喧嘩したって、君が好き!
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紫乃の作った『ゲート』を通ってディーヴァが行ってしまい、その場には紫乃、ダンテ、ネコのマハだけが残された。
この若いダンテからはイライラとした空気がただよってくる。
下手に刺激すると弾丸でも飛んできそうだ。
だが、紫乃は臆することなくダンテに話しかけた。
結局はダンテに変わりはないのだ、何も恐がることなどない。
「ずいぶんと怒ってるみたいね」
「まあな。アンタも喧嘩してきたって聞こえた…奇遇だな」
「ああ…うん」
「アンタ、変わった気配するよな…それでディーヴァと友人ってことは、天使なのか?でもなんか違うような…」
珍しく考えこむダンテに紫乃は苦笑する。
それを見たマハが小馬鹿にするような視線を向けた。
「貴様はバカなのか?天使の気配など、ここには皆無だ。主は貴様と同じ半魔ぞ」
「半魔!?…オレ以外にもいたのかよ。でも友人って…アンタよくディーヴァと仲良くなれたな。あいつ悪魔は恐いハズだぜ?」
「そこは…ホラ、同性だし色々あってね。それよりアンタじゃなくて紫乃だから」
「ははぁ、同性って便利だな」
ダンテは羨ましげに答えた。
興味が湧き出したのか、ダンテはキチンと紫乃に向き直って会話することにした。
好奇心旺盛なのはダンテの特徴である。
「なあ、アンタ今いくつなんだ?」
その質問に紫乃でなくマハがぶちギレる。
「貴様!女性に歳を聞くのは失礼だぞ!?それにさっきも言われたろう!アンタと呼ぶでない!」
シャシャシャッ!!
マハはダンテの顔を勢いよく引っ掻いた。
姿はネコと言えど、悪魔なためか引っ掻くよりは切り裂いたに近い。
涙目になってダンテは顔を押さえた。
いくらすぐ治ると言っても痛いものは痛い。
「いってぇ!」
「まあまあ。マハ、いいから…私は今23だよ。ダンテは確か19だっけ?」
ジワジワ治っていく傷を確かめながらダンテは更に話す。
呼び方を訂正するのも忘れない。
「アンt…じゃない、紫乃は年上だったんだな…悪い、童顔に見えた」
「外国の人と比べると日本人は童顔だもの」
「ジャパニーズか、その割には意外に背が高いんじゃね?」
「これは平均的な身長なんだけどなぁ…もしかしてディーヴァちゃんと比べてない?」
ディーヴァは155㎝で、意外と英語圏の人間にしてはミニマムサイズである。
「そういや、ディーヴァは背が小さいような気がする。でもオレの腕にすっぽり収まる感じがかわいいよな!抱き心地最高なんだぜ!!」
抱き締めた時の感触を思い出したのか、ダンテはその場で身悶えしながらジタバタしだした。
ディーヴァが見たらひくレベルだろう…いなくて正解だ。
「ハイハイ、ごちそうさま!」
その様子に紫乃は苦笑しか返せない。
しかし、マハは違った。
「くだらん…」
「お、バカにすんのか?やるか?」
ダンテがマハに向けてファイティングポーズを取る。
「…こいつって悪魔だよな?普通のネコの姿してるとかはじめてみたぜ!」
ダンテはそばにあった適当な物をマハの前でちらつかせた。
マハはもちろん習性で反応してしまう。
「くっ体が勝手に…!」
「ほーれほーれ、ハハハ!チョロいな」
「あのさ、実際の姿はヒョウに似てるから怒らせないほうがいいと思うよ」
紫乃が注意するもダンテは遊び続けていた。
だが、マハも沸き上がる怒りを我慢しなかった。
相手は主の愛する『ダンテ』ではなく、違う世界の若い『ダンテ』なのである。
我慢する必要もない。
「ネコ扱いするな!」
一瞬にして真の姿に戻ったマハは、ダンテの頭に勢いよく鋭い牙を食い込ませた。
「ぎゃあ!」
「あーあ、手遅れだったみたいね」
「…もっと早く言えよ」
頭からダバダバ血を流しながらダンテは呟いた。
その間もマハはダンテの頭をかじっている。
「やめなさいマハ、お腹壊すよ。ディーヴァちゃんだったら美味しそうだけど、ダンテは絶対美味しくないでしょ」
「…そうだな主」
紫乃の言葉にマハは大人しく噛みつくのをやめ、ネコの姿に戻った。
「ちょっと待て、オレのディーヴァを狙うな!」
「ふふ、大事な友人だから食べるわけないでしょう?食べちゃいたいっていう衝動はそこまで起きなかったわ。それに冗談に決まってるじゃない」
「同じく。いくら天使だとしても、主の友人を喰らうなど夢見が悪過ぎる…」
