長編
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翌朝。
校舎は、少しだけ静かだった。
文化祭(発表会)を終えたあとの、余韻。
3年生の教室。
机の上には、片づけられていない台本と、折れた付箋。
大園玲「……ほんとに、終わったんだね」
天「実感、あとから来るやつ」
保乃は、窓の外を見ていた。
保乃「……卒業、近いなぁ」
その言葉に、空気が少しだけ重くなる。
ひかるは、自分の席に座りながら、前日の舞台を思い出していた。
拍手。
視線。
隣にいた、夏鈴。
廊下。
2年生たちが、3年生を見つけて集まってくる。
向井純葉「ねぇねぇ!昨日ほんとすごかった!」
美羽「……語彙」
純葉「えぇ!感動したって意味!」
的野美青は、少し緊張しながら言った。
美青「……一緒にできて、よかったです」
ひかるは、微笑んだ。
ひかる「こちらこそ」
そのやりとりを、夏鈴は少し離れたところから見ていた。
昼休み。
屋上。
風が、穏やかに吹いている。
ひかるは、フェンスにもたれていた。
ひかる「……来ると思ってた」
夏鈴「勘、当たるね」
二人の間には、昨日までの緊張はなかった。
夏鈴「……卒業したらさ。ここには、もういない」
ひかる「……うん」
ひかる「でも、いなくなるわけじゃない」
夏鈴は、少し驚いた顔をする。
ひかる「同じ場所にいなくても、同じ方向見れる」
夏鈴は、ゆっくり息を吐いた。
夏鈴「……それ、ひかるらしい」
ひかるは、小さく笑う。
放課後。
生徒会室。
松田里奈が、最後の報告をまとめていた。
松田「……これで、今年度の大きな行事は終了」
小田倉麗奈「お疲れさまでした」
武元唯衣「いや〜、大変やった」
松田は、ふっと笑う。
松田「でも一番大事なものは残った」
視線が、窓の外へ向く。
夕方。
校門前。
3年生たちが、並んで歩いている。
玲「……ねぇ、私たちさ、ちゃんと何か残せたかな」
天が、即答する。
天「残したでしょ!だって下、あんな顔してる」
振り返ると、2年生と1年生が、校舎前に集まっていた。
純葉は、思い切り手を振る。
美羽は、静かに会釈する。
ひかるは、少しだけ、立ち止まった。
夏鈴も、隣に止まる。
夏鈴「……ね」
ひかる「うん」
夏鈴「私たち付き合う、とかじゃなくて」
ひかるは、うなずく。
ひかる「……一緒に、選ぶ。それでいい」
夏鈴は、少しだけ照れたように笑った。
夏鈴「……うん」
夕焼けの中、二人は並んで歩き出す。
校舎は、変わらずそこにある。
でも――
人は、前に進む。
終わったのは、一つの物語。
始まったのは、それぞれの未来。
校舎は、少しだけ静かだった。
文化祭(発表会)を終えたあとの、余韻。
3年生の教室。
机の上には、片づけられていない台本と、折れた付箋。
大園玲「……ほんとに、終わったんだね」
天「実感、あとから来るやつ」
保乃は、窓の外を見ていた。
保乃「……卒業、近いなぁ」
その言葉に、空気が少しだけ重くなる。
ひかるは、自分の席に座りながら、前日の舞台を思い出していた。
拍手。
視線。
隣にいた、夏鈴。
廊下。
2年生たちが、3年生を見つけて集まってくる。
向井純葉「ねぇねぇ!昨日ほんとすごかった!」
美羽「……語彙」
純葉「えぇ!感動したって意味!」
的野美青は、少し緊張しながら言った。
美青「……一緒にできて、よかったです」
ひかるは、微笑んだ。
ひかる「こちらこそ」
そのやりとりを、夏鈴は少し離れたところから見ていた。
昼休み。
屋上。
風が、穏やかに吹いている。
ひかるは、フェンスにもたれていた。
ひかる「……来ると思ってた」
夏鈴「勘、当たるね」
二人の間には、昨日までの緊張はなかった。
夏鈴「……卒業したらさ。ここには、もういない」
ひかる「……うん」
ひかる「でも、いなくなるわけじゃない」
夏鈴は、少し驚いた顔をする。
ひかる「同じ場所にいなくても、同じ方向見れる」
夏鈴は、ゆっくり息を吐いた。
夏鈴「……それ、ひかるらしい」
ひかるは、小さく笑う。
放課後。
生徒会室。
松田里奈が、最後の報告をまとめていた。
松田「……これで、今年度の大きな行事は終了」
小田倉麗奈「お疲れさまでした」
武元唯衣「いや〜、大変やった」
松田は、ふっと笑う。
松田「でも一番大事なものは残った」
視線が、窓の外へ向く。
夕方。
校門前。
3年生たちが、並んで歩いている。
玲「……ねぇ、私たちさ、ちゃんと何か残せたかな」
天が、即答する。
天「残したでしょ!だって下、あんな顔してる」
振り返ると、2年生と1年生が、校舎前に集まっていた。
純葉は、思い切り手を振る。
美羽は、静かに会釈する。
ひかるは、少しだけ、立ち止まった。
夏鈴も、隣に止まる。
夏鈴「……ね」
ひかる「うん」
夏鈴「私たち付き合う、とかじゃなくて」
ひかるは、うなずく。
ひかる「……一緒に、選ぶ。それでいい」
夏鈴は、少しだけ照れたように笑った。
夏鈴「……うん」
夕焼けの中、二人は並んで歩き出す。
校舎は、変わらずそこにある。
でも――
人は、前に進む。
終わったのは、一つの物語。
始まったのは、それぞれの未来。
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