向井純葉
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外は冷たい雨。
レッスンも仕事も休みになった向井純葉は、ベッドの中でぼんやり天井を見つめていた。
頭が重い。
身体もだるい。
いとは「……しんど」
体温計を見る。
38.3℃
いとは「やば……」
そのとき、スマホが震えた。
画面には ゆめ の名前。
少し迷ってから電話に出る。
いとは「もしもし……」
ゆめ「純葉?」
いとは「うん……」
ゆめ「声おかしくない?」
いとは「ちょっと風邪……」
ゆめ「ちょっとじゃない声」
いとは「平気やって」
ゆめ「体温は?」
いとは「……」
ゆめ「純葉」
いとは「……38」
ゆめ「今から行く」
いとは「え、いいよ!うつるし!」
ゆめ「いい」
いとは「でも」
ゆめ「純葉の家どこ?」
いとは「知ってるやろ……」
ゆめ「じゃあ行く」
プツッ。
通話が切れた。
いとは「……強引すぎ」
そう呟きながら、少しだけ嬉しそうに笑った。
――30分後。
ピンポーン。
いとは「はーい……」
重い身体を起こしてドアを開ける。
そこにはコンビニ袋をいくつも持った ゆめ が立っていた。
ゆめ「はい」
いとは「……なにその荷物」
ゆめ「ポカリ、ゼリー、アイス、冷えピタ」
いとは「準備良すぎやろ」
ゆめ「純葉、顔赤い」
いとは「熱あるからな」
ゆめ「ほら、ベッド戻って」
いとは「命令やん」
ゆめ「病人は言うこと聞く」
いとはは苦笑いしながらベッドに戻る。
ゆめは冷えピタを取り出す。
ゆめ「おでこ」
いとは「自分で貼れる」
ゆめ「動くな」
ぺた。
いとは「……きもちいい」
ゆめ「そりゃよかった」
いとはは少し黙って、ゆめの顔を見る。
いとは「なんで来たん」
ゆめ「なんでって?」
いとは「忙しいやろ」
ゆめ「いとはの方が大事」
いとは「……」
顔がさらに赤くなる。
ゆめ「熱のせい?」
いとは「違う」
ゆめ「ほんと?」
いとは「……ちょっとはある」
ゆめは小さく笑った。
ゆめ「ほら、ポカリ」
いとは「ありがと」
少し飲んで、いとはが小さく呟く。
いとは「……来てくれてよかった」
ゆめ「うん」
いとは「一人やと寂しかった」
ゆめはベッドの横に座る。
ゆめ「じゃあ寝るまでいる」
いとは「……ほんま?」
ゆめ「うん」
いとはは安心した顔で目を閉じる。
いとは「ゆめ」
ゆめ「なに」
いとは「手」
ゆめ「ん?」
いとは「……つないで」
ゆめは少し驚いてから、そっといとはの手を握った。
いとは「……あったかい」
ゆめ「いとの方が熱い」
いとは「……うるさい」
そう言いながら、いとははそのまま眠ってしまった。
ゆめは手を握ったまま、小さく呟く。
ゆめ「早く元気になれよ」
静かな部屋の中で、いとはの寝息だけが優しく響いていた。
外はすっかり暗くなり、部屋の電気も落としてある。
ベッドの横の椅子で、ゆめは静かにスマホを見ていた。
いとはは眠っているはずだった。
けれど――
いとは「……ん」
苦しそうな声。
ゆめはすぐに顔を上げる。
ゆめ「いとは?」
いとはは眉を寄せて、うっすら目を開けた。
いとは「……ゆめ」
ゆめ「どうした?」
いとは「……あつい」
ゆめは慌てて額に手を当てる。
ゆめ「……さっきより熱い」
体温計を渡す。
ピピッ。
38.9℃
ゆめ「上がってるな」
いとは「……しんど」
声も弱い。
ゆめ「水飲める?」
