眠れない。

どうしても眠れない。

明日はレイシフトだと、早く寝なければいけないのだと思えば思うほど不安に押し潰されそうになる。

「明日なんて来なければいいのに…」
そう呟いても誰も助けてくれる人はいない。

「そうだ、水を」

カルデアの中にある食堂に向かう。この時間帯の廊下はしんとしていて、自分が1人であるということを改めて体感させられる。

食堂には電気がついていた。

「あれ？ロビン？どうしてここに？」

「どうも何も安心して眠れたもんじゃねーよまったく。明日はどデカい戦いに行くんだろ？こっちはマスター様のお役に立てるように武器の仕込み夜遅くまでしてましたよ。
おかげでこんな時間まで起きちまった。
マスターこそ、なんでここに？」

「ちょっと、眠れなくってね」

「そう、なんでもいいがあんまり塞ぎ込むなよ？俺達はサーヴァントだ。
マスターがやれと言ったらやるし、やめろと言ったらやめる。
しかも俺はマスターのことを信頼してる。他のみんなだってそうだ。
一生懸命頑張るマスターのために俺達も頑張るさ」

「ははっ、なんだかロビンってお母さんみたいだな」
自然と顔が綻んでいった。

「ねぇ、ロビン」

「なんです？」

「ロビンと一緒に寝てもいい？」