向井純葉
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新年の朝は、やけに空気が澄んでいた。
いとは「ねえねえ!ゆめ!起きてるー!?」
玄関先で元気すぎる声が響く。
ドアを開けると、マフラーをぐるぐる巻きにした純葉が、ぴょんぴょん跳ねながら立っていた。
ゆめ「……朝からうるさい」
いとは「新年だよ!?もっとテンション上げてこ!初詣!行こ!一緒に!」
純葉は昔からこうだった。
思ったことは即行動、言葉も感情も全部表に出る。
いとは「はい、これ」
そう言って差し出されたのは、手袋。
いとは「寒いでしょ?ほら、早く行こ!」
ゆめは小さくため息をつきながらも、それを受け取る。
断られるなんて、最初から思っていない顔だ。
神社へ向かう道すがら、純葉はずっと喋っていた。
いとは「ねえ知ってる?今日行く神社、恋が叶うんだって!」
ゆめ「ふーん」
いとは「“ふーん”って何!?もっと反応してよ!」
横目で見ると、ゆめは口元だけ少し緩めている。
ゆめ「純葉がそんなに楽しそうなら、それでいい」
いとは「……え?」
不意打ちの一言に、純葉の足が止まる。
いとは「ちょ、ちょっと!今のなに!?ずるいんだけど!」
ゆめ「なにが」
いとは「そういうことサラッと言うの!」
顔を赤くしてわたわたする純葉を見て、ゆめはいたずらっぽく笑った。
ゆめ「……可愛いな」
いとは「っ!?な、ななななに言ってんの!?」
純葉の心臓は、うるさいくらい音を立てていた。
神社は思ったより人が多く、二人は自然と肩が触れる距離で並ぶことになった。
鈴を鳴らし、手を合わせる。
純葉は目をぎゅっと閉じる。
いとは(付き合えますように!!ゆめと……恋人になれますように!!)
欲張りすぎかも、と思いながらも、願いは止まらなかった。
参拝を終えたあと、純葉はそわそわしていた。
ゆめ「……何お願いした?」
ゆめが何気なく聞く。
いとは「えっ!?言わないよ!」
ゆめ「なんで」
いとは「だって……叶わなくなるかもしれないし!」
ゆめは少し考えてから言った。
ゆめ「じゃあ、私が当てていい?」
いとは「え?」
一歩、距離が縮まる。
ゆめ「いとははさ」
いとは「……」
ゆめ「ずっと私のこと見てる」
心臓が跳ねる。
ゆめ「それで、ずっと一緒にいたくて」
いとは「……」
ゆめ「でも、言えなくて」
純葉の喉が鳴った。
ゆめ「……付き合えますように、って願ったんだろ」
いとは「なっ!?!?なんで分かるの!?」
ゆめは視線を逸らしながら、少しだけ照れたように言った。
ゆめ「昔から分かりやすい」
いとは「……っ」
純葉の目に、じわっと涙が滲む。
いとは「……じゃあさ」
ゆめ「なに」
いとは「それ、神様に願わなくても……」
純葉は勇気を振り絞って、ゆめの袖を掴んだ。
いとは「ゆめは……どうなの?」
そして、純葉の頭に、ぽん、と手が置かれる。
ゆめ「私も、同じこと願った」
顔を上げると、いたずらっぽいけど、どこか真剣な笑顔がそこにあった。
いとは「……え?」
ゆめ「だから、もう叶ってる」
純葉の頭が一瞬真っ白になる。
いとは「ちょっと待って!それってつまり!」
ゆめ「うるさい」
そう言いながらも、ゆめの手は離れなかった。
ゆめ「今年も、その先もいとはの隣は、私がいい」
純葉は一拍遅れて、思いきり笑った。
いとは「もう!そういうのは早く言ってよ!」
ゆめ「言ったら逃げそうだったから」
いとは「逃げないし!」
そう言って、純葉はぎゅっと腕に抱きつく。
いとは「……今年、一番嬉しい初詣かも!」
ゆめは小さく息を吐いて、純葉の頭を撫でた。
恋が叶う神社は、どうやらちゃんと、願いを聞いてくれたらしい。
