石森璃花×的野美青
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静かな部屋。
時計の針は、もうとっくに日付を越えている。
りか「……遅い」
ぽつりと呟く。
いつもなら――
どれだけ遅くても、日付が変わる前には帰ってくる。
でも今日は。
りか(連絡もないし……)
スマホを何度も確認する。
既読もつかない。
りか「……なにしてるの」
少しだけ不安が広がる。
ソファに座って、そのまま待ち続ける。
気づけば、外は少しずつ明るくなり始めていた。
りか(……朝じゃん)
その事実に、胸がぎゅっとなる。
りか「……もう知らない」
小さく呟くけど、玄関の方を気にしてしまう。
――そのとき。
ガチャ、っとドアの音。
りかは勢いよく立ち上がる。
りか「……みおちゃん?」
扉が開いて、そこにいたのは――
みお「……ただいま」
少し疲れた顔の、美青。
りか「……おそい」
低い声。
みお「……ごめん」
靴を脱ぎながら、小さく言う。
りか「ごめんじゃなくて」
近づく。
りか「なんで連絡もないの」
感情を抑えた声。
りか「いつも帰ってくる時間、分かってるよね」
みおは少しだけ黙って。
みお「……スマホ、充電切れてた」
りか「それでも借りれるでしょ!心配するって分かってるよね」
少しだけ声が揺れる。
みお「……うん」
小さく頷く。
りか「……なにしてたの」
みお「……友達と遊んでた」
りか「朝まで?」
みお「……うん」
その一言で、空気がピンと張る。
りか「……ふーん」
目を逸らす。
りか「楽しかった?」
少しだけ棘のある声。
みお「……楽しかったけど」
りか「けど?」
みおは、ゆっくり顔を上げる。
みお「……りかのこと、ずっと気になってた」
その言葉に、一瞬だけ止まる。
りか「……は?」
みお「帰りたかった」
正直な声。
みお「でも、途中で抜けるタイミングなくて」
りか「……それで朝まで?」
みお「……うん」
正直すぎる返答。
りかは少しだけ黙って。
りか「……バカ」
ぽつりと。
みお「……うん」
否定しない。
りか「ほんとにバカ」
一歩近づく。
りか「心配するに決まってるじゃん」
そのまま――
ぎゅっと抱きつく。
みお「……りか?」
りか「……心配した」
声が少しだけ震える。
りか「めっちゃ、心配した」
強く抱きしめる。
みお「……ごめん」
優しく抱き返す。
みお「ほんとにごめん」
りか「……もうやだ」
顔を埋めたまま言う。
りか「朝帰りとか」
みお「……しない」
すぐに答える。
みお「次からはちゃんと帰る」
りか「……ちゃんと連絡も」
みお「する」
りか「……絶対?」
みお「絶対」
そのやり取りに、少しだけ空気が緩む。
りかはゆっくり顔を上げて。
りか「……ほんとに?」
まだ少し不安そう。
みお「うん」
真っ直ぐな目。
みお「りかの方が大事だから」
その一言で、全部持っていかれる。
りか「……ずるい。そういうこと言うの」
みお「ほんとのこと」
りか「……知ってる」
小さく呟く。
でも、ちゃんと嬉しい。
りか「……寝る?」
少しだけ落ち着いた声。
みお「一緒に?」
りか「当たり前でしょ」
少しだけ拗ねた言い方。
みお「……うん」
ふっと笑う。
そのまま、手を繋いで部屋へ。
ベッドに入ると、自然と距離が近くなる。
りか「……もうどっか行かないで」
小さく言う。
みお「行かない」
優しく答える。
りか「……ほんとに」
みお「ほんとに」
ぎゅっと抱き寄せる。
りか「……ならいい」
安心したように、そのまま目を閉じる。
朝の光が差し込む中、やっと落ち着いた空気。
少しだけ怒って、でもそれ以上に好きで。
