向井純葉
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イベントが終わったばかりの、静まり返った夜の楽屋。
部屋の隅には、メンバーたちの色とりどりの願いごとが飾られた大きな竹がひっそりと佇んでいる。
向井純葉は、恋人であるゆめの隣に座り、まだ何も書いていない桃色の紙を指先でいじっていた。
いとは「ねぇ、ゆめちゃん。ゆめちゃんはもう、あそこに飾るやつ書いた?」
ゆめ「うーん、まだだよ。いとはは何て書くの?」
いとは「いとははねー……『ゆめちゃんが、いとはだけの甘えん坊になりますように』って書く!」
ゆめ「ふふ、何それ。わたし、いとはより年上だよ?」
いとは「だって、ゆめちゃん、いとはとふたりきりの時はすっごく子どもみたいになるじゃん。そういうところ、いとはだけの秘密にしたいの!」
純葉はそう言って、ゆめの腕に自分の腕をぎゅっと絡ませ肩に頭をこてんと預けた。
いつもはしっかり者のゆめが、ふたりきりになると急に寂しがり屋になることを純葉は誰よりも知っている
ゆめ「……もう、いとはの前だからだよ。ずるいなぁ」
いとは「へへ、知ってる。ねぇ、伝説のふたりって一年に一度しか会えないんでしょ? かわいそうだよね」
ゆめ「そうだね。もしわたしたちがそんな風になったら、わたし寂しくて泣いちゃうかも」
いとは「大丈夫! いとはが毎日、ゆめちゃんに会いに行くから。一年に一度なんて絶対に嫌。毎日会って、毎日ちゅーするもん!」
純葉の真っ直ぐで少し強引な愛の言葉に、ゆめの頬がぽっと赤くなる。
ゆめは絡められた腕をほどくと、純葉の小さな手を包み込むように握りしめた。
ゆめ「……じゃあ、あそこに吊るすの、やめよっか」
いとは「え? なんで?」
ゆめ「だって、神様に願わなくても、いとはは毎日わたしの隣にいてくれるんでしょ?」
いとは「ゆめちゃん、それ反則……っ。そんな可愛いこと言われたら、いとは我慢できないよ?」
ゆめ「ふふ、我慢しなくていいよ?」
ゆめが少し上目遣いで微笑む。
楽屋の扉が閉まっていることを確認して、純葉はゆめの頬を両手でそっと包み込み顔を近づけた。
いとは「……じゃあ、今夜の特別。ゆめちゃん、おいで」
ふたりの唇が、優しく、だけど甘く重なり合う。
葉っぱが風に揺れるサラサラという音だけが響く中、何度も角度を変えておお互いの体温を確かめ合うように深いキスを交わした。
唇が離れると、ゆめは少し息を切らせて純葉の胸元に顔をうずめた。
ゆめ「……ん、やっぱりいとはのほうが、年下なのに頼りがいあるね」
いとは「違うもん! ゆめちゃんが可愛すぎるのが悪いの! ……ね、もう一回していい?」
ゆめ「……うん。朝まで、ずっと離さないでね」
紙には書けない、ふたりだけの秘密。
星空の向こうの誰よりも、世界で一番甘くて特別な夜はまだまだ始まったばかりだった
部屋の隅には、メンバーたちの色とりどりの願いごとが飾られた大きな竹がひっそりと佇んでいる。
向井純葉は、恋人であるゆめの隣に座り、まだ何も書いていない桃色の紙を指先でいじっていた。
いとは「ねぇ、ゆめちゃん。ゆめちゃんはもう、あそこに飾るやつ書いた?」
ゆめ「うーん、まだだよ。いとはは何て書くの?」
いとは「いとははねー……『ゆめちゃんが、いとはだけの甘えん坊になりますように』って書く!」
ゆめ「ふふ、何それ。わたし、いとはより年上だよ?」
いとは「だって、ゆめちゃん、いとはとふたりきりの時はすっごく子どもみたいになるじゃん。そういうところ、いとはだけの秘密にしたいの!」
純葉はそう言って、ゆめの腕に自分の腕をぎゅっと絡ませ肩に頭をこてんと預けた。
いつもはしっかり者のゆめが、ふたりきりになると急に寂しがり屋になることを純葉は誰よりも知っている
ゆめ「……もう、いとはの前だからだよ。ずるいなぁ」
いとは「へへ、知ってる。ねぇ、伝説のふたりって一年に一度しか会えないんでしょ? かわいそうだよね」
ゆめ「そうだね。もしわたしたちがそんな風になったら、わたし寂しくて泣いちゃうかも」
いとは「大丈夫! いとはが毎日、ゆめちゃんに会いに行くから。一年に一度なんて絶対に嫌。毎日会って、毎日ちゅーするもん!」
純葉の真っ直ぐで少し強引な愛の言葉に、ゆめの頬がぽっと赤くなる。
ゆめは絡められた腕をほどくと、純葉の小さな手を包み込むように握りしめた。
ゆめ「……じゃあ、あそこに吊るすの、やめよっか」
いとは「え? なんで?」
ゆめ「だって、神様に願わなくても、いとはは毎日わたしの隣にいてくれるんでしょ?」
いとは「ゆめちゃん、それ反則……っ。そんな可愛いこと言われたら、いとは我慢できないよ?」
ゆめ「ふふ、我慢しなくていいよ?」
ゆめが少し上目遣いで微笑む。
楽屋の扉が閉まっていることを確認して、純葉はゆめの頬を両手でそっと包み込み顔を近づけた。
いとは「……じゃあ、今夜の特別。ゆめちゃん、おいで」
ふたりの唇が、優しく、だけど甘く重なり合う。
葉っぱが風に揺れるサラサラという音だけが響く中、何度も角度を変えておお互いの体温を確かめ合うように深いキスを交わした。
唇が離れると、ゆめは少し息を切らせて純葉の胸元に顔をうずめた。
ゆめ「……ん、やっぱりいとはのほうが、年下なのに頼りがいあるね」
いとは「違うもん! ゆめちゃんが可愛すぎるのが悪いの! ……ね、もう一回していい?」
ゆめ「……うん。朝まで、ずっと離さないでね」
紙には書けない、ふたりだけの秘密。
星空の向こうの誰よりも、世界で一番甘くて特別な夜はまだまだ始まったばかりだった