長編
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本番当日。
校門には、いつもより早い時間から人が集まっていた。
保護者、在校生、卒業生。
ざわめきの奥に、期待が混じる。
体育館裏。
控室。
衣装に着替えたメンバーたちが、それぞれの緊張を抱えていた。
向井純葉「ねぇ!やばい!めっちゃ緊張してきた!」
村山美羽「……今さら」
純葉「美羽は余裕そう!」
美羽「……表に出さないだけ」
1年生たちは、固まったように静かだ。
勝又春「……足、震えてる」
山下瞳月「……私も」
そこへ、森田ひかるが立った。
ひかる「……大丈夫。みんな、ここまで来た。もう、できてる」
その声は、静かだけど、芯があった。
藤吉夏鈴は、少し離れた場所でそれを聞いていた。
夏鈴(……変わったな)
生徒会メンバーが集まる。
松田里奈が、前に出る。
⸻
松田「……今日まで、お疲れさま。不安も、衝突もあった。でも全部、この舞台のためだった」
小田倉麗奈が、静かに続ける。
小田倉「正解は、舞台の上にあります」
照明スタッフの声。
「5分前です!」
空気が、一気に引き締まる。
ステージ袖。
暗闇。
ひかると夏鈴は、並んで立っていた。
距離は、いつもより近い。
ひかる「……ね」
夏鈴「うん」
⸻
ひかる「もし何かあっても、ちゃんと前向く」
夏鈴「……私も」
ブザー。
幕が、ゆっくり上がる。
最初のフォーメーション。
光が差す。
観客のざわめきが、一瞬で消えた。
音が鳴る。
身体が、自然に動く。
3年生の安定感。
2年生の柔らかさ。
1年生の必死さ。
それぞれの色が、重なっていく。
中盤。
自由パート。
ひかると夏鈴が、中央へ。
視線が、交わる。
逃げない。
観客は、“何か”を感じ取る。
でも、言葉にできない。
天が、後方で微笑む。
天(……これでいい)
保乃と麗奈は、息を合わせて動く。
純葉は、全力で笑う。
美羽は、静かに魅せる。
終盤。
全員が並ぶ。
ひかるは、一瞬だけ、客席を見た。
(守りたいものも)
(選んだ気持ちも)
(ここにある)
最後の音。
ポーズ。
一拍の静寂。
そして――
拍手。
大きな、大きな拍手。
幕が下りる。
控室。
誰かが、泣き出した。
向井純葉「やったぁぁぁ!!」
1年生たちが、抱き合う。
ひかるは、深く息を吐いた。
夏鈴が、そっと言う。
夏鈴「……大丈夫だった」
ひかる「……うん」
視線が、合う。
言葉はいらない。
外。
夜風。
ひかると夏鈴は、並んで歩いていた。
夏鈴「……幕、上がったね」
ひかる「……うん。でも終わりじゃない」
夏鈴は、少しだけ笑った。
夏鈴「知ってる」
拍手は、もう聞こえない。
でも――
二人の選択は、確かに残った。
次に待つのは、物語の“その先”。
校門には、いつもより早い時間から人が集まっていた。
保護者、在校生、卒業生。
ざわめきの奥に、期待が混じる。
体育館裏。
控室。
衣装に着替えたメンバーたちが、それぞれの緊張を抱えていた。
向井純葉「ねぇ!やばい!めっちゃ緊張してきた!」
村山美羽「……今さら」
純葉「美羽は余裕そう!」
美羽「……表に出さないだけ」
1年生たちは、固まったように静かだ。
勝又春「……足、震えてる」
山下瞳月「……私も」
そこへ、森田ひかるが立った。
ひかる「……大丈夫。みんな、ここまで来た。もう、できてる」
その声は、静かだけど、芯があった。
藤吉夏鈴は、少し離れた場所でそれを聞いていた。
夏鈴(……変わったな)
生徒会メンバーが集まる。
松田里奈が、前に出る。
⸻
松田「……今日まで、お疲れさま。不安も、衝突もあった。でも全部、この舞台のためだった」
小田倉麗奈が、静かに続ける。
小田倉「正解は、舞台の上にあります」
照明スタッフの声。
「5分前です!」
空気が、一気に引き締まる。
ステージ袖。
暗闇。
ひかると夏鈴は、並んで立っていた。
距離は、いつもより近い。
ひかる「……ね」
夏鈴「うん」
⸻
ひかる「もし何かあっても、ちゃんと前向く」
夏鈴「……私も」
ブザー。
幕が、ゆっくり上がる。
最初のフォーメーション。
光が差す。
観客のざわめきが、一瞬で消えた。
音が鳴る。
身体が、自然に動く。
3年生の安定感。
2年生の柔らかさ。
1年生の必死さ。
それぞれの色が、重なっていく。
中盤。
自由パート。
ひかると夏鈴が、中央へ。
視線が、交わる。
逃げない。
観客は、“何か”を感じ取る。
でも、言葉にできない。
天が、後方で微笑む。
天(……これでいい)
保乃と麗奈は、息を合わせて動く。
純葉は、全力で笑う。
美羽は、静かに魅せる。
終盤。
全員が並ぶ。
ひかるは、一瞬だけ、客席を見た。
(守りたいものも)
(選んだ気持ちも)
(ここにある)
最後の音。
ポーズ。
一拍の静寂。
そして――
拍手。
大きな、大きな拍手。
幕が下りる。
控室。
誰かが、泣き出した。
向井純葉「やったぁぁぁ!!」
1年生たちが、抱き合う。
ひかるは、深く息を吐いた。
夏鈴が、そっと言う。
夏鈴「……大丈夫だった」
ひかる「……うん」
視線が、合う。
言葉はいらない。
外。
夜風。
ひかると夏鈴は、並んで歩いていた。
夏鈴「……幕、上がったね」
ひかる「……うん。でも終わりじゃない」
夏鈴は、少しだけ笑った。
夏鈴「知ってる」
拍手は、もう聞こえない。
でも――
二人の選択は、確かに残った。
次に待つのは、物語の“その先”。