中嶋優月
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楽屋。
メンバーの笑い声が広がる中で、優月はいつも通り、ゆめの隣にいた。
ゆづき「ねえ、これ見て」
ゆめ「なに?」
ゆづき「この動画、めっちゃおもしろい」
自然と肩が触れる距離。
顔も近い。
みお「また優月がお姉ちゃんしてる〜」
なぎさ「ほんと仲いいよね」
その言葉に、ゆめは少しだけ視線を逸らす。
ゆめ(……お姉ちゃん、ね)
ゆづきは、年上で面倒見もよくて誰にでも優しい。
だから、こういう見え方になるのは当然。
でも――
ゆめ(それだけじゃないのに)
言えない関係。
言えない距離。
それが、少しだけ苦しかった。
――撮影終わり。
帰り道。
ゆづき「今日もおつかれ〜」
ゆめ「……うん」
いつもなら、もっと自然に話せるのに、今日は少しだけ言葉が少ない。
ゆづき「どうしたの?」
ゆめ「別に」
短く返す。
ゆづき「絶対なんかあるでしょ」
ゆめ「ないって」
少しだけ強めの声。
その空気に、ゆづきが少しだけ驚く。
ゆづき「……怒ってる?」
その言い方が、また優しくて。
ゆめ(ほら、またそうやって)
ぎゅっと胸が苦しくなる。
ゆめ「……その言い方、やめて」
ゆづき「え?」
ゆめ「お姉ちゃんみたいに接するの」
空気が、止まる。
ゆづき「……どういうこと?」
少し戸惑った声。
ゆめ「みんなもそう思ってるじゃん。“仲いいお姉ちゃんと後輩”って」
目を逸らしたまま、続ける。
ゆめ「……それが、嫌」
小さくこぼれる本音。
ゆづき「……」
ゆづき「……そっか」
ぽつりと呟く。
ゆづき「ごめん」
その一言が、予想外すぎて。
ゆめ「……なんで謝るの」
ゆづき「だって、気づかなかったから」
まっすぐな声。
ゆづき「ゆめが嫌な思いしてるの」
胸が、少しだけ揺れる。
少しだけ視線を落として。
ゆづき「わたしさ普通にしてるつもりだったけど……甘やかしてたかも」
その言葉に、少しだけ心臓が跳ねる。
ゆめ「……甘やかすとかじゃなくて、ちゃんと見てほしい」
顔を上げる。
ゆめ「恋人として」
はっきり言う。
その一言に、ゆづきの表情が少し変わる。
ゆづき「……見てるよ」
静かに言う。
ゆづき「ずっと、そういうつもりだった」
一歩、近づく。
少しだけ困ったように笑う。
ゆづき「でも、外だとどうしても隠しちゃう」
ゆめ「……それは分かるけど」
ゆづき「うん」
少しだけ間。
ゆづき「じゃあさ」
周りに誰もいないことを確認して――
ゆづき「今は、いい?」
その一言に、息が止まる。
ゆめ「……なにが」
少しだけ声が震える。
ゆづきは、ほんの少しだけ距離を詰めて。
ゆづき「恋人として、見てるって証明するの」
そのまま――
ぎゅっと、抱き寄せる。
ゆめ「……っ」
強くもなく、でも優しくもありすぎない、ちゃんとした“恋人の距離”。
ゆづき「……こういうのも、嫌?」
耳元で、少し低い声。
ゆめ「……嫌じゃない」
むしろ、嬉しい。
ゆづき「よかった。ちゃんと、好きだよ」
その言葉に、胸がいっぱいになる。
ゆめ「……わたしも」
小さく呟く。
ゆめ「でも、外ではやっぱり“お姉ちゃん”でしょ」
少しだけ拗ねた声。
ゆづき「うん」
あっさり認める。
ゆめ「ほら」
ゆづき「でもね」
少しだけ離れて、目を合わせる。
ゆづき「裏ではちゃんと、“恋人”にする」
その言い方が、少しだけずるくて。
ゆめ「……なにそれ」
思わず笑ってしまう。
ゆづき「だめ?」
