的野美青
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
暗い部屋の中で、スマホの画面だけが虚しく光っていた。
時計を見ると、朝の4時。
ゆめ(やばい、やってしまった……)
大学のサークルの仲間たちと居酒屋を出た後、「二次会は誰かの家で」という流れに逆らえず宅飲みに参加したのが運の尽きだった。
ちょっと横になるつもりが、いつの間にか爆睡してしまっていたらしい。
「終電には絶対に帰る」って美青に約束したのに。
焦る手で急いでLINEを開く。
みお:ねぇ、もうそろ終電だけど大丈夫?
みお:終電過ぎてるよ?
みお:なんかあった?大丈夫??
通知欄に並ぶ文字と、その後に続く大量の不在着信の履歴。
美青の焦りと、徐々に冷えていく怒りの温度が画面越しに伝わってきて、血の気が引いていく。
ゆめ(なんて言お……)
「寝ちゃってた」なんて言い訳、今の美青に通用するはずもない。
とにかく謝罪と「今すぐ帰る」という旨のメッセージを送り、コートを引っ掴んでタクシーへと飛び乗った。
静まり返った早朝の街を抜け、二人で暮らすマンションの前に着く。
エレベーターを降り、重い足取りで玄関の鍵を開けた。
ガチャ。
ゆめ「……ただいま」
そっと扉を閉め、靴を脱いでリビングへ向かう。
薄暗い部屋の中、ソファを見ると黒いパーカーのフードを深めにかぶった状態で体育座りをしている美青がいた。
スマホも触らず、ただじっと床の一点を見つめている。
いかにも「一晩中寝ずに待っていた」という重苦しい雰囲気が、部屋中に充満していた。
ゆめ「みお……ごめん、寝ちゃってて……連絡も返せなくて、本当にごめんなさい」
おそるおそる近寄り、ソファの横にしゃがみ込んで顔を覗き込もうとする。
すると、美青がゆっくりと首を動かし、フードの奥から冷ややかな視線を向けてきた。
いつもは愛おしそうに私を映す大きな目が、今は影を落としている。
みお「……連絡、つかない間、何やってたの?」
低い、静かな声だった。
怒鳴られるよりもずっと怖い。
ゆめ「サークルの宅飲みで……お酒飲んだら急に眠くなっちゃって、気づいたら朝で……」
みお「男の人もいたんでしょ?」
ゆめ「えっ……うん、サークルのみんなだからいたけど……でも本当に何も! ただみんなで飲んでて、私だけ別の部屋のベッドで寝てただけで……っ」
弁明しようと必死になる私を、美青は言葉を遮るようにじっと見つめてくる。
やがて、美青は深くため息をつくと、体育座りをやめて膝立ちになり上から私を押し倒すようにソファへ追い詰めてきた。
ゆめ「み、美青……?」
みお「……バカ」
ゆめ「え……?」
美青の手が伸びてきて、私の首元をぎゅっと抱きしめる。
そのまま顔を私の首筋に埋め、深く息を吸い込まれた。
みお「酒の匂いと……知らない匂いがする」
ゆめ「そんなの、たばこの煙とかが……」
みお「連絡取れない間、事故にでも遭ったんじゃないかとか……誰かに連れていかれたんじゃないかとか……色んなこと考えて、私、頭おかしくなりそうだったんだよ?」
抱きしめる腕の力があまりにも強くて、痛いくらいだった。
でも、それ以上に美青の体がかすかに震えていることに気づく。
みお「終電で帰るって言ったのに……私を置いて、他の奴らと楽しんで……朝まで帰ってこないなんて……」
ゆめ「ごめん……本当にごめんなさい……美青を不安にさせて、約束破って……」
みお「口だけなら何とでも言える」
美青は私から体を離すと、フードを外した。
乱れた黒髪の間から覗く顔は、少し泣きそうなでもどこか暗い執着を孕んだ表情をしていた。
みお「ねぇ、ゆめ。罰、受けてくれるよね?」
ゆめ「罰……?」
美青は私の両手首を片手で軽々と掴み、頭の上に固定した。
身長差も体格差も勝てないと思い知らされる力強さ。
みお「今日一日、大学休んで。どこにも行かせない」
ゆめ「え、でも1限に授業が……」
みお「私を一人にして浮かれてたんだから、それくらい当然でしょ? 私の気が済むまで、ずっと私のそばで反省して」
そう言って、美青は私の唇を塞いだ。
サークルの酒の味を上書きするように、強引ででもどこか甘くて切ないキス。
逃げ出せるはずもなく、私は美青の腕の中で力を抜いた。
怒らせてしまった怖さと同時に、ここまで自分に固執してくれる美青の重すぎる愛にどこか歪んだ愛おしさを感じてしまっている自分に気づきながら。
みお「……もう絶対、離さないから」
耳元で囁かれた低くて甘い声に、私は小さく頷くことしかできなかった。
時計を見ると、朝の4時。
ゆめ(やばい、やってしまった……)
大学のサークルの仲間たちと居酒屋を出た後、「二次会は誰かの家で」という流れに逆らえず宅飲みに参加したのが運の尽きだった。
ちょっと横になるつもりが、いつの間にか爆睡してしまっていたらしい。
「終電には絶対に帰る」って美青に約束したのに。
焦る手で急いでLINEを開く。
みお:ねぇ、もうそろ終電だけど大丈夫?
