村山美羽
夢小説設定
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大学の中庭。
昼休み、いつも通り賑やかな声の中心にいるのはゆめだった。
「え〜それ絶対うそでしょ!」
「ほんとだって!今度一緒に行こうよ〜」
誰とでもすぐ仲良くなって、距離も近い。
笑って、軽く肩を叩いて、自然に輪の中心にいる。
少し離れたところで、それを見ている視線がひとつ。
みう「……」
ベンチに座りながら、無言でその光景を見ていた。
いつも通り。
なのに——
今日は、やけに気になる。
みう(近い)
笑いながら腕を軽く引かれてるのも、肩に手を置かれてるのも、
全部、目に入る。
みう(誰にでも、ああなんだ)
分かってる。
ゆめはそういう人。
でも——
胸の奥が、少しざわつく。
みう「ゆめ〜!」
呼ばれて、ゆめが振り向く。
その先にいるのは、みう。
ゆめ「あ、みう!」
ぱっと表情が明るくなる。
それだけで、少しだけ安心する自分がいる。
中庭の端。
人の少ないところに並んで座る。
ゆめ「どうしたの?呼び出しなんて珍しいね」
みう「……別に」
みうは、視線を逸らしたまま口を開く。
みう「さっきの人たち」
ゆめ「うん?」
みう「仲良いんだね」
ゆめ「あ〜、うん。最近話すようになってさ」
いつも通りの、何気ない返事。
でも、それが少し引っかかる。
みう「ふーん」
短い相槌。
空気が少しだけ重くなる。
ゆめ「……みう?」
みう「なに」
ゆめ「なんか、機嫌悪い?」
みう「別に」
でも、明らかに“別に”じゃない。
少し沈黙が続いて、みうがぽつりと呟く。
みう「ゆめってさ」
ゆめ「うん?」
みう「誰にでも優しいよね」
ゆめ「え、まぁ…そうかな?」
みう「距離も近いし」
ゆめ「あー…ごめん、気になる?」
みう「……別に」
また、それ。
でも今度は少しだけ声が小さい。
次の瞬間。
みうが、ふっとゆめの方を見る。
まっすぐな目。
みう「じゃあさ」
ゆめ「ん?」
みう「ゆめの彼女は誰?」
一瞬、空気が止まる。
ゆめ「……え?」
みう「今のままだと、分かんない」
少しだけ近づく。
みう「誰にでも同じ顔してるから」
声は静か。でも——
ちゃんと感情が乗ってる。
ゆめ「ちょ、ちょっと待って」
みう「待たない」
いつもマイペースなのに、今日は違う。
逃がさない、って感じ。
みう「私だけじゃないでしょ」
ゆめ「え?」
みう「さっきの子たちも、勘違いするよ」
胸がきゅっとなる。
そんな風に思わせてたんだって、気づく。
みう「……それとも」
少しだけ視線を逸らして
みう「私が、特別じゃないならいいけど」
その一言が、全部だった。
ゆめ「違うよ」
即答だった。
みうが少しだけ目を見開く。
ゆめ「みうは特別」
まっすぐ伝える。
ゆめ「むしろ、みうしか見てない」
みう「……ほんとに?」
ゆめ「ほんと」
一歩近づく。
ゆめ「ごめん、無意識だった」
みう「……」
ゆめ「でも、ちゃんと考える。みうが嫌な思いするなら、変える」
みうが、ゆっくり息を吐く。
みう「……ずるい」
小さく呟く。
ゆめ「え?」
みう「ちゃんと、そうやって言うとこ」
ほんの少しだけ、頬が赤い。
みう「……でも」
ふいに、ゆめの袖を軽く引く。
みう「まだ足りない」
ゆめ「え?」
みう「言葉だけじゃ、足りない」
視線が合う。
少しだけ、意地悪な目。
みう「態度で見せて」
そう言って、そっと肩にもたれる。
周りからは見えないくらい、さりげなく。
でも確実に——
“自分のもの”って示す距離。
少し笑いながら、みうの頭に軽く触れる。
ゆめ「ちゃんと、みうの彼女するよ」
みう「……最初からそうして」
小さな声。
でも、どこか満足そうだった。
そのあと。
中庭に戻ると、自然と距離が変わっていた。
前より少し近くて、前より少しだけ分かりやすい。
みう「……ねぇ」
ゆめ「ん?」
みう「さっきの質問」
ゆめ「うん」
みう「答え、ちゃんと覚えといて」
ゆめ「もちろん」