いとは「……うん」
ゆっくり起こして、水を飲ませる。
いとはは少しだけ飲んで、力なくゆめの袖を掴んだ。
いとは「……いかんで」
ゆめ「行かないよ」
いとは「……ほんま?」
ゆめ「ほんま」
いとはは安心したみたいに、少し目を細める。
いとは「……そばおって」
ゆめ「いるよ」
ゆめが手を握る。
いとははその手をぎゅっと握り返した。
いとは「……さみしい」
ゆめ「熱のせい?」
いとは「……うん」
少し間があく。
いとは「……あと」
ゆめ「あと?」
いとは「……すきやから」
ゆめ「……」
ゆめは少し驚いて、でも優しく笑う。
ゆめ「急にどうした」
いとは「……わからん」
いとははぼんやりした目でゆめを見る。
いとは「でも」
いとは「……ぎゅってして」
ゆめ「え?」
いとは「……だめ?」
弱い声。
ゆめは少し迷ってから、ベッドの端に座り直す。
そして、いとはの頭をそっと抱き寄せた。
離れない。
むしろ、少しだけ服をぎゅっと掴む。
いとは「……ゆめ」
ゆめ「なに」
いとは「……どっかいかん?」
ゆめ「行かない」
いとは「……ずっと?」
ゆめ「うん」
いとはは安心したように目を閉じた。
いとは「……よかった」
そして、半分眠りながら呟く。
いとは「……すき」
ゆめ「……」
いとは「……だいすき」
ゆめは少し照れながら、いとはの髪を撫でた。
ゆめ「それは元気なときに言って」
いとは「……むり」
ゆめ「なんで」
いとは「……はずかしい」
ゆめは小さく笑う。
ゆめ「じゃあ今だけ聞いとく」
いとは「……ん」
そのまま、いとはは腕の中で眠った。
熱はまだ高いけれど、さっきより顔は少しだけ穏やかだった。
ゆめは小さく呟く。
ゆめ「ほんと甘えん坊」
そして、もう一度いとはの頭を優しく撫でた。
レッスンも仕事も休みになった向井純葉は、ベッドの中でぼんやり天井を見つめていた。
頭が重い。
身体もだるい。
いとは「……しんど」
体温計を見る。
38.3℃
いとは「やば……」
そのとき、スマホが震えた。
画面には ゆめ の名前。
少し迷ってから電話に出る。
いとは「もしもし……」
ゆめ「純葉?」
いとは「うん……」
ゆめ「声おかしくない?」
いとは「ちょっと風邪……」
ゆめ「ちょっとじゃない声」
いとは「平気やって」
ゆめ「体温は?」
いとは「……」
ゆめ「純葉」
いとは「……38」
ゆめ「今から行く」
いとは「え、いいよ!うつるし!」
ゆめ「いい」
いとは「でも」
ゆめ「純葉の家どこ?」
いとは「知ってるやろ……」
ゆめ「じゃあ行く」
プツッ。
通話が切れた。
いとは「……強引すぎ」
そう呟きながら、少しだけ嬉しそうに笑った。
――30分後。
ピンポーン。
いとは「はーい……」
重い身体を起こしてドアを開ける。
そこにはコンビニ袋をいくつも持った ゆめ が立っていた。
ゆめ「はい」
いとは「……なにその荷物」
ゆめ「ポカリ、ゼリー、アイス、冷えピタ」
いとは「準備良すぎやろ」
ゆめ「純葉、顔赤い」
いとは「熱あるからな」
ゆめ「ほら、ベッド戻って」
いとは「命令やん」
ゆめ「病人は言うこと聞く」
いとはは苦笑いしながらベッドに戻る。
ゆめは冷えピタを取り出す。
ゆめ「おでこ」
いとは「自分で貼れる」
ゆめ「動くな」
ぺた。
いとは「……きもちいい」
ゆめ「そりゃよかった」
いとはは少し黙って、ゆめの顔を見る。
いとは「なんで来たん」
