喧嘩したって、君が好き!
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「貴方はどうなの?ディーヴァちゃんといてつらくない?」
紫乃がそう聞くと、ダンテは下をむいて深く嘆息した。
そしてしばらくたってから小さくこぼした。
「好きだから我慢してるけどさ、正直いっつもしんどいよ」
ダンテは少し前に不覚にも悪魔に重傷を負わせられた時のことを話した。
それによると、ダンテは弱り切ったことで自分の中の悪魔を呼び覚まし、我慢していた天使の力への渇望を止められなかったという。
結果、ディーヴァの了解のもと、彼女の力が溶け込む血液をもらって回復したというのだ。
その話に紫乃よりもマハが驚いた。
「なんと、天使との間に契約を結んだのか!」
「マハ、悪魔と天使の間でも契約が発生するの?」
「詳しくはわからないが少しは発生するはず、ただあの娘との場合、力強さはないからなんとも言えんが…」
「そんなシステムがあるのか?」
「主と我はその関係だ」
「ならオレはディーヴァのしもべってことになるな」
ダンテは頭の中で想い描いてみる。
うん、もはやディーヴァのしもべでもいいかもしれない。
でもちょっと待てよ…
「あのさ、ディーヴァには言わねぇで欲しいんだけど、実は初めてディーヴァに会った時、死にかけで意識のねぇあいつにオレの血をわけたんだ」
「ならば力差を考えるとお前が主で、あの娘がしもべにあたる」
「うわ。ディーヴァちゃん、かわいそう…」
紫乃はダンテに言いように命令されるディーヴァを想い描いた。
想像の中のダンテはディーヴァにいやらしいことばかり要求している。
「なんでかわいそうなんだよ!失礼だな!」
「とりあえず変なことディーヴァちゃんに強要しようとしないようにね?」
「しねぇよ!ったく…そういえばさっきの魔方陣どうなってんだよ、紫乃の悪魔としての能力だろ?」
「ええ、そうよ。私の悪魔としての能力は空間をつなぐ『ゲート』を作ることなの」
そう言ってダンテの目の前に『ゲート』を作り通ってみせる。
ダンテはおもしろい!すげー!とはしゃぎながら自分も出たり入ったりを繰り返した。
自分の世界のダンテと同じ言動を見せるダンテに、紫乃は懐かしさを覚えた。
「へー『ゲート』ってことは魔界にもつながるのか?」
聞いてくることまで同じである。
紫乃は下手につながるとも言えないので、きっぱりと言い切った。
「つながらないので安心して」
「ならいいんだ」
「それにつながったとしても危ないからつなぎません。…だけど、今でも魔界につながるって信じ込んでいる悪魔達がいて狙われ続けてるのよ」
「うわ、ディーヴァと似てんじゃん!紫乃も大変なんだな…」
紫乃はもう必要ないだろうと思い、ダンテのために開いていた『ゲート』を閉じた。
「ところで『ゲート』とやらを通ってディーヴァはどこ行ったんだよ?」
「私の世界に遊びに行ってもらったわ」
「え、紫乃の世界?」
そう言えばディーヴァは知っていても、このダンテには説明していなかった。
紫乃は自分がどこから来たのか、どこにつながっているのかをダンテに聞かせる。
そして30代のダンテと暮らしてることも教えた。
「は?30過ぎのオレがいるのか!?」
「ええ。ダンテと私は、その…恋仲よ」
「え?オレはディーヴァ以外は愛せないはず…どういうことだ?」
始めはダンテもちんぷんかんぷんだった。
だが、並行世界、パラレルワールドをわかりやすく説明してようやく、紫乃の世界とこちらの世界が別ものだと理解した。
「私の世界のダンテがあなたの未来の姿だったら、ディーヴァちゃんが存在してないのはおかしいでしょう?」
「まぁな。オレがディーヴァを守りきれない未来があるわけないし」
「ふふ、自信たっぷりね」
「30代っつっても、オレが相手なんだろ。オレはディーヴァ一筋だからな。惚れんなよ?」
ダンテは自分で一番かっこいいと思う角度で紫乃を見ると、ニヤリとニヒルな笑みを浮かべた。
それに対して紫乃は1つも赤くなることなく、スッパリと言い切った。
「ご心配なく。貴方もかっこいいけど、私が好きになったのは私の世界のダンテだから。私から見た貴方は元気が有り余ってる若者にしか見えないわ」
「歳、4つしかかわんねぇだろが…」
でもやっぱりダンテだ。
このころからやはり根本的なものは何一つ変わらないってことかもしれない。
きっとこのダンテも成長したら同じような悪魔を憎む正義の心と魂を持つダンテになるのだろうと思う。
