喧嘩したって、君が好き!
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以下、紫乃の世界のダンテ=髭
ディーヴァの世界のダンテ=若
ディーヴァは一度夏の服に着替えるため、紫乃に作ってもらった『ゲート』をくぐって戻ってきた。
その手には何やら手荷物が抱えられている。
2人は紫乃の世界で夕食を共にすることにしたのだ。
そういう訳で一度戻った。
皆お腹を空かせていて限られた時間しかないが、夕食作りがスタートした。
「紫乃さん、すごくかわいい!似合ってる!」
まな板や包丁、鍋等を用意して待っていた紫乃はもうすでにエプロンをつけて待っていた。
紫乃の身につけるエプロンは白で、肩と前掛け部分にフリルがあしらわれておりとても女性的だった。
紫乃にぴったり、よく似合うエプロンだ。
「そういうディーヴァちゃんもかわいいわよ」
ディーヴァの身に付けたエプロンは女の子らしいピンク色でそれを背中側で結ぶタイプのものだった。
結ぶと大きなリボンになるようで、まるでリボンで出来たしっぽのように揺れていた。
互いに褒め合う2人は仲のよい姉妹のように抱きしめ合った。
「んーやっぱ綺麗どころが2人そろうとイイな。俺はディーヴァより断然紫乃だけどな」
「オレは紫乃も綺麗だと思うけど、やっぱりディーヴァが好きだ。ていうか…」
「ああ」
「「同性、うらやましすぎる」」
ダンテ達はドアの陰からこっそりと様子を覗き、呟いた。
でも、中に入ることはしなかった。
実は先ほどまで若は今か今かと待ちきれない様子でディーヴァのそばをうろついていたのだ。
髭もそわそわだったが、若のような明らかな妨害行為はせず、キッチンで茶のおかわりを汲みにくるなどたまに様子をみにきた。
だが結局、しまいには「邪魔です」と、2人ともキッチンから追い出されてしまったのだ。
紫乃が冷蔵庫から取り出した食材と、ディーヴァが持ってきた食材を並べながら、2人は会話する。
「夏は新鮮な夏野菜が安くてにはいっていいよね!あたし夏野菜のカポナータとかチーズ焼きが大好きなんだ」
「うんうん、わかるわかる。冬もじゃがいもがほくほくしてて安いし、お魚も油がのっておいしいわ」
「やっぱり食材は旬の物に限るよねー」
「ねー」
女性同士な上に、2人とも料理するのが大好きなのだ。
だからだろうか、会話はぽんぽんと弾んで尽きることはなかった。
「あっちからたくさん持ってきたからじゃがいもと玉ねぎ使って?」
「夏に旬の冬野菜が手に入るなんてすごく嬉しいわ、ありがとう」
「じゃあ、私も夏野菜、よかったらもらってって」
「いいの?」
「お互い様でしょ?たくさんストックあるから遠慮せずどうぞ」
「ありがとう!やっぱりトマトは必須だよね!」
「そうね、お互いトマト味の大好きな人がいるもの」
ディーヴァは大量のトマトやズッキーニなどを貰って大喜びだ。
これでフレッシュなピザを作ってあげられる。
紫乃ももらった冬野菜で今後何を作ろうかと、大好きな彼を思った。
お互い、思うことは同じである。
「さて、早くつくりましょうか。私はおかずに日本のものを作るわ。うーん、肉じゃがとからあげあたり作ろうかしら…でも主食はご飯じゃなくてパエリアにしましょう」
「時間、間に合うかなぁ…」
「大丈夫、すぐ出来るよう朝の内に下ごしらえはしてあったの、しかもつごうよくたくさんね」
「そっか、ならあたしはサラダとビシソワーズスープ、あとカポナータとかでいいかな、自分で作ったドレッシングとかも持って来たんだ~」
「わあ、美味しそう!」
***
「ディーヴァちゃん、ちょっと!」
もうすぐ出来上がると言う頃になって、紫乃がディーヴァをそばに呼んだ。
「食べて見てくれる?出汁巻き卵なんだけど、日本風の味付けにしたの」
「わ、和食の定番だね!おいしそう…あたし祖母が日本人だけどまだ日本に行ったことないんだぁ」
遠い東国を思い浮かべディーヴァは目を細めた。
いつか行きたい、そうもらしながら。
「そうだったの…」
「うん。本場の和食はじめて、嬉しいなぁ…」
「口開けて?」
ディーヴァが口を開けると、ほどよく冷まされた出汁巻き卵が差し出された。
ふわりとしているのに噛みしめると味がじゅわっと口いっぱいに広がる。
「どう?」
「うん、おいしい♪」
ディーヴァは「バッチグー!」と指で丸を描いて見せた。
「それはよかった、作ったかいがあるわ。ダンテ達にはつまみ食いしたことナイショね?」
「ここに置いてあったレシピ本の料理も教えてほしかったけど、今の出汁巻き卵もすごくおいしかった。紫乃さん、今度料理教えてくれる?」
「もちろん」
ふふふ、と2人は笑いあった。
和食洋食と、たくさんそろったが、きっと足りないだろう。
「さて、あと一品二品つくりましょうか」
「そうだね、よく食べるのが2人もいるんだし。じゃあ…」
「「あとは何て言ってもピザとストロベリーサンデー!」」