みお:終電過ぎてるよ?
みお:なんかあった?大丈夫??
通知欄に並ぶ文字と、その後に続く大量の不在着信の履歴。
美青の焦りと、徐々に冷えていく怒りの温度が画面越しに伝わってきて、血の気が引いていく。
ゆめ(なんて言お……)
「寝ちゃってた」なんて言い訳、今の美青に通用するはずもない。
とにかく謝罪と「今すぐ帰る」という旨のメッセージを送り、コートを引っ掴んでタクシーへと飛び乗った。
静まり返った早朝の街を抜け、二人で暮らすマンションの前に着く。
エレベーターを降り、重い足取りで玄関の鍵を開けた。
ガチャ。
ゆめ「……ただいま」
そっと扉を閉め、靴を脱いでリビングへ向かう。
薄暗い部屋の中、ソファを見ると黒いパーカーのフードを深めにかぶった状態で体育座りをしている美青がいた。
スマホも触らず、ただじっと床の一点を見つめている。
いかにも「一晩中寝ずに待っていた」という重苦しい雰囲気が、部屋中に充満していた。
ゆめ「みお……ごめん、寝ちゃってて……連絡も返せなくて、本当にごめんなさい」
おそるおそる近寄り、ソファの横にしゃがみ込んで顔を覗き込もうとする。
すると、美青がゆっくりと首を動かし、フードの奥から冷ややかな視線を向けてきた。
いつもは愛おしそうに私を映す大きな目が、今は影を落としている。
みお「……連絡、つかない間、何やってたの?」
低い、静かな声だった。
怒鳴られるよりもずっと怖い。
ゆめ「サークルの宅飲みで……お酒飲んだら急に眠くなっちゃって、気づいたら朝で……」
みお「男の人もいたんでしょ?」
ゆめ「えっ……うん、サークルのみんなだからいたけど……でも本当に何も! ただみんなで飲んでて、私だけ別の部屋のベッドで寝てただけで……っ」
弁明しようと必死になる私を、美青は言葉を遮るようにじっと見つめてくる。
やがて、美青は深くため息をつくと、体育座りをやめて膝立ちになり上から私を押し倒すようにソファへ追い詰めてきた。
ゆめ「み、美青……?」
みお「……バカ」
ゆめ「え……?」
美青の手が伸びてきて、私の首元をぎゅっと抱きしめる。
そのまま顔を私の首筋に埋め、深く息を吸い込まれた。
みお「酒の匂いと……知らない匂いがする」
ゆめ「そんなの、たばこの煙とかが……」
みお「連絡取れない間、事故にでも遭ったんじゃないかとか……誰かに連れていかれたんじゃないかとか……色んなこと考えて、私、頭おかしくなりそうだったんだよ?」
抱きしめる腕の力があまりにも強くて、痛いくらいだった。
でも、それ以上に美青の体がかすかに震えていることに気づく。
みお「終電で帰るって言ったのに……私を置いて、他の奴らと楽しんで……朝まで帰ってこないなんて……」
ゆめ「ごめん……本当にごめんなさい……美青を不安にさせて、約束破って……」
みお「口だけなら何とでも言える」
美青は私から体を離すと、フードを外した。
乱れた黒髪の間から覗く顔は、少し泣きそうなでもどこか暗い執着を孕んだ表情をしていた。
みお「ねぇ、ゆめ。罰、受けてくれるよね?」
ゆめ「罰……?」
美青は私の両手首を片手で軽々と掴み、頭の上に固定した。
身長差も体格差も勝てないと思い知らされる力強さ。
みお「今日一日、大学休んで。どこにも行かせない」
ゆめ「え、でも1限に授業が……」
みお「私を一人にして浮かれてたんだから、それくらい当然でしょ? 私の気が済むまで、ずっと私のそばで反省して」
そう言って、美青は私の唇を塞いだ。
サークルの酒の味を上書きするように、強引ででもどこか甘くて切ないキス。
逃げ出せるはずもなく、私は美青の腕の中で力を抜いた。
怒らせてしまった怖さと同時に、ここまで自分に固執してくれる美青の重すぎる愛にどこか歪んだ愛おしさを感じてしまっている自分に気づきながら。
みお「……もう絶対、離さないから」
耳元で囁かれた低くて甘い声に、私は小さく頷くことしかできなかった。