ちっちゃくなったでびるはんたー☆
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その日の朝、髭は自分が小さな体になっているのに気がついた。
「………あ?何だこりゃ。…夢だよな、そうだよな。
……もう一回寝よ」
と、思ったが強く自分の頬をつねる。
「いてっ」
半魔の力でおもいきりやったからかかなり痛かった。
夢ではないようだ。
思い当たる節はある。
昨日の依頼だ。
「ふむ、どうしたもんか……」
依頼に行ったのは、自分と若。
若の様子も見たほうが良さそうである。
お互いの恋人は先に降りていて、今はきっと朝食の準備の真っ最中だろう。
彼女達が気がつかなかったということはついさっきこの姿になったのだと推察する。
この姿で降りてびっくりさせるのも面白そうだが、その前に若の様子を見てやろう。
二度びっくりさせるのも悪いし。
クローゼットからいつも来ている漆黒のインナーを着ると、髭は隣の部屋でいまだ寝こけているであろう若の元へ向かった。
かなり縮んだからか、インナーはダボダボで肩がずり落ちるが、気にしないことにした。
例によって、若は口を開けて眠っていた。
いつも思っているがなんとも言えない間抜け顔である。
だが、来てみて正解。
若の顔はいつもの間抜け顔ではなかった。
髭はその柔らかそうな頬を突っついた。
その途端、パチリと開く青の双鉾。
「おい、起きたか若」
「んあ、なんだこっちの部屋入ってくるなんて何の用だよ、髭…って、え。
えーと、ガキ?……ボクぅ~どこの子かな~?」
まさか、自分の隠し子とかじゃないだろうな?
いやまてまさか。
ディーヴァと出会う前ならまだしも出会ってから、ましてやこっちの世界で子作りした覚えはないぞ!?
冷や汗たらたらで焦りながら、もんもんと考え込む。
髭には若が何を考えているのか丸分かりだった。
「若…俺だよ、髭だ」
しばらく放っておいてから、髭は答えた。
これで少しは今までの失態を振り返れたろう。
といっても、自分が歩んできた道でもあるため、自分も反省しなくてはならない。
「……なんで若くなってんだよ」
「起きたらこうなってた。
それより、お前も自分の姿を確認しろ」
ディーヴァの使っている姿見で確認…どころではない。
自分の手、その体を見ただけで丸わかりだった。
「なんだ、このちっこい体」
「お前…俺よりさらにちみっこくなってるんだぞ」
「うわー!何でだ!?」
叫ぶ若の声もかなり幼い。
「多分、昨日の悪魔の仕業だな」
「あいつか…」
昨日行った依頼。
その先で倒した悪魔は、消える直前
『明日一日非力な姿にさせて困らせてやる』
などといってはいなかっただろうか。
非力な姿、つまり幼少期の姿に変えられてしまったようだ。
ご丁寧に『明日一日』と限定しているところを見ると、今日一日だけのようでまだよかったと思う。
それでも不服なのがこの2人。
「あ゛~~~くそっ!!