世界が違ってもかわらない何かがそこにはあった。
紫乃がそう聞くと、ダンテは下をむいて深く嘆息した。
そしてしばらくたってから小さくこぼした。
「好きだから我慢してるけどさ、正直いっつもしんどいよ」
ダンテは少し前に不覚にも悪魔に重傷を負わせられた時のことを話した。
それによると、ダンテは弱り切ったことで自分の中の悪魔を呼び覚まし、我慢していた天使の力への渇望を止められなかったという。
結果、ディーヴァの了解のもと、彼女の力が溶け込む血液をもらって回復したというのだ。
その話に紫乃よりもマハが驚いた。
「なんと、天使との間に契約を結んだのか!」
「マハ、悪魔と天使の間でも契約が発生するの?」
「詳しくはわからないが少しは発生するはず、ただあの娘との場合、力強さはないからなんとも言えんが…」
「そんなシステムがあるのか?」
「主と我はその関係だ」
「ならオレはディーヴァのしもべってことになるな」
ダンテは頭の中で想い描いてみる。
うん、もはやディーヴァのしもべでもいいかもしれない。
でもちょっと待てよ…
「あのさ、ディーヴァには言わねぇで欲しいんだけど、実は初めてディーヴァに会った時、死にかけで意識のねぇあいつにオレの血をわけたんだ」
「ならば力差を考えるとお前が主で、あの娘がしもべにあたる」
「うわ。ディーヴァちゃん、かわいそう…」
紫乃はダンテに言いように命令されるディーヴァを想い描いた。
想像の中のダンテはディーヴァにいやらしいことばかり要求している。
「なんでかわいそうなんだよ!失礼だな!」
「とりあえず変なことディーヴァちゃんに強要しようとしないようにね?」
「しねぇよ!ったく…そういえばさっきの魔方陣どうなってんだよ、紫乃の悪魔としての能力だろ?」
「ええ、そうよ。私の悪魔としての能力は空間をつなぐ『ゲート』を作ることなの」
そう言ってダンテの目の前に『ゲート』を作り通ってみせる。
ダンテはおもしろい!すげー!とはしゃぎながら自分も出たり入ったりを繰り返した。
自分の世界のダンテと同じ言動を見せるダンテに、紫乃は懐かしさを覚えた。
「へー『ゲート』ってことは魔界にもつながるのか?」
聞いてくることまで同じである。
紫乃は下手につながるとも言えないので、きっぱりと言い切った。
「つながらないので安心して」
「ならいいんだ」
「それにつながったとしても危ないからつなぎません。…だけど、今でも魔界につながるって信じ込んでいる悪魔達がいて狙われ続けてるのよ」
「うわ、ディーヴァと似てんじゃん!紫乃も大変なんだな…」
紫乃はもう必要ないだろうと思い、ダンテのために開いていた『ゲート』を閉じた。
「ところで『ゲート』とやらを通ってディーヴァはどこ行ったんだよ?」
「私の世界に遊びに行ってもらったわ」
「え、紫乃の世界?」
そう言えばディーヴァは知っていても、このダンテには説明していなかった。
紫乃は自分がどこから来たのか、どこにつながっているのかをダンテに聞かせる。
そして30代のダンテと暮らしてることも教えた。
「は?30過ぎのオレがいるのか!?」
「ええ。ダンテと私は、その…恋仲よ」
「え?オレはディーヴァ以外は愛せないはず…どういうことだ?」
始めはダンテもちんぷんかんぷんだった。
だが、並行世界、パラレルワールドをわかりやすく説明してようやく、紫乃の世界とこちらの世界が別ものだと理解した。
「私の世界のダンテがあなたの未来の姿だったら、ディーヴァちゃんが存在してないのはおかしいでしょう?」
「まぁな。オレがディーヴァを守りきれない未来があるわけないし」
「ふふ、自信たっぷりね」
「30代っつっても、オレが相手なんだろ。オレはディーヴァ一筋だからな。惚れんなよ?」
ダンテは自分で一番かっこいいと思う角度で紫乃を見ると、ニヤリとニヒルな笑みを浮かべた。
それに対して紫乃は1つも赤くなることなく、スッパリと言い切った。
「ご心配なく。貴方もかっこいいけど、私が好きになったのは私の世界のダンテだから。私から見た貴方は元気が有り余ってる若者にしか見えないわ」
「歳、4つしかかわんねぇだろが…」
でもやっぱりダンテだ。
このころからやはり根本的なものは何一つ変わらないってことかもしれない。
きっとこのダンテも成長したら同じような悪魔を憎む正義の心と魂を持つダンテになるのだろうと思う。
世界が違ってもかわらない何かがそこにはあった。