが紫乃の住んでいる世界に降り立つと、むわっとした熱気が顔に当たった。
それ以上に体から汗が噴き出る。
予想以上に暑いのは当たり前だ。
ディーヴァは今、もこもこのセーターを着込んでいるのだ。
そして壁にかけられたカレンダーを確認すると真夏の真っただ中である。
火照る顔を手うちわであおぎ、周りを確認する。
すると、 ディーヴァが通ってきた『ゲート』が消えるとともに、目の前にあった魔力で出来ているであろう壁が消え去っていくのが見えた。
その向こうに胡坐をかいて座りこむ赤いコートの男性がいるのが目に入る。
「やっと壁が消えたか…ん?お嬢ちゃんは誰だ」
紫乃が消えたと思ったらそこにいたのは少女だった。
悪魔かと一瞬思ったが、この気配は違う。
違和感がびんびんと伝わってくる。
紫乃が好きなはずなのに妙に惹かれる何かをこの少女に感じダンテは困惑した。
だが、我慢できないほどではないのが救いであろう。
そしてなぜ自分がそんなことを思うのか全くわからなかった。
困惑するダンテをよそに少女が話しかける。
「えっと…はじめまして、ディーヴァと申します。もしかして…ダンテ、さん?」
「ああ、俺はダンテだが、今どっから来た?…妙な気配してやがるな」
ダンテは一瞬で相棒を構えた。
それはディーヴァのよく見知った物と同じだが、よく使いこまれて傷も目立っていた。
銃口を向けられてディーヴァの表情が固まる。
ひぇ~、ど…どうやって説明しよう。
あたしの世界はあたしが説明出来たからいいけど、ここには紫乃さんいないし…なんて言っていいかわかんないよ!
「紫乃さんの友人…です。えへ!」
ディーヴァは両手を上げた状態で、へらりと笑ってあいさつした。
***
ディーヴァは口早に紫乃との関係やいつどこで出会ったかをダンテに話した。
ダンテは最初の一言を聞いただけで、すでに警戒は解いている。
どう考えても悪魔ではないと判断したからだ。
仮にもし悪魔だったとしても、素手でひねり上げることが出来そうなほど貧弱であろう。
殺されてはいやだと、一生懸命になって説明している間、ダンテはディーヴァをじっくりと観察していた。
自分の物とよく似た銀糸に薄いグリーンを混ぜたような変わった色の長い髪の毛に、エメラルドの大きな瞳を持っている。
とても背の低い少女だ。
そして真夏だと言うのに真冬の格好をしている。
見てるだけで暑そうだ。
そして話の中に年齢の単語が入っていた。
16歳だそうだ。
16歳にしてここアメリカでこの身長とは…
ちっさいな、まだまだがきんちょか…
だが、胸はでかい。
胸だけで言えば紫乃よりもあるかもしれない。
胸でかロリっ子というやつであろう。
見た目は紫乃に及ばないかもしれないが確かにかわいらしい少女だ。
だが、自分はそれに惹かれたわけではなさそうだ。
どちらかというと自分の中の悪魔が反応している。
そもそもロリに惹かれていたとなれば、今度こそ本気で犯罪である。
ある程度情報がわかったところでダンテは笑いをこぼした。
「紫乃も俺からしたら十分小さいが、お前はさらにちみっこいな」
「なっ!一言余計!…あたしダンテさんには敬語やめる。だって敬う必要性を感じないんだもん」
「で、どこから来たんだ?」
ディーヴァは他の世界の若いダンテと暮らしている話を目の前のダンテに話した。
並行世界、というやつである。
だがダンテは並行世界について深く考えなかった。
魔界があって、悪魔がいて。
おまけに天使がいる世界だ、そういうことがあったって何も不思議じゃない。
「ふぅ、それにしても暑いねー」
ディーヴァは服をパタパタさせながら滲んできた汗を乾かそうとした。
「そんな格好してるからだろ、ここで脱いでもかまわねーぜ」
ダンテはにやにやした顔を隠そうともしなかった。
