向井純葉×山崎天
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朝の通学電車。
つり革を掴みながら、向井純葉はいまだに視線の置き場を失っていた。
斜め前に立つ、見知らぬ女の子。
制服は違う。たぶん、他校。
でも――目が、離せなかった。
いとは(なにあの人……)
ポニーテールで、前髪を短く切りそろえた髪。
眠たそうなのに、どこか強い目。
その子がふと顔を上げて、目が合う。
てん「……」
いとは「……っ」
一瞬。ほんの一瞬なのに、胸が跳ねる。
てん「……次、降りる?」
いとは「え、あ、はい……」
気づけば、同じ駅で降りていた。
てん「同じなんだ」
いとは「……はい」
てん「他校?」
いとは「はい。あの……」
言葉を探している間に、改札の向こうで人波に流される。
てん「また、会えるといいね」
いとは「……はい!」
その背中を見送った瞬間、
純葉ははっきりと自覚してしまった。
いとは(あ、これ……一目惚れだ)
それから数日。
同じ時間、同じ車両。
少しずつ、会話が増えた。
てん「向井純葉」
いとは「山崎、天ちゃん」
てん「“ちゃん”つけるんだ」
いとは「嫌でした?」
てん「……いや。悪くない」
笑った顔が、ずるいくらい可愛くて。
もっと仲良くなりたい、そう思っていた矢先だった。
夕方、母に呼ばれる。
母「今度ね、紹介したい人がいるの」
いとは「紹介?」
母「再婚を考えてる人」
胸が少しざわつく。
母「その人にね、子供がいるの」
いとは「……」
母「同い年くらいの女の子」
嫌な予感が、背中をなぞる。
週末。
待ち合わせ場所に現れたのは――
てん「……あ」
いとは「……え」
母の隣に立つ、見慣れすぎた顔。
母「純葉、こちらが山崎さんの娘さん」
山崎父「天だ」
頭が真っ白になる。
てん「……向井」
いとは「……天、ちゃん」
母たちが少し離れた瞬間、天が小さく息を吐く。
てん「……神様、意地悪すぎない?」
いとは「……ほんとです」
笑いたいのに、笑えない。
てん「仲良くなりたいって思ってた」
いとは「私も……」
てん「でもさ」
いとは「……家族、ですよね」
天は一瞬だけ視線を伏せて、それでも真っ直ぐに言った。
てん「それでも、気持ちは消えない」
いとは「……」
てん「純葉は?」
胸の奥が、きゅっと痛む。
いとは「……神様のイタズラ、だと思いたいです」
てん「逃げないんだ」
いとは「……逃げたく、ない」
天は、少しだけ困った顔で笑った。
てん「じゃあさ」
てん「ゆっくり、考えよ」
いとは「……はい」
血は繋がらない。
でも、家族になるかもしれない。
それでも芽生えた、この気持ちは――
神様が仕掛けた、残酷で甘いイタズラだった。
つり革を掴みながら、向井純葉はいまだに視線の置き場を失っていた。
斜め前に立つ、見知らぬ女の子。
制服は違う。たぶん、他校。
でも――目が、離せなかった。
いとは(なにあの人……)
ポニーテールで、前髪を短く切りそろえた髪。
眠たそうなのに、どこか強い目。
その子がふと顔を上げて、目が合う。
てん「……」
いとは「……っ」
一瞬。ほんの一瞬なのに、胸が跳ねる。
てん「……次、降りる?」
いとは「え、あ、はい……」
気づけば、同じ駅で降りていた。
てん「同じなんだ」
いとは「……はい」
てん「他校?」
いとは「はい。あの……」
言葉を探している間に、改札の向こうで人波に流される。
てん「また、会えるといいね」
いとは「……はい!」
その背中を見送った瞬間、
純葉ははっきりと自覚してしまった。
いとは(あ、これ……一目惚れだ)
それから数日。
同じ時間、同じ車両。
少しずつ、会話が増えた。
てん「向井純葉」
いとは「山崎、天ちゃん」
てん「“ちゃん”つけるんだ」
いとは「嫌でした?」
てん「……いや。悪くない」
笑った顔が、ずるいくらい可愛くて。
もっと仲良くなりたい、そう思っていた矢先だった。
夕方、母に呼ばれる。
母「今度ね、紹介したい人がいるの」
いとは「紹介?」
母「再婚を考えてる人」
胸が少しざわつく。
母「その人にね、子供がいるの」
いとは「……」
母「同い年くらいの女の子」
嫌な予感が、背中をなぞる。
週末。
待ち合わせ場所に現れたのは――
てん「……あ」
いとは「……え」
母の隣に立つ、見慣れすぎた顔。
母「純葉、こちらが山崎さんの娘さん」
山崎父「天だ」
頭が真っ白になる。
てん「……向井」
いとは「……天、ちゃん」
母たちが少し離れた瞬間、天が小さく息を吐く。
てん「……神様、意地悪すぎない?」
いとは「……ほんとです」
笑いたいのに、笑えない。
てん「仲良くなりたいって思ってた」
いとは「私も……」
てん「でもさ」
いとは「……家族、ですよね」
天は一瞬だけ視線を伏せて、それでも真っ直ぐに言った。
てん「それでも、気持ちは消えない」
いとは「……」
てん「純葉は?」
胸の奥が、きゅっと痛む。
いとは「……神様のイタズラ、だと思いたいです」
てん「逃げないんだ」
いとは「……逃げたく、ない」
天は、少しだけ困った顔で笑った。
てん「じゃあさ」
てん「ゆっくり、考えよ」
いとは「……はい」
血は繋がらない。
でも、家族になるかもしれない。
それでも芽生えた、この気持ちは――
神様が仕掛けた、残酷で甘いイタズラだった。