村山美羽
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美羽と一緒にいる時間は幸せだ。
でも、最近の私は少しだけ不安になる。
私がどれだけ「好き!」と伝えても、彼女の反応はいつも通り、淡々としているから。
ゆめ「みうー! 今日の髪型もめっちゃ似合ってる、好き!」
みう「……うん。ありがと」
ゆめ(……ありがとうだけかぁ。たまには私もって言ってほしいんだけどな……)
そっけない返事に少しだけ肩を落とす私。
そんな私を横目に、美羽は「じゃあ、行ってくる」とだけ言い残して、美青と一緒にご飯へ出かけてしまった。
みお「ねぇ、みう。さっき楽屋でゆめにめっちゃ冷たくなかった? 突き放しすぎでしょー笑」
パスタを巻き取りながら、美青が呆れたように笑う。
みう「……冷たくなんてしてない。普通」
みお「いやいや、普通じゃないって。あんなに全力で好きって言われてるんだから、たまには言い返してあげなよ」
美羽はフォークを止め、窓の外をじっと見つめた。
少しの沈黙の後、彼女の口から漏れたのは、楽屋での態度からは想像もつかないほど熱い言葉だった。
みう「……言えるわけない。本人を前にしたら、余裕なんてなくなるから。……あの子が可愛すぎて、心臓が持たない」
みお「うわっ、重い笑。本人の前ではあんなにクールなのに?」
みう「……本当に、意味わかんないくらい好きなの。あの子が笑うだけで、頭の中が全部ゆめでいっぱいになるし、他の誰かに触られてたら、本当は引き離して閉じ込めておきたいって思ってる。……言葉にしたら、止まらなくなるのが怖い」
みお「……それ、全部本人に言ったらいいのにー。ゆめ、絶対喜ぶよ?」
みう「無理。……恥ずかしすぎる」
ご飯を終えて合流した私たち。夜風が少し冷たい。
私はまた懲りずに、美羽の手をそっと握った。
ゆめ「みう、みおと何お話ししたの?」
みう「……別に。活動の話とか」
ゆめ「そっか……。ねえ、みう。私のこと、好き?」
また「うん」って言われるんだろうな。
そう思って俯いた私の手を、美羽がいつもより強く握り返した。
みう「……ゆめ」
ゆめ「え……?」
美羽は顔を背けたまま、耳まで真っ赤にして呟いた。
みう「……帰ったら、いっぱい言うから。……覚悟しといて」
ゆめ「えっ、ええっ!? 何を!?」
みう「……うるさい。早く帰るよ」
早歩きで歩き出す美羽。
その繋いだ手から伝わってくる脈拍が、私のものと同じくらい速くて。
美青に何を言われたのかは分からないけれど、今日の美羽はなんだか少しだけ、いつもより甘い予感がした。
玄関の鍵を閉める音が、やけに大きく響いた。
いつもなら真っ先にテレビをつける美羽が、今日は無言のまま私をリビングの壁際へと追いやる。
ゆめ「……み、みう? 本当にどうしたの? 帰ったら言うって、何を……」
みう「……うるさいって言ったでしょ」
美羽は私の両肩に手を置いて、逃げられないように固定した。
至近距離で見る彼女の瞳は、楽屋で見せるクールなものとは正反対に、熱く揺れている。
みう「……みおに、言われた。本人に言わないのは卑怯だって」
ゆめ「みおが……?」
みう「……私だって、本当は言いたいよ。でも、言葉にしようとすると……全部が安っぽく聞こえる気がして、怖かったの」
美羽の指先が、少しだけ震えている。彼女は一度視線を落とし、意を決したように再び私を真っ直ぐに見つめた。
みう「……ゆめが思ってる何百倍も、私は好きだよ。毎日、誰よりも先にゆめの姿を探してるし、他のメンバーと楽しそうに話してると、胸が苦しくてどうにかなりそうになる」
ゆめ「みう……」
みう「さっき好きって言ってくれた時、本当は……その場で押し倒して、私だけのものだって分からせたかった。それくらい、余裕なんてないの。……これで満足?」
一気にまくし立てた美羽は、顔を真っ赤にして息を切らしている。
普段の彼女からは想像もつかない、剥き出しの感情。
ゆめ「……満足、じゃないよ」
みう「え……?」
ゆめ「だって、そんなに想ってくれてるなら、もっと早く言ってほしかった。……嬉しい。みう、大好き」
私が彼女の首に腕を回して抱きつくと、美羽は深くため息をつきながら、折れそうなくらい強く抱きしめ返してきた。
みう「……言ったでしょ、覚悟しろって。……今日はもう、寝かさないから」
ゆめ「……っ、みうのバカ……!」
耳元で低く囁かれた声に、今度は私の心臓が止まりそうになる。
