狼とうさぎの1週間
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ひとしきり昼寝をしてディーヴァはすっきりした顔で起きた。
寝る前の自分がどのような状態だったかを若から聞いて、ディーヴァはあわてて頭を下げる。
「迷惑かけてごめんなさい、あたし基本的に8時間くらい寝ないとだめなんだあ…」
「私、迷惑だなんて思ってないから気にしないで」
「それに寝る子は育つって言うだろ」
みんな「それにしてはまったく上に伸びていない」と思ったが、口にしなかった。
それでも気のすまなかったディーヴァは、リアラとネロが掃除をしているのを見て、手伝いを申し出た。
ほとんど、目につく場所は終わっていた。
だが、2人はもう一ヶ所やろうとしていたところの手伝いをしてもらうことにしたのだ。
そこは手の届きづらい天井付近のシーリングファンである。
能力の高いリアラとネロにかかれば、高い位置のそれも簡単に掃除出来るのだが、ディーヴァの熱意に負けたのだ。
天井掃除の為の清掃用具をすすんで持ってきたネロを見たディーヴァが感心しながらリアラと話す。
「リアラお姉ちゃん、家事を手伝ってくれる男の人って、今すっごくポイント高いんだよー。ダンテと違って」
「結婚相手にもよさそうね。ネロのことじゃない?キリエが羨ましいわ…ダンテさんは家事はあまりやってくれないし」
その言葉を間近で聞いたネロは、恥ずかしさにポリポリと鼻の頭をかいた。
そして何を思ったか、ダンテ達も立ち上がる。
「よし、オレ達もなんかやる!なんなら脱ぐぞ!」
「リアラ、何すればいい?ナニか?」
リアラとディーヴァはもはや何も言うまいと気にしなかったが、若と髭はその前からすでに上半身裸だった。
なのにそれ以上どこを脱ぐと言うのか。
「なにもしないで。ダンテはそれ以上どこ脱ぐの?表皮?」
「ダンテさん、何バカなこと言ってるんですか!」
「てめぇらは邪魔するなら寝てろ!」
女性陣2人の気持ちを代弁してか、ネロが昨日に引き続いて悪魔の右腕を使う。
メキッという音をたててダンテ達が床にめり込んだ。
「ネロさんやい、これ寝るっていうか死ぬって感じなんすけど…」
「坊や、今度から右腕禁止な」
床の下から若と髭のくぐもった声がした。
3人は天井のシーリングファンの埃を取る清掃作業に入った。
リアラとネロだけでやっていたとしたら簡単だったが、今回はディーヴァがいる。
ネロがディーヴァを肩車して椅子の上に立ち、リアラがその椅子を支える形をとった。
若と髭は、今度は大人しく見ているが、若はニヤニヤしながら上を見ているようだった。
その視線に気がついたリアラは、いぶかしげに若に問いかけた。
「若、貴方一体どこ見てるの?」
「パンツ」
「ブフッ」
リアラと髭とネロがふきだした。今パンツが見えそうな状態なのはディーヴァだけである。
本日、彼女はホットパンツを履いていた。
若はその隙間から覗いているらしい。
「ッダンテ、何言ってッッ!?」
ディーヴァの体が動揺に揺れた瞬間、ごっそり取れた埃が宙を舞う。
「つーか、羨ましすぎんだよネロ!太ももに挟まれやがって!初太ももはオレがやりたかったんだぞ!」
「だったら最初から手伝ってくれればよかったのに」
リアラの的確なつっこみに一瞬うっとなる。
若は立ち上がって地団駄を踏む。
そして更に埃が宙に撒き散らされた。
「へくちっ!」
「っはっくしょい!」
「くしゅっ!」
上からディーヴァ、ネロ、リアラのくしゃみである。
くしゃみの衝撃でバランスが崩れた。
「わあっ!」
「うわ、あぶねっ!」
「ひゃあ!」
ぐらり、傾く。
