どこまでも優しい彼
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食べ終わったあとは、ジェラートで少し汚れた手を洗いに、トイレへと別れた2人。
しかしトイレから戻るとダンテがいない。
と、思ったらダンテはトイレの入り口とは逆方向からやって来た。
「あれっ?ダンテ、なんであっちから来たの?」
「ちょっと野暮用をな」
ダンテは帰り道でもとても優しかった。
椅子をひきハンカチを敷いてくれただけではない。
道で車道側を必ず歩いてくれたり、何も言わず荷物を持ってくれたりと、さりげない心遣いとエスコートをしてくれた。
かっこつけてでの行動ではない。
ただただ、優しい行動をなんなくこなしているのだった。
「なんかいつもより優しいね」
「そうか?オレは当たり前のことをしているまでだが?」
「そうなの?なんだかお姫様になった気分だよ」
ダンテはディーヴァの小さな手をとると、恭しく跪いて指先にキスを贈る。
「ディーヴァが姫ならオレはその従者って感じか」
「うーん、出来たら王子様がいいなぁ」
「ハハッわかったよディーヴァ。お前は姫、オレは王子な」
スカートの裾を軽く持ち上げてダンテに向かってお辞儀したディーヴァ。
フワフワしたミニスカ―トが春風に舞い遊ぶ。
突風のようにも感じるそれに、帰り道に咲いていたハナミズキの花がまとめて2人の元に落ちて来た。
ダンテはジャンプしてそれを器用にもキャッチする。
「落ちてくる花をキャッチしちゃうなんてすごいね、ダンテ」
「ハッ!こんなのラクショーだぜ」
キャッチしたハナミズキをダンテはディーヴァの頭にそっと飾った。
薄いエメラルドグリーンの髪色に、薄紅色のハナミズキはとてもよく映えている。
「…ありがと」
はにかんでそっとそのあたりを押さえるディーヴァ。
「家に帰ったら鏡を確認しろよ?」
「?…わかった」
帰ったあと鏡を見たディーヴァと、その後ろから抱き込むように一緒に鏡を覗き込んだダンテ。
ハナミズキの横にはディーヴァの欲しがっていた髪飾りがキラキラと輝いていた。
「これ…どうしたの?」
驚いた表情で髪飾りを確認しながら、鏡に映るダンテに問いかける。
ニコニコしながらダンテはディーヴァの頭を撫でた。
「ディーヴァがトイレ行ってる間に買ってきたんだよ。……よく似合ってる」
ダンテはディーヴァの耳元に囁く。
振り向いたディーヴァは、笑顔で思い切りダンテに飛びついた。
「ありがとう!ダンテ大好きっ!!」
●あとがき
『宵闇。』の黎兎様への相互小説です。
甘々目指して書かせていただきました!
黎兎様、これからどうぞよろしくお願いいたします!
しかしトイレから戻るとダンテがいない。
と、思ったらダンテはトイレの入り口とは逆方向からやって来た。
「あれっ?ダンテ、なんであっちから来たの?」
「ちょっと野暮用をな」
ダンテは帰り道でもとても優しかった。
椅子をひきハンカチを敷いてくれただけではない。
道で車道側を必ず歩いてくれたり、何も言わず荷物を持ってくれたりと、さりげない心遣いとエスコートをしてくれた。
かっこつけてでの行動ではない。
ただただ、優しい行動をなんなくこなしているのだった。
「なんかいつもより優しいね」
「そうか?オレは当たり前のことをしているまでだが?」
「そうなの?なんだかお姫様になった気分だよ」
ダンテはディーヴァの小さな手をとると、恭しく跪いて指先にキスを贈る。
「ディーヴァが姫ならオレはその従者って感じか」
「うーん、出来たら王子様がいいなぁ」
「ハハッわかったよディーヴァ。お前は姫、オレは王子な」
スカートの裾を軽く持ち上げてダンテに向かってお辞儀したディーヴァ。
フワフワしたミニスカ―トが春風に舞い遊ぶ。
突風のようにも感じるそれに、帰り道に咲いていたハナミズキの花がまとめて2人の元に落ちて来た。
ダンテはジャンプしてそれを器用にもキャッチする。
「落ちてくる花をキャッチしちゃうなんてすごいね、ダンテ」
「ハッ!こんなのラクショーだぜ」
キャッチしたハナミズキをダンテはディーヴァの頭にそっと飾った。
薄いエメラルドグリーンの髪色に、薄紅色のハナミズキはとてもよく映えている。
「…ありがと」
はにかんでそっとそのあたりを押さえるディーヴァ。
「家に帰ったら鏡を確認しろよ?」
「?…わかった」
帰ったあと鏡を見たディーヴァと、その後ろから抱き込むように一緒に鏡を覗き込んだダンテ。
ハナミズキの横にはディーヴァの欲しがっていた髪飾りがキラキラと輝いていた。
「これ…どうしたの?」
驚いた表情で髪飾りを確認しながら、鏡に映るダンテに問いかける。
ニコニコしながらダンテはディーヴァの頭を撫でた。
「ディーヴァがトイレ行ってる間に買ってきたんだよ。……よく似合ってる」
ダンテはディーヴァの耳元に囁く。
振り向いたディーヴァは、笑顔で思い切りダンテに飛びついた。
「ありがとう!ダンテ大好きっ!!」
●あとがき
『宵闇。』の黎兎様への相互小説です。
甘々目指して書かせていただきました!
黎兎様、これからどうぞよろしくお願いいたします!