食べすぎには御注意を。
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あろうことかディーヴァは「はい、あーん」とダンテに差し出すと見せかけて自分で食べてしまったのだ。
二重構造のディーヴァの騙し討ち!
今やダンテは、ムンクの叫びもびっくりな絶望じみた顔をしている。
ディーヴァは苦笑すると、ダンテにもうひと匙残っていたムースを差し出した。
「うそうそ、これ残り一個だったからもうないし。あと一口あるからはい、どーぞ!…おいしいよぉ~?」
「そうくると思ってたぜ!ありがとな、ディーヴァ!」
パアッと輝いたダンテの笑顔。
ダンテは差し出されたスプーンを嬉しそうに頬張った。
その後も食べさせあいっこは何回か続いた。
「でもお前、チーズケーキだけはくれないのな」
「当たり前です」
好物の前には恋人だろうと関係ない、誰にもあげないとディーヴァは真顔で答えた。
「…さいですか」
クレープシュゼットで焦げた前髪を気にしながら、ダンテはため息をついた。
クレープシュゼットとは、クレープにグランマルニエをかけてフランベするデザート。
ここのそれは目の前でフランベしてくれるサービスがあったのだ。
そしてダンテは身を乗り出して眺めたものだから、前髪を焦がしたのである。
「ヒャッホー!ファイヤァァァ!」
「ダンテ、叫ぶのはいいけど前髪燃えてるよ」
「え?…うあちちちっ!」
…さすがに前髪は半魔といえど再生しないようだ。
***
もう一回チーズとリンゴとプリンを使ったスイーツを巡るディーヴァと、イチゴのスイーツを巡ったダンテは、食べすぎて膨らんだお腹をさすりながら帰路を歩いていた。
「うぇっぷ、もう食べれないよぉ…」
「お前食いすぎだ」
「かもね。おうち帰ったら消化に良さそうなハーブティー飲みたいから、たまにはダンテ淹れてよー」
あたしもう動けない!
と、歩くダンテに腕を絡ませておねだりするディーヴァ。
「仰せのままに、お嬢様」
「ありがとう」
まるで執事のように恭しく言い、ダンテは笑う。
「ま、オレもしばらくはストサンすらいらねぇな…」
「うっわ、珍しい」
「そのくらい食べたってことだ」
あらかた食べ尽くした気がする。
しばらくは甘いものを見るのがいやになるくらい食べることができたのだから、よしとしよう。
そして。
「ぎゃあああああ!ニキビできたあああああ!!」
と騒ぐことになるとは、まだこの時のディーヴァは知らなかった。
二重構造のディーヴァの騙し討ち!
今やダンテは、ムンクの叫びもびっくりな絶望じみた顔をしている。
ディーヴァは苦笑すると、ダンテにもうひと匙残っていたムースを差し出した。
「うそうそ、これ残り一個だったからもうないし。あと一口あるからはい、どーぞ!…おいしいよぉ~?」
「そうくると思ってたぜ!ありがとな、ディーヴァ!」
パアッと輝いたダンテの笑顔。
ダンテは差し出されたスプーンを嬉しそうに頬張った。
その後も食べさせあいっこは何回か続いた。
「でもお前、チーズケーキだけはくれないのな」
「当たり前です」
好物の前には恋人だろうと関係ない、誰にもあげないとディーヴァは真顔で答えた。
「…さいですか」
クレープシュゼットで焦げた前髪を気にしながら、ダンテはため息をついた。
クレープシュゼットとは、クレープにグランマルニエをかけてフランベするデザート。
ここのそれは目の前でフランベしてくれるサービスがあったのだ。
そしてダンテは身を乗り出して眺めたものだから、前髪を焦がしたのである。
「ヒャッホー!ファイヤァァァ!」
「ダンテ、叫ぶのはいいけど前髪燃えてるよ」
「え?…うあちちちっ!」
…さすがに前髪は半魔といえど再生しないようだ。
***
もう一回チーズとリンゴとプリンを使ったスイーツを巡るディーヴァと、イチゴのスイーツを巡ったダンテは、食べすぎて膨らんだお腹をさすりながら帰路を歩いていた。
「うぇっぷ、もう食べれないよぉ…」
「お前食いすぎだ」
「かもね。おうち帰ったら消化に良さそうなハーブティー飲みたいから、たまにはダンテ淹れてよー」
あたしもう動けない!
と、歩くダンテに腕を絡ませておねだりするディーヴァ。
「仰せのままに、お嬢様」
「ありがとう」
まるで執事のように恭しく言い、ダンテは笑う。
「ま、オレもしばらくはストサンすらいらねぇな…」
「うっわ、珍しい」
「そのくらい食べたってことだ」
あらかた食べ尽くした気がする。
しばらくは甘いものを見るのがいやになるくらい食べることができたのだから、よしとしよう。
そして。
「ぎゃあああああ!ニキビできたあああああ!!」
と騒ぐことになるとは、まだこの時のディーヴァは知らなかった。