松田里奈
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休日の午後。
カーテンの隙間から差し込むやわらかい光。
ソファに並んで座る二人。
テレビはついているけど、ちゃんと見ているのは松田里奈だけで、隣のゆめはスマホをいじりながら静かに過ごしている。
りな「ねぇ」
ゆめ「……ん」
りな「暇じゃない?」
ゆめ「別に」
りな「え〜私は暇」
ごろん、とソファに倒れ込んで、じっとゆめの横顔を見る。
りな「ねぇねぇ」
ゆめ「……なに」
りな「私のどこが好きなの?」
ゆめ「……は?」
突然の質問に、手が止まる。
りな「え、普通に気になるじゃん」
ゆめ「……急すぎ」
りな「いいから教えてよ〜」
ゆめ「……やだ」
りな「なんで!?」
ゆめ「……そういうの、恥ずかしい」
りな「え〜言ってよ〜」
ぐいっと顔を近づける。
ゆめ「……近い」
りな「いいじゃん彼女なんだし」
ゆめ「……」
視線を逸らす。
耳が少し赤い。
りな「ねぇ、どこ?」
ゆめ「……全部」
りな「え、ざっくりすぎない?」
ゆめ「……いいでしょ別に」
りな「よくない!ちゃんと聞きたいの!」
ぐいぐいくる。
逃げ場がない。
ゆめ「……もうその話終わり」
りな「やだ」
ゆめ「……」
りな「ねぇねぇねぇねぇねぇ」
ゆめ「……しつこい」
りな「だって気になるもん」
ゆめ「……」
りな「言うまで諦めないよ?」
にこにこしながら、完全に逃がす気がない顔。
ゆめ「……」
小さくため息をつく。
それでも、まだ目は合わせない。
りな「ね?」
ゆめ「……分かったよ」
りな「ほんと!?やった!」
ぱっと顔が明るくなる。
その反応に、さらに言いづらくなる。
ゆめ「……後悔するなよ」
りな「しないしない!」
ゆめ「……」
少しだけ間を置いて。
覚悟を決めるみたいに、口を開く。
ゆめ「……まず、うるさいとこ」
りな「え!?」
ゆめ「……でも、それで空気明るくなるし」
りな「……なにそれ褒めてる?」
ゆめ「……褒めてる」
りな「ふふ」
ゆめ「……あと、よく笑うとこ」
りな「うんうん」
ゆめ「……見てて安心する」
りな「……」
少しだけ、りなの表情がやわらぐ。
ゆめ「……あと」
りな「まだあるの!?」
ゆめ「……ある」
りな「聞く聞く!」
ゆめ「……人のことちゃんと見てるとこ」
りな「……」
ゆめ「……さっきもそうだけど」
りな「……えへへ」
照れたように笑う。
でも、まだ終わらない。
ゆめ「……あと」
りな「まだ!?」
ゆめ「……元気なとこ」
りな「それさっきも言った!」
ゆめ「……ニュアンスが違う」
りな「どこが」
ゆめ「……全部」
りな「またそれ〜」
ゆめ「……あと」
りな「え、まだあるの!?やばくない!?」
ゆめ「……」
一瞬、言葉に詰まる。
でも、勢いが止まらない。
ゆめ「……私のこと好きでいてくれるとこ」
りな「……っ」
空気が、少しだけ変わる。
ゆめ「……それが一番」
りな「……」
気づいたときには、全部言っていた。
我に返って、顔が一気に熱くなる。
ゆめ「……っ、もういいでしょ」
りな「……」
ゆめ「……聞きすぎ」
りな「……ねぇ」
ゆめ「……なに」
りな「もう一回言って?」
ゆめ「……やだ」
りな「え〜!」
ゆめ「……もう無理」
りな「けち〜」
でも、嬉しそうに笑ってる。
りな「……ありがとう」
ゆめ「……別に」
りな「めっちゃ嬉しい」
ゆめ「……」
りな「じゃあさ、今度は私も言うね」
ゆめ「……いい」
りな「なんで!?」
ゆめ「……恥ずかしい」
りな「お互い様でしょ〜」
笑い合う。
さっきまでの静かな空気が、すっかりあたたかくなっていた。
りな「ねぇ」
ゆめ「……ん」
りな「やっぱり好き」
ゆめ「……知ってる」
りな「なにそれ〜」
くすくす笑いながら、肩を寄せる。
クールな恋人と、元気な恋人。
正反対だけど、ちゃんと噛み合ってる。