そんな距離のまま、ふたりは同じ夢の中に落ちていった。
時計の針は、もうとっくに日付を越えている。
りか「……遅い」
ぽつりと呟く。
いつもなら――
どれだけ遅くても、日付が変わる前には帰ってくる。
でも今日は。
りか(連絡もないし……)
スマホを何度も確認する。
既読もつかない。
りか「……なにしてるの」
少しだけ不安が広がる。
ソファに座って、そのまま待ち続ける。
気づけば、外は少しずつ明るくなり始めていた。
りか(……朝じゃん)
その事実に、胸がぎゅっとなる。
りか「……もう知らない」
小さく呟くけど、玄関の方を気にしてしまう。
――そのとき。
ガチャ、っとドアの音。
りかは勢いよく立ち上がる。
りか「……みおちゃん?」
扉が開いて、そこにいたのは――
みお「……ただいま」
少し疲れた顔の、美青。
りか「……おそい」
低い声。
みお「……ごめん」
靴を脱ぎながら、小さく言う。
りか「ごめんじゃなくて」
近づく。
りか「なんで連絡もないの」
感情を抑えた声。
りか「いつも帰ってくる時間、分かってるよね」
みおは少しだけ黙って。
みお「……スマホ、充電切れてた」
りか「それでも借りれるでしょ!心配するって分かってるよね」
少しだけ声が揺れる。
みお「……うん」
小さく頷く。
りか「……なにしてたの」
みお「……友達と遊んでた」
りか「朝まで?」
みお「……うん」
その一言で、空気がピンと張る。
りか「……ふーん」
目を逸らす。
りか「楽しかった?」
少しだけ棘のある声。
みお「……楽しかったけど」
りか「けど?」
みおは、ゆっくり顔を上げる。
みお「……りかのこと、ずっと気になってた」
その言葉に、一瞬だけ止まる。
りか「……は?」
みお「帰りたかった」
正直な声。
みお「でも、途中で抜けるタイミングなくて」
りか「……それで朝まで?」
みお「……うん」
正直すぎる返答。
りかは少しだけ黙って。
りか「……バカ」
ぽつりと。
みお「……うん」
否定しない。
りか「ほんとにバカ」
一歩近づく。
りか「心配するに決まってるじゃん」
そのまま――
ぎゅっと抱きつく。
みお「……りか?」
りか「……心配した」
声が少しだけ震える。
りか「めっちゃ、心配した」
強く抱きしめる。
みお「……ごめん」
優しく抱き返す。
みお「ほんとにごめん」
りか「……もうやだ」
顔を埋めたまま言う。
りか「朝帰りとか」
みお「……しない」
すぐに答える。
みお「次からはちゃんと帰る」
りか「……ちゃんと連絡も」
みお「する」
りか「……絶対?」
みお「絶対」
そのやり取りに、少しだけ空気が緩む。
りかはゆっくり顔を上げて。
りか「……ほんとに?」
まだ少し不安そう。
みお「うん」
真っ直ぐな目。
みお「りかの方が大事だから」
その一言で、全部持っていかれる。
りか「……ずるい。そういうこと言うの」
みお「ほんとのこと」
りか「……知ってる」
小さく呟く。
でも、ちゃんと嬉しい。
りか「……寝る?」
少しだけ落ち着いた声。
みお「一緒に?」
りか「当たり前でしょ」
少しだけ拗ねた言い方。
みお「……うん」
ふっと笑う。
そのまま、手を繋いで部屋へ。
ベッドに入ると、自然と距離が近くなる。
りか「……もうどっか行かないで」
小さく言う。
みお「行かない」
優しく答える。
りか「……ほんとに」
みお「ほんとに」
ぎゅっと抱き寄せる。
りか「……ならいい」
安心したように、そのまま目を閉じる。
朝の光が差し込む中、やっと落ち着いた空気。
少しだけ怒って、でもそれ以上に好きで。
そんな距離のまま、ふたりは同じ夢の中に落ちていった。