長編
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生徒会室は、校舎の一番奥にある。
窓は大きいのに、どこか閉じた空気。
ここに集まるだけで、自然と背筋が伸びる。
ガチャ、とドアが開く。
松田里奈が一番に入室した。
松田「じゃ、始めよっか」
その声は柔らかい。
でも“会長の声”だった。
机を囲むメンバー。
•会長:松田里奈(3年)
•副会長:小田倉麗奈(2年)
•書記:遠藤光莉(3年)
•会計:武元唯衣(3年)
そして、オブザーバーとして呼ばれている数名の3年生。
その中に、森田ひかると田村保乃、少し離れた壁際に藤吉夏鈴。
遠藤光莉が、静かにペンを走らせる。
光莉「議題一。春の合同ステージについて」
武元「予算は、去年より少し余裕あるで」
松田「ありがとう」
松田は一度、小田倉の方を見る。
松田「副会長、どう思う?」
一瞬、空気が止まる。
小田倉麗奈は、深く息を吸った。
小田倉「……3年生主体なのは当然です。」
小田倉「でも、2年生と1年生が“参加してるだけ”にならない形にしたいです」
言い切る声。
少し震えているけれど、逃げていない。
壁際で聞いていた夏鈴が、ぼそっと言う。
夏鈴「……強いね」
ひかる「うん」
保乃「覚悟、決まってる」
松田は、少しだけ笑った。
松田「いいね。正直、楽なやり方もある。でも、それだと“私たちの一年”で終わっちゃう」
そう言って、全員を見渡す。
松田「今年は、引き継ぐ一年にしたい」
その言葉に、ひかるの胸が小さく鳴る。
ひかる(会長は、もう先を見てる)
会議が進む中、
小田倉は何度も資料に目を落とし、
何度も顔を上げて発言する。
遠慮はある。
でも、引かない。
休憩時間。
武元「小田倉、緊張してる?」
小田倉「……してます」
武元「そりゃそうやな。でも、よう言えてたで」
小田倉「ありがとうございます」
少しだけ、肩の力が抜ける。
廊下側の窓際。
ひかるは、松田と並んで外を見ていた。
ひかる「副会長、2年でよかったん?」
松田「うん。2年だから、だよ」
ひかる「……」
松田「3年は、もう“残す側”だからね」
その少し後ろ。
夏鈴が腕を組んで、ぼんやり天井を見る。
夏鈴(生徒会って、戦場だな)
会議の終盤。
松田「じゃあ、ひかる」
ひかる「はい」
松田「全体構成、お願いできる?」
ひかるは一瞬だけ迷ってから、うなずいた。
ひかる「……やります」
小田倉は、その横顔を見ていた。
小田倉(この人たちみたいに、なりたい)
でも同時に、
“追いつけない距離”も感じてしまう。
会議が終わり、皆が立ち上がる。
松田「お疲れさま」
遠藤「議事録まとめます」
武元「数字、また送るな」
廊下に出ると、緊張が一気にほどける。
保乃「はぁ……会議って、疲れるね」
ひかる「でも、必要」
夏鈴「……」
小田倉が、最後に生徒会室を出ようとした時。
松田が声をかけた。
松田「副会長」
小田倉「はい!」
松田「これから、いっぱい迷うと思う。でも、その迷いは間違ってない」
小田倉は、深く頭を下げた。
小田倉「……頑張ります」
廊下の向こう。
2年生の教室から、
向井純葉の声が聞こえる。
純葉「副会長ってすごくない!?」
その声に、小田倉は少しだけ笑った。
生徒会室は、静かになった。
でもここから、学園全体を揺らす一年が始まる。
窓は大きいのに、どこか閉じた空気。
ここに集まるだけで、自然と背筋が伸びる。
ガチャ、とドアが開く。
松田里奈が一番に入室した。
松田「じゃ、始めよっか」
その声は柔らかい。
でも“会長の声”だった。
机を囲むメンバー。
•会長:松田里奈(3年)
•副会長:小田倉麗奈(2年)
•書記:遠藤光莉(3年)
•会計:武元唯衣(3年)
そして、オブザーバーとして呼ばれている数名の3年生。
その中に、森田ひかると田村保乃、少し離れた壁際に藤吉夏鈴。
遠藤光莉が、静かにペンを走らせる。
光莉「議題一。春の合同ステージについて」
武元「予算は、去年より少し余裕あるで」
松田「ありがとう」
松田は一度、小田倉の方を見る。
松田「副会長、どう思う?」
一瞬、空気が止まる。
小田倉麗奈は、深く息を吸った。
小田倉「……3年生主体なのは当然です。」
小田倉「でも、2年生と1年生が“参加してるだけ”にならない形にしたいです」
言い切る声。
少し震えているけれど、逃げていない。
壁際で聞いていた夏鈴が、ぼそっと言う。
夏鈴「……強いね」
ひかる「うん」
保乃「覚悟、決まってる」
松田は、少しだけ笑った。
松田「いいね。正直、楽なやり方もある。でも、それだと“私たちの一年”で終わっちゃう」
そう言って、全員を見渡す。
松田「今年は、引き継ぐ一年にしたい」
その言葉に、ひかるの胸が小さく鳴る。
ひかる(会長は、もう先を見てる)
会議が進む中、
小田倉は何度も資料に目を落とし、
何度も顔を上げて発言する。
遠慮はある。
でも、引かない。
休憩時間。
武元「小田倉、緊張してる?」
小田倉「……してます」
武元「そりゃそうやな。でも、よう言えてたで」
小田倉「ありがとうございます」
少しだけ、肩の力が抜ける。
廊下側の窓際。
ひかるは、松田と並んで外を見ていた。
ひかる「副会長、2年でよかったん?」
松田「うん。2年だから、だよ」
ひかる「……」
松田「3年は、もう“残す側”だからね」
その少し後ろ。
夏鈴が腕を組んで、ぼんやり天井を見る。
夏鈴(生徒会って、戦場だな)
会議の終盤。
松田「じゃあ、ひかる」
ひかる「はい」
松田「全体構成、お願いできる?」
ひかるは一瞬だけ迷ってから、うなずいた。
ひかる「……やります」
小田倉は、その横顔を見ていた。
小田倉(この人たちみたいに、なりたい)
でも同時に、
“追いつけない距離”も感じてしまう。
会議が終わり、皆が立ち上がる。
松田「お疲れさま」
遠藤「議事録まとめます」
武元「数字、また送るな」
廊下に出ると、緊張が一気にほどける。
保乃「はぁ……会議って、疲れるね」
ひかる「でも、必要」
夏鈴「……」
小田倉が、最後に生徒会室を出ようとした時。
松田が声をかけた。
松田「副会長」
小田倉「はい!」
松田「これから、いっぱい迷うと思う。でも、その迷いは間違ってない」
小田倉は、深く頭を下げた。
小田倉「……頑張ります」
廊下の向こう。
2年生の教室から、
向井純葉の声が聞こえる。
純葉「副会長ってすごくない!?」
その声に、小田倉は少しだけ笑った。
生徒会室は、静かになった。
でもここから、学園全体を揺らす一年が始まる。