言葉にすると恥ずかしいけど。
——それでも、ちゃんと伝わってる。
カーテンの隙間から差し込むやわらかい光。
ソファに並んで座る二人。
テレビはついているけど、ちゃんと見ているのは松田里奈だけで、隣のゆめはスマホをいじりながら静かに過ごしている。
りな「ねぇ」
ゆめ「……ん」
りな「暇じゃない?」
ゆめ「別に」
りな「え〜私は暇」
ごろん、とソファに倒れ込んで、じっとゆめの横顔を見る。
りな「ねぇねぇ」
ゆめ「……なに」
りな「私のどこが好きなの?」
ゆめ「……は?」
突然の質問に、手が止まる。
りな「え、普通に気になるじゃん」
ゆめ「……急すぎ」
りな「いいから教えてよ〜」
ゆめ「……やだ」
りな「なんで!?」
ゆめ「……そういうの、恥ずかしい」
りな「え〜言ってよ〜」
ぐいっと顔を近づける。
ゆめ「……近い」
りな「いいじゃん彼女なんだし」
ゆめ「……」
視線を逸らす。
耳が少し赤い。
りな「ねぇ、どこ?」
ゆめ「……全部」
りな「え、ざっくりすぎない?」
ゆめ「……いいでしょ別に」
りな「よくない!ちゃんと聞きたいの!」
ぐいぐいくる。
逃げ場がない。
ゆめ「……もうその話終わり」
りな「やだ」
ゆめ「……」
りな「ねぇねぇねぇねぇねぇ」
ゆめ「……しつこい」
りな「だって気になるもん」
ゆめ「……」
りな「言うまで諦めないよ?」
にこにこしながら、完全に逃がす気がない顔。
ゆめ「……」
小さくため息をつく。
それでも、まだ目は合わせない。
りな「ね?」
ゆめ「……分かったよ」
りな「ほんと!?やった!」
ぱっと顔が明るくなる。
その反応に、さらに言いづらくなる。
ゆめ「……後悔するなよ」
りな「しないしない!」
ゆめ「……」
少しだけ間を置いて。
覚悟を決めるみたいに、口を開く。
ゆめ「……まず、うるさいとこ」
りな「え!?」
ゆめ「……でも、それで空気明るくなるし」
りな「……なにそれ褒めてる?」
ゆめ「……褒めてる」
りな「ふふ」
ゆめ「……あと、よく笑うとこ」
りな「うんうん」
ゆめ「……見てて安心する」
りな「……」
少しだけ、りなの表情がやわらぐ。
ゆめ「……あと」
りな「まだあるの!?」
ゆめ「……ある」
りな「聞く聞く!」
ゆめ「……人のことちゃんと見てるとこ」
りな「……」
ゆめ「……さっきもそうだけど」
りな「……えへへ」
照れたように笑う。
でも、まだ終わらない。
ゆめ「……あと」
りな「まだ!?」
ゆめ「……元気なとこ」
りな「それさっきも言った!」
ゆめ「……ニュアンスが違う」
りな「どこが」
ゆめ「……全部」
りな「またそれ〜」
ゆめ「……あと」
りな「え、まだあるの!?やばくない!?」
ゆめ「……」
一瞬、言葉に詰まる。
でも、勢いが止まらない。
ゆめ「……私のこと好きでいてくれるとこ」
りな「……っ」
空気が、少しだけ変わる。
ゆめ「……それが一番」
りな「……」
気づいたときには、全部言っていた。
我に返って、顔が一気に熱くなる。
ゆめ「……っ、もういいでしょ」
りな「……」
ゆめ「……聞きすぎ」
りな「……ねぇ」
ゆめ「……なに」
りな「もう一回言って?」
ゆめ「……やだ」
りな「え〜!」
ゆめ「……もう無理」
りな「けち〜」
でも、嬉しそうに笑ってる。
りな「……ありがとう」
ゆめ「……別に」
りな「めっちゃ嬉しい」
ゆめ「……」
りな「じゃあさ、今度は私も言うね」
ゆめ「……いい」
りな「なんで!?」
ゆめ「……恥ずかしい」
りな「お互い様でしょ〜」
笑い合う。
さっきまでの静かな空気が、すっかりあたたかくなっていた。
りな「ねぇ」
ゆめ「……ん」
りな「やっぱり好き」
ゆめ「……知ってる」
りな「なにそれ〜」
くすくす笑いながら、肩を寄せる。
クールな恋人と、元気な恋人。
正反対だけど、ちゃんと噛み合ってる。
言葉にすると恥ずかしいけど。
——それでも、ちゃんと伝わってる。