若は落ちてきたディーヴァをしっかりと受け止め、髭はネロの下敷きになりそうになったリアラの体を引き寄せて床に転がった。
リアラは髭に押し倒されたような体勢で止まる。
ネロは腰をしたたかに打ったが何事もなかったかのようにすぐ起き上がった。
「んー、いい眺めだ」
「ダンテさん…///」
一瞬何が起こったのかリアラは検討もつかなかったが、自分の置かれた状況に頬を赤く染め頭上に生えた耳を縮めこませた。
若は若で、受け止めた半獣化ディーヴァのお尻の肉をむにっと掴む。
「ぎゃあ!」
「やっぱ、いいケツしてるなー」
若も髭も、掃除を手伝う気はゼロだったが、恋人達をいじる気は満々だった。
「ん?」
若はお尻にふわっとした塊がついているのに気がついた。
うさぎのしっぽだった。
「お前…しっぽあったのか…」
「ッ!!」
そういえば、半獣化したリアラにはふさふさとしたしっぽがついていたのに対し、ディーヴァにしっぽがないのはおかしいと思っていたのだ。
コスプレさせた時には気がつかなかったが、あの時についていたのは偽物ではなく自前のしっぽだったようだ。
若はむぎゅう、とうさぎ特有の短いしっぽをつまんだ。
「きゅうっ!」
「…きゅう、だって?」
反応がツボに入り、さらにむぎゅむぎゅと楽しむ。
耳もはむはむと食んだ。
一方、リアラも大変な目に合っていた。
若の耳カプとは比べ物にならない勢いで、髭はリアラの狼耳をかじった。
リアラは赤くなって恥ずかしそうにしながらもそれを甘んじて受け入れている。
何故かやめてほしいと懇願することができない。
普段魔獣化している時に、イヤってほどやられ慣れているためかもしれない、そう思った。
「きゃうん…」
口から自分の狼としての鳴き声らしき物が出てきて驚き、何故か目が潤んでくる。
髭はそんなリアラの様子に加虐心をくすぐられたようだ。
「だめだ、もう我慢できねえ…可愛すぎて鼻血出る」
寝る前の自分がどのような状態だったかを若から聞いて、ディーヴァはあわてて頭を下げる。
「迷惑かけてごめんなさい、あたし基本的に8時間くらい寝ないとだめなんだあ…」
「私、迷惑だなんて思ってないから気にしないで」
「それに寝る子は育つって言うだろ」
みんな「それにしてはまったく上に伸びていない」と思ったが、口にしなかった。
それでも気のすまなかったディーヴァは、リアラとネロが掃除をしているのを見て、手伝いを申し出た。
ほとんど、目につく場所は終わっていた。
だが、2人はもう一ヶ所やろうとしていたところの手伝いをしてもらうことにしたのだ。
そこは手の届きづらい天井付近のシーリングファンである。
能力の高いリアラとネロにかかれば、高い位置のそれも簡単に掃除出来るのだが、ディーヴァの熱意に負けたのだ。
天井掃除の為の清掃用具をすすんで持ってきたネロを見たディーヴァが感心しながらリアラと話す。
「リアラお姉ちゃん、家事を手伝ってくれる男の人って、今すっごくポイント高いんだよー。ダンテと違って」
「結婚相手にもよさそうね。ネロのことじゃない?キリエが羨ましいわ…ダンテさんは家事はあまりやってくれないし」
その言葉を間近で聞いたネロは、恥ずかしさにポリポリと鼻の頭をかいた。
そして何を思ったか、ダンテ達も立ち上がる。
「よし、オレ達もなんかやる!なんなら脱ぐぞ!」
「リアラ、何すればいい?ナニか?」
リアラとディーヴァはもはや何も言うまいと気にしなかったが、若と髭はその前からすでに上半身裸だった。
なのにそれ以上どこを脱ぐと言うのか。
「なにもしないで。ダンテはそれ以上どこ脱ぐの?表皮?」
「ダンテさん、何バカなこと言ってるんですか!」
