狼とうさぎの1週間
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ここからそう遠くない湖のほとり。
普段なら悪魔退治に同行しないディーヴァも水場ということで涼を求めて依頼に同行した。
サウナ状態の事務所に1人で待っている方がつらい。
今はディーヴァは悪魔よりも暑さの方がいやだったのだ。
しかしディーヴァは天使の力をもつため、悪魔に常に狙われている。
もちろん、ディーヴァ大好き半魔、若が常に彼女を守ろうと神経を尖らせているし、リアラ達も気持ちは同じだった。
ディーヴァの安全は保証されていると言ってもいい。
だからこそ、依頼先にディーヴァも来たのだった。
「すげー数だな」
「こりゃ骨が折れそうだ…」
湖の前に位置する広大な森の木々の間から覗く。
湖の管理者でもある依頼主の連絡にたがわず、湖を囲むようにしてスケアクロウ達は大量発生していた。
その様はまるでビーチに群がる海水浴客のような物で、数を数えるのもいやになる。
我がDevilMayCryお抱えのの悪魔狩人を総動員して正解である。
2人のダンテは苦虫を噛み潰したかのような表情で悪魔達を睨んだ。
「よし、やるか!」
若は腹をくくって愛銃を構えると髭に問い掛けた。
「どっちが多くやれるか勝負しようぜ」
「いいぜ、負ける気はしねぇけどな」
髭も背負ったリベリオンに手をかけて悪魔達の方角へとゆっくり歩き出した。
「負けねぇよ。オレが勝ったら髭のストサンよこせよ」
「OK、俺が勝った時はお前のストサンもらうからな」
男同士で、何を勝手なこと言っているんだろうか。
じとりとディーヴァが若をにらみ、リアラは苦笑して髭を見た。
「その前にストロベリーサンデーを作るあたし達に何か一言ないのかな?」
「どちらにしても、ちゃんと作りますけどね」
「おっと、そうだったdarling。オレのために美味いサンデー、期待してるぜ」
「リアラ、また美味いサンデー作ってくれよ?」
そう言い残すと若と髭は悪魔へ突っ込んで行った。
戦闘開始だ。
「私も行くから、ディーヴァちゃんはここにいてね」
リアラはそう言うとディーヴァの周りに雪の結晶の模様のような物を魔力で生み出した。
リアラお得意の氷の結界である。
「ありがとう、リアラお姉ちゃん」
この結界はリアラの信用する者なら触れても入っても何も起きないし、むしろ鉄壁の守りを誇る。
だが敵は中にいる人物には一切の手出しが出来ないものである。
スケアクロウなどは触れた瞬間氷の彫像と化すだろう。
若もリアラにこの能力があるのを知っているから必要以上にはディーヴァを心配しなかったのだ。
「あたしも結界はれるといいなぁ…」
ダンテ達と同じく悪魔へ駆けていくリアラを見ながら呟く。
ディーヴァも自分で結界をはれるよう日々訓練はしているのだが、中々上手くいかないのだ。
「守ってもらってばっかりは嫌だよ」
***
リアラはレイザードとホワイトウルフを駆使しながらスケアクロウ達を蹴散らし、一掃している。
その討伐数はダンテ達に勝るとも劣らないが、ほとんどはダンテ達の攻撃補助に回っているようだった。
たまに魔獣化して走り回っているが、ディーヴァの目にはキレのいい足技が一番光って見えた。
ディーヴァはリアラの『スパイラル』が好きなのだ。
悪魔が瞬く間に消滅していく。
舞うように戦う姿も、紙一重で相手の攻撃をかわす姿も、コートの裾もひらひらとはためき、まるで蝶のようだ。
そう。
リアラの通り名は『frozen butterfly』である。
蝶のように舞い、氷の鋭さで仕留める。
容赦ない攻撃を叩きつけられている悪魔には申し訳ないが、いつまでも見ていたいとさえ思う。