例えけんかをしたって、戻る場所はいつも『君』のとなり。
やっぱり大好きなのは『君』だけなんです。
ディーヴァの世界のダンテ=若
ディーヴァは一度夏の服に着替えるため、紫乃に作ってもらった『ゲート』をくぐって戻ってきた。
その手には何やら手荷物が抱えられている。
2人は紫乃の世界で夕食を共にすることにしたのだ。
そういう訳で一度戻った。
皆お腹を空かせていて限られた時間しかないが、夕食作りがスタートした。
「紫乃さん、すごくかわいい!似合ってる!」
まな板や包丁、鍋等を用意して待っていた紫乃はもうすでにエプロンをつけて待っていた。
紫乃の身につけるエプロンは白で、肩と前掛け部分にフリルがあしらわれておりとても女性的だった。
紫乃にぴったり、よく似合うエプロンだ。
「そういうディーヴァちゃんもかわいいわよ」
ディーヴァの身に付けたエプロンは女の子らしいピンク色でそれを背中側で結ぶタイプのものだった。
結ぶと大きなリボンになるようで、まるでリボンで出来たしっぽのように揺れていた。
互いに褒め合う2人は仲のよい姉妹のように抱きしめ合った。
「んーやっぱ綺麗どころが2人そろうとイイな。俺はディーヴァより断然紫乃だけどな」
「オレは紫乃も綺麗だと思うけど、やっぱりディーヴァが好きだ。ていうか…」
「ああ」
「「同性、うらやましすぎる」」
ダンテ達はドアの陰からこっそりと様子を覗き、呟いた。
でも、中に入ることはしなかった。
実は先ほどまで若は今か今かと待ちきれない様子でディーヴァのそばをうろついていたのだ。
髭もそわそわだったが、若のような明らかな妨害行為はせず、キッチンで茶のおかわりを汲みにくるなどたまに様子をみにきた。
だが結局、しまいには「邪魔です」と、2人ともキッチンから追い出されてしまったのだ。
紫乃が冷蔵庫から取り出した食材と、ディーヴァが持ってきた食材を並べながら、2人は会話する。
「夏は新鮮な夏野菜が安くてにはいっていいよね!あたし夏野菜のカポナータとかチーズ焼きが大好きなんだ」
「うんうん、わかるわかる。冬もじゃがいもがほくほくしてて安いし、お魚も油がのっておいしいわ」
「やっぱり食材は旬の物に限るよねー」
「ねー」
女性同士な上に、2人とも料理するのが大好きなのだ。
だからだろうか、会話はぽんぽんと弾んで尽きることはなかった。
「あっちからたくさん持ってきたからじゃがいもと玉ねぎ使って?」
「夏に旬の冬野菜が手に入るなんてすごく嬉しいわ、ありがとう」
「じゃあ、私も夏野菜、よかったらもらってって」
「いいの?」
「お互い様でしょ?たくさんストックあるから遠慮せずどうぞ」
「ありがとう!やっぱりトマトは必須だよね!」
「そうね、お互いトマト味の大好きな人がいるもの」
ディーヴァは大量のトマトやズッキーニなどを貰って大喜びだ。
これでフレッシュなピザを作ってあげられる。
紫乃ももらった冬野菜で今後何を作ろうかと、大好きな彼を思った。
お互い、思うことは同じである。
「さて、早くつくりましょうか。私はおかずに日本のものを作るわ。うーん、肉じゃがとからあげあたり作ろうかしら…でも主食はご飯じゃなくてパエリアにしましょう」
「時間、間に合うかなぁ…」
「大丈夫、すぐ出来るよう朝の内に下ごしらえはしてあったの、しかもつごうよくたくさんね」
「そっか、ならあたしはサラダとビシソワーズスープ、あとカポナータとかでいいかな、自分で作ったドレッシングとかも持って来たんだ~」
「わあ、美味しそう!」
***
「ディーヴァちゃん、ちょっと!」
もうすぐ出来上がると言う頃になって、紫乃がディーヴァをそばに呼んだ。
「食べて見てくれる?出汁巻き卵なんだけど、日本風の味付けにしたの」
「わ、和食の定番だね!おいしそう…あたし祖母が日本人だけどまだ日本に行ったことないんだぁ」
遠い東国を思い浮かべディーヴァは目を細めた。
いつか行きたい、そうもらしながら。
「そうだったの…」
「うん。本場の和食はじめて、嬉しいなぁ…」
「口開けて?」
ディーヴァが口を開けると、ほどよく冷まされた出汁巻き卵が差し出された。
ふわりとしているのに噛みしめると味がじゅわっと口いっぱいに広がる。
「どう?」
「うん、おいしい♪」
ディーヴァは「バッチグー!」と指で丸を描いて見せた。
「それはよかった、作ったかいがあるわ。ダンテ達にはつまみ食いしたことナイショね?」
「ここに置いてあったレシピ本の料理も教えてほしかったけど、今の出汁巻き卵もすごくおいしかった。紫乃さん、今度料理教えてくれる?」
「もちろん」
ふふふ、と2人は笑いあった。
和食洋食と、たくさんそろったが、きっと足りないだろう。
「さて、あと一品二品つくりましょうか」
「そうだね、よく食べるのが2人もいるんだし。じゃあ…」
「「あとは何て言ってもピザとストロベリーサンデー!」」
例えけんかをしたって、戻る場所はいつも『君』のとなり。
やっぱり大好きなのは『君』だけなんです。