慌てるダンテに紫乃もマハも笑った。
「ならいいけど。悪魔には冗談通じないのもいるから恐いんだよな…」
この若いダンテからはイライラとした空気がただよってくる。
下手に刺激すると弾丸でも飛んできそうだ。
だが、紫乃は臆することなくダンテに話しかけた。
結局はダンテに変わりはないのだ、何も恐がることなどない。
「ずいぶんと怒ってるみたいね」
「まあな。アンタも喧嘩してきたって聞こえた…奇遇だな」
「ああ…うん」
「アンタ、変わった気配するよな…それでディーヴァと友人ってことは、天使なのか?でもなんか違うような…」
珍しく考えこむダンテに紫乃は苦笑する。
それを見たマハが小馬鹿にするような視線を向けた。
「貴様はバカなのか?天使の気配など、ここには皆無だ。主は貴様と同じ半魔ぞ」
「半魔!?…オレ以外にもいたのかよ。でも友人って…アンタよくディーヴァと仲良くなれたな。あいつ悪魔は恐いハズだぜ?」
「そこは…ホラ、同性だし色々あってね。それよりアンタじゃなくて紫乃だから」
「ははぁ、同性って便利だな」
ダンテは羨ましげに答えた。
興味が湧き出したのか、ダンテはキチンと紫乃に向き直って会話することにした。
好奇心旺盛なのはダンテの特徴である。
「なあ、アンタ今いくつなんだ?」
その質問に紫乃でなくマハがぶちギレる。
「貴様!女性に歳を聞くのは失礼だぞ!?それにさっきも言われたろう!アンタと呼ぶでない!」
シャシャシャッ!!
マハはダンテの顔を勢いよく引っ掻いた。
姿はネコと言えど、悪魔なためか引っ掻くよりは切り裂いたに近い。
涙目になってダンテは顔を押さえた。
いくらすぐ治ると言っても痛いものは痛い。
「いってぇ!」
「まあまあ。マハ、いいから…私は今23だよ。ダンテは確か19だっけ?」
ジワジワ治っていく傷を確かめながらダンテは更に話す。
呼び方を訂正するのも忘れない。
「アンt…じゃない、紫乃は年上だったんだな…悪い、童顔に見えた」
「外国の人と比べると日本人は童顔だもの」
「ジャパニーズか、その割には意外に背が高いんじゃね?」
「これは平均的な身長なんだけどなぁ…もしかしてディーヴァちゃんと比べてない?」
ディーヴァは155㎝で、意外と英語圏の人間にしてはミニマムサイズである。
「そういや、ディーヴァは背が小さいような気がする。でもオレの腕にすっぽり収まる感じがかわいいよな!抱き心地最高なんだぜ!!」
抱き締めた時の感触を思い出したのか、ダンテはその場で身悶えしながらジタバタしだした。
ディーヴァが見たらひくレベルだろう…いなくて正解だ。
「ハイハイ、ごちそうさま!」
その様子に紫乃は苦笑しか返せない。
しかし、マハは違った。
「くだらん…」
「お、バカにすんのか?やるか?」
ダンテがマハに向けてファイティングポーズを取る。
「…こいつって悪魔だよな?普通のネコの姿してるとかはじめてみたぜ!」
ダンテはそばにあった適当な物をマハの前でちらつかせた。
マハはもちろん習性で反応してしまう。
「くっ体が勝手に…!」
「ほーれほーれ、ハハハ!チョロいな」
「あのさ、実際の姿はヒョウに似てるから怒らせないほうがいいと思うよ」
紫乃が注意するもダンテは遊び続けていた。
だが、マハも沸き上がる怒りを我慢しなかった。
相手は主の愛する『ダンテ』ではなく、違う世界の若い『ダンテ』なのである。
我慢する必要もない。
「ネコ扱いするな!」
一瞬にして真の姿に戻ったマハは、ダンテの頭に勢いよく鋭い牙を食い込ませた。
「ぎゃあ!」
「あーあ、手遅れだったみたいね」
「…もっと早く言えよ」
頭からダバダバ血を流しながらダンテは呟いた。
その間もマハはダンテの頭をかじっている。
「やめなさいマハ、お腹壊すよ。ディーヴァちゃんだったら美味しそうだけど、ダンテは絶対美味しくないでしょ」
「…そうだな主」
紫乃の言葉にマハは大人しく噛みつくのをやめ、ネコの姿に戻った。
「ちょっと待て、オレのディーヴァを狙うな!」
「ふふ、大事な友人だから食べるわけないでしょう?食べちゃいたいっていう衝動はそこまで起きなかったわ。それに冗談に決まってるじゃない」
「同じく。いくら天使だとしても、主の友人を喰らうなど夢見が悪過ぎる…」
慌てるダンテに紫乃もマハも笑った。
「ならいいけど。悪魔には冗談通じないのもいるから恐いんだよな…」