村井優
夢小説設定
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4月1日。
教室のざわつきが、いつもより少しだけ楽しそうな理由。
――エイプリルフール。
ゆう「……今日、気をつけないと」
小さく呟く。
毎年、何かしら騙されている気がする。
ゆう(今年は絶対引っかからない)
そう決めていたのに。
ゆめ「ゆう」
後ろから声。
ゆう「なに?」
振り返ると、いつもの顔。
ゆめ「大事な話あるんだけど」
少し真面目なトーン。
ゆう「……なに」
自然と姿勢が正される。
ゆめは少しだけ間を置いて――
ゆめ「好きな人できた」
ゆう「……え」
思考が止まる。
ゆう「……ほんとに?」
ゆめ「うん」
真顔。
一切笑ってない。
ゆう(……うそ?ほんと?)
今日が何の日か、頭では分かってるのに。
胸が、ぎゅっと締まる。
ゆう「……誰」
思わず聞いてしまう。
ゆめ「それは言えない」
ゆう「……そっか」
それ以上聞けない。
授業中も、頭の中はそのことでいっぱい。
ゆう(好きな人……)
誰?
いつから?
なんで知らなかったの?
考えれば考えるほど、胸が苦しくなる。
ゆう(……なんでこんな)
自分でも分かる。
でも認めたくない。
昼休み。
友達の声も遠くに聞こえる。
ゆう「……はぁ」
机に突っ伏す。
そのとき。
ゆめ「元気ないね」
隣に座る。
ゆう「……別に」
そっけない返事。
ゆめ「嘘」
即答される。
ゆう「……ほんとだし」
目を合わせない。
ゆめ「もしかして」
少しだけ覗き込まれる。
ゆめ「朝の気にしてる?」
ドキッとする。
ゆう「……してない」
強がる。
でも。
声が少しだけ震える。
ゆめ「ふーん」
少しだけ笑う。
ゆう(なんで笑ってるの)
余計に苦しくなる。
放課後。
ゆうはひとりで帰ろうとする。
でも――
ゆめ「待って」
呼び止められる。
ゆう「……なに」
振り返らずに言う。
ゆめ「一緒に帰ろ」
いつも通りの言葉。
でも今日は――
ゆう「……やだ」
小さく拒否する。
ゆめ「え」
ゆう「……好きな人いるんでしょ」
振り返る。
ゆう「その人と帰ればいいじゃん」
言った瞬間、少しだけ後悔する。
ゆめは少し黙って。
ゆめ「……怒ってる?」
ゆう「怒ってない」
でも、顔は完全に拗ねてる。
ゆめ「……ゆう」
一歩近づく。
ゆう「来ないで」
反射的に言う。
ゆう「……やだ」
ぽつり。
ゆう「なんか、やだ」
その言葉に、ゆめは少しだけ目を見開く。
ゆうは、ぎゅっと手を握って。
ゆう「……なんでかわかんないけど」
正直な声。
ゆう「その話聞いてから、ずっと変で」
目を逸らす。
ゆう「誰かに取られるの、やだって思った」
静かな告白。
ゆう「……これ、なに」
自分でも分からない。
ゆめ「……ごめん」
ゆう「……なにが」
ゆめ「嘘」
一言。
ゆう「……は?」
ゆめ「今日、エイプリルフールじゃん」
少しだけ苦笑い。
ゆめ「好きな人いるって、嘘」
ゆう「……え」
一瞬、固まる。
ゆう「……うそ?」
ゆめ「うん」
ゆう「……じゃあ、今の全部……」
ゆう「……最悪」
顔を押さえる。
ゆう「なんでそんな嘘つくの」
少しだけ涙目。
ゆめ「……ごめん」
素直に謝る。
ゆめ「でも」
ゆう「……なに」
ゆめ「本当のこと、聞けた」
その一言で、心臓が跳ねる。
ゆう「……え」
ゆめ「さっきの」
少しだけ近づく。
ゆめ「嬉しかった」
まっすぐな目。
ゆめ「ゆうがそう思ってくれてるって」
その言葉に、顔が一気に熱くなる。
ゆう「……あれは、その」
言い訳しようとして、止まる。
もう無理。
全部バレてる。
ゆめ「じゃあさ」
ゆう「……なに」
ゆめ「今度は嘘じゃなくて言う」
ゆっくり言う。
ゆめ「好きな人いる」
ゆう「……またそれ」
少しだけ睨む。
ゆめ「これは本当」
真剣な声。
ゆう「……誰」
さっきと同じ質問。
でも今度は――
ゆめ「ゆう」
一言。
時間が止まる。
ゆう「……え」
ゆめ「ずっと」
静かに続ける。
ゆめ「だから、あの嘘ついた」
ゆう「……最悪」
でも、さっきとは違う。
ゆう「ほんとに、ずるい」
小さく笑う。
ゆう「……でも」
少しだけ近づく。
ゆう「引っかかったの、私だからね」
ゆめ「うん」
ゆう「全部信じたし」
ゆめ「うん」
ゆう「……だから責任とって」
小さく言う。
ゆめ「なにそれ」
少し笑う。
ゆう「付き合って」
その一言。
ゆめは一瞬驚いて――
すぐに、優しく笑った。
ゆめ「はい」
嘘から始まった一日。
でも、最後に残ったのは――
ちゃんと本当の気持ちだった。
教室のざわつきが、いつもより少しだけ楽しそうな理由。
――エイプリルフール。
ゆう「……今日、気をつけないと」
小さく呟く。
毎年、何かしら騙されている気がする。
ゆう(今年は絶対引っかからない)
そう決めていたのに。
ゆめ「ゆう」
後ろから声。
ゆう「なに?」
振り返ると、いつもの顔。
ゆめ「大事な話あるんだけど」
少し真面目なトーン。
ゆう「……なに」
自然と姿勢が正される。
ゆめは少しだけ間を置いて――
ゆめ「好きな人できた」
ゆう「……え」
思考が止まる。
ゆう「……ほんとに?」
ゆめ「うん」
真顔。
一切笑ってない。
ゆう(……うそ?ほんと?)