「いつ見ても綺麗だね」
感嘆の息を吐いてディーヴァはうっとりと眺めた。
普段なら悪魔退治に同行しないディーヴァも水場ということで涼を求めて依頼に同行した。
サウナ状態の事務所に1人で待っている方がつらい。
今はディーヴァは悪魔よりも暑さの方がいやだったのだ。
しかしディーヴァは天使の力をもつため、悪魔に常に狙われている。
もちろん、ディーヴァ大好き半魔、若が常に彼女を守ろうと神経を尖らせているし、リアラ達も気持ちは同じだった。
ディーヴァの安全は保証されていると言ってもいい。
だからこそ、依頼先にディーヴァも来たのだった。
「すげー数だな」
「こりゃ骨が折れそうだ…」
湖の前に位置する広大な森の木々の間から覗く。
湖の管理者でもある依頼主の連絡にたがわず、湖を囲むようにしてスケアクロウ達は大量発生していた。
その様はまるでビーチに群がる海水浴客のような物で、数を数えるのもいやになる。
我がDevilMayCryお抱えのの悪魔狩人を総動員して正解である。
2人のダンテは苦虫を噛み潰したかのような表情で悪魔達を睨んだ。
「よし、やるか!」
若は腹をくくって愛銃を構えると髭に問い掛けた。
「どっちが多くやれるか勝負しようぜ」
「いいぜ、負ける気はしねぇけどな」
髭も背負ったリベリオンに手をかけて悪魔達の方角へとゆっくり歩き出した。
「負けねぇよ。オレが勝ったら髭のストサンよこせよ」
「OK、俺が勝った時はお前のストサンもらうからな」
男同士で、何を勝手なこと言っているんだろうか。
じとりとディーヴァが若をにらみ、リアラは苦笑して髭を見た。
「その前にストロベリーサンデーを作るあたし達に何か一言ないのかな?」
「どちらにしても、ちゃんと作りますけどね」
「おっと、そうだったdarling。オレのために美味いサンデー、期待してるぜ」
「リアラ、また美味いサンデー作ってくれよ?」
そう言い残すと若と髭は悪魔へ突っ込んで行った。
戦闘開始だ。
「私も行くから、ディーヴァちゃんはここにいてね」
リアラはそう言うとディーヴァの周りに雪の結晶の模様のような物を魔力で生み出した。
リアラお得意の氷の結界である。
「ありがとう、リアラお姉ちゃん」
この結界はリアラの信用する者なら触れても入っても何も起きないし、むしろ鉄壁の守りを誇る。
だが敵は中にいる人物には一切の手出しが出来ないものである。
スケアクロウなどは触れた瞬間氷の彫像と化すだろう。
若もリアラにこの能力があるのを知っているから必要以上にはディーヴァを心配しなかったのだ。
「あたしも結界はれるといいなぁ…」
ダンテ達と同じく悪魔へ駆けていくリアラを見ながら呟く。
ディーヴァも自分で結界をはれるよう日々訓練はしているのだが、中々上手くいかないのだ。
「守ってもらってばっかりは嫌だよ」
***
リアラはレイザードとホワイトウルフを駆使しながらスケアクロウ達を蹴散らし、一掃している。
その討伐数はダンテ達に勝るとも劣らないが、ほとんどはダンテ達の攻撃補助に回っているようだった。
たまに魔獣化して走り回っているが、ディーヴァの目にはキレのいい足技が一番光って見えた。
ディーヴァはリアラの『スパイラル』が好きなのだ。
悪魔が瞬く間に消滅していく。
舞うように戦う姿も、紙一重で相手の攻撃をかわす姿も、コートの裾もひらひらとはためき、まるで蝶のようだ。
そう。
リアラの通り名は『frozen butterfly』である。
蝶のように舞い、氷の鋭さで仕留める。
容赦ない攻撃を叩きつけられている悪魔には申し訳ないが、いつまでも見ていたいとさえ思う。
「いつ見ても綺麗だね」
感嘆の息を吐いてディーヴァはうっとりと眺めた。