的野美青
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お風呂から上がると、部屋の空気はまだ少し熱を帯びているように感じられた。
ゆめはミディアムヘアの毛先から少し水分を滴らせながら、タンブラーから取り出した小さな氷を口に放り込む。
コト、コト、と口の中で冷たい塊を転がしていると、同じくお風呂上がりで、髪を無造作に乾かしたばかりの美青がリビングにやってきた。
いつもはクールで、どこか少年のような爽やかさを持つ美青。でも、今はゆるいTシャツ姿で、少し眠そうに目を細めている。
そのギャップが付き合っているゆめにとってはたまらなく愛おしかった。
美青はゆめの隣に腰を下ろすと、じっとその口元を見つめてくる。
みお「なに食べてるの?」
ゆめ「ん〜? 暑くて氷食べちゃった笑」
ゆめがいたずらっぽく笑うと、唇の隙間からチラリと透明な氷が見えた。
少し上気した肌、濡れた髪、そして冷たい氷を舌で弄ぶその姿に、美青はドクンと胸が鳴るのを感じた。
みお(……なんか、いつもより色っぽい)
彼女が見せた、無防備で少し艶やかな表情。
いつもなら「もう、風邪ひくよ」なんて少年っぽく笑うはずの美青だったがその瞬間、頭の中に一つの悪戯な、そして大胆な思いつきが浮かんだ。
美青は「ふーん」とだけ呟くと、テーブルの上のタンブラーから、新しい氷を一つ自分の口に入れた。
ゆめ「え、美青も食べるの――」
言い終わる前だった。
美青は長い指先を伸ばし、ゆめの顎をクイッと上に向かせた。
ゆめ「んむ……っ!?」
驚いて見開かれたゆめの瞳に、美青の端正な顔が急接近する。
重なった唇から、冷たい氷がゆめの口内へと滑り込んできた。
美青はそのまま深く口づけを交わしながら、自分の舌を使って、ゆめの口の中で氷を転がしていく。
冷たいはずの氷のはずなのに、触れ合う唇と舌の熱のせいで、どちらがどちらの体温なのか分からなくなっていく。
ゆめの小さな、鼻に抜けるような甘い呼吸が聞こえるたび、美青のキスは少しずつ強引さを増していった。
ようやく唇が離れたとき、氷は二人の熱ですっかり溶けて消えていた。
ゆめ「はぁ……っ、ちょっと、美青……急に、なに……っ」
顔を真っ赤にして、潤んだ瞳で抗議するゆめの姿を見て、美青は満足そうに、いつもの少年のようなニカッとした笑顔を浮かべた。
みお「ん? 氷、冷たくて気持ちいいかなって思って。……でも、ゆめの口の中、めっちゃ熱かった」
ゆめ「それは、美青が急にこんなことするからでしょ……!」
みお「ふふ、怒った? ……でも、まだ暑いなぁ」
そう言って、美青はゆめの腰に腕を回し、今度は甘えるように首筋に頭を擦りつけてきた。
クールだったり、強引だったり、そうやって急に大型犬のように甘えてきたり。
ゆめ「もう……本当に、ずるいんだから……」
振り回されてばかりのゆめだったが、美青の背中に手を回すと、その体温はさっきの氷のことなんて忘れてしまうほど、熱く高鳴っていた。
ゆめはミディアムヘアの毛先から少し水分を滴らせながら、タンブラーから取り出した小さな氷を口に放り込む。
コト、コト、と口の中で冷たい塊を転がしていると、同じくお風呂上がりで、髪を無造作に乾かしたばかりの美青がリビングにやってきた。
いつもはクールで、どこか少年のような爽やかさを持つ美青。でも、今はゆるいTシャツ姿で、少し眠そうに目を細めている。
そのギャップが付き合っているゆめにとってはたまらなく愛おしかった。
美青はゆめの隣に腰を下ろすと、じっとその口元を見つめてくる。
みお「なに食べてるの?」
ゆめ「ん〜? 暑くて氷食べちゃった笑」
ゆめがいたずらっぽく笑うと、唇の隙間からチラリと透明な氷が見えた。
少し上気した肌、濡れた髪、そして冷たい氷を舌で弄ぶその姿に、美青はドクンと胸が鳴るのを感じた。
みお(……なんか、いつもより色っぽい)
彼女が見せた、無防備で少し艶やかな表情。
いつもなら「もう、風邪ひくよ」なんて少年っぽく笑うはずの美青だったがその瞬間、頭の中に一つの悪戯な、そして大胆な思いつきが浮かんだ。
美青は「ふーん」とだけ呟くと、テーブルの上のタンブラーから、新しい氷を一つ自分の口に入れた。
ゆめ「え、美青も食べるの――」
言い終わる前だった。
美青は長い指先を伸ばし、ゆめの顎をクイッと上に向かせた。
ゆめ「んむ……っ!?」
驚いて見開かれたゆめの瞳に、美青の端正な顔が急接近する。
重なった唇から、冷たい氷がゆめの口内へと滑り込んできた。
美青はそのまま深く口づけを交わしながら、自分の舌を使って、ゆめの口の中で氷を転がしていく。
冷たいはずの氷のはずなのに、触れ合う唇と舌の熱のせいで、どちらがどちらの体温なのか分からなくなっていく。
ゆめの小さな、鼻に抜けるような甘い呼吸が聞こえるたび、美青のキスは少しずつ強引さを増していった。
ようやく唇が離れたとき、氷は二人の熱ですっかり溶けて消えていた。
ゆめ「はぁ……っ、ちょっと、美青……急に、なに……っ」
顔を真っ赤にして、潤んだ瞳で抗議するゆめの姿を見て、美青は満足そうに、いつもの少年のようなニカッとした笑顔を浮かべた。
みお「ん? 氷、冷たくて気持ちいいかなって思って。……でも、ゆめの口の中、めっちゃ熱かった」
ゆめ「それは、美青が急にこんなことするからでしょ……!」
みお「ふふ、怒った? ……でも、まだ暑いなぁ」
そう言って、美青はゆめの腰に腕を回し、今度は甘えるように首筋に頭を擦りつけてきた。
クールだったり、強引だったり、そうやって急に大型犬のように甘えてきたり。
ゆめ「もう……本当に、ずるいんだから……」
振り回されてばかりのゆめだったが、美青の背中に手を回すと、その体温はさっきの氷のことなんて忘れてしまうほど、熱く高鳴っていた。