長編
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夕方、生徒会室。
窓の外はオレンジ色に染まり、長机の上には修正だらけの構成案が広がっている。
空気は、重たい。
松田里奈「……白紙に戻すのは、正直リスク高い」
会長としての言葉。
武元唯衣「準備期間、そんなに残ってないしなぁ」
会計の現実的な声。
沈黙の中で、
副会長・小田倉麗奈が、静かに口を開いた。
小田倉「……でも」
全員が、彼女を見る。
小田倉「今のまま進めたら、“無難だったね”で終わる気がします」
遠藤光莉が、ペンを止める。
光莉「……挑戦、するってこと?」
小田倉は、少しだけ視線を下げてから、まっすぐ前を見る。
小田倉「はい。今回は、全学年合同……だったら、ぶつかっていい」
その言葉に、松田は一瞬だけ目を閉じた。
松田「……副会長として?」
小田倉「……生徒として、です」
静かな覚悟。
一方、その頃。
音楽室では、2年生と3年生が混ざって練習していた。
向井純葉「ねぇねぇ!ここさ、もっと遊ばない?」
純葉は相変わらず元気だ。
村山美羽「……遊ぶって、具体的に」
純葉「気持ち!気持ちでいこ!」
美羽「……雑」
でも、口元は少し緩んでいる。
的野美青は、端で様子を見ていた。
美青(3年生、ピリピリしてる……)
大園玲が、ふっと笑って声をかける。
玲「緊張してる?」
美青「……はい、ちょっと」
玲「大丈夫。失敗しても。怒る人、少ないから」
その言い方が、やけに優しい。
一方で。
ひかるは、楽譜を見つめたまま動けずにいた。
保乃が、隣に座る。
保乃「……考えすぎてる?」
ひかる「……うん」
ひかる「私が決めると誰かが我慢する気がして」
保乃は、少し困ったように笑う。
保乃「でもさ、全部背負うのひかるの役目じゃない」
その言葉を、後ろで聞いていたのは――
守屋麗奈だった。
麗奈「……森田」
ひかるが振り返る。
麗奈「まとめるのが上手なのは、長所。でも頼っていいのも、長所だよ」
ひかるは、少し驚いた顔をする。
その夜。
再び、生徒会室。
全員が集まった。
小田倉「構成案、修正版です」
配られる紙。
そこには――
各学年に“自由パート”が設けられていた。
武元「……これ、結構攻めてるな」
遠藤「管理、難しくなるね」
松田は、しばらく黙ってから言った。
松田「……でもやるなら、今しかないか」
松田が、顔を上げる。
松田「責任は、私が取る」
ひかるは、その言葉を聞いて、胸が熱くなった。
ひかる(……一人じゃない)
夏鈴は、少し離れた場所でその様子を見ていた。
夏鈴(……変わり始めてる)
夜の校舎。
ひかるは、廊下で夏鈴に声をかける。
ひかる「……今日の案」
夏鈴「うん」
ひかる「正直、怖い」
夏鈴「……それでいい。怖いって思えるのはちゃんと本気だから」
二人の間に、少しだけ、あたたかい沈黙が流れた。
立場は、人を縛る。
でも――
選択は、人を前に進める。
それぞれが、自分の役割と向き合い始めた夜だった。
窓の外はオレンジ色に染まり、長机の上には修正だらけの構成案が広がっている。
空気は、重たい。
松田里奈「……白紙に戻すのは、正直リスク高い」
会長としての言葉。
武元唯衣「準備期間、そんなに残ってないしなぁ」
会計の現実的な声。
沈黙の中で、
副会長・小田倉麗奈が、静かに口を開いた。
小田倉「……でも」
全員が、彼女を見る。
小田倉「今のまま進めたら、“無難だったね”で終わる気がします」
遠藤光莉が、ペンを止める。
光莉「……挑戦、するってこと?」
小田倉は、少しだけ視線を下げてから、まっすぐ前を見る。
小田倉「はい。今回は、全学年合同……だったら、ぶつかっていい」
その言葉に、松田は一瞬だけ目を閉じた。
松田「……副会長として?」
小田倉「……生徒として、です」
静かな覚悟。
一方、その頃。
音楽室では、2年生と3年生が混ざって練習していた。
向井純葉「ねぇねぇ!ここさ、もっと遊ばない?」
純葉は相変わらず元気だ。
村山美羽「……遊ぶって、具体的に」
純葉「気持ち!気持ちでいこ!」
美羽「……雑」
でも、口元は少し緩んでいる。
的野美青は、端で様子を見ていた。
美青(3年生、ピリピリしてる……)
大園玲が、ふっと笑って声をかける。
玲「緊張してる?」
美青「……はい、ちょっと」
玲「大丈夫。失敗しても。怒る人、少ないから」
その言い方が、やけに優しい。
一方で。
ひかるは、楽譜を見つめたまま動けずにいた。
保乃が、隣に座る。
保乃「……考えすぎてる?」
ひかる「……うん」
ひかる「私が決めると誰かが我慢する気がして」
保乃は、少し困ったように笑う。
保乃「でもさ、全部背負うのひかるの役目じゃない」
その言葉を、後ろで聞いていたのは――
守屋麗奈だった。
麗奈「……森田」
ひかるが振り返る。
麗奈「まとめるのが上手なのは、長所。でも頼っていいのも、長所だよ」
ひかるは、少し驚いた顔をする。
その夜。
再び、生徒会室。
全員が集まった。
小田倉「構成案、修正版です」
配られる紙。
そこには――
各学年に“自由パート”が設けられていた。
武元「……これ、結構攻めてるな」
遠藤「管理、難しくなるね」
松田は、しばらく黙ってから言った。
松田「……でもやるなら、今しかないか」
松田が、顔を上げる。
松田「責任は、私が取る」
ひかるは、その言葉を聞いて、胸が熱くなった。
ひかる(……一人じゃない)
夏鈴は、少し離れた場所でその様子を見ていた。
夏鈴(……変わり始めてる)
夜の校舎。
ひかるは、廊下で夏鈴に声をかける。
ひかる「……今日の案」
夏鈴「うん」
ひかる「正直、怖い」
夏鈴「……それでいい。怖いって思えるのはちゃんと本気だから」
二人の間に、少しだけ、あたたかい沈黙が流れた。
立場は、人を縛る。
でも――
選択は、人を前に進める。
それぞれが、自分の役割と向き合い始めた夜だった。