ゆめ「……だめじゃない」
むしろ、嬉しい。
ゆづき「じゃあ決まり」
そう言って、もう一度軽く引き寄せる。
ゆづき「外ではお姉ちゃん」
ゆめ「……うん」
ゆづき「でも、ふたりのときは――」
少しだけ意地悪に笑う。
ゆづき「ちゃんと恋人」
その距離に、また心臓が跳ねる。
ゆめ「……ずるい」
ゆづき「そう?」
くすっと笑う。
ゆづき「その顔、好き」
その一言で、全部許してしまう自分がいる。
“お姉ちゃん”なんて呼ばれてもいい。
だって――
その裏側で、ちゃんと“特別”になれているから。
【番外編】
「え」
ぴたり、と空気が止まる。
ゆづき「……は?」
振り向くと、そこには――
あいり「……え、え、え、え?」
完全に固まっている、谷口愛季。
ゆめ「……終わった」
思わず小さく呟く。
ゆづき「ちょ、違うの」
珍しく焦る。
あいり「いやいやいやいや無理無理無理」
首をぶんぶん振る。
あいり「今の“違う”は無理!!」
指をビシッと向ける。
あいり「どう見ても付き合ってるやつじゃん!!」
響く声。
ゆめ「しーっ!!声大きい!!」
ゆづき「落ち着いて!!」
でも、あいりは止まらない。
あいり「え、え、いつから!?てかほんとに!?夢!?」
ほっぺをつねる。
あいり「痛い!!夢じゃない!!」
完全にパニック。
ゆめ「……お願い、黙って」
あいり「無理!!!こんなん黙れん!!!」
その一言で、すべてを察する。
ゆめ「……終わった」
ゆづき「終わったね」
ふたり同時にため息。
――翌日。
楽屋。
ゆう「ねえ聞いた!?」
りか「優月とゆめってさ――」
ざわざわと広がる空気。
ゆめ「……」
ゆづき「……」
視線が集まる。
そして。
あいり「ねえねえ本人たちいるじゃん!!」
元気よく登場。
ゆめ「お前か!!!!」
思わず声が出る。
あいり「だって!!だってさ!!」
興奮したまま近づいてくる。
あいり「昨日見ちゃったんだもん!!」
ゆづき「声!!」
でももう遅い。
みお「え、まじで!?」
なぎさ「ほんとに付き合ってんの!?」
完全に囲まれる。
ゆめ「……どうする」
ゆづき「……もう無理だね」
観念したように、小さく笑う。
ゆづき「……うん、付き合ってる」
その一言で――
「きゃーーー!!!」
楽屋が一気に騒がしくなる。
なぎさ「いつから!?」
みう「全然気づかなかったんだけど!」
りか「やば、尊い!!」
質問攻め。
ゆめ「……最悪だ」
あいり「ごめんって!!でも無理だった!!」
悪びれない笑顔。
ゆづき「まあ、いいんじゃない?」
少しだけ肩をすくめる。
ゆめ「え?」
ゆづき「バレたなら、隠さなくていいし」
そのまま、自然に隣に立つ。
ゆめ「……それはそうだけど」
まだ少しだけ照れる。
ゆづき「ほら」
軽く手を引かれる。
れな「え、ちょっと今手繋いだ!?」
りこ「見せつけてる!?」
また騒がしくなる。
ゆめ「……やめて、恥ずかしい」
ゆづき「今さらでしょ」
少しだけ意地悪に笑う。
ゆづき「昨日、あんな顔してたのに」
ゆめ「ちょっと!!」
さらにざわつく。
あいり「やばいってこれ!!!」
大興奮。
ゆめ「ほんとに……」
ため息をつきながらも、どこか少しだけ嬉しい。
ゆづき「……結果オーライ?」
ゆめ「……まあ、ね」
こっそりじゃなくなった関係。
でも。
ゆづき「これからは堂々とできるね」
ゆめ「……ほどほどにして」
そう言いながらも、繋がれた手は、離さなかった。
――そして。
あいり「ねえねえ!!昨日の続き詳しく教えて!!」