みうは少しだけ笑って
みう「ならいい」
そう言って、また少しだけ寄り添った。
昼休み、いつも通り賑やかな声の中心にいるのはゆめだった。
「え〜それ絶対うそでしょ!」
「ほんとだって!今度一緒に行こうよ〜」
誰とでもすぐ仲良くなって、距離も近い。
笑って、軽く肩を叩いて、自然に輪の中心にいる。
少し離れたところで、それを見ている視線がひとつ。
みう「……」
ベンチに座りながら、無言でその光景を見ていた。
いつも通り。
なのに——
今日は、やけに気になる。
みう(近い)
笑いながら腕を軽く引かれてるのも、肩に手を置かれてるのも、
全部、目に入る。
みう(誰にでも、ああなんだ)
分かってる。
ゆめはそういう人。
でも——
胸の奥が、少しざわつく。
みう「ゆめ〜!」
呼ばれて、ゆめが振り向く。
その先にいるのは、みう。
ゆめ「あ、みう!」
ぱっと表情が明るくなる。
それだけで、少しだけ安心する自分がいる。
中庭の端。
人の少ないところに並んで座る。
ゆめ「どうしたの?呼び出しなんて珍しいね」
みう「……別に」
みうは、視線を逸らしたまま口を開く。
みう「さっきの人たち」
ゆめ「うん?」
みう「仲良いんだね」
ゆめ「あ〜、うん。最近話すようになってさ」
いつも通りの、何気ない返事。
でも、それが少し引っかかる。
みう「ふーん」
短い相槌。
空気が少しだけ重くなる。
ゆめ「……みう?」
みう「なに」
ゆめ「なんか、機嫌悪い?」
みう「別に」
でも、明らかに“別に”じゃない。
少し沈黙が続いて、みうがぽつりと呟く。
みう「ゆめってさ」
ゆめ「うん?」
みう「誰にでも優しいよね」
ゆめ「え、まぁ…そうかな?」
みう「距離も近いし」
ゆめ「あー…ごめん、気になる?」
みう「……別に」
また、それ。
でも今度は少しだけ声が小さい。
次の瞬間。
みうが、ふっとゆめの方を見る。
まっすぐな目。
みう「じゃあさ」
ゆめ「ん?」
みう「ゆめの彼女は誰?」
一瞬、空気が止まる。
ゆめ「……え?」
みう「今のままだと、分かんない」
少しだけ近づく。
みう「誰にでも同じ顔してるから」
声は静か。でも——
ちゃんと感情が乗ってる。
ゆめ「ちょ、ちょっと待って」
みう「待たない」
いつもマイペースなのに、今日は違う。
逃がさない、って感じ。
みう「私だけじゃないでしょ」
ゆめ「え?」
みう「さっきの子たちも、勘違いするよ」
胸がきゅっとなる。
そんな風に思わせてたんだって、気づく。
みう「……それとも」
少しだけ視線を逸らして
みう「私が、特別じゃないならいいけど」
その一言が、全部だった。
ゆめ「違うよ」
即答だった。
みうが少しだけ目を見開く。
ゆめ「みうは特別」
まっすぐ伝える。
ゆめ「むしろ、みうしか見てない」
みう「……ほんとに?」
ゆめ「ほんと」
一歩近づく。
ゆめ「ごめん、無意識だった」
みう「……」
ゆめ「でも、ちゃんと考える。みうが嫌な思いするなら、変える」
みうが、ゆっくり息を吐く。
みう「……ずるい」
小さく呟く。
ゆめ「え?」
みう「ちゃんと、そうやって言うとこ」
ほんの少しだけ、頬が赤い。
みう「……でも」
ふいに、ゆめの袖を軽く引く。
みう「まだ足りない」
ゆめ「え?」
みう「言葉だけじゃ、足りない」
視線が合う。
少しだけ、意地悪な目。
みう「態度で見せて」
そう言って、そっと肩にもたれる。
周りからは見えないくらい、さりげなく。
でも確実に——
“自分のもの”って示す距離。
少し笑いながら、みうの頭に軽く触れる。
ゆめ「ちゃんと、みうの彼女するよ」
みう「……最初からそうして」
小さな声。
でも、どこか満足そうだった。
そのあと。
中庭に戻ると、自然と距離が変わっていた。
前より少し近くて、前より少しだけ分かりやすい。
みう「……ねぇ」
ゆめ「ん?」
みう「さっきの質問」
ゆめ「うん」
みう「答え、ちゃんと覚えといて」
ゆめ「もちろん」
みうは少しだけ笑って
みう「ならいい」
そう言って、また少しだけ寄り添った。