喧嘩したって、君が好き!
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「その格好も若さの象徴ね」
続いて紫乃はダンテの服装に着目した。
まっかなコートは紫乃の世界のダンテも同じだ。
だが、コートの中には何も着ておらず、素肌が外気にさらされている。
さっきから何だか寒気を少し感じる紫乃にとってそれは見ているだけでも凍えそうだ。
マハはあえて言葉にしなかったが、若いというよりかは頭が弱そうな奴の格好だと思った。
「寒そう、中にも服着たら?体冷やすといくら半魔でも腰痛になるわよ。よくディーヴァちゃんがそんな服直視できるわ」
「慣れたんだろ」
「…慣れってこわい…」
ディーヴァはデートの時以外ダンテの格好についてもはや何も言わないらしい。
尊敬にあたいすると同時にディーヴァが着々とダンテに感化されていっている気がして不安になった。
ダンテが話を戻した。
「ん、ちょっと待てよ、結局オレが相手ならディーヴァとられちまわねぇ?うわぁぁぁ!大変だ!!ディーヴァがオレだけどオレじゃない他のオレに取られちまう!」
「もう!さっきの話ちゃんと理解したんじゃないの?違う世界なんだからそれはないでしょう!」
ダンテは半狂乱になってその場を走り回った。
その行動は完全に子供である。
こいつバカだ、マハはそう思った。
「それに貴方だって浮気する気はない、ちがう?」
「当たり前だろ、オレはディーヴァ以外好きになることなんてない!」
ようやく落ち着いたダンテは立ち止まる。
「私のダンテだってそうよ、浮気なんてしないわ。…まったく、そんなに好きなのに喧嘩したの?」
「紫乃んとこだって喧嘩してたんだろ」
「まぁ、そうね…」
思いだすとなんだかむかむかしてきた。
いくら好きになった相手とて、あの行動は許せない。
紫乃はダンテにマシンガントークよろしく、自分の世界のダンテの愚痴を言い始めた。
片付けをしない、ゴミを散らかす。
おまけに服も投げ捨てる。
ちゃんとやると約束したのにやらない。
しかも何度も同じことの繰り返し…
ダンテも人のことはいえないので(というより未来の自分だが)、紫乃の話を身を縮める思いで聞いたのであった。
それによると向こうの世界の自分はかなり紫乃にゾッコンであるとうかがえた。
悪戯ばかりして毎回家事の邪魔をしてくるらしい。
そのことに関しても紫乃はかなりダンテに愚痴を話した。
「嫉妬深いし、自分のいいようにさらりと持ってくし。私、いつも流されちゃうのよね。…貴方ももしかしてそうなんじゃない?」
触らぬ神に祟りなし、いやこの場合は触らぬ半魔に祟りなしか。
我関せずと大人しく聞き専に回っていたダンテに、ここで紫乃が探りを入れた。
「嫉妬はするさ。でもディーヴァをいいように流すとか…やれるならやりたいぐらいだぜ」
驚いた。
同じダンテでもここまで違うものなのだろうか。
ディーヴァにキスをしたかどうかは聞いたのだが、経験の有無を聞いてはいなかった。
ダンテのような人が相手で、まだしていなかったという事実に目を丸くする。
別に自分が大事にされていないという意味ではないが、このダンテはディーヴァをとても大切にしているようだ。
触れれば壊れるガラスのように思っているらしかった。
一度始めてしまえば、その勢いで悪魔としての自分も目覚めてしまうと危惧しているのだ。
自分のところのダンテとは違ってなんと我慢強いことか。
それでもキスのその先へ行きたいという思いは変わらないと若いダンテは述べた。
「毎日、ディーヴァとしてる夢まで見る始末だ。現実でもそうかもしれねぇが、一日中しててもきっと飽きないぜ」
一日中とはすごい。
私のところのダンテも飽きないとか言いそうだがきっとここまでではないだろう。
そして、ディーヴァの腰はそこまできっともたないと予想できて心配でたまらない。