ゆめ「絶対やだ」
やっぱり、一番の問題はそこだった。
メンバーの笑い声が広がる中で、優月はいつも通り、ゆめの隣にいた。
ゆづき「ねえ、これ見て」
ゆめ「なに?」
ゆづき「この動画、めっちゃおもしろい」
自然と肩が触れる距離。
顔も近い。
みお「また優月がお姉ちゃんしてる〜」
なぎさ「ほんと仲いいよね」
その言葉に、ゆめは少しだけ視線を逸らす。
ゆめ(……お姉ちゃん、ね)
ゆづきは、年上で面倒見もよくて誰にでも優しい。
だから、こういう見え方になるのは当然。
でも――
ゆめ(それだけじゃないのに)
言えない関係。
言えない距離。
それが、少しだけ苦しかった。
――撮影終わり。
帰り道。
ゆづき「今日もおつかれ〜」
ゆめ「……うん」
いつもなら、もっと自然に話せるのに、今日は少しだけ言葉が少ない。
ゆづき「どうしたの?」
ゆめ「別に」
短く返す。
ゆづき「絶対なんかあるでしょ」
ゆめ「ないって」
少しだけ強めの声。
その空気に、ゆづきが少しだけ驚く。
ゆづき「……怒ってる?」
その言い方が、また優しくて。
ゆめ(ほら、またそうやって)
ぎゅっと胸が苦しくなる。
ゆめ「……その言い方、やめて」
ゆづき「え?」
ゆめ「お姉ちゃんみたいに接するの」
空気が、止まる。
ゆづき「……どういうこと?」
少し戸惑った声。
ゆめ「みんなもそう思ってるじゃん。“仲いいお姉ちゃんと後輩”って」
目を逸らしたまま、続ける。
ゆめ「……それが、嫌」
小さくこぼれる本音。
ゆづき「……」
ゆづき「……そっか」
ぽつりと呟く。
ゆづき「ごめん」
その一言が、予想外すぎて。
ゆめ「……なんで謝るの」
ゆづき「だって、気づかなかったから」
まっすぐな声。
ゆづき「ゆめが嫌な思いしてるの」
胸が、少しだけ揺れる。
少しだけ視線を落として。
ゆづき「わたしさ普通にしてるつもりだったけど……甘やかしてたかも」
その言葉に、少しだけ心臓が跳ねる。
ゆめ「……甘やかすとかじゃなくて、ちゃんと見てほしい」
顔を上げる。
ゆめ「恋人として」
はっきり言う。
その一言に、ゆづきの表情が少し変わる。
ゆづき「……見てるよ」
静かに言う。
ゆづき「ずっと、そういうつもりだった」
一歩、近づく。
少しだけ困ったように笑う。
ゆづき「でも、外だとどうしても隠しちゃう」
ゆめ「……それは分かるけど」
ゆづき「うん」
少しだけ間。
ゆづき「じゃあさ」
周りに誰もいないことを確認して――
ゆづき「今は、いい?」
その一言に、息が止まる。
ゆめ「……なにが」
少しだけ声が震える。
ゆづきは、ほんの少しだけ距離を詰めて。
ゆづき「恋人として、見てるって証明するの」
そのまま――
ぎゅっと、抱き寄せる。
ゆめ「……っ」
強くもなく、でも優しくもありすぎない、ちゃんとした“恋人の距離”。
ゆづき「……こういうのも、嫌?」
耳元で、少し低い声。
ゆめ「……嫌じゃない」
むしろ、嬉しい。
ゆづき「よかった。ちゃんと、好きだよ」
その言葉に、胸がいっぱいになる。
ゆめ「……わたしも」
小さく呟く。
ゆめ「でも、外ではやっぱり“お姉ちゃん”でしょ」
少しだけ拗ねた声。
ゆづき「うん」
あっさり認める。
ゆめ「ほら」
ゆづき「でもね」
少しだけ離れて、目を合わせる。
ゆづき「裏ではちゃんと、“恋人”にする」
その言い方が、少しだけずるくて。
ゆめ「……なにそれ」
思わず笑ってしまう。
ゆづき「だめ?」
ゆめ「……だめじゃない」
むしろ、嬉しい。
ゆづき「じゃあ決まり」
