食べすぎには御注意を。
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紫乃が洋菓子から一転して、和菓子を皿に乗せてきた。
先ほどとうって変わってほくほく顔で嬉しそうだ。
「へぇ、和菓子もあったのか」
「ええ。まさかここでも和菓子が見られるとは思わなくって。ついつい取りすぎちゃったわ」
涼しげな錦玉かんに、きんつば、かわいらしい形をした練りきりに、カステラ、水まんじゅう、栗ようかんなんてものまでそろっていた。
やはり日本人だということだろう、祖国の味を見つけて取らずにいられなかったのかもしれない。
「食べるのがもったいないわね」
「そうだな」
対するダンテの皿にはケーキ。
しかもただのケーキではなく、紫乃の皿に乗った和菓子のように手の込んだ繊細な飴細工が飾られたスイーツや、綿菓子がふんわりと乗ったスイーツだった。
どちらの皿に乗るものも、かわいくそして美しい。
「まるで綺麗な美術品のようだわ」
「うぅむ、この装飾すら食べれるってんだからスゲェよなぁ…」
ケーキの上の鮮やかな蝶々の形の飴細工を割らぬようそっと取って電灯の明かりに透かしてみるダンテ。
光に当てると、紫乃の瞳のように透明感のある、しかしはっきりした色合いの紫に輝く。
…最後までとっておこう。
和菓子もそうだが、ここのスイーツ…本当にグレードが高い。
自分と紫乃の結婚式はこんな感じに美しいウェディングケーキで祝いたいところだ。
と、内心幸せな考えを働かせていると…。
「こんな素敵なケーキを作るパティシエさんに、ウェディングケーキは作ってほしいものよね」
「!」
紫乃が感嘆のため息を吐き出しながら、指に輝く指輪を見つめる。
驚いた。
紫乃も同じことを考えていてくれたとは。
「ね、『アナタ』?」
「あ、ああ…そうだな……」
そう微笑んで言われ、思わずダンテが顔を赤らめる番となった。
***
「ふう、美味しかったわ」
一通りの気になるスイーツを食べた2人は小さなフレッシュフルーツを摘まみながら、食後の紅茶を飲んでいる。
「んー。美味かったけど紫乃の作る菓子のが美味いな。あとでストサン作ってくれ」
「さっき作ったじゃない」
「あれはあれ、これはこれだ。紫乃が一から作るストサンとは別物だ。帰ったら食べたい」
「呆れた!あんなにいっぱい食べたのに、まだ食べ足りないの?」
クスクスと笑いながらも、嬉しいお願いをいうダンテには何でもしてあげたくなってしまう。
「紫乃の菓子は別腹ってやつだな」
「もう…」
口直しのブドウやサクランボを摘み取って口に運ぶ紫乃。
そのぷるぷるした唇に触れたい。
ダンテは紫乃に咥えられているフルーツになりたいと切に思った。
会計はないにしろお世話になったウェイターにチップを払い、2人は店を出る。
ここまでたくさん食べた、本当にたっくさんだ。
「食べ過ぎちゃった。しばらく甘いものは要らないかも。帰って体重計に乗るのがこわいわね…」
「なら運動すればいいだろ?」
続きは紫乃の耳元にスッと近づいて囁く。
「ベッドの上で、な…」
「そ、そんなことするわけないじゃない…!」
吐息混じりに言われドキドキしながらも、紫乃はなんとか断った。
「冗談だ」
ダンテは肩をすくませ答えた。
「あやしいわね…。まあ、いいわ。ゲートを開くから早く帰りましょうか」
「いや、たまには歩いて帰ろうぜ。腹ごなしにもなるしな」
「それもそうね」
「お手をどうぞ、My darling」
2人は仲睦まじく腕を絡ませ、ゆっくりと帰り道を歩き出した。
そのあと、ベッドの上で運動したかどうかは、皆様の想像におまかせしよう。
先ほどとうって変わってほくほく顔で嬉しそうだ。
「へぇ、和菓子もあったのか」
「ええ。まさかここでも和菓子が見られるとは思わなくって。ついつい取りすぎちゃったわ」
涼しげな錦玉かんに、きんつば、かわいらしい形をした練りきりに、カステラ、水まんじゅう、栗ようかんなんてものまでそろっていた。
やはり日本人だということだろう、祖国の味を見つけて取らずにいられなかったのかもしれない。
「食べるのがもったいないわね」
「そうだな」
対するダンテの皿にはケーキ。
しかもただのケーキではなく、紫乃の皿に乗った和菓子のように手の込んだ繊細な飴細工が飾られたスイーツや、綿菓子がふんわりと乗ったスイーツだった。
どちらの皿に乗るものも、かわいくそして美しい。
「まるで綺麗な美術品のようだわ」
「うぅむ、この装飾すら食べれるってんだからスゲェよなぁ…」
ケーキの上の鮮やかな蝶々の形の飴細工を割らぬようそっと取って電灯の明かりに透かしてみるダンテ。
光に当てると、紫乃の瞳のように透明感のある、しかしはっきりした色合いの紫に輝く。
…最後までとっておこう。
和菓子もそうだが、ここのスイーツ…本当にグレードが高い。
自分と紫乃の結婚式はこんな感じに美しいウェディングケーキで祝いたいところだ。
と、内心幸せな考えを働かせていると…。
「こんな素敵なケーキを作るパティシエさんに、ウェディングケーキは作ってほしいものよね」
「!」
紫乃が感嘆のため息を吐き出しながら、指に輝く指輪を見つめる。
驚いた。
紫乃も同じことを考えていてくれたとは。
「ね、『アナタ』?」
「あ、ああ…そうだな……」
そう微笑んで言われ、思わずダンテが顔を赤らめる番となった。
***
「ふう、美味しかったわ」
一通りの気になるスイーツを食べた2人は小さなフレッシュフルーツを摘まみながら、食後の紅茶を飲んでいる。
「んー。美味かったけど紫乃の作る菓子のが美味いな。あとでストサン作ってくれ」
「さっき作ったじゃない」
「あれはあれ、これはこれだ。紫乃が一から作るストサンとは別物だ。帰ったら食べたい」
「呆れた!あんなにいっぱい食べたのに、まだ食べ足りないの?」
クスクスと笑いながらも、嬉しいお願いをいうダンテには何でもしてあげたくなってしまう。
「紫乃の菓子は別腹ってやつだな」
「もう…」
口直しのブドウやサクランボを摘み取って口に運ぶ紫乃。
そのぷるぷるした唇に触れたい。
ダンテは紫乃に咥えられているフルーツになりたいと切に思った。
会計はないにしろお世話になったウェイターにチップを払い、2人は店を出る。
ここまでたくさん食べた、本当にたっくさんだ。
「食べ過ぎちゃった。しばらく甘いものは要らないかも。帰って体重計に乗るのがこわいわね…」
「なら運動すればいいだろ?」
続きは紫乃の耳元にスッと近づいて囁く。
「ベッドの上で、な…」
「そ、そんなことするわけないじゃない…!」
吐息混じりに言われドキドキしながらも、紫乃はなんとか断った。
「冗談だ」
ダンテは肩をすくませ答えた。
「あやしいわね…。まあ、いいわ。ゲートを開くから早く帰りましょうか」
「いや、たまには歩いて帰ろうぜ。腹ごなしにもなるしな」
「それもそうね」
「お手をどうぞ、My darling」
2人は仲睦まじく腕を絡ませ、ゆっくりと帰り道を歩き出した。
そのあと、ベッドの上で運動したかどうかは、皆様の想像におまかせしよう。