食べすぎには御注意を。
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
紫乃とダンテの2人は、続いて冷たいデザートのコーナーへやって来た。
「本当にすごい種類ね…一日じゃ食べきれなさそう」
「だな。アイスだけでかなりの種類があるぜ」
色々な味のアイスクリーム、シャーベット、ムースにババロア、ゼリーなどもある。
ゼリーにいたっては、珍しいことに薔薇の花弁が入ったきれいなものまであった。
ダンテはその一画にかき氷の機械が置いてあるのに気が付いた。
確か紫乃の実家にもあった気がする。
「面白そうだ。紫乃はこれ、使えるか?」
「かき氷!氷を入れて自分で作るみたいね。ダンテ、…いえ、お客様、お1ついかがですか?」
「ああ頼むぜ。味はもちろん…」
「イチゴ、でしょ?任せて」
クーラーボックスに入った氷をザラザラと上から入れる。
その氷は少し白く、ガリガリと削ると甘い香りの漂うふわふわの雪のように器に落ちた。
「あら、練乳氷なのね。練乳かける必要ないみたい。はい、どうぞ」
「サンキュ」
器に降り積もった淡雪氷に、たっぷりの赤いイチゴシロップをかけてダンテに手渡す。
紫乃は自分の分も作ろうとして……その手を止めた。
代わりにその小さめの器を差し出す先はダンテの目の前。
「私、ダンテが作った宇治抹茶のかき氷が食べたいわ。小豆と栗の甘露煮もちゃんと乗せたものなんだけど……作ってくれる?」
「!!……任せておけ」
紫乃のかわいいおねだり。
ダンテは腕を捲ると、かき氷の機械に向き直った。
ものすごい速さで氷を削ったため、一瞬で器がいっぱいになった。
それどころか、もう少しで機械が壊れるところだった、とだけ言っておこう。
「やっぱり夏はこれね。いただきます」
ひと掬いしたかき氷を嬉しそうに口に入れた紫乃。
だが、すぐにその目をきゅ…と瞑ってしかめてしまった。
「どうした」
「美味しいんだけど、頭にキーンときちゃって。つぅ…」
こめかみを軽く指で押さえて、冷たさからくる痛みを耐えている。
ダンテはじっと見つめて、ぼそりと呟いた。
「不謹慎だが…」
「?」
「その仕草、かわいいな」
「~~ッ他人事だと思って!ダンテも食べればわかるわよ」
「俺は痛みにものすごく強いぜ?でも、まあ…試してみるとするか」
ぱくり。
そう言って口に運ぶ一口が大きすぎたようだ。
食べた途端に、ダンテの脳髄に響くような痛みが走った。
「うお…。確かに頭の奥にガツンとクるねぇ」
「ほらね」
こめかみを揉むように両手で押さえるダンテがおかしくて、紫乃はくすくす笑う。
ダンテもそれをみて、やはり笑った。
冷たい物で頭が痛くなるのは人間も半魔も変わらないと、これでダンテにもちゃんとわかってもらえたようだ。
「本当にすごい種類ね…一日じゃ食べきれなさそう」
「だな。アイスだけでかなりの種類があるぜ」
色々な味のアイスクリーム、シャーベット、ムースにババロア、ゼリーなどもある。
ゼリーにいたっては、珍しいことに薔薇の花弁が入ったきれいなものまであった。
ダンテはその一画にかき氷の機械が置いてあるのに気が付いた。
確か紫乃の実家にもあった気がする。
「面白そうだ。紫乃はこれ、使えるか?」
「かき氷!氷を入れて自分で作るみたいね。ダンテ、…いえ、お客様、お1ついかがですか?」
「ああ頼むぜ。味はもちろん…」
「イチゴ、でしょ?任せて」
クーラーボックスに入った氷をザラザラと上から入れる。
その氷は少し白く、ガリガリと削ると甘い香りの漂うふわふわの雪のように器に落ちた。
「あら、練乳氷なのね。練乳かける必要ないみたい。はい、どうぞ」
「サンキュ」
器に降り積もった淡雪氷に、たっぷりの赤いイチゴシロップをかけてダンテに手渡す。
紫乃は自分の分も作ろうとして……その手を止めた。
代わりにその小さめの器を差し出す先はダンテの目の前。
「私、ダンテが作った宇治抹茶のかき氷が食べたいわ。小豆と栗の甘露煮もちゃんと乗せたものなんだけど……作ってくれる?」
「!!……任せておけ」
紫乃のかわいいおねだり。
ダンテは腕を捲ると、かき氷の機械に向き直った。
ものすごい速さで氷を削ったため、一瞬で器がいっぱいになった。
それどころか、もう少しで機械が壊れるところだった、とだけ言っておこう。
「やっぱり夏はこれね。いただきます」
ひと掬いしたかき氷を嬉しそうに口に入れた紫乃。
だが、すぐにその目をきゅ…と瞑ってしかめてしまった。
「どうした」
「美味しいんだけど、頭にキーンときちゃって。つぅ…」
こめかみを軽く指で押さえて、冷たさからくる痛みを耐えている。
ダンテはじっと見つめて、ぼそりと呟いた。
「不謹慎だが…」
「?」
「その仕草、かわいいな」
「~~ッ他人事だと思って!ダンテも食べればわかるわよ」
「俺は痛みにものすごく強いぜ?でも、まあ…試してみるとするか」
ぱくり。
そう言って口に運ぶ一口が大きすぎたようだ。
食べた途端に、ダンテの脳髄に響くような痛みが走った。
「うお…。確かに頭の奥にガツンとクるねぇ」
「ほらね」
こめかみを揉むように両手で押さえるダンテがおかしくて、紫乃はくすくす笑う。
ダンテもそれをみて、やはり笑った。
冷たい物で頭が痛くなるのは人間も半魔も変わらないと、これでダンテにもちゃんとわかってもらえたようだ。