結局、私たちはどちらも余裕なんてなくて、お互いに溺れているだけなのだと、重なる鼓動が教えてくれた。
でも、最近の私は少しだけ不安になる。
私がどれだけ「好き!」と伝えても、彼女の反応はいつも通り、淡々としているから。
ゆめ「みうー! 今日の髪型もめっちゃ似合ってる、好き!」
みう「……うん。ありがと」
ゆめ(……ありがとうだけかぁ。たまには私もって言ってほしいんだけどな……)
そっけない返事に少しだけ肩を落とす私。
そんな私を横目に、美羽は「じゃあ、行ってくる」とだけ言い残して、美青と一緒にご飯へ出かけてしまった。
みお「ねぇ、みう。さっき楽屋でゆめにめっちゃ冷たくなかった? 突き放しすぎでしょー笑」
パスタを巻き取りながら、美青が呆れたように笑う。
みう「……冷たくなんてしてない。普通」
みお「いやいや、普通じゃないって。あんなに全力で好きって言われてるんだから、たまには言い返してあげなよ」
美羽はフォークを止め、窓の外をじっと見つめた。
少しの沈黙の後、彼女の口から漏れたのは、楽屋での態度からは想像もつかないほど熱い言葉だった。
みう「……言えるわけない。本人を前にしたら、余裕なんてなくなるから。……あの子が可愛すぎて、心臓が持たない」
みお「うわっ、重い笑。本人の前ではあんなにクールなのに?」
みう「……本当に、意味わかんないくらい好きなの。あの子が笑うだけで、頭の中が全部ゆめでいっぱいになるし、他の誰かに触られてたら、本当は引き離して閉じ込めておきたいって思ってる。……言葉にしたら、止まらなくなるのが怖い」
みお「……それ、全部本人に言ったらいいのにー。ゆめ、絶対喜ぶよ?」
みう「無理。……恥ずかしすぎる」
ご飯を終えて合流した私たち。夜風が少し冷たい。
私はまた懲りずに、美羽の手をそっと握った。
ゆめ「みう、みおと何お話ししたの?」
みう「……別に。活動の話とか」
ゆめ「そっか……。ねえ、みう。私のこと、好き?」
また「うん」って言われるんだろうな。
そう思って俯いた私の手を、美羽がいつもより強く握り返した。
みう「……ゆめ」
ゆめ「え……?」
美羽は顔を背けたまま、耳まで真っ赤にして呟いた。
みう「……帰ったら、いっぱい言うから。……覚悟しといて」
ゆめ「えっ、ええっ!? 何を!?」
みう「……うるさい。早く帰るよ」
早歩きで歩き出す美羽。
その繋いだ手から伝わってくる脈拍が、私のものと同じくらい速くて。
美青に何を言われたのかは分からないけれど、今日の美羽はなんだか少しだけ、いつもより甘い予感がした。
玄関の鍵を閉める音が、やけに大きく響いた。
いつもなら真っ先にテレビをつける美羽が、今日は無言のまま私をリビングの壁際へと追いやる。
ゆめ「……み、みう? 本当にどうしたの? 帰ったら言うって、何を……」
みう「……うるさいって言ったでしょ」
美羽は私の両肩に手を置いて、逃げられないように固定した。
至近距離で見る彼女の瞳は、楽屋で見せるクールなものとは正反対に、熱く揺れている。
みう「……みおに、言われた。本人に言わないのは卑怯だって」
ゆめ「みおが……?」
みう「……私だって、本当は言いたいよ。でも、言葉にしようとすると……全部が安っぽく聞こえる気がして、怖かったの」
美羽の指先が、少しだけ震えている。彼女は一度視線を落とし、意を決したように再び私を真っ直ぐに見つめた。
みう「……ゆめが思ってる何百倍も、私は好きだよ。毎日、誰よりも先にゆめの姿を探してるし、他のメンバーと楽しそうに話してると、胸が苦しくてどうにかなりそうになる」
ゆめ「みう……」
みう「さっき好きって言ってくれた時、本当は……その場で押し倒して、私だけのものだって分からせたかった。それくらい、余裕なんてないの。……これで満足?」
一気にまくし立てた美羽は、顔を真っ赤にして息を切らしている。
普段の彼女からは想像もつかない、剥き出しの感情。
ゆめ「……満足、じゃないよ」
みう「え……?」
ゆめ「だって、そんなに想ってくれてるなら、もっと早く言ってほしかった。……嬉しい。みう、大好き」
私が彼女の首に腕を回して抱きつくと、美羽は深くため息をつきながら、折れそうなくらい強く抱きしめ返してきた。
みう「……言ったでしょ、覚悟しろって。……今日はもう、寝かさないから」
ゆめ「……っ、みうのバカ……!」
耳元で低く囁かれた声に、今度は私の心臓が止まりそうになる。
結局、私たちはどちらも余裕なんてなくて、お互いに溺れているだけなのだと、重なる鼓動が教えてくれた。