紫乃だけを特別視しているので別に何とも思わないが、見られるものは見た方が楽しい。
それがディーヴァだったらきっと眼福にあたいするだろう。
「そうだね、セーターは脱ごうっと」
だが脱いだ下を見てダンテは少しがっかりした。
ディーヴァが下に着ていたのは長袖のTシャツだったのだ。
だがセーターを脱いだことで、また最初に感じた違和感が広がった。
まただ。
また妙な感じがする。
ダンテは悪魔というよりむしろ神聖な感じだということにようやく気がついた。
「お前、もしかして天使か?」
「え、何でわかったの」
セーターをたたみながらきょとんとした表情を返す。
「美味そうな感じがしたからな。あ、でも取って食ったりしねぇから安心しろ」
俺の食指が動くのは紫乃だけだぜ…
ダンテはそう追加すると紫乃をベッド上で食す瞬間を思いだし、笑った。
「でも天使の力は魅力的だな、ちょっとばかし欲しいもんだ」
ダンテはディーヴァが天使ということで、少しばかりその力を欲しいとは思った。
「え、ダンテさんもダンテだからあげたいけど、それはちょっと…紫乃さんに言いつけちゃうよ」
「冗談だ、言われたら困る」
「紫乃さんの方が力とか魔力じゃなくて、普段の主導権強そうだもんね!そもそもあまり天使の力は使えないよ、何かあると翼が出ちゃうくらいかな」
その言葉にダンテは目をキラキラと輝かせてディーヴァに懇願した。
翼で思いだされるのは紫乃の魔人化した姿だ。
あれも天使のようで綺麗だったが、目の前の本物の天使はどうだろう。
違いを比べてみたくなった。
「翼か。見て見たいな、ちょっと出してみろよ」
「ダンテさんそりゃむりです」
「いいじゃねーか、減るもんじゃないだろ」
「無理なものは無理なの!いっつもいつのまにか出てるんだから」
食い下がるダンテにピシャリと言い放つ。
ダンテは口をとがらせて文句をたれた。
「ケチなやつめ…あとそのダンテ『さん』ってのこそばゆいから敬語を外した時みたくやめろ」
「あたしも違和感を感じるけど、ダンテ『さん』で我慢して欲しい、区別しづらいから…」
「わー…ほんと便利……って、何これ暑い!」
ディーヴァが紫乃の住んでいる世界に降り立つと、むわっとした熱気が顔に当たった。
それ以上に体から汗が噴き出る。
予想以上に暑いのは当たり前だ。
ディーヴァは今、もこもこのセーターを着込んでいるのだ。
そして壁にかけられたカレンダーを確認すると真夏の真っただ中である。
火照る顔を手うちわであおぎ、周りを確認する。
すると、 ディーヴァが通ってきた『ゲート』が消えるとともに、目の前にあった魔力で出来ているであろう壁が消え去っていくのが見えた。
その向こうに胡坐をかいて座りこむ赤いコートの男性がいるのが目に入る。
「やっと壁が消えたか…ん?お嬢ちゃんは誰だ」
紫乃が消えたと思ったらそこにいたのは少女だった。
悪魔かと一瞬思ったが、この気配は違う。
違和感がびんびんと伝わってくる。
紫乃が好きなはずなのに妙に惹かれる何かをこの少女に感じダンテは困惑した。
だが、我慢できないほどではないのが救いであろう。
そしてなぜ自分がそんなことを思うのか全くわからなかった。
困惑するダンテをよそに少女が話しかける。
「えっと…はじめまして、ディーヴァと申します。もしかして…ダンテ、さん?」
「ああ、俺はダンテだが、今どっから来た?…妙な気配してやがるな」
ダンテは一瞬で相棒を構えた。
それはディーヴァのよく見知った物と同じだが、よく使いこまれて傷も目立っていた。
銃口を向けられてディーヴァの表情が固まる。
ひぇ~、ど…どうやって説明しよう。
あたしの世界はあたしが説明出来たからいいけど、ここには紫乃さんいないし…なんて言っていいかわかんないよ!