ゆめ「なんでって?」
いとは「忙しいやろ」
ゆめ「いとはの方が大事」
いとは「……」
顔がさらに赤くなる。
ゆめ「熱のせい?」
いとは「違う」
ゆめ「ほんと?」
いとは「……ちょっとはある」
ゆめは小さく笑った。
ゆめ「ほら、ポカリ」
いとは「ありがと」
少し飲んで、いとはが小さく呟く。
いとは「……来てくれてよかった」
ゆめ「うん」
いとは「一人やと寂しかった」
ゆめはベッドの横に座る。
ゆめ「じゃあ寝るまでいる」
いとは「……ほんま?」
ゆめ「うん」
いとはは安心した顔で目を閉じる。
いとは「ゆめ」
ゆめ「なに」
いとは「手」
ゆめ「ん?」
いとは「……つないで」
ゆめは少し驚いてから、そっといとはの手を握った。
いとは「……あったかい」
ゆめ「いとの方が熱い」
いとは「……うるさい」
そう言いながら、いとははそのまま眠ってしまった。
ゆめは手を握ったまま、小さく呟く。
ゆめ「早く元気になれよ」
静かな部屋の中で、いとはの寝息だけが優しく響いていた。
外はすっかり暗くなり、部屋の電気も落としてある。
ベッドの横の椅子で、ゆめは静かにスマホを見ていた。
いとはは眠っているはずだった。
けれど――
いとは「……ん」
苦しそうな声。
ゆめはすぐに顔を上げる。
ゆめ「いとは?」
いとはは眉を寄せて、うっすら目を開けた。
いとは「……ゆめ」
ゆめ「どうした?」
いとは「……あつい」
ゆめは慌てて額に手を当てる。
ゆめ「……さっきより熱い」
体温計を渡す。
ピピッ。
38.9℃
ゆめ「上がってるな」
いとは「……しんど」
声も弱い。
ゆめ「水飲める?」
いとは「……うん」
ゆっくり起こして、水を飲ませる。
いとはは少しだけ飲んで、力なくゆめの袖を掴んだ。
いとは「……いかんで」
ゆめ「行かないよ」
いとは「……ほんま?」
ゆめ「ほんま」
いとはは安心したみたいに、少し目を細める。
いとは「……そばおって」
ゆめ「いるよ」
ゆめが手を握る。
いとははその手をぎゅっと握り返した。
いとは「……さみしい」
ゆめ「熱のせい?」
いとは「……うん」
少し間があく。
いとは「……あと」
ゆめ「あと?」
いとは「……すきやから」
ゆめ「……」
ゆめは少し驚いて、でも優しく笑う。
ゆめ「急にどうした」
いとは「……わからん」
いとははぼんやりした目でゆめを見る。
いとは「でも」
いとは「……ぎゅってして」
ゆめ「え?」
いとは「……だめ?」
弱い声。
ゆめは少し迷ってから、ベッドの端に座り直す。
そして、いとはの頭をそっと抱き寄せた。
離れない。
むしろ、少しだけ服をぎゅっと掴む。
いとは「……ゆめ」
ゆめ「なに」
いとは「……どっかいかん?」
ゆめ「行かない」
いとは「……ずっと?」
ゆめ「うん」
いとはは安心したように目を閉じた。
いとは「……よかった」
そして、半分眠りながら呟く。
いとは「……すき」
ゆめ「……」
いとは「……だいすき」
ゆめは少し照れながら、いとはの髪を撫でた。
ゆめ「それは元気なときに言って」
いとは「……むり」
ゆめ「なんで」
いとは「……はずかしい」
ゆめは小さく笑う。
ゆめ「じゃあ今だけ聞いとく」
いとは「……ん」
そのまま、いとはは腕の中で眠った。
熱はまだ高いけれど、さっきより顔は少しだけ穏やかだった。
ゆめは小さく呟く。
ゆめ「ほんと甘えん坊」
そして、もう一度いとはの頭を優しく撫でた。