中川智尋
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ステージの上では、ファンのみんなに笑顔を届けるアイドルのふたり。
だけど、中川智尋にとって同期のゆめはただのメンバー以上のずっと特別な存在だった。
メイク中の距離の近さ、移動中に隣同士で半分こするイヤホン、目が合うたびに優しく微笑んでくれるその表情。
ゆめにとってはメンバーへの愛情かもしれないけれど、ちひろの胸はいつだってピンク色に染まって甘く弾けそうになっていた。
ある日のイベント終わり。
片付けが進む静かな衣装部屋の奥でふたりきりで次の衣装のチェックをしていた。
ゆめ「ちひろ、今日の落ちサビのレス、すっごく可愛かったよ!」
ちひろ「え、ほんと……? ゆめちゃんにそう言ってもらえるの、一番うれしいかも」
ゆめ「もう、ちひろはすぐそうやって可愛いこと言うんだから。はい、これお疲れ様の差し入れ」
ゆめはいちご味のキャンディをちひろの口元に差し出した。
ちひろは少し照れながら、それをぱくりと口に含む。
ちひろ「ん、あまい……。いちご味だ」
ゆめ「でしょ? ちひろにぴったりだと思って。……ねぇ、ちひろのそういう素直に喜ぶところわたし大好きなんだよね」
ゆめがちひろの顔をのぞき込んで、いたずらっぽく微笑む。
大好き、という言葉。
その無防備さにちひろの心の中でずっと抑えていた好きという感情があふれそうになる
ちひろ「ゆめちゃん、そういうこと他のメンバーにも言ってるの?」
ゆめ「え? ううん、言わないよ? ちひろだから言ってるんだけど……」
ちひろ「……じゃあ、期待しちゃってもいいの?」
ゆめ「ちひろ……?」
ちひろは持っていた衣装をハンガーラックにかけ、ゆめの手首をそっと掴んで衣装の影へと引き寄せた
ちひろ「わたしね、ゆめちゃんの可愛いメンバーで終わりたくないの。もっと、わたしだけを見てほしい……っ」
ゆめ「ちひろ、それって……」
ちひろ「……こういうことだよ」
ちひろは少し背伸びをして、ゆめの唇にそっと自分の唇を重ねた。
ほんのりといちごの甘い香りが広がる優しくて、でも強い想いがこもった初めてのキス。
ゆめは一瞬身を固くしたけれど、すぐにちひろの肩をぎゅっと抱きしめてそのキスを受け入れた。
静かな衣装部屋に、ふたりの甘い息遣いだけが響く。
ゆっくりと唇が離れると、ゆめの頬は衣装のピンクよりもずっと赤く染まっていた
ゆめ「……ちひろ、ずるい。そんなの、わたしのほうがずっと前から、ちひろのこと特別だって思ってたのに」
ちひろ「え……? 本当、なの……?」
ゆめ「本当だよ。ちひろが他の人と楽しそうに話してると、胸が苦しかったんだから。……これ、お返事」
ゆめはそう言うと、今度は自分からちひろの唇にもう一度、深く甘いキスを落とした。
ゆめ「今日から、わたしだけのちひろになってね」
ちひろ「……うんっ、ゆめちゃんだけの特別になる!」
ステージの衣装に囲まれた秘密の空間で、ふたりの恋心はようやくひとつの綺麗な形になったのだった。
だけど、中川智尋にとって同期のゆめはただのメンバー以上のずっと特別な存在だった。
メイク中の距離の近さ、移動中に隣同士で半分こするイヤホン、目が合うたびに優しく微笑んでくれるその表情。
ゆめにとってはメンバーへの愛情かもしれないけれど、ちひろの胸はいつだってピンク色に染まって甘く弾けそうになっていた。
ある日のイベント終わり。
片付けが進む静かな衣装部屋の奥でふたりきりで次の衣装のチェックをしていた。
ゆめ「ちひろ、今日の落ちサビのレス、すっごく可愛かったよ!」
ちひろ「え、ほんと……? ゆめちゃんにそう言ってもらえるの、一番うれしいかも」
ゆめ「もう、ちひろはすぐそうやって可愛いこと言うんだから。はい、これお疲れ様の差し入れ」
ゆめはいちご味のキャンディをちひろの口元に差し出した。
ちひろは少し照れながら、それをぱくりと口に含む。
ちひろ「ん、あまい……。いちご味だ」
ゆめ「でしょ? ちひろにぴったりだと思って。……ねぇ、ちひろのそういう素直に喜ぶところわたし大好きなんだよね」
ゆめがちひろの顔をのぞき込んで、いたずらっぽく微笑む。
大好き、という言葉。
その無防備さにちひろの心の中でずっと抑えていた好きという感情があふれそうになる
ちひろ「ゆめちゃん、そういうこと他のメンバーにも言ってるの?」
ゆめ「え? ううん、言わないよ? ちひろだから言ってるんだけど……」
ちひろ「……じゃあ、期待しちゃってもいいの?」
ゆめ「ちひろ……?」
ちひろは持っていた衣装をハンガーラックにかけ、ゆめの手首をそっと掴んで衣装の影へと引き寄せた
ちひろ「わたしね、ゆめちゃんの可愛いメンバーで終わりたくないの。もっと、わたしだけを見てほしい……っ」
ゆめ「ちひろ、それって……」
ちひろ「……こういうことだよ」
ちひろは少し背伸びをして、ゆめの唇にそっと自分の唇を重ねた。
ほんのりといちごの甘い香りが広がる優しくて、でも強い想いがこもった初めてのキス。
ゆめは一瞬身を固くしたけれど、すぐにちひろの肩をぎゅっと抱きしめてそのキスを受け入れた。
静かな衣装部屋に、ふたりの甘い息遣いだけが響く。
ゆっくりと唇が離れると、ゆめの頬は衣装のピンクよりもずっと赤く染まっていた
ゆめ「……ちひろ、ずるい。そんなの、わたしのほうがずっと前から、ちひろのこと特別だって思ってたのに」
ちひろ「え……? 本当、なの……?」
ゆめ「本当だよ。ちひろが他の人と楽しそうに話してると、胸が苦しかったんだから。……これ、お返事」
ゆめはそう言うと、今度は自分からちひろの唇にもう一度、深く甘いキスを落とした。
ゆめ「今日から、わたしだけのちひろになってね」
ちひろ「……うんっ、ゆめちゃんだけの特別になる!」
ステージの衣装に囲まれた秘密の空間で、ふたりの恋心はようやくひとつの綺麗な形になったのだった。