喧嘩したって、君が好き!
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※『ぱらのいあ』では連載の『序章』編終了後の設定になっています。
『深淵の地平線』様では連載のマンモン戦終了後の設定です。
紫乃とディーヴァは会ったことがあり今ではお茶飲み友達ですが、お互いのパートナー(ダンテ)とは面識がない設定です。
いただきもののコラボ小説とは別物としてお読みくださいませ。
今日も今日とて紫乃が掃除を終えて事務所に戻ったところ、ピザの空き箱、脱いだ服が落ちているのが目に入った。
掃除したばかりの箇所に、である。
「また落ちてる…」
投げ捨てたであろう本人は、定位置にて雑誌を読んでいる。
紫乃はダンテの雑誌を取り上げると、ダンテの正面に向き直った。
「オイオイ、紫乃、今大事なところなんだ」
「ダンテ、何度言ったらわかるの?せっかく掃除してるそばからこれじゃキリがないでしょう」
雑誌を取り返そうと手を伸ばすが、紫乃の放った言葉の元に一刀両断されてしまった。
「食事を作ってるのにもかかわらずピザのデリバリーを取るのは好物なんだしこの際目をつぶる。でも、食べた後の箱を何で床に放置するのかしら。すぐそこにゴミ箱もあるし、入り切らなければゴミ袋だってあるのに」
紫乃のさし示す先をたどると近い位置にゴミ箱があった。
床に放置してもゴミ箱に入れてもそんなに距離はかわらないだろう。
そして紫乃はぐしゃぐしゃに落ちているダンテのインナーを手にとり本人につきつけた。
「それにこの服、脱いだあとその辺に投げ捨ててあるのはどうしてなの?」
珍しく目を吊り上げる紫乃には魔力の揺らぎが目に見えた。
少し怒っているようだが、ダンテの目にはそんなところすらかわいく映った。
「前に、脱いだ服は洗濯かごに入れてってお願いしたよね?ゴミもちゃんと捨てるって約束したよね?どっちも「わかった」って返事してしばらくはキチンとやってくれてたじゃない」
そんなこともあったような気もする。
「あー…あとでまとめてやればイイだろ?毎回チマチマと片付けるのはやっぱり俺の性にあわねぇ」
「約束は約束でしょ!いいからやって!」
「ハイハイ、すみませんでした。ったく、母親みてぇにうるせぇな…めんどくせぇったらありゃしねぇや…」
「…今なんて言った?めんどくさい?…もういい、自分で掃除でも何でも好きにやりなさい!」
紫乃は持っていた服を投げ付けるかのように押し付けると、魔力を展開させダンテとの間に結界の壁をつくった。
「紫乃!?」
紫乃側からダンテの姿は丸見えだが、ダンテからは見えていない。
マンモンとの戦いで見せたマジックミラーのような結界である。
紫乃との空間を遮断され閉じ込められた。
これでは紫乃に近づくことが出来ない。
それだけではなく、向こう側が全く見えない。
ダンテはまさか自分がこの結界に阻まれる側になるとは思わなかった。
おろおろと結界の前で立ち往生するダンテに、紫乃のそばにいたマハが嘲笑う。
「ククク、まぬけ顔だな」
「じゃあねダンテ。行こう、マハ」
紫乃の冷たい声だけがダンテの耳に届いた。
「お、おい、紫乃!?紫乃ーッッ!!」
叫ぶが時すでに遅し。
紫乃はもう一度展開させた『ゲート』でどこかへ移動したあとだった。
『深淵の地平線』様では連載のマンモン戦終了後の設定です。
紫乃とディーヴァは会ったことがあり今ではお茶飲み友達ですが、お互いのパートナー(ダンテ)とは面識がない設定です。
いただきもののコラボ小説とは別物としてお読みくださいませ。
今日も今日とて紫乃が掃除を終えて事務所に戻ったところ、ピザの空き箱、脱いだ服が落ちているのが目に入った。
掃除したばかりの箇所に、である。
「また落ちてる…」
投げ捨てたであろう本人は、定位置にて雑誌を読んでいる。
紫乃はダンテの雑誌を取り上げると、ダンテの正面に向き直った。
「オイオイ、紫乃、今大事なところなんだ」
「ダンテ、何度言ったらわかるの?せっかく掃除してるそばからこれじゃキリがないでしょう」
雑誌を取り返そうと手を伸ばすが、紫乃の放った言葉の元に一刀両断されてしまった。
「食事を作ってるのにもかかわらずピザのデリバリーを取るのは好物なんだしこの際目をつぶる。でも、食べた後の箱を何で床に放置するのかしら。すぐそこにゴミ箱もあるし、入り切らなければゴミ袋だってあるのに」
紫乃のさし示す先をたどると近い位置にゴミ箱があった。
床に放置してもゴミ箱に入れてもそんなに距離はかわらないだろう。
そして紫乃はぐしゃぐしゃに落ちているダンテのインナーを手にとり本人につきつけた。
「それにこの服、脱いだあとその辺に投げ捨ててあるのはどうしてなの?」
珍しく目を吊り上げる紫乃には魔力の揺らぎが目に見えた。
少し怒っているようだが、ダンテの目にはそんなところすらかわいく映った。
「前に、脱いだ服は洗濯かごに入れてってお願いしたよね?ゴミもちゃんと捨てるって約束したよね?どっちも「わかった」って返事してしばらくはキチンとやってくれてたじゃない」
そんなこともあったような気もする。
「あー…あとでまとめてやればイイだろ?毎回チマチマと片付けるのはやっぱり俺の性にあわねぇ」
「約束は約束でしょ!いいからやって!」
「ハイハイ、すみませんでした。ったく、母親みてぇにうるせぇな…めんどくせぇったらありゃしねぇや…」
「…今なんて言った?めんどくさい?…もういい、自分で掃除でも何でも好きにやりなさい!」
紫乃は持っていた服を投げ付けるかのように押し付けると、魔力を展開させダンテとの間に結界の壁をつくった。
「紫乃!?」
紫乃側からダンテの姿は丸見えだが、ダンテからは見えていない。
マンモンとの戦いで見せたマジックミラーのような結界である。
紫乃との空間を遮断され閉じ込められた。
これでは紫乃に近づくことが出来ない。
それだけではなく、向こう側が全く見えない。
ダンテはまさか自分がこの結界に阻まれる側になるとは思わなかった。
おろおろと結界の前で立ち往生するダンテに、紫乃のそばにいたマハが嘲笑う。
「ククク、まぬけ顔だな」
「じゃあねダンテ。行こう、マハ」
紫乃の冷たい声だけがダンテの耳に届いた。
「お、おい、紫乃!?紫乃ーッッ!!」
叫ぶが時すでに遅し。
紫乃はもう一度展開させた『ゲート』でどこかへ移動したあとだった。