今日が何の日か、頭では分かってるのに。
胸が、ぎゅっと締まる。
ゆう「……誰」
思わず聞いてしまう。
ゆめ「それは言えない」
ゆう「……そっか」
それ以上聞けない。
授業中も、頭の中はそのことでいっぱい。
ゆう(好きな人……)
誰?
いつから?
なんで知らなかったの?
考えれば考えるほど、胸が苦しくなる。
ゆう(……なんでこんな)
自分でも分かる。
でも認めたくない。
昼休み。
友達の声も遠くに聞こえる。
ゆう「……はぁ」
机に突っ伏す。
そのとき。
ゆめ「元気ないね」
隣に座る。
ゆう「……別に」
そっけない返事。
ゆめ「嘘」
即答される。
ゆう「……ほんとだし」
目を合わせない。
ゆめ「もしかして」
少しだけ覗き込まれる。
ゆめ「朝の気にしてる?」
ドキッとする。
ゆう「……してない」
強がる。
でも。
声が少しだけ震える。
ゆめ「ふーん」
少しだけ笑う。
ゆう(なんで笑ってるの)
余計に苦しくなる。
放課後。
ゆうはひとりで帰ろうとする。
でも――
ゆめ「待って」
呼び止められる。
ゆう「……なに」
振り返らずに言う。
ゆめ「一緒に帰ろ」
いつも通りの言葉。
でも今日は――
ゆう「……やだ」
小さく拒否する。
ゆめ「え」
ゆう「……好きな人いるんでしょ」
振り返る。
ゆう「その人と帰ればいいじゃん」
言った瞬間、少しだけ後悔する。
ゆめは少し黙って。
ゆめ「……怒ってる?」
ゆう「怒ってない」
でも、顔は完全に拗ねてる。
ゆめ「……ゆう」
一歩近づく。
ゆう「来ないで」
反射的に言う。
ゆう「……やだ」
ぽつり。
ゆう「なんか、やだ」
その言葉に、ゆめは少しだけ目を見開く。
ゆうは、ぎゅっと手を握って。
ゆう「……なんでかわかんないけど」
正直な声。
ゆう「その話聞いてから、ずっと変で」
目を逸らす。
ゆう「誰かに取られるの、やだって思った」
静かな告白。
ゆう「……これ、なに」
自分でも分からない。
ゆめ「……ごめん」
ゆう「……なにが」
ゆめ「嘘」
一言。
ゆう「……は?」
ゆめ「今日、エイプリルフールじゃん」
少しだけ苦笑い。
ゆめ「好きな人いるって、嘘」
ゆう「……え」
一瞬、固まる。
ゆう「……うそ?」
ゆめ「うん」
ゆう「……じゃあ、今の全部……」
ゆう「……最悪」
顔を押さえる。
ゆう「なんでそんな嘘つくの」
少しだけ涙目。
ゆめ「……ごめん」
素直に謝る。
ゆめ「でも」
ゆう「……なに」
ゆめ「本当のこと、聞けた」
その一言で、心臓が跳ねる。
ゆう「……え」
ゆめ「さっきの」
少しだけ近づく。
ゆめ「嬉しかった」
まっすぐな目。
ゆめ「ゆうがそう思ってくれてるって」
その言葉に、顔が一気に熱くなる。
ゆう「……あれは、その」
言い訳しようとして、止まる。
もう無理。
全部バレてる。
ゆめ「じゃあさ」
ゆう「……なに」
ゆめ「今度は嘘じゃなくて言う」
ゆっくり言う。
ゆめ「好きな人いる」
ゆう「……またそれ」
少しだけ睨む。
ゆめ「これは本当」
真剣な声。
ゆう「……誰」
さっきと同じ質問。
でも今度は――
ゆめ「ゆう」
一言。
時間が止まる。
ゆう「……え」
ゆめ「ずっと」
静かに続ける。
ゆめ「だから、あの嘘ついた」
ゆう「……最悪」
でも、さっきとは違う。
ゆう「ほんとに、ずるい」
小さく笑う。
ゆう「……でも」
少しだけ近づく。
ゆう「引っかかったの、私だからね」
ゆめ「うん」
ゆう「全部信じたし」
ゆめ「うん」
ゆう「……だから責任とって」
小さく言う。
ゆめ「なにそれ」
少し笑う。
ゆう「付き合って」
その一言。
ゆめは一瞬驚いて――
すぐに、優しく笑った。
ゆめ「はい」
嘘から始まった一日。
でも、最後に残ったのは――
ちゃんと本当の気持ちだった。