長編
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最終構成会議当日。
生徒会室には、これまで以上に静かな緊張が漂っていた。
松田里奈「……今日は、最終決定します」
その一言で、全員の背筋が伸びる。
机の中央には、修正を重ねた構成案。
“自由パート”
“混合演出”
“視線と距離の演出制限”
すべてが、あの噂を前提に組み直されたものだった。
武元「……正直に言うね。この案、完成度は高い」
光莉「でも、人の感情まで管理しきれない」
小田倉麗奈が、静かに言う。
小田倉「だからこそ当人の意思が必要です」
視線が、ひかると夏鈴に集まる。
松田「二人に聞きたい。この先も、この学校で一緒にやっていける?」
夏鈴が、先に口を開いた。
夏鈴「……はい。感情は隠しません。でも、場を壊すつもりもない」
ひかるが、続く。
ひかる「……私もです。逃げない。でも、独り占めもしない」
その言葉に、松田は少しだけ目を細めた。
松田「……分かった。じゃあ、生徒会としての判断」
一拍、置いて。
松田「二人のペアは、継続」
ざわっと、空気が揺れる。
松田「ただし“隠すための距離”は禁止。堂々と、プロとしてやって」
その言葉に、天が小さく笑った。
天「……それ、いちばん難しいやつ」
玲が肩をすくめる。
玲「でも、いちばん正しい」
会議は、それで終わった。
夕方。
体育館。
照明のテスト。
ひかると夏鈴は、中央に立っていた。
距離は、近い。
でも、触れない。
ひかる「……ね」
夏鈴「うん」
ひかる「壊すって、怖いね」
夏鈴は、少し考えてから答える。
夏鈴「でも壊さないと、つなぎ直せないものもある」
照明が落ちる。
スポットライトが、二人を照らす。
⸻
ひかるは、一歩、前に出た。
観客はいない。
でも――
“見られている想定”。
ひかる(……大丈夫)
夏鈴も、一歩。
視線が合う。
逃げない。
その瞬間、周囲で見ていたメンバーたちが、息をのんだ。
保乃「……覚悟、見えるね」
麗奈「うん」
純葉は、ぽつり。
純葉「……恋してる人の顔だ」
美羽「……静かにしなさい」
練習が終わったあと。
体育館裏。
夕焼け。
夏鈴「……ねぇ」
ひかる「うん」
夏鈴「私たち。これ、なんて呼ぶ?」
ひかるは、少しだけ考えてから言った。
ひかる「……名前いらない。でも隣にいる理由は、はっきりしてる」
夏鈴は、ふっと笑った。
夏鈴「……それでいい」
二人は、ほんの少しだけ距離を縮めた。
触れない。
でも、もう迷っていない距離。
壊したからこそ、つながった。
次に待つのは――
本番。
生徒会室には、これまで以上に静かな緊張が漂っていた。
松田里奈「……今日は、最終決定します」
その一言で、全員の背筋が伸びる。
机の中央には、修正を重ねた構成案。
“自由パート”
“混合演出”
“視線と距離の演出制限”
すべてが、あの噂を前提に組み直されたものだった。
武元「……正直に言うね。この案、完成度は高い」
光莉「でも、人の感情まで管理しきれない」
小田倉麗奈が、静かに言う。
小田倉「だからこそ当人の意思が必要です」
視線が、ひかると夏鈴に集まる。
松田「二人に聞きたい。この先も、この学校で一緒にやっていける?」
夏鈴が、先に口を開いた。
夏鈴「……はい。感情は隠しません。でも、場を壊すつもりもない」
ひかるが、続く。
ひかる「……私もです。逃げない。でも、独り占めもしない」
その言葉に、松田は少しだけ目を細めた。
松田「……分かった。じゃあ、生徒会としての判断」
一拍、置いて。
松田「二人のペアは、継続」
ざわっと、空気が揺れる。
松田「ただし“隠すための距離”は禁止。堂々と、プロとしてやって」
その言葉に、天が小さく笑った。
天「……それ、いちばん難しいやつ」
玲が肩をすくめる。
玲「でも、いちばん正しい」
会議は、それで終わった。
夕方。
体育館。
照明のテスト。
ひかると夏鈴は、中央に立っていた。
距離は、近い。
でも、触れない。
ひかる「……ね」
夏鈴「うん」
ひかる「壊すって、怖いね」
夏鈴は、少し考えてから答える。
夏鈴「でも壊さないと、つなぎ直せないものもある」
照明が落ちる。
スポットライトが、二人を照らす。
⸻
ひかるは、一歩、前に出た。
観客はいない。
でも――
“見られている想定”。
ひかる(……大丈夫)
夏鈴も、一歩。
視線が合う。
逃げない。
その瞬間、周囲で見ていたメンバーたちが、息をのんだ。
保乃「……覚悟、見えるね」
麗奈「うん」
純葉は、ぽつり。
純葉「……恋してる人の顔だ」
美羽「……静かにしなさい」
練習が終わったあと。
体育館裏。
夕焼け。
夏鈴「……ねぇ」
ひかる「うん」
夏鈴「私たち。これ、なんて呼ぶ?」
ひかるは、少しだけ考えてから言った。
ひかる「……名前いらない。でも隣にいる理由は、はっきりしてる」
夏鈴は、ふっと笑った。
夏鈴「……それでいい」
二人は、ほんの少しだけ距離を縮めた。
触れない。
でも、もう迷っていない距離。
壊したからこそ、つながった。
次に待つのは――
本番。