紫乃はダンテのその想いに苦笑するしかなかった。
続いて紫乃はダンテの服装に着目した。
まっかなコートは紫乃の世界のダンテも同じだ。
だが、コートの中には何も着ておらず、素肌が外気にさらされている。
さっきから何だか寒気を少し感じる紫乃にとってそれは見ているだけでも凍えそうだ。
マハはあえて言葉にしなかったが、若いというよりかは頭が弱そうな奴の格好だと思った。
「寒そう、中にも服着たら?体冷やすといくら半魔でも腰痛になるわよ。よくディーヴァちゃんがそんな服直視できるわ」
「慣れたんだろ」
「…慣れってこわい…」
ディーヴァはデートの時以外ダンテの格好についてもはや何も言わないらしい。
尊敬にあたいすると同時にディーヴァが着々とダンテに感化されていっている気がして不安になった。
ダンテが話を戻した。
「ん、ちょっと待てよ、結局オレが相手ならディーヴァとられちまわねぇ?うわぁぁぁ!大変だ!!ディーヴァがオレだけどオレじゃない他のオレに取られちまう!」
「もう!さっきの話ちゃんと理解したんじゃないの?違う世界なんだからそれはないでしょう!」
ダンテは半狂乱になってその場を走り回った。
その行動は完全に子供である。
こいつバカだ、マハはそう思った。
「それに貴方だって浮気する気はない、ちがう?」
「当たり前だろ、オレはディーヴァ以外好きになることなんてない!」
ようやく落ち着いたダンテは立ち止まる。
「私のダンテだってそうよ、浮気なんてしないわ。…まったく、そんなに好きなのに喧嘩したの?」
「紫乃んとこだって喧嘩してたんだろ」
「まぁ、そうね…」
思いだすとなんだかむかむかしてきた。
いくら好きになった相手とて、あの行動は許せない。
紫乃はダンテにマシンガントークよろしく、自分の世界のダンテの愚痴を言い始めた。
片付けをしない、ゴミを散らかす。
おまけに服も投げ捨てる。
ちゃんとやると約束したのにやらない。
しかも何度も同じことの繰り返し…
ダンテも人のことはいえないので(というより未来の自分だが)、紫乃の話を身を縮める思いで聞いたのであった。
それによると向こうの世界の自分はかなり紫乃にゾッコンであるとうかがえた。
悪戯ばかりして毎回家事の邪魔をしてくるらしい。
そのことに関しても紫乃はかなりダンテに愚痴を話した。
「嫉妬深いし、自分のいいようにさらりと持ってくし。私、いつも流されちゃうのよね。…貴方ももしかしてそうなんじゃない?」
触らぬ神に祟りなし、いやこの場合は触らぬ半魔に祟りなしか。
我関せずと大人しく聞き専に回っていたダンテに、ここで紫乃が探りを入れた。
「嫉妬はするさ。でもディーヴァをいいように流すとか…やれるならやりたいぐらいだぜ」
驚いた。
同じダンテでもここまで違うものなのだろうか。
ディーヴァにキスをしたかどうかは聞いたのだが、経験の有無を聞いてはいなかった。
ダンテのような人が相手で、まだしていなかったという事実に目を丸くする。
別に自分が大事にされていないという意味ではないが、このダンテはディーヴァをとても大切にしているようだ。
触れれば壊れるガラスのように思っているらしかった。
一度始めてしまえば、その勢いで悪魔としての自分も目覚めてしまうと危惧しているのだ。
自分のところのダンテとは違ってなんと我慢強いことか。
それでもキスのその先へ行きたいという思いは変わらないと若いダンテは述べた。
「毎日、ディーヴァとしてる夢まで見る始末だ。現実でもそうかもしれねぇが、一日中しててもきっと飽きないぜ」
一日中とはすごい。
私のところのダンテも飽きないとか言いそうだがきっとここまでではないだろう。
そして、ディーヴァの腰はそこまできっともたないと予想できて心配でたまらない。
紫乃はダンテのその想いに苦笑するしかなかった。