藤吉夏鈴×小田倉麗奈
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小田倉麗奈は、学園の中でも少し特別な存在だった。
名家の娘。
品のある話し方。
誰にでも優しくて、でも自然と距離がある。
藤吉夏鈴は、その正反対だ。
無口で、目つきが悪くて、
校則ギリギリの制服の着崩し。
「ヤンチャ」と呼ばれる側の人間。
それでも——
れいな「かりんさん、おはようございます」
かりん「……おはよ」
毎朝のこの挨拶だけで、
れいなの一日は少し明るくなる。
れいなは、もう何度も気持ちを伝えていた。
れいな「私、かりんさんのことが好きです」
はっきり。
迷いなく。
でも、かりんの返事はいつも同じ。
かりん「……そう」
否定もしない。
でも、受け取ってもくれない。
かりん(本気にするわけないだろ)
そう思っていた。
自分はただのヤンチャな生徒。
れいなは、将来が決まっているお嬢さん。
隣に立つだけで、
周りの視線が違う。
ある日の放課後。
校舎裏で一人、かりんが煙草の代わりに飴を噛んでいると、れいなが現れた。
れいな「……ここにいると思いました」
かりん「来るとこ、間違ってる」
れいな「間違ってません」
きっぱり言い切る声。
れいな「どうして、私の気持ち、信じてくれないんですか?」
かりん「……信じてないわけじゃない」
れいな「じゃあ、どうして」
かりんは目を逸らした。
かりん「……釣り合わない」
その一言に、れいなは少しだけ目を見開いた。
れいな「それ、誰が決めたんですか?」
かりん「……見ればわかるだろ」
れいな「わかりません」
れいなは一歩近づく。
れいな「私が好きなのは、“藤吉夏鈴”です。
家柄でも、将来でもありません」
かりんの胸が、少しだけ苦しくなる。
かりん「……私、優しくないよ」
れいな「知ってます」
かりん「愛想もない」
れいな「それも」
かりん「……面倒な人間だ」
れいなは、少し困ったように笑った。
れいな「それでも好きになってしまいました。
だから、逃げないでください」
風が吹いて、れいなの髪が揺れる。
かりん「私が隣にいたら………れいなが、傷つくかもしれない」
れいな「それでも……私が選びます」
かりんは、しばらく黙っていた。
そして、ぽつりと呟く。
かりん「……ずるいな」
れいな「?」
かりん「そんなふうに言われたら」
かりんは、初めてれいなをまっすぐ見た。
かりん「……本気で好きだって、思っていい?」
れいな「はい!」
迷いのない返事。
かりんは小さく息を吐いた。
かりん「……私もれいなのこと、好きだよ」
れいなの目が、ぱっと輝いた。
れいな「……本当ですか?」
かりん「嘘つくの、得意じゃない」
ふたりの間にあった“差”は、
消えたわけじゃない。
でも。
同じ場所に立とうとする気持ちは、
確かに重なった。
れいな「これからも、隣にいていいですか?」
かりん「……簡単には離れないで」
れいな「はい」
放課後の校舎裏。
誰も知らない、小さな約束。
それは、身分差よりも強い恋の始まりだった。
end.
名家の娘。
品のある話し方。
誰にでも優しくて、でも自然と距離がある。
藤吉夏鈴は、その正反対だ。
無口で、目つきが悪くて、
校則ギリギリの制服の着崩し。
「ヤンチャ」と呼ばれる側の人間。
それでも——
れいな「かりんさん、おはようございます」
かりん「……おはよ」
毎朝のこの挨拶だけで、
れいなの一日は少し明るくなる。
れいなは、もう何度も気持ちを伝えていた。
れいな「私、かりんさんのことが好きです」
はっきり。
迷いなく。
でも、かりんの返事はいつも同じ。
かりん「……そう」
否定もしない。
でも、受け取ってもくれない。
かりん(本気にするわけないだろ)
そう思っていた。
自分はただのヤンチャな生徒。
れいなは、将来が決まっているお嬢さん。
隣に立つだけで、
周りの視線が違う。
ある日の放課後。
校舎裏で一人、かりんが煙草の代わりに飴を噛んでいると、れいなが現れた。
れいな「……ここにいると思いました」
かりん「来るとこ、間違ってる」
れいな「間違ってません」
きっぱり言い切る声。
れいな「どうして、私の気持ち、信じてくれないんですか?」
かりん「……信じてないわけじゃない」
れいな「じゃあ、どうして」
かりんは目を逸らした。
かりん「……釣り合わない」
その一言に、れいなは少しだけ目を見開いた。
れいな「それ、誰が決めたんですか?」
かりん「……見ればわかるだろ」
れいな「わかりません」
れいなは一歩近づく。
れいな「私が好きなのは、“藤吉夏鈴”です。
家柄でも、将来でもありません」
かりんの胸が、少しだけ苦しくなる。
かりん「……私、優しくないよ」
れいな「知ってます」
かりん「愛想もない」
れいな「それも」
かりん「……面倒な人間だ」
れいなは、少し困ったように笑った。
れいな「それでも好きになってしまいました。
だから、逃げないでください」
風が吹いて、れいなの髪が揺れる。
かりん「私が隣にいたら………れいなが、傷つくかもしれない」
れいな「それでも……私が選びます」
かりんは、しばらく黙っていた。
そして、ぽつりと呟く。
かりん「……ずるいな」
れいな「?」
かりん「そんなふうに言われたら」
かりんは、初めてれいなをまっすぐ見た。
かりん「……本気で好きだって、思っていい?」
れいな「はい!」
迷いのない返事。
かりんは小さく息を吐いた。
かりん「……私もれいなのこと、好きだよ」
れいなの目が、ぱっと輝いた。
れいな「……本当ですか?」
かりん「嘘つくの、得意じゃない」
ふたりの間にあった“差”は、
消えたわけじゃない。
でも。
同じ場所に立とうとする気持ちは、
確かに重なった。
れいな「これからも、隣にいていいですか?」
かりん「……簡単には離れないで」
れいな「はい」
放課後の校舎裏。
誰も知らない、小さな約束。
それは、身分差よりも強い恋の始まりだった。
end.