オチのない話(SSまとめ)
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「……あちぃ。」
夕暮れ時。未だ暑さを残したままの神社の裏手で斉藤がポツリと呟いた。全くの同感だ、とは思いつつもピッタリと背中に感じる男の体温に彼女はため息を吐いた。
「そんなに暑いなら、離れた方がいいんじゃないかしら。」
全く持って嫌なわけではない。嫌なわけではないが、いつも通り彼女を包むように背後へ陣取った彼の様子に、身を寄せ合わなければ多少はマシなはずはなのに、とも内心思う。見回りで疲労したであろう彼に冷や水を持ってきたものの、それもすぐ効果はなくなってしまった。
「あ?俺だって好きでお前を抱いてるわけじゃねぇよ?」
まさかの発言に目を見開く彼女。少なからず彼がしたくてやっているものだと思っていた。
「え、じゃあどうして?」
「お前が欲しがるからだろーが。」
なるほど。まぁ確かに斉藤が女を抱きしめていたい、というよりは、女が斉藤に抱きしめられたいと言う方が解釈は一致する。それならば、と彼女自身も相当汗をかいてることもあって口を開く。
「……私なら大丈夫よ、夏の間くらい我慢するわ。」
「は?夏ってどんだけあるか分かってんのかよ。」
少しだけトーンの下がった声色に、やはり好きで抱いてるわけじゃない『ことはない』、ということを理解する。正直少しだけほっとした。
「だけれど、こう暑いと……」
「ふーん、お前は俺より涼しさをとるわけね。俺はお前を優先してるってのによー。」
どちらかと言うと、斉藤のことを思ってではあるのだが、と彼女は一人言い訳する。まぁ彼がいいならいいか。暑いとは言っても意識が朦朧とするレベルではないし……でもたまには暑い中くっついておらず、涼みに行きたいものだ、とも思い直す。まぁ涼みにいってもこうもくっついていれば同じ話な気もしなくはないが。
「私はいつだって斉藤くんファーストよ。」
「だったらつべこべ言わず抱かれてるんだな。」
「はぁい。」
夕暮れ時。未だ暑さを残したままの神社の裏手で斉藤がポツリと呟いた。全くの同感だ、とは思いつつもピッタリと背中に感じる男の体温に彼女はため息を吐いた。
「そんなに暑いなら、離れた方がいいんじゃないかしら。」
全く持って嫌なわけではない。嫌なわけではないが、いつも通り彼女を包むように背後へ陣取った彼の様子に、身を寄せ合わなければ多少はマシなはずはなのに、とも内心思う。見回りで疲労したであろう彼に冷や水を持ってきたものの、それもすぐ効果はなくなってしまった。
「あ?俺だって好きでお前を抱いてるわけじゃねぇよ?」
まさかの発言に目を見開く彼女。少なからず彼がしたくてやっているものだと思っていた。
「え、じゃあどうして?」
「お前が欲しがるからだろーが。」
なるほど。まぁ確かに斉藤が女を抱きしめていたい、というよりは、女が斉藤に抱きしめられたいと言う方が解釈は一致する。それならば、と彼女自身も相当汗をかいてることもあって口を開く。
「……私なら大丈夫よ、夏の間くらい我慢するわ。」
「は?夏ってどんだけあるか分かってんのかよ。」
少しだけトーンの下がった声色に、やはり好きで抱いてるわけじゃない『ことはない』、ということを理解する。正直少しだけほっとした。
「だけれど、こう暑いと……」
「ふーん、お前は俺より涼しさをとるわけね。俺はお前を優先してるってのによー。」
どちらかと言うと、斉藤のことを思ってではあるのだが、と彼女は一人言い訳する。まぁ彼がいいならいいか。暑いとは言っても意識が朦朧とするレベルではないし……でもたまには暑い中くっついておらず、涼みに行きたいものだ、とも思い直す。まぁ涼みにいってもこうもくっついていれば同じ話な気もしなくはないが。
「私はいつだって斉藤くんファーストよ。」
「だったらつべこべ言わず抱かれてるんだな。」
「はぁい。」