「紫乃さんの友人…です。えへ!」
ディーヴァは両手を上げた状態で、へらりと笑ってあいさつした。
***
ディーヴァは口早に紫乃との関係やいつどこで出会ったかをダンテに話した。
ダンテは最初の一言を聞いただけで、すでに警戒は解いている。
どう考えても悪魔ではないと判断したからだ。
仮にもし悪魔だったとしても、素手でひねり上げることが出来そうなほど貧弱であろう。
殺されてはいやだと、一生懸命になって説明している間、ダンテはディーヴァをじっくりと観察していた。
自分の物とよく似た銀糸に薄いグリーンを混ぜたような変わった色の長い髪の毛に、エメラルドの大きな瞳を持っている。
とても背の低い少女だ。
そして真夏だと言うのに真冬の格好をしている。
見てるだけで暑そうだ。
そして話の中に年齢の単語が入っていた。
16歳だそうだ。
16歳にしてここアメリカでこの身長とは…
ちっさいな、まだまだがきんちょか…
だが、胸はでかい。
胸だけで言えば紫乃よりもあるかもしれない。
胸でかロリっ子というやつであろう。
見た目は紫乃に及ばないかもしれないが確かにかわいらしい少女だ。
だが、自分はそれに惹かれたわけではなさそうだ。
どちらかというと自分の中の悪魔が反応している。
そもそもロリに惹かれていたとなれば、今度こそ本気で犯罪である。
ある程度情報がわかったところでダンテは笑いをこぼした。
「紫乃も俺からしたら十分小さいが、お前はさらにちみっこいな」
「なっ!一言余計!…あたしダンテさんには敬語やめる。だって敬う必要性を感じないんだもん」
「で、どこから来たんだ?」
ディーヴァは他の世界の若いダンテと暮らしている話を目の前のダンテに話した。
並行世界、というやつである。
だがダンテは並行世界について深く考えなかった。
魔界があって、悪魔がいて。
おまけに天使がいる世界だ、そういうことがあったって何も不思議じゃない。
「ふぅ、それにしても暑いねー」
ディーヴァは服をパタパタさせながら滲んできた汗を乾かそうとした。
「そんな格好してるからだろ、ここで脱いでもかまわねーぜ」
ダンテはにやにやした顔を隠そうともしなかった。
紫乃だけを特別視しているので別に何とも思わないが、見られるものは見た方が楽しい。
それがディーヴァだったらきっと眼福にあたいするだろう。
「そうだね、セーターは脱ごうっと」
だが脱いだ下を見てダンテは少しがっかりした。
ディーヴァが下に着ていたのは長袖のTシャツだったのだ。
だがセーターを脱いだことで、また最初に感じた違和感が広がった。
まただ。
また妙な感じがする。
ダンテは悪魔というよりむしろ神聖な感じだということにようやく気がついた。
「お前、もしかして天使か?」
「え、何でわかったの」
セーターをたたみながらきょとんとした表情を返す。
「美味そうな感じがしたからな。あ、でも取って食ったりしねぇから安心しろ」
俺の食指が動くのは紫乃だけだぜ…
ダンテはそう追加すると紫乃をベッド上で食す瞬間を思いだし、笑った。
「でも天使の力は魅力的だな、ちょっとばかし欲しいもんだ」
ダンテはディーヴァが天使ということで、少しばかりその力を欲しいとは思った。
「え、ダンテさんもダンテだからあげたいけど、それはちょっと…紫乃さんに言いつけちゃうよ」
「冗談だ、言われたら困る」
「紫乃さんの方が力とか魔力じゃなくて、普段の主導権強そうだもんね!そもそもあまり天使の力は使えないよ、何かあると翼が出ちゃうくらいかな」
その言葉にダンテは目をキラキラと輝かせてディーヴァに懇願した。
翼で思いだされるのは紫乃の魔人化した姿だ。
あれも天使のようで綺麗だったが、目の前の本物の天使はどうだろう。
違いを比べてみたくなった。
「翼か。見て見たいな、ちょっと出してみろよ」
「ダンテさんそりゃむりです」
「いいじゃねーか、減るもんじゃないだろ」
「無理なものは無理なの!いっつもいつのまにか出てるんだから」
食い下がるダンテにピシャリと言い放つ。
ダンテは口をとがらせて文句をたれた。
「ケチなやつめ…あとそのダンテ『さん』ってのこそばゆいから敬語を外した時みたくやめろ」
「あたしも違和感を感じるけど、ダンテ『さん』で我慢して欲しい、区別しづらいから…」