狼とうさぎの1週間
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残りのスケアクロウを倒し終えたらしいダンテ達が駆けてきた。
ダンテ達は勝負の結果を話ながらやってきている。
「オレは59体やったぜ」
「悪いな、俺は60だ、おいリアラ、ディーヴァ、さっきはどうし…!?」
「ちぇっ、オレの負けかよ…って!なんだそりゃ!?」
リアラとディーヴァを目に入れたダンテ達は、ぴったりと静止した。
2人には見慣れない耳(リアラはしっぽも)がついていたのだ。
「うさ耳だよ」
「狼の耳としっぽです」
リアラとディーヴァがきょとんとする度に、ぴこぴこと耳が動いていた。
「ふーむ、呪いの一種だな」
一通り何があったのかを聞いていた髭が、あごに手をやりながら自論を述べる。
その言葉に女性2人は微妙そうな顔を見合わせた。
実害はあまりなさそうだが、やはりいつ元に戻るかわからないような呪いは困る。
「呪い…だから取れないんですね。困ったなあ…」
「いいじゃねぇか、かわいいぞ」
髭は耳の生えたリアラの頭に手をやると、愛しげに撫でた。
リアラはその行為を甘んじて受け入れている。
「ダンテさん…///」
一方、若はうさぎの耳を生やしたディーヴァを見て至極嬉しそうに飛びついた。
まるで盛りのついた犬のようであり、これではどちらが獣化をしたのかわからない。
「ずいぶんとかわいい呪いもあるもんだな!」
「ぎゃー!ダンテこっちこないでよ!」
抱きつかれる寸前でディーヴァはささっとよけて逃げた。
そのままリアラと髭の後ろに隠れる。
2人はくすくす笑いながらディーヴァを守った。
「何で逃げんだよ!」
前言撤回、多少の実害はありそうである。
「あ、そうだった。ディーヴァちゃんはなんでかばったの」
リアラは思い出してディーヴァに向き直った。
咎めているというよりかは、心配から言っているのだった。
自分も呪われたのになんと優しい子だろう。
「だってリアラお姉ちゃんはあたしの『お姉ちゃん』だもん」
「ディーヴァちゃん…」
じぃん…
リアラは感動して目頭が熱くなった。
リアラとディーヴァの半獣状態はそれからきっかり30分で元に戻った。
「よかった!30分で元に戻ったね!」
「でもずいぶんとちっぽけな呪いだよね、すぐ解けちゃうなんてさ!」
女性陣2人は手を取り合って喜んだが、ダンテ達は反対にがっかりした表情だった。
若に至っては口を尖らせて、特にがっかりしている。
「なんだ、つまんねーの!」
髭は「呪いなのにおかしいな」と腑に落ちないとでも言いたげな視線で2人を見ていたが、心は若と同じだった。
「もう少し堪能したかったぜ」
ダンテ達は勝負の結果を話ながらやってきている。
「オレは59体やったぜ」
「悪いな、俺は60だ、おいリアラ、ディーヴァ、さっきはどうし…!?」
「ちぇっ、オレの負けかよ…って!なんだそりゃ!?」
リアラとディーヴァを目に入れたダンテ達は、ぴったりと静止した。
2人には見慣れない耳(リアラはしっぽも)がついていたのだ。
「うさ耳だよ」
「狼の耳としっぽです」
リアラとディーヴァがきょとんとする度に、ぴこぴこと耳が動いていた。
「ふーむ、呪いの一種だな」
一通り何があったのかを聞いていた髭が、あごに手をやりながら自論を述べる。
その言葉に女性2人は微妙そうな顔を見合わせた。
実害はあまりなさそうだが、やはりいつ元に戻るかわからないような呪いは困る。
「呪い…だから取れないんですね。困ったなあ…」
「いいじゃねぇか、かわいいぞ」
髭は耳の生えたリアラの頭に手をやると、愛しげに撫でた。
リアラはその行為を甘んじて受け入れている。
「ダンテさん…///」
一方、若はうさぎの耳を生やしたディーヴァを見て至極嬉しそうに飛びついた。
まるで盛りのついた犬のようであり、これではどちらが獣化をしたのかわからない。
「ずいぶんとかわいい呪いもあるもんだな!」
「ぎゃー!ダンテこっちこないでよ!」
抱きつかれる寸前でディーヴァはささっとよけて逃げた。
そのままリアラと髭の後ろに隠れる。
2人はくすくす笑いながらディーヴァを守った。
「何で逃げんだよ!」
前言撤回、多少の実害はありそうである。
「あ、そうだった。ディーヴァちゃんはなんでかばったの」
リアラは思い出してディーヴァに向き直った。
咎めているというよりかは、心配から言っているのだった。
自分も呪われたのになんと優しい子だろう。
「だってリアラお姉ちゃんはあたしの『お姉ちゃん』だもん」
「ディーヴァちゃん…」
じぃん…
リアラは感動して目頭が熱くなった。
リアラとディーヴァの半獣状態はそれからきっかり30分で元に戻った。
「よかった!30分で元に戻ったね!」
「でもずいぶんとちっぽけな呪いだよね、すぐ解けちゃうなんてさ!」
女性陣2人は手を取り合って喜んだが、ダンテ達は反対にがっかりした表情だった。
若に至っては口を尖らせて、特にがっかりしている。
「なんだ、つまんねーの!」
髭は「呪いなのにおかしいな」と腑に落ちないとでも言いたげな視線で2人を見ていたが、心は若と同じだった。
「もう少し堪能したかったぜ」