そう言って、もう一度軽く引き寄せる。
ゆづき「外ではお姉ちゃん」
ゆめ「……うん」
ゆづき「でも、ふたりのときは――」
少しだけ意地悪に笑う。
ゆづき「ちゃんと恋人」
その距離に、また心臓が跳ねる。
ゆめ「……ずるい」
ゆづき「そう?」
くすっと笑う。
ゆづき「その顔、好き」
その一言で、全部許してしまう自分がいる。
“お姉ちゃん”なんて呼ばれてもいい。
だって――
その裏側で、ちゃんと“特別”になれているから。
【番外編】
「え」
ぴたり、と空気が止まる。
ゆづき「……は?」
振り向くと、そこには――
あいり「……え、え、え、え?」
完全に固まっている、谷口愛季。
ゆめ「……終わった」
思わず小さく呟く。
ゆづき「ちょ、違うの」
珍しく焦る。
あいり「いやいやいやいや無理無理無理」
首をぶんぶん振る。
あいり「今の“違う”は無理!!」
指をビシッと向ける。
あいり「どう見ても付き合ってるやつじゃん!!」
響く声。
ゆめ「しーっ!!声大きい!!」
ゆづき「落ち着いて!!」
でも、あいりは止まらない。
あいり「え、え、いつから!?てかほんとに!?夢!?」
ほっぺをつねる。
あいり「痛い!!夢じゃない!!」
完全にパニック。
ゆめ「……お願い、黙って」
あいり「無理!!!こんなん黙れん!!!」
その一言で、すべてを察する。
ゆめ「……終わった」
ゆづき「終わったね」
ふたり同時にため息。
――翌日。
楽屋。
ゆう「ねえ聞いた!?」
りか「優月とゆめってさ――」
ざわざわと広がる空気。
ゆめ「……」
ゆづき「……」
視線が集まる。
そして。
あいり「ねえねえ本人たちいるじゃん!!」
元気よく登場。
ゆめ「お前か!!!!」
思わず声が出る。
あいり「だって!!だってさ!!」
興奮したまま近づいてくる。
あいり「昨日見ちゃったんだもん!!」
ゆづき「声!!」
でももう遅い。
みお「え、まじで!?」
なぎさ「ほんとに付き合ってんの!?」
完全に囲まれる。
ゆめ「……どうする」
ゆづき「……もう無理だね」
観念したように、小さく笑う。
ゆづき「……うん、付き合ってる」
その一言で――
「きゃーーー!!!」
楽屋が一気に騒がしくなる。
なぎさ「いつから!?」
みう「全然気づかなかったんだけど!」
りか「やば、尊い!!」
質問攻め。
ゆめ「……最悪だ」
あいり「ごめんって!!でも無理だった!!」
悪びれない笑顔。
ゆづき「まあ、いいんじゃない?」
少しだけ肩をすくめる。
ゆめ「え?」
ゆづき「バレたなら、隠さなくていいし」
そのまま、自然に隣に立つ。
ゆめ「……それはそうだけど」
まだ少しだけ照れる。
ゆづき「ほら」
軽く手を引かれる。
れな「え、ちょっと今手繋いだ!?」
りこ「見せつけてる!?」
また騒がしくなる。
ゆめ「……やめて、恥ずかしい」
ゆづき「今さらでしょ」
少しだけ意地悪に笑う。
ゆづき「昨日、あんな顔してたのに」
ゆめ「ちょっと!!」
さらにざわつく。
あいり「やばいってこれ!!!」
大興奮。
ゆめ「ほんとに……」
ため息をつきながらも、どこか少しだけ嬉しい。
ゆづき「……結果オーライ?」
ゆめ「……まあ、ね」
こっそりじゃなくなった関係。
でも。
ゆづき「これからは堂々とできるね」
ゆめ「……ほどほどにして」
そう言いながらも、繋がれた手は、離さなかった。
――そして。
あいり「ねえねえ!!昨日の続き詳しく教えて!!」
ゆめ「絶対やだ」
やっぱり、一番の問題はそこだった。