的野美青
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ゆめ(本当は、できていない)
美青が好きだってことに、気づいたのはずっと前だった。
笑った顔も、少し強がるところも、
何気ない一言で空気を変えてしまうところも。
でも――
それを口にする前に、終わりは決まっていた。
みお「ね、実はさ」
一か月前、美青が何気なく言った。
みお「好きな人がいるんだ」
その瞬間、頭が真っ白になった。
みお「今度、ちゃんと告白しようと思ってて」
その“今度”が、もうすぐだってことも、
声のトーンでわかってしまった。
——ああ、間に合わなかった。
誰が相手かは聞かなかった。
聞く資格がない気がした。
それから一か月。
ゆめは必死に、美青を諦める理由を探した。
距離を取るのも違う。
何も言わないのも、ずるい。
だから、選んだのが——嘘だった。
ゆめ「彼女ができたんだ」
そう言った瞬間、美青の表情が一瞬だけ揺れた。
見逃さなかった。
見逃せるわけがなかった。
みお「……そっか」
その一言が、胸に突き刺さる。
本当は言いたかった。
「好きだ」って。
「一か月前から、ずっと苦しかった」って。
でもそれを言えば、
美青の“告白する勇気”を奪ってしまう。
だから、笑った。
ゆめ「ちゃんと伝えなきゃって思ってさ」
優しい嘘を、丁寧に重ねた。
別れ際、背中を向けて歩く美青を見ながら、
ゆめは思う。
——これでよかった。
——これしかなかった。
彼女が振り返らなかったのが、救いだった。
振り返られたら、全部壊れてしまったから。
誰も知らない事実が、一つだけ残る。
ゆめに彼女はいない。
ただ、好きな人を諦めるために、嘘をついただけ。
その言葉は
一番守りたかった人を、一番遠ざけるための嘘だった。
美青が好きだってことに、気づいたのはずっと前だった。
笑った顔も、少し強がるところも、
何気ない一言で空気を変えてしまうところも。
でも――
それを口にする前に、終わりは決まっていた。
みお「ね、実はさ」
一か月前、美青が何気なく言った。
みお「好きな人がいるんだ」
その瞬間、頭が真っ白になった。
みお「今度、ちゃんと告白しようと思ってて」
その“今度”が、もうすぐだってことも、
声のトーンでわかってしまった。
——ああ、間に合わなかった。
誰が相手かは聞かなかった。
聞く資格がない気がした。
それから一か月。
ゆめは必死に、美青を諦める理由を探した。
距離を取るのも違う。
何も言わないのも、ずるい。
だから、選んだのが——嘘だった。
ゆめ「彼女ができたんだ」
そう言った瞬間、美青の表情が一瞬だけ揺れた。
見逃さなかった。
見逃せるわけがなかった。
みお「……そっか」
その一言が、胸に突き刺さる。
本当は言いたかった。
「好きだ」って。
「一か月前から、ずっと苦しかった」って。
でもそれを言えば、
美青の“告白する勇気”を奪ってしまう。
だから、笑った。
ゆめ「ちゃんと伝えなきゃって思ってさ」
優しい嘘を、丁寧に重ねた。
別れ際、背中を向けて歩く美青を見ながら、
ゆめは思う。
——これでよかった。
——これしかなかった。
彼女が振り返らなかったのが、救いだった。
振り返られたら、全部壊れてしまったから。
誰も知らない事実が、一つだけ残る。
ゆめに彼女はいない。
ただ、好きな人を諦めるために、嘘をついただけ。
その言葉は
一番守りたかった人を、一番遠ざけるための嘘だった。