——幼なじみの距離は、
新年の空気の中で、そっと変わり始めていた。
いとは「ねえねえ!ゆめ!起きてるー!?」
玄関先で元気すぎる声が響く。
ドアを開けると、マフラーをぐるぐる巻きにした純葉が、ぴょんぴょん跳ねながら立っていた。
ゆめ「……朝からうるさい」
いとは「新年だよ!?もっとテンション上げてこ!初詣!行こ!一緒に!」
純葉は昔からこうだった。
思ったことは即行動、言葉も感情も全部表に出る。
いとは「はい、これ」
そう言って差し出されたのは、手袋。
いとは「寒いでしょ?ほら、早く行こ!」
ゆめは小さくため息をつきながらも、それを受け取る。
断られるなんて、最初から思っていない顔だ。
神社へ向かう道すがら、純葉はずっと喋っていた。
いとは「ねえ知ってる?今日行く神社、恋が叶うんだって!」
ゆめ「ふーん」
いとは「“ふーん”って何!?もっと反応してよ!」
横目で見ると、ゆめは口元だけ少し緩めている。
ゆめ「純葉がそんなに楽しそうなら、それでいい」
いとは「……え?」
不意打ちの一言に、純葉の足が止まる。
いとは「ちょ、ちょっと!今のなに!?ずるいんだけど!」
ゆめ「なにが」
いとは「そういうことサラッと言うの!」
顔を赤くしてわたわたする純葉を見て、ゆめはいたずらっぽく笑った。
ゆめ「……可愛いな」
いとは「っ!?な、ななななに言ってんの!?」
純葉の心臓は、うるさいくらい音を立てていた。
神社は思ったより人が多く、二人は自然と肩が触れる距離で並ぶことになった。
鈴を鳴らし、手を合わせる。
純葉は目をぎゅっと閉じる。
いとは(付き合えますように!!ゆめと……恋人になれますように!!)
欲張りすぎかも、と思いながらも、願いは止まらなかった。
参拝を終えたあと、純葉はそわそわしていた。
ゆめ「……何お願いした?」
ゆめが何気なく聞く。
いとは「えっ!?言わないよ!」
ゆめ「なんで」
いとは「だって……叶わなくなるかもしれないし!」
ゆめは少し考えてから言った。
ゆめ「じゃあ、私が当てていい?」
いとは「え?」
一歩、距離が縮まる。
ゆめ「いとははさ」
いとは「……」
ゆめ「ずっと私のこと見てる」
心臓が跳ねる。
ゆめ「それで、ずっと一緒にいたくて」
いとは「……」
ゆめ「でも、言えなくて」
純葉の喉が鳴った。
ゆめ「……付き合えますように、って願ったんだろ」
いとは「なっ!?!?なんで分かるの!?」
ゆめは視線を逸らしながら、少しだけ照れたように言った。
ゆめ「昔から分かりやすい」
いとは「……っ」
純葉の目に、じわっと涙が滲む。
いとは「……じゃあさ」
ゆめ「なに」
いとは「それ、神様に願わなくても……」
純葉は勇気を振り絞って、ゆめの袖を掴んだ。
いとは「ゆめは……どうなの?」
そして、純葉の頭に、ぽん、と手が置かれる。
ゆめ「私も、同じこと願った」
顔を上げると、いたずらっぽいけど、どこか真剣な笑顔がそこにあった。
いとは「……え?」
ゆめ「だから、もう叶ってる」
純葉の頭が一瞬真っ白になる。
いとは「ちょっと待って!それってつまり!」
ゆめ「うるさい」
そう言いながらも、ゆめの手は離れなかった。
ゆめ「今年も、その先もいとはの隣は、私がいい」
純葉は一拍遅れて、思いきり笑った。
いとは「もう!そういうのは早く言ってよ!」
ゆめ「言ったら逃げそうだったから」
いとは「逃げないし!」
そう言って、純葉はぎゅっと腕に抱きつく。
いとは「……今年、一番嬉しい初詣かも!」
ゆめは小さく息を吐いて、純葉の頭を撫でた。
恋が叶う神社は、どうやらちゃんと、願いを聞いてくれたらしい。
——幼なじみの距離は、
新年の空気の中で、そっと変わり始めていた。