向井純葉
夢小説設定
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放課後の商店街。
自動ドアが開く音がするたびに、胸が跳ねる。
理由なんて、分かりきってる。
レジに立っている人を、探しているから。
いとは(やっぱり今日もいる……)
制服のまま、何も買うつもりもないのに入ったコンビニ。
レジカウンターの向こう。
名札には、ひらがなで「ゆめ」
はじめて見たあの日から、ずっと頭から離れない。
ゆめ「いらっしゃいませー」
低くてやわらかい声。
それだけで、心臓がぎゅっとなる。
無駄に店内を一周する。
本当はすぐレジに行きたいのに、緊張して足が動かない。
いとは(今日こそ、ちゃんと話す……!)
お茶一本を持って、レジへ。
ゆめ「あ、いとはちゃん。今日も来てくれたんだ」
いとは「……っ」
名前を呼ばれるだけで、頭が真っ白になる。
いとは「き、きょう……あつかったので……」
ゆめ「ふふ、緊張しすぎ。手、震えてるよ?」
指先を、そっと押さえられる。
一瞬触れただけなのに、体温がそこから一気に広がる。
いとは「せ、先輩がいる日しか……来てないです」
言ったあと、やばいって思った。
顔が熱い。
ゆめ「……え?」
一瞬、空気が止まる。
いとは「ち、ちがいます!その……たまたま……」
ゆめ「ふーん」
にやっと、いたずらっぽく笑う。
ゆめ「じゃあさ。わたしがいない日も来てくれる?」
いとは「……やです」
思わず即答。
ゆめ「即答なんだ」
いとは「だって……先輩に会いに来てるから」
静かな店内。
レジの電子音だけが鳴る。
ゆめの表情が、少しだけ変わる。
ゆめ「いとはちゃんって、そんなに素直だったっけ?」
いとは「先輩の前だけです」
自分でもびっくりするくらい、真っ直ぐ言えた。
ゆめが、少しだけ黙る。
そして、レシートを渡す手が、いつもより近い。
ゆめ「……じゃあ、バイト終わり、待っててくれる?」
いとは「……え?」
ゆめ「コンビニじゃなくて、外でちゃんと話そ」
いとはの心臓が、爆発しそうになる。
いとは「ま、まちます……!何時間でも!」
ゆめ「そこまで言ってないって笑」
笑いながらも、耳がほんのり赤い。
自動ドアがまた開く。
いとはは、外に出る。
ガラス越しに目が合う。
ゆめが、ほんの少しだけ口パクで言う。
「かわいい」
いとは(もうだめ……好き……)
夕方の空の下、制服のスカートをぎゅっと握りしめながら、いとははバイト終わりを待つ。
はじめて、「お客さん」じゃなくなる夜を。
自動ドアが開く音がするたびに、胸が跳ねる。
理由なんて、分かりきってる。
レジに立っている人を、探しているから。
いとは(やっぱり今日もいる……)
制服のまま、何も買うつもりもないのに入ったコンビニ。
レジカウンターの向こう。
名札には、ひらがなで「ゆめ」
はじめて見たあの日から、ずっと頭から離れない。
ゆめ「いらっしゃいませー」
低くてやわらかい声。
それだけで、心臓がぎゅっとなる。
無駄に店内を一周する。
本当はすぐレジに行きたいのに、緊張して足が動かない。
いとは(今日こそ、ちゃんと話す……!)
お茶一本を持って、レジへ。
ゆめ「あ、いとはちゃん。今日も来てくれたんだ」
いとは「……っ」
名前を呼ばれるだけで、頭が真っ白になる。
いとは「き、きょう……あつかったので……」
ゆめ「ふふ、緊張しすぎ。手、震えてるよ?」
指先を、そっと押さえられる。
一瞬触れただけなのに、体温がそこから一気に広がる。
いとは「せ、先輩がいる日しか……来てないです」
言ったあと、やばいって思った。
顔が熱い。
ゆめ「……え?」
一瞬、空気が止まる。
いとは「ち、ちがいます!その……たまたま……」
ゆめ「ふーん」
にやっと、いたずらっぽく笑う。
ゆめ「じゃあさ。わたしがいない日も来てくれる?」
いとは「……やです」
思わず即答。
ゆめ「即答なんだ」
いとは「だって……先輩に会いに来てるから」
静かな店内。
レジの電子音だけが鳴る。
ゆめの表情が、少しだけ変わる。
ゆめ「いとはちゃんって、そんなに素直だったっけ?」
いとは「先輩の前だけです」
自分でもびっくりするくらい、真っ直ぐ言えた。
ゆめが、少しだけ黙る。
そして、レシートを渡す手が、いつもより近い。
ゆめ「……じゃあ、バイト終わり、待っててくれる?」
いとは「……え?」
ゆめ「コンビニじゃなくて、外でちゃんと話そ」
いとはの心臓が、爆発しそうになる。
いとは「ま、まちます……!何時間でも!」
ゆめ「そこまで言ってないって笑」
笑いながらも、耳がほんのり赤い。
自動ドアがまた開く。
いとはは、外に出る。
ガラス越しに目が合う。
ゆめが、ほんの少しだけ口パクで言う。
「かわいい」
いとは(もうだめ……好き……)
夕方の空の下、制服のスカートをぎゅっと握りしめながら、いとははバイト終わりを待つ。
はじめて、「お客さん」じゃなくなる夜を。