これじゃディーヴァにキス出来ねぇじゃん!!」
「確かに、俺もこの状態じゃリアラに悪戯することも出来ない。
一刻も早くなんとかしないとな…」
顎に手をやり考え込む髭。
だが、擦ってみてもいつもの無精髭は何処へ……。
つるすべの若いお肌が存在しているのみ。
久しぶりのつるつる感を楽しみながら、髭は落ち込む若を励ました。
「だが、若よ。そう落ち込むな」
「ん、なんでだよ…」
「今の俺達は小さなガキだ。
ガキにはガキの特権ってのがある。…だろ?」
「……なるほど」
ニヤリといやらしい笑みを浮かべ合う若と髭。
この時ばかりは元の姿の表情をしていて、小さな体には不釣り合いに見えた。
「耳かせ」
「ああ」
小さい子同士がこそこそ話をしあうのは傍目から見ていてほほえましく見えるが、その中身は若と髭。
一体何を話したのやら、2人は黒い笑みを浮かべるのであった。
「「ふっふっふっふっふ」」
「………あ?何だこりゃ。…夢だよな、そうだよな。
……もう一回寝よ」
と、思ったが強く自分の頬をつねる。
「いてっ」
半魔の力でおもいきりやったからかかなり痛かった。
夢ではないようだ。
思い当たる節はある。
昨日の依頼だ。
「ふむ、どうしたもんか……」
依頼に行ったのは、自分と若。
若の様子も見たほうが良さそうである。
お互いの恋人は先に降りていて、今はきっと朝食の準備の真っ最中だろう。
彼女達が気がつかなかったということはついさっきこの姿になったのだと推察する。
この姿で降りてびっくりさせるのも面白そうだが、その前に若の様子を見てやろう。
二度びっくりさせるのも悪いし。
クローゼットからいつも来ている漆黒のインナーを着ると、髭は隣の部屋でいまだ寝こけているであろう若の元へ向かった。
かなり縮んだからか、インナーはダボダボで肩がずり落ちるが、気にしないことにした。
例によって、若は口を開けて眠っていた。
いつも思っているがなんとも言えない間抜け顔である。
だが、来てみて正解。
若の顔はいつもの間抜け顔ではなかった。
髭はその柔らかそうな頬を突っついた。
その途端、パチリと開く青の双鉾。
「おい、起きたか若」
「んあ、なんだこっちの部屋入ってくるなんて何の用だよ、髭…って、え。
えーと、ガキ?……ボクぅ~どこの子かな~?」
まさか、自分の隠し子とかじゃないだろうな?
いやまてまさか。
ディーヴァと出会う前ならまだしも出会ってから、ましてやこっちの世界で子作りした覚えはないぞ!?
冷や汗たらたらで焦りながら、もんもんと考え込む。
髭には若が何を考えているのか丸分かりだった。
「若…俺だよ、髭だ」
しばらく放っておいてから、髭は答えた。
これで少しは今までの失態を振り返れたろう。
といっても、自分が歩んできた道でもあるため、自分も反省しなくてはならない。
「……なんで若くなってんだよ」
「起きたらこうなってた。
それより、お前も自分の姿を確認しろ」
ディーヴァの使っている姿見で確認…どころではない。
自分の手、その体を見ただけで丸わかりだった。
「なんだ、このちっこい体」
「お前…俺よりさらにちみっこくなってるんだぞ」
「うわー!何でだ!?」
叫ぶ若の声もかなり幼い。
「多分、昨日の悪魔の仕業だな」
「あいつか…」
昨日行った依頼。
その先で倒した悪魔は、消える直前
『明日一日非力な姿にさせて困らせてやる』
などといってはいなかっただろうか。
非力な姿、つまり幼少期の姿に変えられてしまったようだ。
ご丁寧に『明日一日』と限定しているところを見ると、今日一日だけのようでまだよかったと思う。
それでも不服なのがこの2人。
「あ゛~~~くそっ!!
これじゃディーヴァにキス出来ねぇじゃん!!」
「確かに、俺もこの状態じゃリアラに悪戯することも出来ない。
一刻も早くなんとかしないとな…」
顎に手をやり考え込む髭。
だが、擦ってみてもいつもの無精髭は何処へ……。
つるすべの若いお肌が存在しているのみ。
久しぶりのつるつる感を楽しみながら、髭は落ち込む若を励ました。
「だが、若よ。そう落ち込むな」
「ん、なんでだよ…」
「今の俺達は小さなガキだ。
ガキにはガキの特権ってのがある。…だろ?」
「……なるほど」
ニヤリといやらしい笑みを浮かべ合う若と髭。
この時ばかりは元の姿の表情をしていて、小さな体には不釣り合いに見えた。
「耳かせ」
「ああ」
小さい子同士がこそこそ話をしあうのは傍目から見ていてほほえましく見えるが、その中身は若と髭。
一体何を話したのやら、2人は黒い笑みを浮かべるのであった。
「「ふっふっふっふっふ」」