「てめぇらは邪魔するなら寝てろ!」
女性陣2人の気持ちを代弁してか、ネロが昨日に引き続いて悪魔の右腕を使う。
メキッという音をたててダンテ達が床にめり込んだ。
「ネロさんやい、これ寝るっていうか死ぬって感じなんすけど…」
「坊や、今度から右腕禁止な」
床の下から若と髭のくぐもった声がした。
3人は天井のシーリングファンの埃を取る清掃作業に入った。
リアラとネロだけでやっていたとしたら簡単だったが、今回はディーヴァがいる。
ネロがディーヴァを肩車して椅子の上に立ち、リアラがその椅子を支える形をとった。
若と髭は、今度は大人しく見ているが、若はニヤニヤしながら上を見ているようだった。
その視線に気がついたリアラは、いぶかしげに若に問いかけた。
「若、貴方一体どこ見てるの?」
「パンツ」
「ブフッ」
リアラと髭とネロがふきだした。今パンツが見えそうな状態なのはディーヴァだけである。
本日、彼女はホットパンツを履いていた。
若はその隙間から覗いているらしい。
「ッダンテ、何言ってッッ!?」
ディーヴァの体が動揺に揺れた瞬間、ごっそり取れた埃が宙を舞う。
「つーか、羨ましすぎんだよネロ!太ももに挟まれやがって!初太ももはオレがやりたかったんだぞ!」
「だったら最初から手伝ってくれればよかったのに」
リアラの的確なつっこみに一瞬うっとなる。
若は立ち上がって地団駄を踏む。
そして更に埃が宙に撒き散らされた。
「へくちっ!」
「っはっくしょい!」
「くしゅっ!」
上からディーヴァ、ネロ、リアラのくしゃみである。
くしゃみの衝撃でバランスが崩れた。
「わあっ!」
「うわ、あぶねっ!」
「ひゃあ!」
ぐらり、傾く。
若は落ちてきたディーヴァをしっかりと受け止め、髭はネロの下敷きになりそうになったリアラの体を引き寄せて床に転がった。
リアラは髭に押し倒されたような体勢で止まる。
ネロは腰をしたたかに打ったが何事もなかったかのようにすぐ起き上がった。
「んー、いい眺めだ」
「ダンテさん…///」
一瞬何が起こったのかリアラは検討もつかなかったが、自分の置かれた状況に頬を赤く染め頭上に生えた耳を縮めこませた。
若は若で、受け止めた半獣化ディーヴァのお尻の肉をむにっと掴む。
「ぎゃあ!」
「やっぱ、いいケツしてるなー」
若も髭も、掃除を手伝う気はゼロだったが、恋人達をいじる気は満々だった。
「ん?」
若はお尻にふわっとした塊がついているのに気がついた。
うさぎのしっぽだった。
「お前…しっぽあったのか…」
「ッ!!」
そういえば、半獣化したリアラにはふさふさとしたしっぽがついていたのに対し、ディーヴァにしっぽがないのはおかしいと思っていたのだ。
コスプレさせた時には気がつかなかったが、あの時についていたのは偽物ではなく自前のしっぽだったようだ。
若はむぎゅう、とうさぎ特有の短いしっぽをつまんだ。
「きゅうっ!」
「…きゅう、だって?」
反応がツボに入り、さらにむぎゅむぎゅと楽しむ。
耳もはむはむと食んだ。
一方、リアラも大変な目に合っていた。
若の耳カプとは比べ物にならない勢いで、髭はリアラの狼耳をかじった。
リアラは赤くなって恥ずかしそうにしながらもそれを甘んじて受け入れている。
何故かやめてほしいと懇願することができない。
普段魔獣化している時に、イヤってほどやられ慣れているためかもしれない、そう思った。
「きゃうん…」
口から自分の狼としての鳴き声らしき物が出てきて驚き、何故か目が潤んでくる。
髭はそんなリアラの様子に加虐心をくすぐられたようだ。
「だめだ、もう我慢できねえ…可愛すぎて鼻血出る」